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第1章
1-6「いきなり全国に…」
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朝の学園長との一件があり心身ともに疲れ果てた僕は授業が始まっているにも関わらず集中出来ていなかった。
当たり前です!だってバレたかもしれないんですよ!
もう、授業どころではないです!健太は先程からこっちを見てニヤニヤしているし……放課後どうすればいいのでしょう。
キーンコーンカーンコーン
なかなか考えが浮かばず昼休み。健太が弁当を持ってこちらに来て話しかけて来た。
「何悩んでんだよ~」
「悩むに決まってるじゃないですか!学園長にバレたかもしれないんですよ!」
「まぁ確かにそうなんだけど、朝も言った通り学園長もそこら辺は分かってくれてんだろ?」
「そうですかねぇ、だといいんですけど」
「とりあえず、メシ食おうぜ!昼休み終わっちまうよ!」
そんなことを言いながらお昼ご飯を食べ、午後の授業になった。とにかく、一旦この事は保留だ。そうして自分を納得させた。
しかし、この選択が後に僕を悩ませる原因になるとは思わなかった。
そして、いつも昼休みにSINglesを確認するのに今日に限って学園長のことがありアプリを開いていなかった事。その事で後で大変なことになることを…
午後の授業を終わらせ、帰宅路を歩いているとテンションの高い健太が急に話してきた。
「なぁ!今日さお前の2曲目撮らねぇ?」
「え!?もうですか!?昨日撮ったばかりですよ?」
前日に撮ったばかりなのにすぐに次の曲!?ありえないでしょ!
「意外とこういうのは連チャンして撮った方が楽なんだって!」
「何が楽なのかが分かりませんが…」
「まぁいいから!俺の家行こうぜ!」
「まったく…」
僕はブツブツと言いながらも健太のあとについて行った。
健太の家に着き、何を撮るかを話していた。
「今日は何撮る?」
「やっぱり撮るんですか?」
「当たり前だろ!このアプリに慣れないとな。ビクビクして生活してたら結局バレるぞ」
「そうですよね…」
「気にせずにとりあえず撮っていこうぜ!」
「そ、そうですね」
そんな会話をしながらアプリを開いた。
すると、通知が何百件と来ていた。僕は焦ってしまった。
「け、健太!なんかものすごい数の通知が来ています!」
「あ~やっぱりか」
「どういうことですか!?何か知っているんですか!?どうなってるんですか!?」
健太に質問責めにしてしまっている。
健太もかなり引いた顔をしているのだがそんなの気にしている余裕がない。
「ゆ、優里!ま、まっt…ちょ…よ…酔う…から…」
「早く教えてください!」
「わ、分かったから!離してくれ!」
健太に肩を掴まれ、少し冷静になった。
落ち着こう、まずは健太の話を聞いてからだ。
「それで、一体どうなってるんですか?」
「落ち着くの早いな…あのなぁお前も知ってるはずだぞ!このアプリはファン登録がある。お前の歌声を気に入ったからファン登録をした。それだけの事だろう」
「……」
僕は言葉が出てこなかった。
そうか、僕も気に入った人をお気に入り登録、又はファン登録している。
ということはこの通知は僕のファンになってくれた人ってこと。
でも、そんな多くいるのだろうか?
まさかスパムとかじゃないよね?
「まだ信じられないって顔だな。優里のマイページ見てみれば分かることだよ」
健太に言われるままに自分のマイページを見てみた。
すると、フォロワー数が最初は健太だけだったが、いきなり30,000になっていた。
1日で30,000もいくものなのか?
僕の頭の中は少しパニックになっていた。
「おぉ~30,000か!俺の時より多いじゃん!すごいな!」
横から顔を出した健太がニヤニヤしながら僕のスマホの画面を見ていた。
「これ、凄い事…なんですよね?」
「当たり前じゃないか!1日でフォロワー数30,000なんてあんまり無いことだろ」
「そうですよね…」
未だに少し信じられない。
今まで根暗だった僕が30,000人の人から受け入れてもらえるなんて
僕が物思いにふけっていると健太がよし!と立ち上がった。
「という訳で優里!2曲目撮るぞ!」
「ち、ちょっと待ってください!やっぱりこれを見た後だと心の準備が…」
僕はすっかり自身を無くしていた。
当たり前だ。こんな数の人が僕の歌を聴いてくれてるなんて思ってもみなかったからだ。
しかし、健太は投稿を勧めてきた。
「優里。これは今までのお前から変わるチャンスなんだぞ。ここでやらなきゃ昨日の事が無駄になるぞ」
「そ、そうかもしれませんけど…」
「昨日も出来たんだ!今日も出来る」
健太は僕のためを思って言ってくれている。
出来ればそれに応えたい!
「……分かりました。2曲目撮ります!」
「そう来なくっちゃな!」
そう言うと健太はそそくさと準備を始める。
僕はこの数字が本物なのかともう一度アプリを見直していた。
すると、1つのアプリ内記事を見つけた。
【謎の超新人現る!】
そんなタイトルの記事だった。
僕は何となくその記事を見ると驚きの事が書いてあった。
【いきなり現れた神の声、彼?彼女?正体不明の歌に聴き惚れろ!アカウント名は暗神】
僕は口をパクつかせていた。
それに気付いたのか健太が「どうした?」と言ってスマホを覗き込んだ。
「ありゃ~こりゃ大変。優里、いきなり全国に名が広まったな~」
健太の言葉が耳に届かないほど僕は余裕がなくなっていた。
当たり前です!だってバレたかもしれないんですよ!
もう、授業どころではないです!健太は先程からこっちを見てニヤニヤしているし……放課後どうすればいいのでしょう。
キーンコーンカーンコーン
なかなか考えが浮かばず昼休み。健太が弁当を持ってこちらに来て話しかけて来た。
「何悩んでんだよ~」
「悩むに決まってるじゃないですか!学園長にバレたかもしれないんですよ!」
「まぁ確かにそうなんだけど、朝も言った通り学園長もそこら辺は分かってくれてんだろ?」
「そうですかねぇ、だといいんですけど」
「とりあえず、メシ食おうぜ!昼休み終わっちまうよ!」
そんなことを言いながらお昼ご飯を食べ、午後の授業になった。とにかく、一旦この事は保留だ。そうして自分を納得させた。
しかし、この選択が後に僕を悩ませる原因になるとは思わなかった。
そして、いつも昼休みにSINglesを確認するのに今日に限って学園長のことがありアプリを開いていなかった事。その事で後で大変なことになることを…
午後の授業を終わらせ、帰宅路を歩いているとテンションの高い健太が急に話してきた。
「なぁ!今日さお前の2曲目撮らねぇ?」
「え!?もうですか!?昨日撮ったばかりですよ?」
前日に撮ったばかりなのにすぐに次の曲!?ありえないでしょ!
「意外とこういうのは連チャンして撮った方が楽なんだって!」
「何が楽なのかが分かりませんが…」
「まぁいいから!俺の家行こうぜ!」
「まったく…」
僕はブツブツと言いながらも健太のあとについて行った。
健太の家に着き、何を撮るかを話していた。
「今日は何撮る?」
「やっぱり撮るんですか?」
「当たり前だろ!このアプリに慣れないとな。ビクビクして生活してたら結局バレるぞ」
「そうですよね…」
「気にせずにとりあえず撮っていこうぜ!」
「そ、そうですね」
そんな会話をしながらアプリを開いた。
すると、通知が何百件と来ていた。僕は焦ってしまった。
「け、健太!なんかものすごい数の通知が来ています!」
「あ~やっぱりか」
「どういうことですか!?何か知っているんですか!?どうなってるんですか!?」
健太に質問責めにしてしまっている。
健太もかなり引いた顔をしているのだがそんなの気にしている余裕がない。
「ゆ、優里!ま、まっt…ちょ…よ…酔う…から…」
「早く教えてください!」
「わ、分かったから!離してくれ!」
健太に肩を掴まれ、少し冷静になった。
落ち着こう、まずは健太の話を聞いてからだ。
「それで、一体どうなってるんですか?」
「落ち着くの早いな…あのなぁお前も知ってるはずだぞ!このアプリはファン登録がある。お前の歌声を気に入ったからファン登録をした。それだけの事だろう」
「……」
僕は言葉が出てこなかった。
そうか、僕も気に入った人をお気に入り登録、又はファン登録している。
ということはこの通知は僕のファンになってくれた人ってこと。
でも、そんな多くいるのだろうか?
まさかスパムとかじゃないよね?
「まだ信じられないって顔だな。優里のマイページ見てみれば分かることだよ」
健太に言われるままに自分のマイページを見てみた。
すると、フォロワー数が最初は健太だけだったが、いきなり30,000になっていた。
1日で30,000もいくものなのか?
僕の頭の中は少しパニックになっていた。
「おぉ~30,000か!俺の時より多いじゃん!すごいな!」
横から顔を出した健太がニヤニヤしながら僕のスマホの画面を見ていた。
「これ、凄い事…なんですよね?」
「当たり前じゃないか!1日でフォロワー数30,000なんてあんまり無いことだろ」
「そうですよね…」
未だに少し信じられない。
今まで根暗だった僕が30,000人の人から受け入れてもらえるなんて
僕が物思いにふけっていると健太がよし!と立ち上がった。
「という訳で優里!2曲目撮るぞ!」
「ち、ちょっと待ってください!やっぱりこれを見た後だと心の準備が…」
僕はすっかり自身を無くしていた。
当たり前だ。こんな数の人が僕の歌を聴いてくれてるなんて思ってもみなかったからだ。
しかし、健太は投稿を勧めてきた。
「優里。これは今までのお前から変わるチャンスなんだぞ。ここでやらなきゃ昨日の事が無駄になるぞ」
「そ、そうかもしれませんけど…」
「昨日も出来たんだ!今日も出来る」
健太は僕のためを思って言ってくれている。
出来ればそれに応えたい!
「……分かりました。2曲目撮ります!」
「そう来なくっちゃな!」
そう言うと健太はそそくさと準備を始める。
僕はこの数字が本物なのかともう一度アプリを見直していた。
すると、1つのアプリ内記事を見つけた。
【謎の超新人現る!】
そんなタイトルの記事だった。
僕は何となくその記事を見ると驚きの事が書いてあった。
【いきなり現れた神の声、彼?彼女?正体不明の歌に聴き惚れろ!アカウント名は暗神】
僕は口をパクつかせていた。
それに気付いたのか健太が「どうした?」と言ってスマホを覗き込んだ。
「ありゃ~こりゃ大変。優里、いきなり全国に名が広まったな~」
健太の言葉が耳に届かないほど僕は余裕がなくなっていた。
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