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・阿須崎くんと優太くん(友情)
ニクさ増し増し
しおりを挟む「あーーー!! ゆーにぃ! お肉は!? お肉は何食べたい!? 優兄が食べたいやつ爆速で焼くからなんでも言ってッ!!!」
「え? せんちゃんが食べたいの好きに焼いていいよ。ぼくのことは気にしないでいいからね。お腹いっぱい食べてほしいな」
「うぅ……」
いつもならば愛しい仏の気遣いが、いまは憎々しい。お肉を前にニクさ増し増し。
違う! 分かってない!
そういうことじゃないんだ!
オレだって優兄に『とっても美味しい』って満点評価をもらいたいのに。
つまみ食いってか拾い食いで生きてるような阿須崎になんて負けてらんねぇ。絶対負けない絶対に──、
「あ、じゃオレのためにトントロと上ロースとカルビとハラミを焼いてくれや、デカセン大奉行。至急たのんまっせ!」
「うっせー! テメェは箸の先っぽにタレつけて永遠にしゃぶってろバーーーカっ!」
「せんちゃんッ!」
この食事会、マジで埒が明かない。
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