【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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望side



“たぶん”とは言ったけれど、私は絶対に妊娠しないと思っている。
私の排卵期はまだまだだし、それまで青さんの精子が生きているはずがない。
でも、鎌田さんからの指導なのか何なのか、そういうこともあると青さんは知っているらしくて。



“めっちゃ面倒。”



心からそう思いながらも、私は何だか嬉しくて。



妊娠していなかった未来を想像すると今から凄く凄く“怖い”けれど、青さんがこんな話をしてくれる“今”はとても幸せで。



青さんの首にもう1度キスをした後、青さんの厚い胸に顔を埋め、ニヤニヤとしてしまう顔のまま聞いた。



「青さんはどんな名前が良いの?」



「ノンノン。」



「・・・・真面目な話じゃなかったの?
ちゃんと聞いてた私がバカみたいじゃん。」



「大真面目な話だよ。
俺と望の子どもの名前はノンノン一択だろ。」



「あだ名なら良いけどさ、ノンノンとかナイって。」



「大アリだろ。
ノンノンとか可愛すぎる名前だろ?」



「赤ちゃんとか子ども時代ならまだ良いけどさ、40歳のオバサンの名前が星野ノンノンとかヤバくない?」



「ヤバい・・・。」



青さんが“ヤバい”と呟き、私のことをギュゥゥゥゥッと抱き締めてきた。



「ノンノンが40歳になっても“星野ノンノン”とか、ヤバい・・・。
俺ら40年後も一緒にいるじゃん・・・。
・・・・・あ、俺との子どもはいらなくなったパターン?」



「今の例えは、そこまで考えてなかっただけ・・・!!」



「ノンノンを捨てたいなら俺はそれでも良いよ。
俺は望との子どもなら40歳のオバサンだろうが余裕で可愛がれる。
お母さんがいなくても“寂しい”だなんて思う暇もないくらい、ウザいくらい、俺が可愛がりまくって可愛がりまくって可愛がりまくって可愛がりまくって可愛がりまくって可愛がりまく・・・」



「もぅ・・・っ煩いよ!」



本当にウザいくらいの“可愛がりまくる”には笑いながら突っ込み、青さんの胸から顔を離して青さんのことを見上げた。



「青さんって本当に煩い。」



自然に笑いながら見上げた。



「昔からマジで煩い。」



心から笑いながら見上げた。



「今もバカみたいに煩い。」



心の奥底から“愛してる”と思いながら、見上げた。



「でも、青さんのそんな煩い所が結構好きだよ。」



どんな声もどんな言葉も大きく大きく広げることが出来る、どんな所にも“星野青の空間”をつくることが出来る青さんに、そう伝えた。



そしたら・・・



青さんは少しだけ固まり、それから不満そうな顔にもなり、かと思ったら意地悪な顔になって・・・



「・・・・・・ンッ」



私の唇に軽いキスをした後、少しだけ唇を離して・・・



「俺は、望のことを愛してるよ。
暗示だか洗脳だかは知らねーけど、俺の心が大騒ぎしてマジで・・・、マジで、マジで煩いくらいに、“望のことを愛してる”って騒ぎまくってる。」



“苦しい”や“悲しい”や“虚しい”と思う暇もないくらいに、“嬉しい”と・・・



“幸せ”だと、私の心は騒ぎ出す。



青さんの声は昔からこんなにも大きいから届いてしまう。



私の心の奥底までこんなにも届いてしまう。



「俺がキモいからってそんなに泣くなよ。」



「キモすぎて泣いちゃうよ・・・。
もう、マジでキモい・・・。
臭いしキモいし、青さんって可哀想。」



“可哀想”だけは本当のことを言って、青さんの唇にチュッと私からキスをした。



「臭いしキモいけど、めちゃくちゃ可哀想でもあるから慰めてあげる。」



大きく戸惑っている“可哀想”で“可愛い”青さんに、ネコのポーズをした。



「ラッキースケベ、もっといっぱいしてあげる!にゃんっ♪」
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