永遠のきみへ
世話焼きワンコ系年下攻め×雰囲気儚げお兄さん受け。
かつて人々が滅亡に瀕した時、八柱の神の御使が現れた。
彼らは不朽不滅の器を持ち、その内の一柱の器に流れる生命の水は、あらゆる傷を癒し、万病を治した。故に人々は、彼等を崇め奉り、世界の秩序とした。世界を調和と平穏で満たして下さるよう、人々は彼等に仕え、その対価として“水”を受け取り、末長く暮らした。
そんな伝承が、寝かしつけの御伽噺として聞かされる孤児院で暮らす少年・ノア。
血の繋がった家族はいない。しかしノアとってそんな事は些細な事だった。林を抜けた先にある居住区外の高台に、トワという青年がいるから。幼ながらにトワに一目惚れして以来、彼の元に通うのがノアの日常だった。
トワはリシル市国には珍しく、博識で外の世界の話をよく聞かせてくれた。何故街で暮らさないのか、と聞くと、彼はいつだって笑って言う。ここで待つ約束だから、と。
10年近く経って青年にまで成長したとある日、ノアはふと気付く。
トワは出会った頃から少しも変わらない。
知識の多さも、全てを悟ったような瞳の深さも、滑らかな肌も、たっぷりとした猫っ毛の黒髪も、幼子を見るような眼差しも、何処か一線を引いたような態度も、何もかもが変わらないのだ。
まるで御伽噺の『御使』みたいだ。
そんな事を思ったのとちょうど同じ頃、リシル市国に来ていた行商人にある噂を聞く。
――世の中には、不老不死を得る代わりに人の血を吸って生きている吸血鬼っつーバケモンがいるらしい。
『吸血鬼』とは? 『御使』とは? トワは一体何者なのか?
全ての謎が一つに繋がる時、トワが辿った悲しき過去と運命、そしてトワのノアへの想いが明かされるーー。
という感じの少年→青年×正体不明の青年の話です。
流血表現等々ございます。
*カクヨムのファンタジーBLのコンテストに応募したものです。
*なろうにも同名で載せてます。
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