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庭にある大きな岩に座りながら、俺は釜に残っているご飯をしゃもじで食べていく。
その隣で、じいちゃんが震える手でタバコを吸っている。
じいちゃんは、“あるちゅう”というやつで、しかも頭も病気か何かをやっているらしく、手が常に震えている。
喋る時も呂律が回っていなくて、震える声で小さく喋るから、何を言っているのかあんまり分からない。
でも、俺はじいちゃんが大好きだった。
お母さんが妊娠をしてから、数ヶ月前からじいちゃんが家に来た。
しゃもじでご飯を食べながら、大きな2階建ての家を見る。
この家は、大工のじいちゃんが建てた家。
お父さんとお母さんは都会出身だけど、お母さんの親・・・俺は会ったことのないじいちゃんとばあちゃんが、結婚を反対したらしい。
理由は、じいちゃんとばあちゃんが“土地も家も持ってない家庭”という理由だったらしい。
それで、じいちゃんが知り合いからこの広い土地を安く買って、そこに大きな家を建ててくれたらしい。
「俺の息子なのに、一成のお父さんはなぁんであんなクソ真面目な男になったんだろうなぁ。
こんなクソ田舎から3時間も掛けて都会の会社になぁ。
だから公務員は融通が効かないんだよ。」
その隣で、じいちゃんが震える手でタバコを吸っている。
じいちゃんは、“あるちゅう”というやつで、しかも頭も病気か何かをやっているらしく、手が常に震えている。
喋る時も呂律が回っていなくて、震える声で小さく喋るから、何を言っているのかあんまり分からない。
でも、俺はじいちゃんが大好きだった。
お母さんが妊娠をしてから、数ヶ月前からじいちゃんが家に来た。
しゃもじでご飯を食べながら、大きな2階建ての家を見る。
この家は、大工のじいちゃんが建てた家。
お父さんとお母さんは都会出身だけど、お母さんの親・・・俺は会ったことのないじいちゃんとばあちゃんが、結婚を反対したらしい。
理由は、じいちゃんとばあちゃんが“土地も家も持ってない家庭”という理由だったらしい。
それで、じいちゃんが知り合いからこの広い土地を安く買って、そこに大きな家を建ててくれたらしい。
「俺の息子なのに、一成のお父さんはなぁんであんなクソ真面目な男になったんだろうなぁ。
こんなクソ田舎から3時間も掛けて都会の会社になぁ。
だから公務員は融通が効かないんだよ。」
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