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マリジアナの町
188. ケガ人
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ルーとシズクが川で解体してきた肉を使用し昼食を作ってくれた。最初軽い抵抗があったが確かに食べて見たら食べたことがある肉だなーと思えた。多分鳥っぽい肉が近い気がする。まあなんにせよ2人が仲良くなってきているようでちょっと安心した。まだ次の目的地まで4日もあるのに喧嘩ばかりされたらたまったもんじゃないからね。
昼食を終え再び馬車で出発。次は問題の魔力が回復しないところを通過する。ここを過ぎたら時間をみて野営ならぬ箱庭への移動をし、本日の移動はおしまいだ。
「見えてきましたね」
前方には木々が見えているが森というほど深くはなさそうだ。どうやらその木々が生えている周辺が魔力の回復しない場所なのだろう。
「リョータさん結界をお願いします」
「ああそうだったな」
馬車全体とネコルーに結界をかけた。ここを通過する間かけっぱなしにするらしい。
「ここらあたりから回復しなくなります」
木々の間を走り始めたあたりでルーが教えてくれた。まあだからと言って特に何も感じないけどね。問題の盗賊がいつ出てくるかってくらいか。
「おかしいですね…そろそろ1人2人出てきてもいいと思うんですけど」
「なあちょっとあっちの方むかってくれないか?」
「街道から外れますけど」
「頼むからさっ」
「リョータさんいいですか?」
「別に行けど何かあるのか?」
「…行けばわかるさ」
気のせいかシズクが若干焦っているみたいだ。
馬車で街道を少し外れ奥の方へと向かっていく。シズクの指示通りに進むと木々がなくなり少し開けた場所に出た。そこには何人かの獣人達が。
「どうしたーっ 今日は仕事しないのか?」
「あっ シズクねぇ~~」
「ねぇね~」
幼い子供2人が馬車から飛び降りたシズクに向かって走ってきた。これはどういうことだ?
「あのね、怪我してるの」
「るの~」
子供たちが指で示す方に体を横にしている人がいた。
「わりぃ、ちょっと話聞いてくるわ」
それだけ言うと子供たちに連れられてシズクが向かっていった。
「なんなんでしょうか?」
「俺に聞かれてもわかるわけがないんだが?」
少しすると話を聞いてきたシズクが戻って来た。
「なあリョータ後で詳しいことは話すからさ、ちょっとだけ助けてくれねぇかな?」
「助けるって?」
「ケガ人の治療と少しの食料だ」
どっちも魔力消費するんだよな…まあまだポーションがあるし問題ないかな?
「わかった」
「じゃあちょっとこっち来てくれ」
「悪いルーちょっと行ってくるから馬車よろしくな」
「わかりました」
シズクに連れられて向かったことろには男性が2人ほど横になっていた。見たところ大した怪我ではないが…血を流したと思われるのは足かな。
「とりあえず回復するよ」
「頼む」
「ヒール」
2人の怪我に手を添えてヒールを使用する。見た感じ刺し傷かな…それがゆっくりと塞がっていく。
「よかった…」
「とうちゃっ」
子供たちが横になっている大人にしがみついた。どうやら親子だったみたいだね。
「食料はどれくらいあればいい?」
「んー…取り合えず3食分もあればいいと思う」
3食…くるりとまわりを見て人数を確認して適当に肉と野菜を複製して取り出す。
「リョータありがとな」
「後で説明してくれよ?」
「わかってるって」
回復と食料の提供が終わり俺とシズクは馬車に戻り再び馬車は出発した。
昼食を終え再び馬車で出発。次は問題の魔力が回復しないところを通過する。ここを過ぎたら時間をみて野営ならぬ箱庭への移動をし、本日の移動はおしまいだ。
「見えてきましたね」
前方には木々が見えているが森というほど深くはなさそうだ。どうやらその木々が生えている周辺が魔力の回復しない場所なのだろう。
「リョータさん結界をお願いします」
「ああそうだったな」
馬車全体とネコルーに結界をかけた。ここを通過する間かけっぱなしにするらしい。
「ここらあたりから回復しなくなります」
木々の間を走り始めたあたりでルーが教えてくれた。まあだからと言って特に何も感じないけどね。問題の盗賊がいつ出てくるかってくらいか。
「おかしいですね…そろそろ1人2人出てきてもいいと思うんですけど」
「なあちょっとあっちの方むかってくれないか?」
「街道から外れますけど」
「頼むからさっ」
「リョータさんいいですか?」
「別に行けど何かあるのか?」
「…行けばわかるさ」
気のせいかシズクが若干焦っているみたいだ。
馬車で街道を少し外れ奥の方へと向かっていく。シズクの指示通りに進むと木々がなくなり少し開けた場所に出た。そこには何人かの獣人達が。
「どうしたーっ 今日は仕事しないのか?」
「あっ シズクねぇ~~」
「ねぇね~」
幼い子供2人が馬車から飛び降りたシズクに向かって走ってきた。これはどういうことだ?
「あのね、怪我してるの」
「るの~」
子供たちが指で示す方に体を横にしている人がいた。
「わりぃ、ちょっと話聞いてくるわ」
それだけ言うと子供たちに連れられてシズクが向かっていった。
「なんなんでしょうか?」
「俺に聞かれてもわかるわけがないんだが?」
少しすると話を聞いてきたシズクが戻って来た。
「なあリョータ後で詳しいことは話すからさ、ちょっとだけ助けてくれねぇかな?」
「助けるって?」
「ケガ人の治療と少しの食料だ」
どっちも魔力消費するんだよな…まあまだポーションがあるし問題ないかな?
「わかった」
「じゃあちょっとこっち来てくれ」
「悪いルーちょっと行ってくるから馬車よろしくな」
「わかりました」
シズクに連れられて向かったことろには男性が2人ほど横になっていた。見たところ大した怪我ではないが…血を流したと思われるのは足かな。
「とりあえず回復するよ」
「頼む」
「ヒール」
2人の怪我に手を添えてヒールを使用する。見た感じ刺し傷かな…それがゆっくりと塞がっていく。
「よかった…」
「とうちゃっ」
子供たちが横になっている大人にしがみついた。どうやら親子だったみたいだね。
「食料はどれくらいあればいい?」
「んー…取り合えず3食分もあればいいと思う」
3食…くるりとまわりを見て人数を確認して適当に肉と野菜を複製して取り出す。
「リョータありがとな」
「後で説明してくれよ?」
「わかってるって」
回復と食料の提供が終わり俺とシズクは馬車に戻り再び馬車は出発した。
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