恋愛短編まとめ

よしゆき

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従者に恋するお嬢様 1

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 従者を好きなお嬢様が家出をしようとして従者に捕まり閉じ込められる。

 主従 従×主 軟禁


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「君との婚約は破棄させてもらう」
 
 その言葉を聞いた瞬間、ソフィアは歓喜した。
 緩みそうになる表情をぐっと引き締め、顔を隠すために俯いた。あたかも、婚約を破棄されたショックで項垂れたかのように。
 漸くここまで辿り着いたのだ。今までの苦労が報われた喜びに打ち震える。
 顔を伏せたまま肩を震わせるその姿は、端から見ると悲しみに涙を堪えているように見えた。
 心の内は全く逆だったが、幸いそれに気づかれることはなかった。
 欲しかった言葉をもらえて飛び上がりそうになるほど嬉しかったが、まだだ。この場で両手を上げて喜びを爆発させては全てが台無しだ。
 ソフィアは膝の上でぐっと両手を握り締め、堪えた。
 目の前の男がなにか言っているのを話半分に聞きながら、懸命に演技をつづける。
 話が終わり、漸く帰宅の準備に入れた。心の中ではスキップしながら、ソフィアは決してしおらしい態度を崩さずその場をあとにした。



 自宅に着き、早足で自室に向かう。暫く一人にさせてほしいと使用人に言い置いてから、中に入った。
 ベッドにダイブし、枕を抱き締め、ソフィアは遂に喜びを爆発させた。人目を憚ることなく、心ゆくまで。ベッドの上を、縦横無尽に転げ回る。
 自分は遂に目的を達成したのだ。長かった。辛かった。でも漸く漕ぎ着けた。今までの苦労を思い出すと、涙さえ浮かんでくる。
 でも、もういいのだ。もう終わったのだから。苦労は報われた。目的は達成できた。だから、もういい。辛かった日々を思い出しても意味はない。今はただ、この喜びを噛み締めよう。
 ソフィアはニマニマとにやける顔を、枕に擦り付けた。
 これでなんの憂いもなく、この家を出て行ける。
 そう。目的は達成したが、ここからがスタートだとも言える。寧ろこれからのほうが、今までの比ではないくらいの苦労が待ち受けているのだろう。
 でも、もう決めたことだ。今回の思いもよらない、迷惑でしかなかった婚約のせいで……いや、お陰で、ソフィアの決意はより強固なものになった。
 この家を、出る。
 それが自分にとっての最善なのだと、望まぬ婚約のお陰で思い知った。だから、もう迷いはない。
 家を出て、ここから遠く離れた国で新たな生活を送るのだ。
 簡単なことではないとわかっている。十代の女がなんの伝手もなく一人で生きていくことなど。まともな生活は送れず、野垂れ死にする可能性もある。
 それでも、ソフィアはその道を選んだのだ。どれだけ苦労し、辛い思いをすることになっても、この家を出ていくと。
 別に、家に不満があるわけではなかった。両親は健在で、兄姉弟妹に囲まれ、家族は皆優しく、とても仲が良かった。
 ソフィアはそれなりに裕福な家に生まれたお嬢様だ。大きなお屋敷は綺麗な庭に囲まれ、屋敷の中は使用人達の手によって常に綺麗な状態に保たれている。毎日美味しいご飯が食べられて、夜は温かく柔らかなベッドの上で眠る。何不自由なく、不満など抱く必要などないほど、恵まれた生活を送っている。
 それなのにソフィアは、自らそれを手放そうとしていた。
 セシルに恋をしてしまったから。
 彼はソフィアの従者だ。
 はじめて出会ったのは、ソフィアがまだ十歳にも満たない頃だった。
 ある日、ソフィアは彼と引き合わされた。今日から、この子がソフィアの従者になるのだと。
 ソフィアより五歳年上の彼は当時まだ少年だったが、白手袋を嵌め、燕尾服に身を包む姿は完璧な従者だった。
 少年の頃から整った顔立ちをしていた。きちんと整えられた黒髪は艶やかで美しい。笑みを浮かべると、青みがかった黒の双眸が柔らかく細められる。彼の穏やかな性格が、優しげな風貌に表れていた。
 ソフィアは一目で彼を気に入った。彼がこれから自分の従者として傍にいてくれるのだと思うと嬉しかった。喜びのままに笑顔を向け、何度も話しかけた。今思うとしつこいくらいに話しかけまくってしまったが、セシルは嫌な顔もせず、ソフィアのくだらない話の一つ一つに丁寧に相槌を打ってくれた。
 一目惚れというわけではなかった。はじめて出会ったとき、ソフィアは恋をするにはまだ幼すぎた。かといって従者として見ていたわけでもなく、友達のような感覚が強かったように思う。
 それがいつ恋に発展したのか、正確な時期はわからない。
 彼の笑顔が好きで、声が好きで、一緒にいると嬉しくて、最初はただそれだけだったのに、いつの間にか傍にいるとドキドキするようになって、恥ずかしさを感じるようになり、無邪気に接することができなくなっていた。
 恋心を自覚したのは姉の結婚がきっかけだ。綺麗なドレスで身を包み、幸せそうに微笑む姉。それを間近で見て、ソフィアも結婚を意識した。結婚式を想像する。人生で一番美しく着飾った自分。そしてその隣には、他の誰でもない、セシルにいてほしい。そう思った。
 その瞬間、ソフィアは自分の気持ちに気づいたのだ。
 気づいて、同時に、ソフィアはそれが報われないものだということも自覚する。
 彼は従者だ。自分は、彼とは結婚できない。
 自分の気持ちを告げるつもりはなかった。好きだと言っても、彼を困惑させるだけだとわかっていたから。彼にとってソフィアは仕えるべき主人だ。恋慕の情を抱かれても迷惑とまでは思われないかもしれないが、嬉しくもないだろう。
 告白をしても、ただお互いが気まずくなるだけだ。それどころか、セシルは自分から離れていってしまうかもしれない。そんなのは嫌だ。今の関係を壊したくはない。
 だからソフィアは、自分の恋心を決して誰にも気づかれないように振る舞った。ついついセシルを見つめてうっとりしてしまう自分を戒め、細心の注意を払ってセシルに接した。彼自身はもちろん、他の誰にもこの気持ちを悟られるわけにはいかなかったのだ。
 思いを告げることはできない。恋人にはなれない。夫婦にもなれない。
 だからせめて、彼が誇れる主人であろうと心がけた。美しく、賢く、誰もが憧れる淑女を目指した。そのための努力は惜しまなかった。
 けれど、それがよくなかった。ソフィアは確かに自分が望んだ通りの立派なレディに成長した。自画自賛できるくらいに。
 そのせいで、婚約を申し込まれてしまったのだ。
 ソフィアは焦った。セシルとの結婚は当然諦めている。けれど、だからといって、他の誰かと結婚しようとも思っていなかったのだ。
 無理なのだ。ソフィアはセシルのことしか見ていない。ソフィアの心には彼への気持ちしかなく、そこにはほんの少しの隙間もない。この気持ちを打ち明けるつもりはなくても、無理に消してしまおうとも思わない。
 そんな状態で結婚しても、幸せな未来など想像できなかった。結婚してしまえば子供を望まれるだろう。ソフィアが子供を産んだとして、果たしてその子は幸せになれるだろうか。もし万が一、夫や子供にソフィアの恋心が気づかれてしまったら……そう考えると、泥沼になるのは目に見えている。
 だからソフィアは結婚するつもりがなかったのだ。なかったのに、だ。
 人の気持ちも知らずに婚約を申し込んできた男に苛立ちしか感じなかった。
 両親はソフィアの気持ちを優先してくれる。婚約の話に思わず眉を顰めてしまったソフィアを見て、嫌ならば断ってもいいと言ってくれた。
 けれど相手は、こちらよりも身分が上だ。ソフィア一人が被害を被るのであればいいが、そうはいかないだろう。断れば、家族全員に迷惑をかけてしまう恐れがある。それは避けたかった。ソフィアは家族が大事だ。
 だからソフィアは、婚約を受け入れた。けれど、結婚する気は一切なかった。
 ここから、ソフィアの努力の日々がはじまる。
 こちらから婚約を断れない以上、相手に断ってもらうしかないのだ。つまりソフィアが、嫌われてしまえばいい。しかし、あからさまに態度に出すわけにはいかない。焦らず、徐々に相手の気持ちが冷めるように仕向けていった。
 婚約者の前で、失礼にならない程度に我が儘な令嬢として振る舞った。とにかく扱いづらい娘だと思わせたかった。焼きもちを焼く振りをして他の女性との接触を禁じ、そのくせソフィアに触れてこようとする婚約者の手をさりげなさを装って避けまくった。
 だが、婚約者である以上、完全に接触を断つことは難しい。手を握られるのは、我慢をすれば耐えられた。それでも、振り払いたい気持ちをグッと堪えなくてはならなかった。それ以上の行為はきっと耐えられない。嫌悪感を露に突き飛ばしてしまうだろう。
 婚約者の怒りを買うことは望ましくない。そのためにも、彼との接触は極力避けなくてはならなかった。
 二人きりになると、必ずと言っていいほど抱き締めてこようとする。不意打ちのようにキスを仕掛けてくる。それらを避けるのは至難の業だった。嫌だと突き飛ばせれば楽だが、さりげなく、相手をあまり不快にさせないように避けなければならないのだから。
 そのせいで、婚約者と会ったあとは疲労困憊だった。精神的にも肉体的にも。
 辛かったが、ソフィアは諦めなかった。事あるごとに触れてこようとする婚約者に辟易し、ソフィアは更に強く思うようになったのだ。
 やはり自分に結婚は無理だと。手を握られるだけでも嫌悪を感じるようでは、とてもじゃないが結婚などできない。
 改めてソフィアはそう思った。
 そして、ソフィアに手を握る以上の行為をさせてもらえない婚約者は、日に日に不満を抱くようになっていった。悶々としているのが、見てわかるほどに。
 どんな手を使ってでも婚約を破棄していただきたいソフィアは、お金で女性を雇い、欲求不満の婚約者を誘惑してもらった。完全に、婚約者の興味をソフィアから逸らすために。
 依頼料は、子供の頃から溜め込んでいたお小遣いで支払った。もちろん依頼のことはバレてはいけないので、他言しないこと等を書き連ねた契約書にサインをさせた。魔力を込めた契約書だ。決して契約を破ることはできない。
 こんなとき、人並み以上の魔力を持って生まれたことをソフィアは深く感謝した。家を出たあとで魔法を使えたほうが色々と役に立つからと、魔力の鍛練を毎日行ってきてよかったと心から思った。
 さておき、ソフィアの思惑はうまくいった。婚約者はあっさりと妖艶な美女に誘惑されてくれた。お金を払って女性を雇った甲斐があったというものだ。
 婚約者は徐々にソフィアと会う時間を減らしていった。代わりに、毎日のように美女と楽しい時間を過ごしているようだ。ソフィアへの態度がそっけなくなり、手を握ろうともしなくなった。
 やがて彼は、ソフィアに見向きもしなくなった。ソフィアが内心ほくそ笑んでいることにも気づかずに、完全にソフィアへの興味を失くしていった。
 そして遂に、待ち望んでいた言葉をもらえたのだ。

『婚約破棄』

 このたった一言のために、どれ程の努力を強いられたことか。
 恋を自覚し、誰とも結婚する気のなかったソフィアは、もともと家を出るつもりではいた。家出だ。別の国へ行き、一人で生きていこうと、早い段階から計画を立てていた。いつまでも家にいたら、婚約を申し込まれたり両親に結婚を勧められる日が来るとわかっていたから。
 ソフィアだけではない。きっとセシルだって、いずれは結婚する。もしかすると、ソフィアよりも先に彼が結婚してしまうという可能性だってあるのだ。そんなこと、耐えられない。絶対に泣いてしまう。ソフィアは好きな人の幸せを喜べない。狭量な人間だと罵られてもいい。彼が自分以外の女性を愛し、慈しみ、幸せになる姿なんて見たくないのだ。
 だから、『その日』が来る前には家を出ようと思っていた。でもそれは、ソフィアの予想ではもう少し先のことだった。
 家を出れば、家族にもセシルにも二度と会えない。ソフィアはそのつもりでいる。だからギリギリまで今の生活を送りたかったのだ。
 それなのに、ソフィアの予想よりも早く『その日』が来てしまった。もっと早く家を出ていればと後悔しても遅い。
 元婚約者のせいで、随分無駄な時間を過ごすことになってしまった。
 今回の反省を生かし、ソフィアは即行動に移すことにした。二度と同じ過ちを犯すわけにはいかない。
 だから、相手の家から正式に婚約破棄を突きつけられ、なんのしがらみもなくなったその晩、ソフィアは家出を決行することにした。
 屋敷の中が静まり返った真夜中、部屋の中でひっそりと準備を進める。防音の魔法を部屋全体にかけているので物音を立てても聞かれる心配はないが、つい泥棒のようにコソコソした動きになってしまう。
 準備といっても、荷物は昼間のうちに用意してある。ボストンバッグ一つに、必要最低限の物を詰め込んであった。ベッドの下に隠してあったそれを取り出す。
 それから手早く、寝間着を脱いで着替えた。
 荷物よし、服装よし。
 最後にソフィアは、鋏を手に鏡台の前に立つ。腰まで伸びた髪を無造作に掴み、鋏を入れた。ジャキジャキと音を立てながら、長い髪が切り離されてゆく。
 ソフィアが髪をここまで伸ばしていたのは、セシルに髪が綺麗だと誉められたことがあるからだ。嬉しくて、それからは今までよりも念入りに、手入れを毎日欠かさず行った。セシルにずっと綺麗だと思われていたかったから。
 けれどもう、彼に見せることもない。伸ばす理由はなくなった。長い髪は邪魔でしかない。これからは、毎日お風呂にも入れないだろう。衛生面も考慮すれば、髪は短いほうがいい。
 肩くらいの長さまで残し、切った髪は屑入れに捨てた。自分で適当に切ったせいで長さが揃わず不恰好だが、ソフィアは特に気にしなかった。
 鏡台の引き出しの中から手紙を取り出す。それを、すぐに人目につくようにテーブルの上に置いた。手紙には、諸事情により家を出る、誘拐などではなく自分の意思で出ていくので心配しないでほしい、どうかくれぐれも捜さないでほしい、といった内容が書いてある。納得してもらえるかはわからないが、なにも残さないよりはマシだろう。
 これで準備は整った。鞄を持ち、ソフィアは自分に魔法をかける。人の目に、自分の姿が見えなくなる魔法だ。ソフィアが身に付けている服や、持っている鞄も見えなくなる。
 見えなくなるだけで、ソフィアの存在が消えるわけではない。通常時と同じように、きちんと物や人にぶつかる。
 ソフィアはそっと部屋のドアを開けた。廊下に人がいないかを隙間から確認する。人の気配はない。意を決して、部屋の外に出た。端から見ると、ドアが独りでに開閉したように見えただろう。
 薄暗く人気のない廊下を早足で進み、慎重に階段を下りる。迷いのない足取りでエントランスホールを通り抜け、外へとつづくドアを開けた。そのまま足を踏み出す。
 ソフィアは躊躇わない。ここで怖じ気づくくらいなら、最初から家を出ようだなんて考えない。もう決めたこと。だから決して振り向かない。足を止めない。
 けれど。

「どちらに行かれるのですか、お嬢様」

 後ろから聞こえてきた声に、思わず足が止まってしまった。
 聞き間違えるはずのない、ソフィアの大好きな人の大好きな声。
 どうして、と混乱する頭で考える。自分の姿は他の人に見えないはずだ。
 なのに、どうして。まさか、姿が見えてもいないのに声をかけてきたわけではないだろう。
 それとも幻聴か。セシルが恋しくて、ソフィアの願望から生まれた幻聴なのか。まだ家を出て数分も経っていないというのに、もう幻聴を聞くほど恋しくて堪らなくなっているというのか。
 いや、それはさすがにあり得ない。ならばやはり今の声は本物で、セシルは後ろにいて、彼にはソフィアの姿が見えているということになる。
 疑問がグルグルと頭の中を駆け巡るが、それらは一つも解消されることはなかった。
 やっぱり空耳かもしれない。このまま振り返らずに門を出てしまうべきなのではないか。

「お嬢様?」

 ソフィアの考えを見透かすように、もう一度声がかかる。
 やはり幻聴ではない。彼は、そこにいる。
 ソフィアはゴクリと喉を鳴らした。
 彼は恐らく、ソフィアが家を出ようとしていることに気づいている。それならば、彼がここにいる理由は一つだ。ソフィアを引き止めるために、ここに来たのだ。
 けれどソフィアは、今更引き返すつもりはない。セシルになにを言われようと、ソフィアの考えは変わらない。変えるつもりはない。
 緊張に顔を強張らせ、ソフィアはゆっくりと振り返った。
 いつもと変わらない彼の姿がそこにあった。
 セシルはなにかを言おうとして口を開いた。けれどそれよりも先に、ソフィアは魔法を発動する。対象を眠らせる魔法だ。
 魔法は確かに発動した。それなのに、彼は眠らなかった。

「ど、どうして……っ」

 動揺し、動けないソフィアへと、セシルは一気に距離を詰める。
 気づけば彼は触れられるほど近くにいた。

「あっ……」

 逃げなくては、と判断するには遅すぎた。
 素早く伸ばされたセシルの手に、口元が覆われる。しかし声を抑えるのが目的ではなかった。彼はハンカチを手にしていて、それをソフィアの鼻先に押し付ける。抵抗する間もなく、薬品の匂いを思い切り吸い込んでしまった。
 くらりと、眩暈に襲われる。
 意識を保っていられない。
 セシルに言葉をかけようとするが、それは叶わなかった。
 全身から力が抜け、倒れそうになる体をセシルに抱き止められるのを感じながら、ソフィアは意識を手離した。

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