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『ラッキーの恩恵に与りたいし生チュッ(*´ε`*)チュッチュも見たい』
しおりを挟む「獣人の村スレじゃなくてすまん、でもここで言いたい」
「どうした、何が起きた」
「俺、獣人の村に指名依頼で行ってきたんだ。でもって薬師マックと門番さんと共闘したんだ。結論だけ言う。薬師マックの腕は薬師としてトップクラスだ。辺境の奴らがお抱えでパーティー組んでる薬師とは一線を画している。俺、ほんと尊敬する」
「何があったかkwsk」
「それは言えない。でもトップランカーたちは色々知ってたっぽい反応してる。『マッドライド』『白金の獅子』『高橋と愉快な仲間たち』等々。皆知り合いらしいのに、誰も薬師マックを抱え込まないってどういうことかとちょっと思った」
「ってか何だよその指名依頼って。俺は指名来なかったよ」
「辺境並の魔物が出てくる場所に行ってきたんだよ。だから多分レベル制限あるやつ。でも『夕凪』とかは誰一人見なかったから、他にも選考基準があるはず。ギルマス直々の指名」
「お前……すごい奴だったのな……で、どんな依頼だった」
「猛毒持ちの魔物と、麻薬みたいな中毒になる実の殲滅。めちゃくちゃエグいクエストだった。あれはヤバい、ちょっとトラウマになりそうな魔物の姿だった。俺、一度は死んだと思ったもん。これでもレベル限界に近いんだぞ」
「うわ、限界に近いってもしかして200近く……俺、依頼来なくてよかった……」
「それを颯爽と現れてガンガン回復して麻薬の実を消していく薬師マックに、助っ人のはずがいつの間にかメインの戦闘員になってる門番さん。見てて爽快だった」
「うわあ」
「何それ」
「門番さんほんとパねえ」
「ってか薬師マックの行動範囲エ……」
「獣人の村……行けんの?」
「連れてってもらわないといけねえ。でももしかしたらあの門番さんの転移能力で行けるのかもしれない」
「うわ……最強オブ最強じゃね、門番さん」
「それで、最後。門番さん、皆が見てる中で、薬師マックに(*´ε`*)チュッ」
「(●´Д`)ε`○)」
「(^ε^)-☆Chu!!」
「Kiss!」
「Σ(゜Д゜)」
「皆が見てる前で……! なんて破廉恥!」
「で、どうだった? ワクワク」
「何出た? ドキドキ」
「レア? 激レア?」
「……激、とだけ言っておこう。俺、今日一日で一年分のラッキーを使い果たした気分だよ!!!!いいだろ!羨ましいだろおおおお!!!」
「そんなにテンション上がるものがゲットされたのか!?」
「おまえ一度死に戻れ!(血涙)」
「行きたかった! 生(*´ε`*)チュ見たかった!」
「↑のやつ、それはただ見たいだけなのかイチャイチャを見ることでレアものが欲しいのかどっちだ……!」
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