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102.

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 年が明けて学園の登校日、兄妹が馬車を降りると、気づいた生徒達から次々に王太子との婚約を祝福された。そして同時に「我が国を救ってくれてありがとう」と頭を下げられ、二人は内心戸惑ったものの冷静に礼を言った。
 名誉騎士の死と陞爵、クリスが爵位を継いだことはすでに知られているものの、誰も触れて来ることはなかった。
 こちらからもあえて言うことはせず、かけられる言葉へ丁寧に返礼をする。 
 「大陸中の方々が共に戦ったからこそ、成し遂げられたことです」と笑顔で答え、「皆様も共に戦って下さいました。ありがとうございました」と言って教室へと歩く。
 実際そうであったし、学園の生徒達も皆何らかの形でスタンピード収束に力を貸したのだ、サラ達だけの功績ではない。
 教室へ向かう先々で繰り返される光景であったが、兄妹は笑顔で乗り切った。
 家族三人参加してのボス討伐という偉大なる貢献を称え、男爵であった父は子爵を飛び越え伯爵位を賜った。
 爵位はそのまま兄が継ぎ、バートン家は伯爵家となったのだった。
 スタンピードが収束してからずっと注目されてきたのだが、さらに王太子との婚約が決定して以来、サラは一躍時の人となっていた。
 いずれは王太子妃、王妃となる覚悟を決めてから、立ち居振る舞いには一段と注意を払うようになった。
 それは兄も同じであり、王太子に迷惑をかけてはいけないという一心からである。
 サラにも王宮から侍女と護衛がつくようになり、不自由を感じることもあるが慣れるしかなかった。
 屋敷も上位貴族街へと引っ越し、問題のある使用人を一掃した我が家は新たな一歩を踏み出したのだった。
 兄はサラを教室まで送ってくれ、手を振り颯爽と去っていく。
 英雄となった兄の人気は凄まじく、今まで王太子の陰に隠れて目立たなかったファンや、婚約を望む令嬢達の申し込みが殺到していた。
 今も廊下を歩く兄を熱い視線で見つめる令嬢達の多いこと。
 教室に入れば、アイラやミリアム、エリザベス達に囲まれた。
「おはようございますサラ様!」
「おはようございます、皆様」
 馬車を降りてからの一連の流れをクラスメートにも同じようにこなしながら、サラは席に着く。
 グレゴリー侯爵令嬢の席は無人であった。
「侯爵令嬢は…いえ、元侯爵令嬢は退学されたようですわ」
 視線に気づいたエリザベスが席を見下ろしながら淡々と教えてくれ、サラは頷く。
「そうなのですね」
 父親である侯爵が国家反逆を企んだ件はすでに国中に知られている。
 王都の森林公園で生徒が襲われたことは記憶に新しいし、それ以外にもボス討伐後の疲労困憊している王太子一行を狙った卑劣な犯行に、批判と非難が集中していた。
 領地を助けてもらったくせに、何たる恩知らず。
 何たる恥知らず、と。
 法廷で罪が確定次第、極刑に処される予定である。
「そんなことより、冒険者ギルドの登録者がすごい勢いで増えてるんだぜ。英雄のおかげだな」
 ギルドマスターの息子であるジャックの言葉に、皆が笑う。
「夢はあるけれどもとても厳しい職業ですわ」
 エリザベスの言葉に、ジャックは頷く。
「そうなんだけど、いいのいいの。英雄の存在ってのはそれだけ人の心を動かすってことなんだよ」
「成功しても失敗しても、冒険者という職業は自由だから」
 リチャードの言葉に、皆が頷いた。
「スタンピードの時、救護テントに詰めておりましたから、冒険者の方達の大変さはよくわかりました。わたくしも、立派な辺境伯夫人になれるよう頑張りますわ」
「アイラ様はすでに立派な婚約者でいらっしゃいます。辺境伯令息様も、心強いと思います」
「ありがとうございます」
 サラが言えば、アイラは照れながらも喜んだ。
「サラ様、聞いて下さいませ。わたくしとジャンも、婚約致しましたの!」
「まぁ…!おめでとうございます、エリザベス様、ランドルフ様!」
 エリザベスの報告に驚いたが、ジャンは次男であり、婿入りするのに何の障害もない。
 パーティーメンバーとして共に戦ううちに、心惹かれたのだろう。とても喜ばしい出来事だった。
「ありがとうございます!サラ様がご婚約されたと窺って、わたくし達も、と決めましたのよ」
「ありがとうサラ嬢。彼女がどうしても、王太子ご夫妻のお子のご学友を生みたいのだと言って…」
「子!?」
「だから結婚も、君達に合わせる形になると思うんだけれどね」
「まだ先になりますけれど、わたくし決めましたの。サラ様をお支えすると!」
「あ、ありがとうございます…!」
「私も、決めましたの。母の後を継げるよう、王宮侍女になります!」
 ミリアムもまた、決意に満ちた表情で微笑んでいた。
「まぁ…!」
「サラ様をお支えします。我が子爵家は、受けたご恩は忘れません。お任せ下さいませ!」
「ありがとうございます、ミリアム様」
 知らぬ間に、クラスメートの人生を決定づけていたようでサラは驚く。
 気の早い話であったが、皆は笑ってくれるのだった。
 嬉しかった。
 明るい話題を提供してくれ、皆笑顔で接してくれる。
 皆の気遣いに感謝したし、信頼を寄せてくれる皆と共に歩んで行けるよう、これからも努力していこうと誓うのだった。
 担任がやって来て、スタンピード収束に触れた後、落ち着いてしっかり勉学に励むようにとの言葉に頷いた。
 兄と王太子は卒業を迎える。
 王太子殿下や兄とこれからもパーティーメンバーとして活動していけることが確定し、サラは嬉しかった。
 王太子妃教育は卒業してから始まるようで、それまでは今まで通り、週末にダンジョン攻略を進めて行こうと話をしていた。
 兄は王太子付きの筆頭騎士として、父のように仕えるようだ。
 将来的に陛下が譲位された暁には、二代目名誉騎士の名を継ぐ予定ということで、今から兄は荷が重いとぼやきながらも日々の鍛錬を頑張っていた。
 陛下の名誉騎士の座は空白のまま、護衛は近衛騎士が引き継いでいた。
 怒濤の一年間だったな、と思い、卒業するまでは穏やかに過ごしたいな、と思う。
 家に帰れば母と兄がいて、執事サムがいて、マリアがいる。
 マリアはサラが王宮入りする時にも着いて来てもらうつもりで、婚約が決まった時に話をした。
 わたくしなどが、と泣く彼女にお願いしますと頭を下げれば、「主人が使用人に頭を下げてはなりません」と叱られた。
 スタンピードの間、家庭教師をつけてもらって勉強していた理由に納得がいったと言われ、母と執事がすでに動いていたことを知ったのだった。
「一緒に来てくれたら心強いわ」
 言えば、マリアは涙に濡れた瞳を上げて、微笑んだのだった。
「はい、サラ様。どこまでもお供させて頂きます」
「ありがとう」
 マリアにも、幸せになって欲しいと思うのだった。
 家族団欒の時間には、父が寝転がっていたクッションとラグの上に、愛犬コリンが寝そべっている。
 大好きな主人はもう帰って来ないということを理解しているのか、ずっと大人しかった。
 執事が淹れてくれるココアを飲みながらの団欒も、期限ができたと思えば日々を大切に過ごそうと思うようになったのだった。
 少しずつ、父の思い出を話す。
 皆で泣いてしまうこともあったが、前を向いて歩いて行けるようになっていた。
 週末、Sランク昇格を目指してダンジョン攻略を始める。
 誰も「もうやめよう」とは言わなかった。
 カイルを失い、リアムを失った。
 かけがえのない人達だった。
 代わりなどいない。
 それでも、進もうと皆で話し合った。
 リディアは離脱するかもしれないと思っていたが、残ったのだった。
「カイルは私が泣き暮らすことなんて望まないし、私自身もそんな性分じゃないし、何より子供達に、情けない姿は見せたくない」
 強い母親の姿を見たのだった。
「子供達には私達の背中を見て育って欲しいから」
 そう言って、寂し気に笑ったのは一瞬だった。
「カイルとリアムさんの代わりは誰にもできないけど、盾役と後衛の代わりはできるわ。誰か知り合い、いない?」
「…リディア」
 むしろこちらが戸惑う程の元気さであった。
 空元気であることは見ていればわかる。
 だが誰も指摘しなかった。
「…殿下、アーノルドさんとヘンリーさん、Sランクになる気ありますかね?」
 兄の言葉に、王太子とサラははっとして顔を見合わせた。
「ん?誰それ?」
 リディアはきょとんとしていたが、三人は頷く。
「サラがとてもお世話になったAランク冒険者だよ。三人組だったんだが、一人後衛を亡くしたんだ」
「そうなの…」
「前衛と後衛だしな。聞いてみるか」
 王太子の打診に、アーノルド達は二つ返事で了承した。
「正直キャリーを失って、今後どうしようかと思ってたんです。慎ましく生きていくだけの蓄えはある。辞めてもいいなって。でも」
「…姉さんはそんな半端なこと、許さないと思うんですよ。本当にもういいやって思うようになるまで、続けようって」
「そろそろ活動を再開しようと思っていた所でした。お声がけ頂き、感謝します」
 揃って二人に頭を下げられ、サラ達の方こそ恐縮した。
「まずは八十階、Sランクを目指す。その後のことは、またその時に決めよう。…それでいいだろうか」
 リディアに問い、アーノルド達に問う王太子に、三人は頷いた。
「ええ、どうぞよろしく。リディアよ」
「アーノルドと、こっちがヘンリー。こちらこそよろしく」
 握手を交わす三人が仲良くなってくれたらいいと思うサラ達だった。 
 七十一階からのスタートであったが、スタンピードで戦った敵もいれば初めて見る敵もいた。
 ここからは皆が初めてであるため、通路と敵の配置を把握する為ゆっくり進む作戦は以前と何も変わりない。
 ただメンバーの戦力が上がっている為、大量の敵に絡まれても力業で抜け出せるのが大きかった。
 アーノルドは人間なので、一見無茶にも見えるカイルの戦い方はできない。
 少しずつ、話し合いながら連携を模索していった。
 危なげなく七十三階まで到達して野営となる。
 料理長が料理を作ってくれたり、護衛騎士が給仕をしてくれたりすることにアーノルド達は驚き、皆の笑いを誘った。
 まだ慣れるには時間がかかりそうだったが、アーノルド達の動きは的確で、無駄がなかった。
 やはり年齢差の分だけ経験があり、咄嗟の判断が早く、助けられる場面もあった。
 リディアとヘンリーは食後早めに各々のテントへと入って行ったが、誰も引き止めたりはしない。
 時間が解決してくれることもあるのだとアーノルドは言い、王太子と兄は頷いていた。
「そういえば殿下とサラ嬢、婚約したそうで。おめでとうございます」
「ああ、ありがとう」
「ありがとうございます」
「明るい話題はたくさんある方がいい。…俺はサラ嬢の監視で参加した時から、いずれそうなるって踏んでましたよ」
「えっ」
「…さすがだな」
「伊達に長生きしてませんて。冒険者は続けるんですか?」
「そのつもりだ。陛下には後二十年は粘ってもらう予定だからな。それまでは続けたい」
「マジか…」
「マジか…」
 アーノルドと兄が同時に呟き、サラはただ目を瞬かせた。
「じゃ、まさか毎年のダンジョン攻略にも?」
「無論私も参加するさ」
「マジか…」
 今度は兄一人が呟き、アーノルドは声を上げて笑った。
「さすが!この国は安泰ですな!いやはや俺も、やれる所まで頑張ります」
「ああ、ぜひとも頼む」
 おそらくダンジョン攻略はしばらくの間、先へ進むものではなく、新たなSランク冒険者を育てるものになるだろう。
 父が目標としていた百四十五階へ到達できる日はいつになるか、まだわからない。
 だが他国の重鎮達が協力を申し出てくれ、これからもやって行こうと言ってくれたのだった。
 いつか。
 父を超える日が来ればいい。
 サラとクリスは今、それを目標に冒険者を頑張っている。
 夕食後のひとときを王太子と二人で過ごせるように、兄はアーノルドを連れて料理長の元へ行き、話を始めた。
 最初怪訝な表情をしていたアーノルドも、事情を聞けば納得したように頷き、サラにウィンクを投げて背中を向けたのだった。
 淹れてもらったお茶を飲みながら、サラはダンジョン内部を見回した。
「…なんだかここに来るのは、すごく久しぶりな気がします」
「そうだね、私もそう思っていた。一ヶ月以上開いているから久しぶりは確かなんだけど、スタンピードがあったからね…」
「すごく遠い昔のような気がして」
「あの一ヶ月は本当に濃密な時間だった」
「たくさんの冒険者と一緒に、終わりの見えない魔獣の数と戦いましたね…」
「うん」
「たくさんの仲間を失いました」
「うん」
「…今生きているのが信じられません」
「奇跡が起こったんだ。一生に一度すら、本当は起こりえない奇跡だった」
「はい」
 これはもはや口にしてはいけない真実なのだった。
 こんな奇跡、二度と起こらない。
 サラはただ静かに感謝し、そして悲しみをも感じるのだった。
「殿下」
 呼びかければ、不満そうな顔をした男がいた。
「…私達は婚約したんだよ?サラ」
 呼び捨てにされ、サラの鼓動が跳ねる。
「…レイノルド様」
「本当は呼び捨てにしてもらいたい所だけど、今はまだいいよ」
 無理だと思う、とサラは思うが、言葉としては別のことを言った。
「結婚しても、冒険者は続けられるんですね?」
 問えばレイノルドはにこりと微笑む。
「君が望むなら辞めてもいいよ」
「え…」
「ダンジョン攻略は進めたい。これは国事だからね。他国の重鎮であるSランク冒険者達が元気なうちに、共に戦って先に進みたいって、思わない?」
「思います!」
「リディアには子供がいるが、冒険者を続けている。そんな夫婦になりたいんだ、私は」
「…はい、私もです」
「良かった」
 カイルとリディアの間には二児がいた。
 八年前、レイノルドとパーティーを組んだときにはすでに二人は結婚しており、妊娠や出産で期間が開くことはあったけれども、彼らはずっと冒険者として共に活動していたのだった。
 パーティーで活動している時には子供の話をすることはなかった。
 他のメンバーは子供がいないし、結婚すらもしていないからだ。
 こちらから振れば嬉しそうに話をしてくれるが、普段は気遣ってくれているようだった。
 テントに早めに入るのは、付呪ピアスで子供達と話をする為である。
 サラにとってカイルとリディアは両親に次いで、理想の夫婦だった。
「そういえば、ようやく長年の疑問が解けたんだ」
 思い出したように言うレイノルドの表情は明るい。
「…どんなことですか?」
 首を傾げるサラに、優しく笑いかけた。
「今までたくさんの人に会ったけれど、君とクリスの二人だけは周囲がキラキラと輝いて見えていてね。初めて会った時に、生涯に渡って関係を結ぶ者達に違いないって、思ったんだ。…正直に言うと、名誉騎士殿も君達程ではないけれども、淡く輝いていた。リアム殿は言うに及ばずね」
「…そうなのですか?」
「他国に行っても輝いている人がいて、選ばれし者の証なのだろうと思っていた。…巫女姫は今まで見た中で最も輝いている方でね」
「あ、私もあの方が光り輝いているのを見ました。女神だと、思ったくらいで」
 もはや巫女姫という単語を出すことすら躊躇われる。迂遠な呼び方になってしまったが、レイノルドには伝わった。
「そうだろう?それで魔法省長官のルイス殿に聞いてみたんだ。そうしたら」
 一旦言葉を切って、サラを見る。
「精霊が集まっているからだと教えてもらったんだ」
「精霊…ですか」
「うん。かの国の出身者でなくても、愛されし者はいるんだそうだ。ただ誰も見えず、聞こえない。だから契約もできない。私が見えるのはおそらく、精霊王国から嫁いできたかつての妃の血が濃く現れているからだろう、と」
「そうなのですか…」
 初めて会った時からリアムがとても親切にしてくれた理由はそれだったのだ、と思えば納得できたが、リアム本人が素晴らしい人だったからだとサラは思う。
 過去形で語らなければならなくなったことが、本当に悲しかった。
「こんなこと言っても、誰も信じてくれないけれどね」
「私もこの目で見ていなければ、話半分で聞いていたかもしれません」
「そうだよね、私もそうだ」
「精霊に好かれているかはわかりませんが…前向きに、生きて行きたいです」
「大丈夫。サラとクリスの周囲は今もキラキラしているよ」
「嬉しいです」
 そろそろ就寝の時間だった。
 レイノルドもサラも、別れがたい気持ちを持て余す。
 だが婚姻もしていない貴族の男女がずっと共にいることは許されない。
 サラは気持ちに蓋をして、暇を告げる。
「では今日はそろそろ休みますね」
「そうか…。早く一緒のテントで休めるようになりたいね」
 レイノルドの言葉の意味に気づかぬサラではなかった。
 だがあえてサラは冷静に、にこりと笑う。
「レイノルド様のテント、気になります。私のテントにも、いつか来て下さいね」
「…うん。クリスは入れる、というのが本当に理不尽だ…」
 レイノルドの方が赤くなり、サラは声を上げて笑うのだった。
 翌日も攻略を進め、七十五階で終了した。
 週末にはレイノルドも公務を入れることなく、集中してダンジョン攻略を行った。
 貴族令嬢のお茶会は事情を話せば理解してくれ、日時をずらすなどの対応をしてくれたことに感謝した。
 一ヶ月かからず八十階に到達し、蜘蛛のボスを倒して見事Sランクへと昇級したのだった。
 その頃にはリディアとアーノルド達も打ち解け、これからも共に攻略をして行こうと話がまとまった。
 冒険者として活動する以外は平和に日々を過ごした。
 生徒会では卒業式の準備に追われたが、学園生活は穏やかであり、友人にも恵まれている。
 レイノルドや兄が卒業してしまうと思うと寂しいが、サラは一人ではないのだった。
 王女は何かと気にかけてくれるし、クラスメート達も皆自分の進む道を見つけて邁進している。
 とても幸せだと思う。
 これから先困難はたくさんあるだろう。
 けれど前を向いて、強く生きていこうと思うのだった。
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