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幕間:??

2 俺だけの犬*

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「あッ」
彼の小ぶりな乳首が、つんと勃っている。白い肌によく映えるピンク色のそれを、口に含んで転がした。

彼の声は愛らしい。
もうずっと前から聞いているというのに、初めて聞いたときと変わらないほど甘美で無垢だ。それなのに俺の愛撫を素直に受け入れて、あえかな声を上げるのだ。たまらない心地だ。
全てを投げ捨てて、彼を求めた甲斐もある。
彼がこの手の中に堕ちてきてくれたときの昂揚感は、筆舌に尽くしがたい。彼の国と俺の邪魔をする国賊を葬ってから何年もかけて準備したのだ。これで彼も俺だけを見てくれるだろう。──彼の中の誰かではなく、ただ唯一の俺に。
彼に全てを教えたのは俺だ。彼の身体の隅々、心まで俺の教え通り作り替えた。俺を愛するように躾けもしたし、俺を求めるように身体に刻んだ。
彼好みの甘ったるい愛撫でたっぷり時間をかけて愛してやれば、彼はトロトロになった身体を俺に差し出してくれる。
子供のころから頑張っていたお勉強も武術も、俺の部屋では役に立たない。ただただ俺に愛されることだけを考えているだろう彼が愛おしい。
俺の犬。俺だけのもの。

後穴に手を伸ばせば、まだ柔いそこが受け入れてくれる。ぷつりと指を押し込めば、彼の身体が震えた。
俺の指が触れただけで敏感に反応してくれる彼に、思わず頬が緩む。彼の身体を暴いていけばいくほど、俺は彼を自分だけのものにできたような気になれるのだ。ぐちゅぐちゅと押し開いてゆけば、甘い声を上げよがる姿が堪らない。日に焼けていない白い肌を赤く染め、男に身体を許す高貴な男の痴態に、俺の呼吸も自然と荒れてゆく。俺の手元からは酷い水音が奏でられ、それに合わせて彼は身悶えた。
「あぁ……ッ、はやくっ」
熱に浮かされた様子で、彼は俺を見上げた。彼の腹にはいつの間に吐き出したのか、触ってもいないくせに精液がこぼれている。

──《犬》。
音にせずとも、彼が口にした言葉の意味がわかった。
その言葉に誘われるように、俺は彼の唇に口付ける。
「もう、指はいいから。ね、早く入れて」
彼が俺を誘う。
俺は誘われるがままに、彼のナカへと己を突き立てた。
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