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「っとまぁ、不用意に敵に近づけば、こうして投げられるわけだ。
今回は畳の上だからまだいいが、外で地面やらコンクリートの上でコレをやられたら、いってぇぞぅ?」
口角をつり上げ、白い歯を見せるユキシロ。
「ファンタスティック!
これがジャパンの……え~っと、ヤワラですね?」
「おー、よく知ってるねぇ、異人さん」
ツクモはニッとエミィを見る。
「あー、なんだ、そうね、アタシらは護身術の事を柔(ヤワラ)っていうんだけど、投げも関節も打撃もやるからねぇ」
ユキシロは説明と共に話を続ける。
「んだもんで、アンタ方にはまず、身体を動かす為の基礎からやってもらうさね。まずは柔軟から~」
エミィとメィリオ、ワキミズとユキシロが組んで互いに腕や肩、股関節や腰など関節をほぐすための運動を始めた。
「うわ! 怖っ!」
それまでおよそ運動と呼べるものは、小学校、中学校での体育の授業でしかやってこなかったような一般人ワキミズ。彼が驚く程にユキシロの体は柔らかかった。
「まぁ、とくに身体操作術には柔軟な身体が必要なもんでね」
ユキシロのそれは尻を付いた状態で足を大きく開き、更に上半身を前に倒し胸と顔を畳にペッたりと付けることができるほどであった。これにはエミィとメィリオも、クリンとした目を更に丸く見開くほどであった。
「んじゃ、コウターイ」
ここからはワキミズの悲鳴が響き続けた。恐ろしく体のカタイ彼は立ったままでの前屈すらまともにできず、ダラダラと脂汗を流しながらこの拷問に近い地獄を味わった。
だが、唯一の救いは真正面で向き合う形で同じく柔軟をしていたエミィの道着から覗く肌と言うか、谷間に視線を向けることが出来た。そしてそれだけのために痛みに耐えていたのだ。
「おー、喚(わめ)いてる喚いてる。イイ悲鳴だわ」
「……最初はこんなものでしょう」
ツクモと部長の会話はワキミズの悲鳴を、梅雨の雨音や、秋の虫の音のように軽やかに聞き流しながら、部の説明に入っていた。
「まず、この部活は~」
――ぎゃあああ……
「朝練は5時から~」
――ひぃいいいいい……
「朝食はその後に~」
――イヤァアアアアア……
「エーイ、五月蠅(うるさ)し!」
体前屈の姿勢のワキミズの頭をツクモが踏みつける。
「んでだ。一年共はアタシらのようにはこの屋敷に住み込みだからネ」
「「エェ!?」」
この動転の声はワキミズとメィリオのものだった。
「そんな! オジョウサマには既に別に素晴らしいお部屋をご用意してございますし……」
ナンダッテ?
ツクモの鋭い眼光にメィリオの反論はシオシオと音を成して萎んでいく。
「あら、メィリオ。いいじゃない。
こんな素晴らしいジャパンのお屋敷に住めるんだもの、ワタシは嬉しいわ」
以前から運動をしていた経験があるのか、柔軟も軽やかにこなしながらエミィは微笑む。
もう一方の異論を唱えた者、ワキミズ。
「アハハ、オレも学生寮がありますから……ハハハ……」
(ヤバいって!
こんな部活に入って、ほんとに毎日こんな地獄のような仕打ちに耐えなきゃならないなんて、無理だって!
エミィさんは可愛いけど、オレには部屋に一杯のオタグッヅがあるし……)
フム。そう言って部長は、相変わらずの無表情のまま唸る。
「それは――……
どうしようかね……」
この呟きにワキミズは一縷(いちる)の望みを見出した。
「どうもしなくていいんですよ。ボクには帰る部屋があってここには住みこめない、イコール入部も出来ない。いやぁ、残念だなぁ~、ハハハ。んじゃ、このへんで!」
そう言って、乾いた笑い声と共にそそくさとその場を後にしたのであった。
「……ナンダアレ?」
「まぁ、そういうこともあろうさな。だけど……」
「だけど?」
「どうとでもなろうさ」
かんらからから、カッカッカッ、フフフン。エミィやメィリオをとり残した形で先輩三人は笑っていた。
そそくさと、逃げる様に屋敷を後にしたワキミズ君。竹林の中、既に日の傾いた夕刻の道すがらであった。
「あんなところに住み込みなんて……冗談じゃないよ」
ぶつぶつと文句を言いながらも、今の今まで痛みを訴えていた関節に気を向ける。何気なく、真正面に右足を振り上げてみる。
――フオンッ。
その右足は、ワキミズ本人が思っているよりも高く高く、ちょうどつま先が本人の頭頂部より少し高い位の位置にまで達していた。少し赤みがかった髪。その前髪は目にかかるくらいの長さであったが、この風圧で一気に持ちあがる。これを目撃したのは本人ただ一人。数時間前までは考えられない事象に驚き、言葉を失う少年ワキミズであった。
そして思う。
「これって……ちょっとすごくないか?
結構高くなかった?」
しかし、次の瞬間には、その意見を己で打ち消した。
「いやいや、だからってあの部活に入るわけにはいかないさ。
いくらエミィさんがいるからってね。
オレの部屋にはハナハナのポスターやオタグッヅが待ってる訳だし……」
この期に及んでもまだウジウジと自分を欺き、帰路を急いだ。
校舎を突っ切り、学生寮へと続く道を向かう。すると、寮が目視できる距離まで近づくと人が集まっており、ざわめきが聞こえてきた。
「……?
なんだろ?」
――カン、カン、カン…… ザワ……ザワ……
音のする方に足を急ぐ。
「煙……?
いや、ただの煙じゃない。
黒い……
火の粉!?」
ワキミズの全身を生温い汗が伝う。
「――? まさか!」
彼の、それまで頭の片隅にあった小さな、嫌な予感は人の集まるほうへと進みながら、ブクブクと急速に肥大化していった。
やがて、その足が止まった時、目の前には決して想像を現実にしたくなかった事実が待っていた。
ワキミズが朝、後にした学生寮が高らかに舞う炎に彩られていたのだ。彼はその場に立ちつくし、口の端からは呟きが漏れる。
「……そんな……オレの、部屋が……グッヅが……」
彼が物心、いや「オタ心」ついた時から集め始めた、お気に入りのキャラクター、ハナハナのポスターやガチャガチャのフィギュアなどが火の中に。
暫くすると、消防車が数台駆け付け、必死に水を吐いて消火活動を始めた。が、炎の勢いは弱まる気配を見せない。
そのあいだにも消防団員が野次馬や集まってきた寮の住人を遠ざけようとし、これ以上は進めない。
ワキミズはそばにある水をかぶり、今すぐ炎の中に走り込み、お宝であるグッヅを救い出したいと頭では考えていた。しかしその膨大な熱量の前に生物としての本能が足を動かすことを許さなかったのだ。
そうこうして、彼が暫く呆けていた。
「オーオー、よく燃えてるねぇ」
「んだんだ」
先ほどまで痛みと己の骨の軋む音と共に耳にしていた声が背後から聞こえる。
「アラー、すごいデスネー」
「そうですねぇ、お嬢様。危ないですので、それ以上は……」
何故かそこには、先ほどまで屋敷にいたサムライ部の面々と、エミィとメィリオがいた。
「な、なんでこんなところに?」
ワキミズの問いを前に先輩方が説明を始めた。
「其の昔、江戸の町は木造住宅が密集していてね。一度火がつけば、その火は至極簡単に広がっていくもんだったのよ」
「そうそう。火を消す手段も、水を掛けるなんてのはかなり遅くなってから発達した技術でね。それ以前には火の手が燃え広がらないように、付近の家を壊して炎を食い止めるくらいしか出来なかったわけだ」
「そこから『火事と喧嘩は江戸の華』っていったものだった」
ヘェ~。
ユキシロ、ツクモ、部長の順にすらすらと述べられた説明に、その場の人間が感嘆の声を漏らした。
相変わらず、呆けたように燃え盛る寮を見つめるばかりのワキミズの肩を叩いたのはユキシロだった。
「いやぁ、災難だったねぇ~。どうする? この様子じゃ家財道具もぜーんぶ逝っちゃったようだけど?」
「入部……します……」
「うんむ、まぁ、これも運命天命。仕方ないさねぇ」
「……そうですが……まさか?」
「まっさかぁ~」
こうしてワキミズは江戸文化作法研究会、通称サムライ部への入部届に判を押すことと相成ったのであった。
今回は畳の上だからまだいいが、外で地面やらコンクリートの上でコレをやられたら、いってぇぞぅ?」
口角をつり上げ、白い歯を見せるユキシロ。
「ファンタスティック!
これがジャパンの……え~っと、ヤワラですね?」
「おー、よく知ってるねぇ、異人さん」
ツクモはニッとエミィを見る。
「あー、なんだ、そうね、アタシらは護身術の事を柔(ヤワラ)っていうんだけど、投げも関節も打撃もやるからねぇ」
ユキシロは説明と共に話を続ける。
「んだもんで、アンタ方にはまず、身体を動かす為の基礎からやってもらうさね。まずは柔軟から~」
エミィとメィリオ、ワキミズとユキシロが組んで互いに腕や肩、股関節や腰など関節をほぐすための運動を始めた。
「うわ! 怖っ!」
それまでおよそ運動と呼べるものは、小学校、中学校での体育の授業でしかやってこなかったような一般人ワキミズ。彼が驚く程にユキシロの体は柔らかかった。
「まぁ、とくに身体操作術には柔軟な身体が必要なもんでね」
ユキシロのそれは尻を付いた状態で足を大きく開き、更に上半身を前に倒し胸と顔を畳にペッたりと付けることができるほどであった。これにはエミィとメィリオも、クリンとした目を更に丸く見開くほどであった。
「んじゃ、コウターイ」
ここからはワキミズの悲鳴が響き続けた。恐ろしく体のカタイ彼は立ったままでの前屈すらまともにできず、ダラダラと脂汗を流しながらこの拷問に近い地獄を味わった。
だが、唯一の救いは真正面で向き合う形で同じく柔軟をしていたエミィの道着から覗く肌と言うか、谷間に視線を向けることが出来た。そしてそれだけのために痛みに耐えていたのだ。
「おー、喚(わめ)いてる喚いてる。イイ悲鳴だわ」
「……最初はこんなものでしょう」
ツクモと部長の会話はワキミズの悲鳴を、梅雨の雨音や、秋の虫の音のように軽やかに聞き流しながら、部の説明に入っていた。
「まず、この部活は~」
――ぎゃあああ……
「朝練は5時から~」
――ひぃいいいいい……
「朝食はその後に~」
――イヤァアアアアア……
「エーイ、五月蠅(うるさ)し!」
体前屈の姿勢のワキミズの頭をツクモが踏みつける。
「んでだ。一年共はアタシらのようにはこの屋敷に住み込みだからネ」
「「エェ!?」」
この動転の声はワキミズとメィリオのものだった。
「そんな! オジョウサマには既に別に素晴らしいお部屋をご用意してございますし……」
ナンダッテ?
ツクモの鋭い眼光にメィリオの反論はシオシオと音を成して萎んでいく。
「あら、メィリオ。いいじゃない。
こんな素晴らしいジャパンのお屋敷に住めるんだもの、ワタシは嬉しいわ」
以前から運動をしていた経験があるのか、柔軟も軽やかにこなしながらエミィは微笑む。
もう一方の異論を唱えた者、ワキミズ。
「アハハ、オレも学生寮がありますから……ハハハ……」
(ヤバいって!
こんな部活に入って、ほんとに毎日こんな地獄のような仕打ちに耐えなきゃならないなんて、無理だって!
エミィさんは可愛いけど、オレには部屋に一杯のオタグッヅがあるし……)
フム。そう言って部長は、相変わらずの無表情のまま唸る。
「それは――……
どうしようかね……」
この呟きにワキミズは一縷(いちる)の望みを見出した。
「どうもしなくていいんですよ。ボクには帰る部屋があってここには住みこめない、イコール入部も出来ない。いやぁ、残念だなぁ~、ハハハ。んじゃ、このへんで!」
そう言って、乾いた笑い声と共にそそくさとその場を後にしたのであった。
「……ナンダアレ?」
「まぁ、そういうこともあろうさな。だけど……」
「だけど?」
「どうとでもなろうさ」
かんらからから、カッカッカッ、フフフン。エミィやメィリオをとり残した形で先輩三人は笑っていた。
そそくさと、逃げる様に屋敷を後にしたワキミズ君。竹林の中、既に日の傾いた夕刻の道すがらであった。
「あんなところに住み込みなんて……冗談じゃないよ」
ぶつぶつと文句を言いながらも、今の今まで痛みを訴えていた関節に気を向ける。何気なく、真正面に右足を振り上げてみる。
――フオンッ。
その右足は、ワキミズ本人が思っているよりも高く高く、ちょうどつま先が本人の頭頂部より少し高い位の位置にまで達していた。少し赤みがかった髪。その前髪は目にかかるくらいの長さであったが、この風圧で一気に持ちあがる。これを目撃したのは本人ただ一人。数時間前までは考えられない事象に驚き、言葉を失う少年ワキミズであった。
そして思う。
「これって……ちょっとすごくないか?
結構高くなかった?」
しかし、次の瞬間には、その意見を己で打ち消した。
「いやいや、だからってあの部活に入るわけにはいかないさ。
いくらエミィさんがいるからってね。
オレの部屋にはハナハナのポスターやオタグッヅが待ってる訳だし……」
この期に及んでもまだウジウジと自分を欺き、帰路を急いだ。
校舎を突っ切り、学生寮へと続く道を向かう。すると、寮が目視できる距離まで近づくと人が集まっており、ざわめきが聞こえてきた。
「……?
なんだろ?」
――カン、カン、カン…… ザワ……ザワ……
音のする方に足を急ぐ。
「煙……?
いや、ただの煙じゃない。
黒い……
火の粉!?」
ワキミズの全身を生温い汗が伝う。
「――? まさか!」
彼の、それまで頭の片隅にあった小さな、嫌な予感は人の集まるほうへと進みながら、ブクブクと急速に肥大化していった。
やがて、その足が止まった時、目の前には決して想像を現実にしたくなかった事実が待っていた。
ワキミズが朝、後にした学生寮が高らかに舞う炎に彩られていたのだ。彼はその場に立ちつくし、口の端からは呟きが漏れる。
「……そんな……オレの、部屋が……グッヅが……」
彼が物心、いや「オタ心」ついた時から集め始めた、お気に入りのキャラクター、ハナハナのポスターやガチャガチャのフィギュアなどが火の中に。
暫くすると、消防車が数台駆け付け、必死に水を吐いて消火活動を始めた。が、炎の勢いは弱まる気配を見せない。
そのあいだにも消防団員が野次馬や集まってきた寮の住人を遠ざけようとし、これ以上は進めない。
ワキミズはそばにある水をかぶり、今すぐ炎の中に走り込み、お宝であるグッヅを救い出したいと頭では考えていた。しかしその膨大な熱量の前に生物としての本能が足を動かすことを許さなかったのだ。
そうこうして、彼が暫く呆けていた。
「オーオー、よく燃えてるねぇ」
「んだんだ」
先ほどまで痛みと己の骨の軋む音と共に耳にしていた声が背後から聞こえる。
「アラー、すごいデスネー」
「そうですねぇ、お嬢様。危ないですので、それ以上は……」
何故かそこには、先ほどまで屋敷にいたサムライ部の面々と、エミィとメィリオがいた。
「な、なんでこんなところに?」
ワキミズの問いを前に先輩方が説明を始めた。
「其の昔、江戸の町は木造住宅が密集していてね。一度火がつけば、その火は至極簡単に広がっていくもんだったのよ」
「そうそう。火を消す手段も、水を掛けるなんてのはかなり遅くなってから発達した技術でね。それ以前には火の手が燃え広がらないように、付近の家を壊して炎を食い止めるくらいしか出来なかったわけだ」
「そこから『火事と喧嘩は江戸の華』っていったものだった」
ヘェ~。
ユキシロ、ツクモ、部長の順にすらすらと述べられた説明に、その場の人間が感嘆の声を漏らした。
相変わらず、呆けたように燃え盛る寮を見つめるばかりのワキミズの肩を叩いたのはユキシロだった。
「いやぁ、災難だったねぇ~。どうする? この様子じゃ家財道具もぜーんぶ逝っちゃったようだけど?」
「入部……します……」
「うんむ、まぁ、これも運命天命。仕方ないさねぇ」
「……そうですが……まさか?」
「まっさかぁ~」
こうしてワキミズは江戸文化作法研究会、通称サムライ部への入部届に判を押すことと相成ったのであった。
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