勇者召喚に巻き込まれました。自分無関係ですが…。

なあ、邪なるモノって…。

それ、本当に勇者？

とにかく、ホレイショさんは俺に無茶振りしてないで、自分のやるべき事をやれ、と部屋から追い出す。
俺は、タダでさえ周囲の目がキツい…勇者は纏わり付いてこようとするわ、聖女が何かと絡んでこようとすわ…あの平民は何だ？と通りすがりに見物人が立つ始末。
ホレイショさんはじめ、なんとなく物騒な気配を持つメイドの方々に守られてるらしい俺。
何処ぞの姫扱いか？


なんか、知らんうちに勇者は聖具に認められた勇者である、と確定したらしい。
第二王子が女勇者連れて神殿詣りして、王族権限使って宝物庫開けさせたところ、女勇者に反応した聖具があったらしい。
反応したモノがあって良かったな。
まぁ、それがすりこ木ってあたり、やっぱりメシテロを望まれてんじゃね？
なんか聖女が認めない！って喚いてるらしいが。
神殿としては、実際に、聖具（まぁすりこ木だが）に勇者が認められる様を目の当たりにしてるから。
第二王子の、
「彼女が勇者で正しいんだ！」
という宣言は、否定できない。
だって聖具が認めちゃってるし。
多数の神殿関係者が目撃してるし。