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夜を×一緒に=♡ 2
しおりを挟む「は・・・ずせ、これっ」
フーッフーッ、と奥歯を噛み締め唇を震わせる架が自分の性器に両手を伸ばす。
一玖がその両手首を捕まえ架の下腹部にぐっと押し付けると、架の中に差し込んだ二本の指は蠢く内壁に締め付けられた。
「つらい? 架はいつも早いもんね。すごい、出したくてパンパンに膨れてる。ほら」
真っ赤に張り詰め弾けそうな陰茎に掴んだ両手を触れさせると、緩く握り架が自ら腰を揺らす。
「えっろ・・・。天使みたいな顔で腰振ってる架、歪過ぎて堪んないな」
「う・・・っ、イキ たい・・・もぉっ、しつこ・・・」
コックリングは別に射精を制限するものじゃ無いんだけどな・・・。
性器を締められて射精を禁止されていると自己暗示にかかっている架を見下ろし、一玖は口元を緩ませる。
「イキたい? 強請って、架」
「いき・・・イキた、い。イキたいからぁっ、一玖、いれてっ」
「お尻に欲しいって強請っちゃうの?架は男なんだから、「ちんこ触って」って強請るのが普通じゃない?」
「っ」
耳まで赤くなった架は悔しそうに横を向く。架の目頭に溜まった涙がじわっと溢れるのを見て、一玖の全身を興奮が駆け回る。
「欲しいよお、一玖・・・。俺のケツじゃ、だめ?女の代わりに・・・なんない?」
どんなに酷くされても泣かされてもいい。この体ひとつで一玖をずっと繋ぎ止めれるなら、いっそ壊れてしまってもいい。
一度溢れてしまった涙が、架が抱えた不安と共にボロボロと出てきてしまう。
「誰かの代わりなんて思ったことない。俺にはずっと架しか見えてない。架が俺を知らない時からずっと、俺は架しか見てないよ」
「・・・え?」
「息、吐いてて」
「ひうっ! っあ! あぁ・・・」
指を抜かれてすぐに、腹の中を押し上げられるような重い衝撃を伴い一玖のそれが前立腺を擦り上げながら架の直腸いっぱいに埋められる。
電気が走ったように架の下半身が震え、熟れた実が弾けるように先端から白濁を吐き出した。
「や・・・っな に イクの、止まん・・・ね」
架は絶頂を引き摺る感覚に戸惑い、小刻みに続く射精を止めようと亀頭を手で覆う。
生温かい粘液が架自身の手を汚し、脇腹を伝い敷かれた一玖のジャケットに染みを作る。
「いっくの・・・服、汚れ・・・」
「まだそんなの考えてる余裕あるんだ」
「ぁう・・・っ、待って、まって まだっ」
カリ首のエラで弱い部分を的確に擦られ、身を捩り逃げようとする架の細い腰を一玖が捕まえる。
「やめ・・・っ、やだ・・・また出っ なんでぇ・・・」
「射精できないなんて言ってないでしょ。コレ、イケなくするためのものじゃないよ。『気持ちイイ』を持続させるためのものだから」
もどかしい速さの律動で責められ、いっそ快楽だけに溺れてしまいたくなり腰を浮かせ、架は自ら一玖を奥まで飲み込もうとする。
「必死な架、ホント可愛いなあ。・・・うん。やっぱ無理。架を一生手離したくない、ずっと俺のものでいて欲しいよ。我儘かな?」
切なげに目を細める一玖。
架は一玖の首に腕を回し強く抱き締める。
「わがままじゃねーよ。俺も同じだから」
一玖がいつかカスミちゃんのものになっても、きっと俺はこいつから離れられない。離れてやれない。それは、世間から非難されるような関係になるってこと。それでもいい。
一玖からは、架を惑わせる匂いはしなかった。それでも架は一玖への愛しさでまた涙が込み上げそうになる。
「一玖とこうしていられるなら、なんだっていい。不倫でも愛人でも、2番目でも・・・なんでも」
・・・・・・なんて健気に思っていた時もあった。
「一玖!いい加減起きろよな!10時から生放送だろ!」
布団から出ようとしない一玖の頭を、架はべちっと叩く。
「もー・・・ちょっとくらいいいよ。どうせいつもの地元の情報番組じゃん。観てんのおじいちゃんおばあちゃんしかいないって・・・」
「あっ、おい!」
架の腕を掴み、頭の上まで引き上げた掛け布団の中へ引き摺り込む一玖。
「架が裸で絡みついてくれたら、一発で起きるんだけど」
「は、はあ!? それ、別のとこが起きて、朝から大変な事になるじゃん」
「そだね。・・・朝から大変な事、する?」
んー、と尖らせた唇を寄せて来る一玖の顔を、手のひらでバチンと叩く架。
「いったあ・・・今日、生放送あるんじゃなかったっけ?顔はやめろよ~」
「どうせ地元のじいちゃんばあちゃんしか観ない情報番組なんだろ。気にすんな」
一玖と一緒にいられるなら不倫でも愛人でも2番目でもいい、と腹を括った日から5年たった今、俺は変わらず一玖のそばにいる。
予想していた未来とは違う形で。
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