孤高の愛の傍らで…。

 アルセア王国…。
 この国には庶民にも有名な悲恋話が存在する。
 アルセア建国当初からホリホック王家へ忠誠を誓ってきたガザニア、グラジオラスーの二代公爵家…。
 ガザニア公爵の令嬢オレリア、グラジオラスの令息シリルは愛しあい将来を誓っていた。
 しかし、公爵家の結びつきによって貴族派の勢力が大きくなることを恐れたホリホックの国王は王太子への婚約者にオレリアを所望する。
 そして、二人の愛は引き裂かれた。
 シリルはそれでもオレリアの騎士となって彼女を生涯護り抜くと誓うのだ。
 だが、シリルはグラジオラス公爵家のたった一人の子供だった。嫡男であるシリルには跡取りが必要で、苦渋の決断でブプレウム伯爵家の娘メラニーを妻に迎えた。
 その女、メラニーは二人の純粋な愛に嫉妬し狂い、幾度となく二人の崇高な愛の邪魔をした。

 アルセア王国民の多くが知っている有名な話である。愛しあう二人を邪魔した世間で悪女と評判の女メラニー…。
 これは王国の孤高の愛に翻弄されたメラニーの物語である。



12月より『小説家になろう』様でも同作品を掲載しております。
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