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「んっ、ちょっ……拓真苦しい……」
「あ、わりぃ……久しぶりすぎて止まんなくなった。見てこれ。勃ちすぎて痛いんだけど」
そう言って拓真は硬くなったモノを私に押し付ける。
それは数年勃たなかったとは思えないほどの大きさで、今にも下着とズボンを突き破りそうだ。
「やっていい? 凛とやりたくてたまんないんだけど」
「もうこの状態で断れるわけないじゃん……」
モノを押し付けられ、真後ろにはベッドが。
そして拓真にキスされ続けたおかげで腫れた唇。
もはやセックスするしかない状況だ。
「それは許可してくれたってことでいい?」
「きょ、許可も何ももう拓真が……あっ」
拓真は私の首筋をつ……と舌で舐め上げ、そのままそこに吸い付く。
すると次の瞬間チクリとした痛みが走った。
「や、いたっ……何?」
「キスマーク」
「え、嘘!? やめてよ見えちゃうじゃん」
「俺のものって感じ。一回付けてみたかったんだよね。さすがに高校生の時は付ける勇気なくて」
「……拓真、高校生の時の方がまともだったかも」
「え?」
「いやなんでもないデス……」
明らかに昔よりも独占欲が強くなってしまったような気がするのは気のせいだろうか。
「仕方なくね? 突然理由の説明もなく振られてさ。そこからフルシカトされたんだぜ? また手放したら逃げられそうだし」
「いや、もう振らないから……逃げないし……」
「今度こそ俺立ち直れる気がしないから、もう絶対離れんなよ」
「ん……」
拓真は私をベッドに押し倒すと、そのまま服を脱がせて至る所にキスを落としていく。
「あっ、拓真……」
「久しぶりに聞いたけど、やっぱ凛の声エロい。余裕なくなる」
「何言っ……ひゃぁっ……んんっ」
顕になった胸を揉みしだきながら、乳首を口に含む。
実を言えば私もセックスは久しぶりであった。
久しく与えられていなかったそこへの刺激は強すぎるほどで。
ジンジンと痺れるような快感が全身を走る。
「拓真……」
「そんな目で見るなよ……煽ってんの?」
知らず知らずのうちに潤んでいた瞳で拓真を見上げれば、彼はゴクリと喉を鳴らした。
そしてそのまま脚の間に手を差し入れ、敏感なところを撫でる。
表面を擦るように指を動かされてはたまらない。
やがてそこからくちゅくちゅと水音が響くようになり、恥ずかしくなった私は足を擦り合わせて音をかき消そうとする。
「こら。足開いとけって」
「んっ、だって音恥ずかしい……」
「じゃあ塞いでやる」
「え!? ちょ、そういう意味じゃなっ……あんっ……」
拓真はそっと脚の間に顔を埋め、舌を差しこんだ。
ぬるりと生温かい舌が触れた場所は、じゅわりと何かがこぼれ落ちるような感覚を覚える。
「ね、ねえ拓真もういいっ……もういいから」
「だめ、もう少しやらせて」
「ん、これ以上されたら……んっ」
私は拓真の頭を両手で必死に押さえて引き剥がそうとするが、びくともしない。
次第に下腹部の奥の方からジクジクとした快感が迫り来る。
「や、拓真止め……あっ……あああっ」
雷のように快感が全身を走り、ビクンビクンと私は震えた。
そんな私の様子を見て拓真は満足そうに笑う。
「あー凛マジで可愛い。俺以外のやつにそんな顔見せられない」
そしてちゅ、と私の頬にキスをすると、ゴソゴソと自らの準備を始めた。
「ゴムあるの?」
「ある。……ちょい古いけど」
「え、大丈夫なのそれ」
「大丈夫だろ。ほら普通にはまったし」
「や、見なくていいっ……」
そうはいうもののつい目に入ってしまった拓真のそれは、以前見た時と同じように赤黒く勃ち上がっていた。
「なぁ凛すごすぎ。俺こんなんなるの本当何年ぶり……挿れるぞ」
はぁ……吐息を荒げながら拓真が入ってくる。
久しぶりの挿入に引き攣れるような鈍い痛みが走ったものの、処女ではないのですぐにそこは以前の感覚を取り戻し始めた。
「凛キツい……もういきそう」
拓真は奥までモノを押し込めると、しばらくそのまま動かない。
恐らく動いたら出てしまうので必死に堪えているのだろう。
「拓真動いて……」
「待って、まじでいきそう」
そのまましばらく拓真は息を落ち着けた後、ようやくゆっくりと腰を動かし始めた。
彼の膨れ上がったものが、私の良いところを擦り付ける。
やがて中から溢れ出たとろりとした液体が、挿入をより一層滑らかにしていく。
「あー、もう激しくしていい?」
「あっ……ん……いい、よ……」
「悪い……」
すると拓真は私の両手を押さえつけ、ガンガンと腰を打ち付け始めた。
陰茎の先端が奥深くにぶつかり、その度に激しい快感が広がる。
汗で湿った私たちの肌がぶつかるたびに、それはまるで離れがたいとでもいうように吸い付き合う。
「なあ、凛、俺いく……好きだよ凛っ……」
「ん……あっ……わ、たし……も……」
「……くっ!」
ビクンビクンと私の中に入ったまま震えた拓真は、はあはあと息を荒げておりその顔は真っ赤だ。
そしてずるっと自らを引き抜くと、そのまま私の横に倒れ込むようにして横たわる。
「はぁ、はぁ、凛……好き。愛してる」
私は気付けば拓真の胸の中に収められていた。
「あのさ、凛も約束してほしい」
セックスを終えた後の気怠い時間。
拓真は私の至る所にキスを落としながらこう口を開いた。
「何?」
「次、何かあったらちゃんと俺に言って。勝手に決めないで」
「わかった」
「本当、もう急にいなくなるなよ」
「うん、拓真の隣にいる」
私たちはしっかりと抱き締めあった。
◇
それから拓真は今まで住んでいた部屋を引き払い、少し広めの部屋に移り住んだ。
「凛と一緒に住めるようにここにした。すぐ荷物持って引っ越してきてもかまわないから」
「気が早くない……?」
社会人になってすぐに彼氏と同棲なんて……と思ったが、両家の母たちの全力の後押しもあって私は拓真との同棲を始めた。
「俺の母親なんてさ、凛とヨリ戻したの話したら大喜びされたよ。でかしたって。滅多に褒められないのに」
「おばさんにもまた会いたいな」
「会いにいこーぜ。絶対喜ぶ。張り切ってご馳走作るだろうな」
ちなみにあれから禁煙に成功した拓真は、お陰ですっかり健康的になり。
「元はと言えば凛に振られてどうしようもなく気持ちが落ちたのがきっかけで吸い始めたから、凛と復縁できたらそれだけで余裕で禁煙できるわ」
なんてことをドヤ顔で告げた拓真に私が呆れ顔を向けたのは言うまでもないだろう。
そしてその一年後。
毎日のように繰り返される拓真からのプロポーズに根負けした私は、拓真と結婚した。
二十三歳で結婚するのは早すぎると思っていたのだけれど、これもやはり両家の後押しがあったおかげだろう。
「なぁ凛、早くお前のドレス姿が見たい」
「結婚式が待てないから籍だけでも早く入れようって言ったの拓真でしょ」
「それは仕方ない。凛を早く俺の奥さんにしとかないと心配だから」
「その心配性はいつになったら直るの?」
「お前に振られてからもう無理だよ。直らないと思う」
本当に何年経っても困った旦那様であり、幼馴染だ。
カッコつけの癖に実はナイーブで嫉妬深い彼に飽きる日が来ることはないだろう。
でもそんな彼のことが何より愛おしい。
私はきっとこの先も、彼に振り回され続けるのだろう。
——————————————————————
お読みいただきありがとうございました!
現在必死にスピンオフ執筆中です……
12月あたりには公開できるかも…?
その際はまたお読みいただけたら嬉しいです♡
桜百合
「あ、わりぃ……久しぶりすぎて止まんなくなった。見てこれ。勃ちすぎて痛いんだけど」
そう言って拓真は硬くなったモノを私に押し付ける。
それは数年勃たなかったとは思えないほどの大きさで、今にも下着とズボンを突き破りそうだ。
「やっていい? 凛とやりたくてたまんないんだけど」
「もうこの状態で断れるわけないじゃん……」
モノを押し付けられ、真後ろにはベッドが。
そして拓真にキスされ続けたおかげで腫れた唇。
もはやセックスするしかない状況だ。
「それは許可してくれたってことでいい?」
「きょ、許可も何ももう拓真が……あっ」
拓真は私の首筋をつ……と舌で舐め上げ、そのままそこに吸い付く。
すると次の瞬間チクリとした痛みが走った。
「や、いたっ……何?」
「キスマーク」
「え、嘘!? やめてよ見えちゃうじゃん」
「俺のものって感じ。一回付けてみたかったんだよね。さすがに高校生の時は付ける勇気なくて」
「……拓真、高校生の時の方がまともだったかも」
「え?」
「いやなんでもないデス……」
明らかに昔よりも独占欲が強くなってしまったような気がするのは気のせいだろうか。
「仕方なくね? 突然理由の説明もなく振られてさ。そこからフルシカトされたんだぜ? また手放したら逃げられそうだし」
「いや、もう振らないから……逃げないし……」
「今度こそ俺立ち直れる気がしないから、もう絶対離れんなよ」
「ん……」
拓真は私をベッドに押し倒すと、そのまま服を脱がせて至る所にキスを落としていく。
「あっ、拓真……」
「久しぶりに聞いたけど、やっぱ凛の声エロい。余裕なくなる」
「何言っ……ひゃぁっ……んんっ」
顕になった胸を揉みしだきながら、乳首を口に含む。
実を言えば私もセックスは久しぶりであった。
久しく与えられていなかったそこへの刺激は強すぎるほどで。
ジンジンと痺れるような快感が全身を走る。
「拓真……」
「そんな目で見るなよ……煽ってんの?」
知らず知らずのうちに潤んでいた瞳で拓真を見上げれば、彼はゴクリと喉を鳴らした。
そしてそのまま脚の間に手を差し入れ、敏感なところを撫でる。
表面を擦るように指を動かされてはたまらない。
やがてそこからくちゅくちゅと水音が響くようになり、恥ずかしくなった私は足を擦り合わせて音をかき消そうとする。
「こら。足開いとけって」
「んっ、だって音恥ずかしい……」
「じゃあ塞いでやる」
「え!? ちょ、そういう意味じゃなっ……あんっ……」
拓真はそっと脚の間に顔を埋め、舌を差しこんだ。
ぬるりと生温かい舌が触れた場所は、じゅわりと何かがこぼれ落ちるような感覚を覚える。
「ね、ねえ拓真もういいっ……もういいから」
「だめ、もう少しやらせて」
「ん、これ以上されたら……んっ」
私は拓真の頭を両手で必死に押さえて引き剥がそうとするが、びくともしない。
次第に下腹部の奥の方からジクジクとした快感が迫り来る。
「や、拓真止め……あっ……あああっ」
雷のように快感が全身を走り、ビクンビクンと私は震えた。
そんな私の様子を見て拓真は満足そうに笑う。
「あー凛マジで可愛い。俺以外のやつにそんな顔見せられない」
そしてちゅ、と私の頬にキスをすると、ゴソゴソと自らの準備を始めた。
「ゴムあるの?」
「ある。……ちょい古いけど」
「え、大丈夫なのそれ」
「大丈夫だろ。ほら普通にはまったし」
「や、見なくていいっ……」
そうはいうもののつい目に入ってしまった拓真のそれは、以前見た時と同じように赤黒く勃ち上がっていた。
「なぁ凛すごすぎ。俺こんなんなるの本当何年ぶり……挿れるぞ」
はぁ……吐息を荒げながら拓真が入ってくる。
久しぶりの挿入に引き攣れるような鈍い痛みが走ったものの、処女ではないのですぐにそこは以前の感覚を取り戻し始めた。
「凛キツい……もういきそう」
拓真は奥までモノを押し込めると、しばらくそのまま動かない。
恐らく動いたら出てしまうので必死に堪えているのだろう。
「拓真動いて……」
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そのまましばらく拓真は息を落ち着けた後、ようやくゆっくりと腰を動かし始めた。
彼の膨れ上がったものが、私の良いところを擦り付ける。
やがて中から溢れ出たとろりとした液体が、挿入をより一層滑らかにしていく。
「あー、もう激しくしていい?」
「あっ……ん……いい、よ……」
「悪い……」
すると拓真は私の両手を押さえつけ、ガンガンと腰を打ち付け始めた。
陰茎の先端が奥深くにぶつかり、その度に激しい快感が広がる。
汗で湿った私たちの肌がぶつかるたびに、それはまるで離れがたいとでもいうように吸い付き合う。
「なあ、凛、俺いく……好きだよ凛っ……」
「ん……あっ……わ、たし……も……」
「……くっ!」
ビクンビクンと私の中に入ったまま震えた拓真は、はあはあと息を荒げておりその顔は真っ赤だ。
そしてずるっと自らを引き抜くと、そのまま私の横に倒れ込むようにして横たわる。
「はぁ、はぁ、凛……好き。愛してる」
私は気付けば拓真の胸の中に収められていた。
「あのさ、凛も約束してほしい」
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拓真は私の至る所にキスを落としながらこう口を開いた。
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◇
それから拓真は今まで住んでいた部屋を引き払い、少し広めの部屋に移り住んだ。
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社会人になってすぐに彼氏と同棲なんて……と思ったが、両家の母たちの全力の後押しもあって私は拓真との同棲を始めた。
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ちなみにあれから禁煙に成功した拓真は、お陰ですっかり健康的になり。
「元はと言えば凛に振られてどうしようもなく気持ちが落ちたのがきっかけで吸い始めたから、凛と復縁できたらそれだけで余裕で禁煙できるわ」
なんてことをドヤ顔で告げた拓真に私が呆れ顔を向けたのは言うまでもないだろう。
そしてその一年後。
毎日のように繰り返される拓真からのプロポーズに根負けした私は、拓真と結婚した。
二十三歳で結婚するのは早すぎると思っていたのだけれど、これもやはり両家の後押しがあったおかげだろう。
「なぁ凛、早くお前のドレス姿が見たい」
「結婚式が待てないから籍だけでも早く入れようって言ったの拓真でしょ」
「それは仕方ない。凛を早く俺の奥さんにしとかないと心配だから」
「その心配性はいつになったら直るの?」
「お前に振られてからもう無理だよ。直らないと思う」
本当に何年経っても困った旦那様であり、幼馴染だ。
カッコつけの癖に実はナイーブで嫉妬深い彼に飽きる日が来ることはないだろう。
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私はきっとこの先も、彼に振り回され続けるのだろう。
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桜百合
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久しぶりに読み返しました✨
拓真君と凛ちゃんほんとに可愛い😂
じれったくてキュンキュンして大好きなストーリーです😆
スピンオフお願いします😭✨
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ありがとうございます、嬉しいです!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
感想ありがとうございます!
そうなんですよね、若さゆえの勢いとか間違いとか、たくさんありますよね泣
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確かにそれは面白そうですね…♡
意外と子煩悩パパになりそうです笑
最後までお読みいただきありがとうございました!