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第七章 神無月(十月)
145.十月八日 終日 たたら場回り(閑話)
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現代では完全手作業による鍛造製品は高級品に分類されている。それはこの八畑村で生産されるものにも当てはまり、現代では村で使う鉄製品も若い世代を中心に大量生産品が随分と普及している。
それでも作付け農家では八家が生産した鍬や鋤等が広く使われているし、大工なら玄能や鉋、猟師は手斧や剣鉈と用いられている範囲は広い。他に家庭でも年寄り世代が使っている包丁や鋏は当然のように八家の鍛えた物が中心である。
現在は八家全てで鍛冶製品を大量に作ることは無く、家庭用品まで幅広く作っているのは三神家のみである。初崎家と四宮家では猟師の使う刃物を少量作っており、双宗家と五日市家は建築に使う金具等を製造している。
鎚遣いの分家である六田家では関連深い大工製品、そして地鎮祭で依頼された際のみ、神杭を鍛える。ちなみに七草家はドロシーが鍛冶師として未熟なため、八岐神社のお守り等に用いる護り針を作るに過ぎず、目下修行継続中である。
さて、問題は本家である櫛田家なのだが、こちらも八早月には高度な鍛冶仕事が出来ないためドロシー同様護り針を少量作っているのみであり、本家としては少々働きが悪いと言える。
だが当の八早月はそんなことを全く気にしておらず、適齢になればさっさと優秀な婿を迎えれば良いのだから問題ないと常日頃から言っている。とは言えそんな当てはどこにもなく、恐らくはつてを頼っての見合いになると考えていた。
そんな櫛田家ではあるが、実務的なところでは優秀な鍛冶師で前当主の道八が一応現役で鍛練場を動かしている。八早月には死んだものとして扱われているもののそれはあくまで内々での話、対外的には鍛冶師櫛田として鍛造品の製造販売を行っている。
こうして形式的には八家全てが鍛冶で生計を立てていることになっており、そのためには絶対に欠かせないものがある。それはもちろん鋼を初めとする鉄である。
八畑村で年間を通して使用する鉄の量はそれほど多くないこともあり、戦後には他から仕入れることも検討されたが、伝統は一度途絶えてしまうと復刻することが難しいと言うことから、古代から続く村での製鉄が続けられることとなった。
すでに数日前から材料の砂鉄や燃料である木炭が運び込まれ、各家のすぐそばにあるたたら場への分配は済んでいた。この八カ所のたたら場で年に一度製鉄をするだけで、今後一年分の生産量を賄うことになる。
朝早くに八早月が着いたころ、粗末な小屋の中にはすでにたたら炉が組み上げられ準備が進められていた。これから約七十時間ほどかけて製鉄が始められるのだ。大昔は数名の職人が寝ずの番をしながら行っていたと聞くが、現代でそんな無体なことをするはずもなく、村人や九遠エネルギーの社員が動員されての三交代制である。
「それでは始めましょう、まずは火入れの儀を行います!
宮司殿、こちらへお願いします」
八早月に呼ばれ、八岐神社宮司である八畑由布鉄が前に出て大麻を振りながら祈祷を始める。周囲に集まった人たちは神妙な顔つきで見守っているが、今行われていることが何なのかわかっている者はいない。
「宮司殿、ありがとうございました。
それでは開始火を行いますのでふいご係は準備願います」
まずは八早月がたたら炉へと近寄って種火を付けた。されに分担に従って定められた担当者が木炭を投入、続いてふいご係が送風を開始した。この光景を見ると年末が近いと感じるのは八早月だけではないだろう。
火力が上がるまでには二時間程度はかかる。その間に全ての分家にあるたたら場を回らなければならないため、八早月は急いで送迎係の元へと向かう。もちろん宮司も一緒なので飛んで行くわけにはいかない。
「板倉さん、お待たせしました。それではお願いします。
例によって面倒で申し訳ありませんがいつもの順で回って行きましょう」
「かしこまりました。
初崎家から順に、ですね。
まったく面倒ではありませんから気にせんで下さい」
板倉がエンジンを掛けると八早月はにこりと笑い、八畑由布鉄は顔をこわばらせ体を突っ張らせた。なにせ時間が限られているので効率よく回って行きたいはずなのだが、慣例と伝統という抗えないしがらみによって、分家序列順にそって回って行く必要があるのだ。
八家は八岐神社を中心にして時計回りに位置しているのだが、筆頭の櫛田家が真南、序列一位の初崎家が真西、双宗家が真北、三神家が真東となっている。そしてそれぞれの間、まず南西には四番目の四宮家、西北に五日市家、北東に六田家、最後は南東に七草家が位置すると言う面倒な並びなのである。
そしてその全てのたたら炉への開始火入れは筆頭当主の役目と決まっていた。常日頃から合理性がなく理由も不明な慣習が多いのだが、このたたら製鉄に関してもやはり同じだった。
ただし七草家のたたら場ではずっと製鉄を行っていないため、回るのは残り六カ所である。その後櫛田家へ戻って来て最初の砂鉄を投入する身入れを行うのだが、これまた全てのたたら場を順番に回って行くのだ。
つまりは大急ぎで分家を一回りするわけで、その道のりは当然八畑村をぐるりと回る山道である。八早月が当主になる前は、どうせ二時間では回りきれないので無理せず回っていたのだが、娯楽に飢えていた八早月が最初の年、つまり八歳で当主を継いだ年に板倉をけしかけた結果、彼の魂に火が点いてしまったのだ。
それからは毎年全力で回るようになり、山道を高級車がタイヤを滑らせながら爆走する行事となってしまった。もちろん運転する板倉もけしかけた八早月もなんとも思わず楽しんでいるが、巻き添えを食わされている由布鉄はたまったものではない。
今年もこの日が来てしまったかと頭を抱える代わりに、その老いた顔をこわばらせていたと言うことだ。初崎家から始まり全ての分家に到着する度、車からよろよろと這い出る宮司の姿はもはや風物詩である。
こうして八家を二度ずつ回り終えた頃にはぐったりとなっていた八畑由布鉄は、最後の六田家での祈祷を終えると、ようやくゆっくりと走る車に揺られ神社へと送り届けられた。
「ふう、今年もようやく終わったわい。
これでまた一年ゆっくりできると言うもんじゃ。
おーい誰か、熱いのを一本つけてくれんか?
次は十二月の供養祭までのんびりできるじゃろ」
ここからがたたら製鉄の本番であるのだが、出番を終えた宮司はまだ昼だと言うのに一杯やりながら自らをねぎらうのだった。
それでも作付け農家では八家が生産した鍬や鋤等が広く使われているし、大工なら玄能や鉋、猟師は手斧や剣鉈と用いられている範囲は広い。他に家庭でも年寄り世代が使っている包丁や鋏は当然のように八家の鍛えた物が中心である。
現在は八家全てで鍛冶製品を大量に作ることは無く、家庭用品まで幅広く作っているのは三神家のみである。初崎家と四宮家では猟師の使う刃物を少量作っており、双宗家と五日市家は建築に使う金具等を製造している。
鎚遣いの分家である六田家では関連深い大工製品、そして地鎮祭で依頼された際のみ、神杭を鍛える。ちなみに七草家はドロシーが鍛冶師として未熟なため、八岐神社のお守り等に用いる護り針を作るに過ぎず、目下修行継続中である。
さて、問題は本家である櫛田家なのだが、こちらも八早月には高度な鍛冶仕事が出来ないためドロシー同様護り針を少量作っているのみであり、本家としては少々働きが悪いと言える。
だが当の八早月はそんなことを全く気にしておらず、適齢になればさっさと優秀な婿を迎えれば良いのだから問題ないと常日頃から言っている。とは言えそんな当てはどこにもなく、恐らくはつてを頼っての見合いになると考えていた。
そんな櫛田家ではあるが、実務的なところでは優秀な鍛冶師で前当主の道八が一応現役で鍛練場を動かしている。八早月には死んだものとして扱われているもののそれはあくまで内々での話、対外的には鍛冶師櫛田として鍛造品の製造販売を行っている。
こうして形式的には八家全てが鍛冶で生計を立てていることになっており、そのためには絶対に欠かせないものがある。それはもちろん鋼を初めとする鉄である。
八畑村で年間を通して使用する鉄の量はそれほど多くないこともあり、戦後には他から仕入れることも検討されたが、伝統は一度途絶えてしまうと復刻することが難しいと言うことから、古代から続く村での製鉄が続けられることとなった。
すでに数日前から材料の砂鉄や燃料である木炭が運び込まれ、各家のすぐそばにあるたたら場への分配は済んでいた。この八カ所のたたら場で年に一度製鉄をするだけで、今後一年分の生産量を賄うことになる。
朝早くに八早月が着いたころ、粗末な小屋の中にはすでにたたら炉が組み上げられ準備が進められていた。これから約七十時間ほどかけて製鉄が始められるのだ。大昔は数名の職人が寝ずの番をしながら行っていたと聞くが、現代でそんな無体なことをするはずもなく、村人や九遠エネルギーの社員が動員されての三交代制である。
「それでは始めましょう、まずは火入れの儀を行います!
宮司殿、こちらへお願いします」
八早月に呼ばれ、八岐神社宮司である八畑由布鉄が前に出て大麻を振りながら祈祷を始める。周囲に集まった人たちは神妙な顔つきで見守っているが、今行われていることが何なのかわかっている者はいない。
「宮司殿、ありがとうございました。
それでは開始火を行いますのでふいご係は準備願います」
まずは八早月がたたら炉へと近寄って種火を付けた。されに分担に従って定められた担当者が木炭を投入、続いてふいご係が送風を開始した。この光景を見ると年末が近いと感じるのは八早月だけではないだろう。
火力が上がるまでには二時間程度はかかる。その間に全ての分家にあるたたら場を回らなければならないため、八早月は急いで送迎係の元へと向かう。もちろん宮司も一緒なので飛んで行くわけにはいかない。
「板倉さん、お待たせしました。それではお願いします。
例によって面倒で申し訳ありませんがいつもの順で回って行きましょう」
「かしこまりました。
初崎家から順に、ですね。
まったく面倒ではありませんから気にせんで下さい」
板倉がエンジンを掛けると八早月はにこりと笑い、八畑由布鉄は顔をこわばらせ体を突っ張らせた。なにせ時間が限られているので効率よく回って行きたいはずなのだが、慣例と伝統という抗えないしがらみによって、分家序列順にそって回って行く必要があるのだ。
八家は八岐神社を中心にして時計回りに位置しているのだが、筆頭の櫛田家が真南、序列一位の初崎家が真西、双宗家が真北、三神家が真東となっている。そしてそれぞれの間、まず南西には四番目の四宮家、西北に五日市家、北東に六田家、最後は南東に七草家が位置すると言う面倒な並びなのである。
そしてその全てのたたら炉への開始火入れは筆頭当主の役目と決まっていた。常日頃から合理性がなく理由も不明な慣習が多いのだが、このたたら製鉄に関してもやはり同じだった。
ただし七草家のたたら場ではずっと製鉄を行っていないため、回るのは残り六カ所である。その後櫛田家へ戻って来て最初の砂鉄を投入する身入れを行うのだが、これまた全てのたたら場を順番に回って行くのだ。
つまりは大急ぎで分家を一回りするわけで、その道のりは当然八畑村をぐるりと回る山道である。八早月が当主になる前は、どうせ二時間では回りきれないので無理せず回っていたのだが、娯楽に飢えていた八早月が最初の年、つまり八歳で当主を継いだ年に板倉をけしかけた結果、彼の魂に火が点いてしまったのだ。
それからは毎年全力で回るようになり、山道を高級車がタイヤを滑らせながら爆走する行事となってしまった。もちろん運転する板倉もけしかけた八早月もなんとも思わず楽しんでいるが、巻き添えを食わされている由布鉄はたまったものではない。
今年もこの日が来てしまったかと頭を抱える代わりに、その老いた顔をこわばらせていたと言うことだ。初崎家から始まり全ての分家に到着する度、車からよろよろと這い出る宮司の姿はもはや風物詩である。
こうして八家を二度ずつ回り終えた頃にはぐったりとなっていた八畑由布鉄は、最後の六田家での祈祷を終えると、ようやくゆっくりと走る車に揺られ神社へと送り届けられた。
「ふう、今年もようやく終わったわい。
これでまた一年ゆっくりできると言うもんじゃ。
おーい誰か、熱いのを一本つけてくれんか?
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