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高校3年 卒業間近
「何考えてるの~?」
ベッドに裸で寝転んだままの女子をチラリと見下ろした後、俺は服を着ていく。
「中学の時のこと。
初めてスカート履いて学校行ったら、大変だったなって。」
「それは絶対大変だって!
よく中学でそんなことしたね!
うちの高校偏差値高いけど服装自由だし、高校になるまで待てばよかったのに!」
「そうだね・・・。」
何も知らない女子が、そんなことを言ってくる。
大輝と一緒に職員室に入った後、職員室中が大騒ぎだった。
でも大輝がずっと、「自分のせいだ!」と繰り返し、俺の前に立って闘ってくれた。
その姿は、小学生の時の大輝のままだった・・・。
大騒ぎの中、朝練を終え職員室に戻ってきた男子バスケ部の顧問が、大輝を見て・・・
「昨日、夏生から連絡あったよ!
自分から来てくれてよかった!!」
と、ヒートアップしている大輝に声を掛けてきた。
職員室が一旦静まり、不思議に思った顧問が大輝の後ろにいた俺に気付いた。
そして・・・
「あぁ!早川君のことも聞いてるよ!
本当だ!凄い似合ってる!!
ですよねえ!?」
と、俺を見てビックリしながらもそう言って、他の先生達に賛同を求めて・・・
「まあ、似合ってはいますけど・・・」
「そう、似合ってはいるけど・・・」
と、職員室中を微妙な空気にさせた。
お母さんやお父さんまで呼び出され結構大変だったけど・・・
「あの早川さんの弟だし」という理由もあり、
最後は色々な手続きを踏み、学校にも認めて貰えた。
「何考えてるの~?」
ベッドに裸で寝転んだままの女子をチラリと見下ろした後、俺は服を着ていく。
「中学の時のこと。
初めてスカート履いて学校行ったら、大変だったなって。」
「それは絶対大変だって!
よく中学でそんなことしたね!
うちの高校偏差値高いけど服装自由だし、高校になるまで待てばよかったのに!」
「そうだね・・・。」
何も知らない女子が、そんなことを言ってくる。
大輝と一緒に職員室に入った後、職員室中が大騒ぎだった。
でも大輝がずっと、「自分のせいだ!」と繰り返し、俺の前に立って闘ってくれた。
その姿は、小学生の時の大輝のままだった・・・。
大騒ぎの中、朝練を終え職員室に戻ってきた男子バスケ部の顧問が、大輝を見て・・・
「昨日、夏生から連絡あったよ!
自分から来てくれてよかった!!」
と、ヒートアップしている大輝に声を掛けてきた。
職員室が一旦静まり、不思議に思った顧問が大輝の後ろにいた俺に気付いた。
そして・・・
「あぁ!早川君のことも聞いてるよ!
本当だ!凄い似合ってる!!
ですよねえ!?」
と、俺を見てビックリしながらもそう言って、他の先生達に賛同を求めて・・・
「まあ、似合ってはいますけど・・・」
「そう、似合ってはいるけど・・・」
と、職員室中を微妙な空気にさせた。
お母さんやお父さんまで呼び出され結構大変だったけど・・・
「あの早川さんの弟だし」という理由もあり、
最後は色々な手続きを踏み、学校にも認めて貰えた。
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