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4 : 成績が良いのは王子妃教育の賜物ですわ。
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あら?あそこの扉に向かって抜き足差し足忍び足?しているのは、当事者の弟君達ではおりめせんか?
もしかして、この場から逃げる気なのかしら?
......今逃げたところで、後々どうせ処罰が下りますのに、阿呆ね。
「衛兵!!その者達を捕縛なさい!!」
「「「「はっ!!」」」」
「「なっ!何をするんだ?!!
離せ!!僕等を誰だと思ってるんだ??!」」
コソコソと動いたところで、扉を守護する衛兵にバレない筈がございませんわ。
衛兵達がチラチラッとこちらに目配せをくださいましたので、気付いておられない両陛下に変わりまして私が命じておきましょう。
逃げられたら面倒ですしね?
全く...自分達のしたことを理解していないのかしら?
この双子は...阿呆ですのね?
捕縛されて当然のことをしているのに、ガタガタと五月蠅いですわ。
「私の息子達に何をしている?!!早う離さぬか!!」
「審議中に逃げようとなさっておられましたので。
捕縛いたしました。」
「ルセーヌ侯爵様、今審議しているのはその2人が仕出かしたことについてですわ。
この場に居ていただかなければ、話しが進められませんもの、当然のことでしょう?」
「暴力で解決しようとするなど、言語道断!!私の息子達に詫びろ!!この雌豚がぁ!!!」
「...衛兵さん?あの人も捕縛しておいてくださいます?
誰彼構わず侮辱なさるお口の方も...お願いいたしますわ。
侯爵様?第2王子殿下もですが...お言葉は選んだ方が良いですわよ?
先程の言葉は、侮辱罪が摘要されますもの。
仮にも侯爵様なら、お分かりなのでしょうけれど...。」
「何を?!殿下に捨てられた傷物の小娘が!
イイ気になるな?!!」
「.....後で詳しく話を聞こう。
それまで、ルセーヌ侯爵は大人しくしていろ。」
ハァー......私の周りには、無意味にも怒鳴る方が多いですわね。
非のない私を罵るなど、頭を病まれておりますのね...お可哀想に。
縛っておいていただいた方がよろしいでしょうか??
お口も塞いでくださいませね?...とても五月蠅いですもの。
それにしても、陛下の一睨みで大人しくなるのなら、早くやって欲しかったですわ?
あっ、口の戒め諸々はそのままで...お願いしますわ!
「ムグッ!!ムゥウーンンヴ!!」
「ルセーヌ侯爵、貴方の子息達の件については後でにしましょう。
ユーティリカ嬢の審議が長引くから...今は大人しく黙ってなさいな?
陛下、続けましょう。」
「うむ、続けよう。
そちらのルセーヌ侯爵家の子息達に聞くとしようか......不正を企んだのは誰なのか?」
「「............。」」
捕縛されたままの状態で衛兵が傍で待機しているのが気に入らないのか、もぞもぞと芋虫のようにうねりながら口枷を嵌められたままで唸っている侯爵様は、王妃陛下から向けられる氷点下の睨みに硬直されました。
良い気味ですこと。
陛下からの問いに答えられるようにと捕縛されただけの子息達は、不機嫌そうに沈黙を貫いておられますわ。
否定をしないということは、肯定していることと同義ですのに...黙っていれば罪に問われないとでも勘違いされているのかしら??
「黙っているのは、自分達が犯人だと言っているようなものですよ?
反論があるのなら聞きますが??」
「「...僕等は悪いことなどしていない。
当然のことを要求したまでだ!!」」
学園長の問いに、キッ!と睨み付けながらの見事なハモり......流石、双子ですわ...関係ないけれど、きっと一卵性なのでしょうね。
*
もしかして、この場から逃げる気なのかしら?
......今逃げたところで、後々どうせ処罰が下りますのに、阿呆ね。
「衛兵!!その者達を捕縛なさい!!」
「「「「はっ!!」」」」
「「なっ!何をするんだ?!!
離せ!!僕等を誰だと思ってるんだ??!」」
コソコソと動いたところで、扉を守護する衛兵にバレない筈がございませんわ。
衛兵達がチラチラッとこちらに目配せをくださいましたので、気付いておられない両陛下に変わりまして私が命じておきましょう。
逃げられたら面倒ですしね?
全く...自分達のしたことを理解していないのかしら?
この双子は...阿呆ですのね?
捕縛されて当然のことをしているのに、ガタガタと五月蠅いですわ。
「私の息子達に何をしている?!!早う離さぬか!!」
「審議中に逃げようとなさっておられましたので。
捕縛いたしました。」
「ルセーヌ侯爵様、今審議しているのはその2人が仕出かしたことについてですわ。
この場に居ていただかなければ、話しが進められませんもの、当然のことでしょう?」
「暴力で解決しようとするなど、言語道断!!私の息子達に詫びろ!!この雌豚がぁ!!!」
「...衛兵さん?あの人も捕縛しておいてくださいます?
誰彼構わず侮辱なさるお口の方も...お願いいたしますわ。
侯爵様?第2王子殿下もですが...お言葉は選んだ方が良いですわよ?
先程の言葉は、侮辱罪が摘要されますもの。
仮にも侯爵様なら、お分かりなのでしょうけれど...。」
「何を?!殿下に捨てられた傷物の小娘が!
イイ気になるな?!!」
「.....後で詳しく話を聞こう。
それまで、ルセーヌ侯爵は大人しくしていろ。」
ハァー......私の周りには、無意味にも怒鳴る方が多いですわね。
非のない私を罵るなど、頭を病まれておりますのね...お可哀想に。
縛っておいていただいた方がよろしいでしょうか??
お口も塞いでくださいませね?...とても五月蠅いですもの。
それにしても、陛下の一睨みで大人しくなるのなら、早くやって欲しかったですわ?
あっ、口の戒め諸々はそのままで...お願いしますわ!
「ムグッ!!ムゥウーンンヴ!!」
「ルセーヌ侯爵、貴方の子息達の件については後でにしましょう。
ユーティリカ嬢の審議が長引くから...今は大人しく黙ってなさいな?
陛下、続けましょう。」
「うむ、続けよう。
そちらのルセーヌ侯爵家の子息達に聞くとしようか......不正を企んだのは誰なのか?」
「「............。」」
捕縛されたままの状態で衛兵が傍で待機しているのが気に入らないのか、もぞもぞと芋虫のようにうねりながら口枷を嵌められたままで唸っている侯爵様は、王妃陛下から向けられる氷点下の睨みに硬直されました。
良い気味ですこと。
陛下からの問いに答えられるようにと捕縛されただけの子息達は、不機嫌そうに沈黙を貫いておられますわ。
否定をしないということは、肯定していることと同義ですのに...黙っていれば罪に問われないとでも勘違いされているのかしら??
「黙っているのは、自分達が犯人だと言っているようなものですよ?
反論があるのなら聞きますが??」
「「...僕等は悪いことなどしていない。
当然のことを要求したまでだ!!」」
学園長の問いに、キッ!と睨み付けながらの見事なハモり......流石、双子ですわ...関係ないけれど、きっと一卵性なのでしょうね。
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