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2章
45 素晴らしい使用人
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口を濯がせようとベッドサイドから水を持ってケンに差し出す。グラスを受け取ったケンはそれで口を濯いで……きょろきょろと周りを見渡していた。
「ここに出して」
サイベリアンは空いたグラスをケンに差し出すが、受け取ろうとせずに涙を浮かべて首を横に振る。そんな可愛い顔で見つめないでほしい。萎えることなく固さを保ったままの股間が、より一層元気になりそうだ。
「このグラスに出していいよ」
ケンは再び首を横に振った。
何が嫌なのかわからない。それとも飲み込みたいのだろうか……。
「……じゃあ、飲む?」
その問いにも首を縦には降らない。では、どうしたいのだろう。
どちらも嫌なのかもしれないが、そのままではプレイも続けられない。サイベリアンはケンがどちらか選べないなら、自分が選べばいいのだと、「しかたがないな。『出して』」と命令した。
その命令にケンは大きく目を見開いた。そして、視線をぐるぐるとさせてから、意を決したように、口の中身を飲み込む。
(結局飲むのか!?)
どちらも嫌だと首を横に振っていたのはなんだったのだろう……?
見下ろしたケンは小さく息をついて、安堵の表情を浮かべている。
命令に従わなかったのに、安堵の表情を浮かべるとは、これいかに──。
「お仕置きが必要だな。命令を聞けなかったからね」
サイベリアンが静かに言うと、一瞬ケンの顔に喜色が浮かんだ。それに気づかれまいと、いたずらを見咎められた犬のように、すっと視線が逸らされる。
面白い──。。
ケンはお仕置きをされたくて、わざと命令に背いたのだ。
「『脱いで』」
目の前でケンがわたわたと寝間着を脱いでいく。上着とズボンを脱ぐところまではかまわないようなのだが、下着を脱ぐときに見せるためらいと恥じらいが可愛いのだ。ケンの表情を一瞬たりとも見逃さないように注視する。
ケンの手がズボンを引き下ろしたところで、サイベリアンは目を疑った。
その間もズボンから脚を抜いて、戸惑いもなくケンは下着に指をかける。
「『待て』」
その下着は脱いではならない。
サイベリアンは命令で動きを止めて、ケンの様子をまじまじと見つめる。
今日は驚くことばかりだ。
一体だれが用意したのだろう──。
誰でもいいが、これを用意した者には褒美をやらなくては。
ケンが履いているのは、最近帝都で出回り始めたばかりのデザインの下着だった。本来は細身のスラックスを履いた時に下着の線が出ないという触れ込みで発売されたのだが、隠しているのは前だけで、尻は丸出しのその形に、「スケベ下着」と一部で言われていた。
そう、ズボンをおろせば、下着を下ろさなくても、穴に入れることが出来るのだ。
ケンの着替えを用意させるときに戯れに、本当に戯れに入れていたのだ。紐パンと一緒に。それを、メイドが気を利かせてケンに渡して履かせていた。
うちの使用人は天才か!
「あの……」
「『しっ』」
両手の指を下着の紐にひっかけたまま、前かがみになって動かないように言われた、目の前の愛しい人を上から下につぶさに眺める。伸縮性のある珍しい布はケンの前にぴったりとくっついて、固く立ち上がり始めた形を露にする。普通の下着ではシルエットがゆったりしすぎており、ケンのサイズでは完全に立ち上がったとしても布を少し押し上げるばかりだ。しかし、この「スケベ下着」なら! ちょっと立ち上がっただけでも、ほんの少し先走りを漏らしただけでも、ぴたりとくっついているおかげでよくわかる。
そして後ろから見たならば、ケンの可愛らしいお尻がぷるんと丸見えなのである。前も後ろもサイベリアンの目を大いに楽しませるのだ。
「うちの使用人は優秀だな」
「ここに出して」
サイベリアンは空いたグラスをケンに差し出すが、受け取ろうとせずに涙を浮かべて首を横に振る。そんな可愛い顔で見つめないでほしい。萎えることなく固さを保ったままの股間が、より一層元気になりそうだ。
「このグラスに出していいよ」
ケンは再び首を横に振った。
何が嫌なのかわからない。それとも飲み込みたいのだろうか……。
「……じゃあ、飲む?」
その問いにも首を縦には降らない。では、どうしたいのだろう。
どちらも嫌なのかもしれないが、そのままではプレイも続けられない。サイベリアンはケンがどちらか選べないなら、自分が選べばいいのだと、「しかたがないな。『出して』」と命令した。
その命令にケンは大きく目を見開いた。そして、視線をぐるぐるとさせてから、意を決したように、口の中身を飲み込む。
(結局飲むのか!?)
どちらも嫌だと首を横に振っていたのはなんだったのだろう……?
見下ろしたケンは小さく息をついて、安堵の表情を浮かべている。
命令に従わなかったのに、安堵の表情を浮かべるとは、これいかに──。
「お仕置きが必要だな。命令を聞けなかったからね」
サイベリアンが静かに言うと、一瞬ケンの顔に喜色が浮かんだ。それに気づかれまいと、いたずらを見咎められた犬のように、すっと視線が逸らされる。
面白い──。。
ケンはお仕置きをされたくて、わざと命令に背いたのだ。
「『脱いで』」
目の前でケンがわたわたと寝間着を脱いでいく。上着とズボンを脱ぐところまではかまわないようなのだが、下着を脱ぐときに見せるためらいと恥じらいが可愛いのだ。ケンの表情を一瞬たりとも見逃さないように注視する。
ケンの手がズボンを引き下ろしたところで、サイベリアンは目を疑った。
その間もズボンから脚を抜いて、戸惑いもなくケンは下着に指をかける。
「『待て』」
その下着は脱いではならない。
サイベリアンは命令で動きを止めて、ケンの様子をまじまじと見つめる。
今日は驚くことばかりだ。
一体だれが用意したのだろう──。
誰でもいいが、これを用意した者には褒美をやらなくては。
ケンが履いているのは、最近帝都で出回り始めたばかりのデザインの下着だった。本来は細身のスラックスを履いた時に下着の線が出ないという触れ込みで発売されたのだが、隠しているのは前だけで、尻は丸出しのその形に、「スケベ下着」と一部で言われていた。
そう、ズボンをおろせば、下着を下ろさなくても、穴に入れることが出来るのだ。
ケンの着替えを用意させるときに戯れに、本当に戯れに入れていたのだ。紐パンと一緒に。それを、メイドが気を利かせてケンに渡して履かせていた。
うちの使用人は天才か!
「あの……」
「『しっ』」
両手の指を下着の紐にひっかけたまま、前かがみになって動かないように言われた、目の前の愛しい人を上から下につぶさに眺める。伸縮性のある珍しい布はケンの前にぴったりとくっついて、固く立ち上がり始めた形を露にする。普通の下着ではシルエットがゆったりしすぎており、ケンのサイズでは完全に立ち上がったとしても布を少し押し上げるばかりだ。しかし、この「スケベ下着」なら! ちょっと立ち上がっただけでも、ほんの少し先走りを漏らしただけでも、ぴたりとくっついているおかげでよくわかる。
そして後ろから見たならば、ケンの可愛らしいお尻がぷるんと丸見えなのである。前も後ろもサイベリアンの目を大いに楽しませるのだ。
「うちの使用人は優秀だな」
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