【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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何も眠れないまま朝を迎えた。
でも何も眠くはなかった。
むしろ俺の不器用な器の中が全て小町で満たされて・・・
とても気持ちの良い朝だった。



今ならどんな相手でも、どんな戦でも、どんな戦況でも刀を振るえるくらい。
それくらい、力がみなぎってくる・・・。



ただ・・・



俺のベッドに残った小町の赤い跡を見て、それには少し頭を抱えた・・・。



時計を見たら、いつもより早い5時・・・。



とりあえず顔を洗おうとベッドから立ち上がり、屋敷の長い長い廊下を歩いていく。



そしたら、リビングの扉から光が漏れていた。



それには少し緊張をした。
でも、少しだけ。



社長とは仕事のことで会社で話すくらいで、何故かこの屋敷では驚く程顔を合わせない。
これだけ大きな屋敷だし、社長なりに俺に気を遣ってくれているのかと思っていたけど・・・。



後々問題になると大変なので、昨晩のことは俺から話してしまおうと思った。



それで・・・俺のことも、少しだけでも・・・小町の相手として社長の頭の片隅に入れてほしいと、そう思った。
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