同じ話でも笑う噺

相方はいない。フリップもねぇ。テロップもねぇ。バックグラウンドミュージックもねぇ。プロジェクトマッピングなんか理解している人なんか、客も含めてごくわずか。持てる小道具も、扇子と手ぬぐいぐらいときたもんだ。

それなのに、馬鹿みてぇにおもしろい落語に俺は惹かれた。

18歳の冬。俺は地方銀行への内定を蹴り、卒業と同時に上京。
落語家の道を歩み始めた。

※カクヨムで投稿した小説を加筆したものです。文字制限があったので。。。
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