もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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新たな目標

法案成立!

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よし!いい感じの空気になったところで強引に纏めてしまいましょう!

「じゃあ、決まったことを纏めてみまするぞ?
法案は成立、後継については親戚から養子を貰う。貰えない場合もあるかもだけど、それは異性婚でもお子が出来ぬ場合もございますし、それはそれ、あれはあれ、ということで。センシティブ案件としてそれ以上は触れないことに致しましょう。
でもって、嘘の結婚を避けるために、婚姻後5年は離婚できないこと、離婚後3年は再婚できないこととします。でも、政略婚や無理に婚姻を迫られた場合、そのほか事情により離婚も可能。その場合は相談所にて双方から話を聞いて審議を致します。
証言が食い違っている場合にはうそ発見器を使用。うそ発見器は、賠償金の相殺という形でロンドに依頼。ロンドには製品に関して守秘義務を課し、情報漏れがあった場合にはロンド王家に責任を問う。
こんな感じてよろしいでしょおか?」

「うん。漏れはなさそうだね。あとは運用後に適宜改正を加えていけば問題ないと思うよ?」

「うむ。あとはいつ施行するか、だが……」

これに関してはお願いがある。

「はい!!」

大きく手を上げると、パパが「よし、サフィ。申してみよ」と言ってくれた。

「施行は一か月後!まずは高位貴族に限定してスタートし、上手く運用できれば平民にも、というのはどうでしょう?先陣を切って、キースとミカミカが結婚します!」

「彼らは婚約したばかりだろう?」

不思議そうに首をかしげるパパ。
だよねー。婚約する許可を取りに、って長期休みをもらってたんだもんねえ。

「それが……」

お兄さまが苦笑しながら、辺境のフライングを報告。
これにはみんな額に手をあて「あーーー……」と呆れ顔。
ですよねー!婚約を認めて貰いに行ったら、勝手に式を挙げられた、って意味が分かりませぬ!
そもそも、まだ同性は事実婚だって言ってるじゃん!順序ってものがあるでしょうよ!
俺がいうものなんですけれども!

「辺境の式は、正式には認められないでしょ?だからね、俺はちゃんと二人にみんなの前でみんなにお祝いされながら結婚して欲しいの。
俺とレオンは俺が聖女だから結婚できますけれど、二人は違うでしょう?
だけど、結婚って大好きな人と『ずっと二人で共に生きていきましょう』『支え合っていきましょう』のお約束だよね?そこに性別って関係ありますか?」

「それはやはり後継の問題が……」

「でも、異性でもお子ができない夫婦もいるでしょう?それで離婚されちゃう人もいるけど、そういうのが正しいと思っておりますか?」

「難しい問題ではあるが。妻の役目は後継を残すことなれば……」

「それじゃあ、子供を産むだけの機械でしょう。愛しあって、支え合って、はどこにいったの?全然支え合ってないよね?
政略婚なら目的はお互いの家門の繁栄とか事業の成功とかでしょ。それが成されたら離婚するっていうこともあるかもしれません。それはそれで双方納得の上なら仕方ない必要悪だと思います。
でも、愛し合って結婚した二人が、後継ができないから離婚?痂疲を負わされるのは妻だけじゃん。お互いに支え合って、はどこにいったのですか?妻のお役目ってそれだけではないでしょう?
毎日お家を快適に整えたり、お仕事が潤滑にいくように社交したり。アドバイスしたり。疲れを癒してくれたり。
自分で事業をする人もいるし、領地運営する人もいる。そういうの全て含めての結婚だと思うのですが、違いますか?」

「………」

「いろいろ難しいことはあるでしょうが、結婚=後継を残すこと、ではないと俺は思う。だって人間は動物とは違うんだもん。
だからね。基本に還りましょう。人間だからこそ、結婚はただ後継を残すためのものじゃなくって、愛し合う人が共に支え合って生きようねっていうお約束。
愛し合う人たちがおんなじように夫婦になって共に暮らすのに、同性だとか異性だとかで差別されない世界にしたいのです。お外で堂々と『夫婦です』って胸を張って欲しいの。
事実婚じゃなくって、たくさんの人におめでとうって言われて欲しい。
なので、これからスタートする同性婚の先達として、キースとミカミカを!
ふたりの幸せな姿を旗印に、正式に施行してはどうでしょうか?」

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