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令嬢たちが触手の餌食に!

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 身支度を整えた私は、例のごとく魔導書を小脇に挟んで、アンリエットと、服を着たステファニーを伴って教室に向かった。

 すると、教室の方からバタバタと二人の生徒がこちらに向かって駆けてきた。――あの青髪と緑髪は……アリアとルナだ。二人ともかなり慌てている。どうしたのだろうか? ノエルちゃんに襲われたとか?

「ルナアリアちゃんどうしたの?」

「……はぁ……はぁ……せ、先生! 大変です! ノエルが!」

 私が尋ねると、アリアが息を切らしながら答えた。やっぱりノエルちゃんかけしからん! 二人に同時に手を出すなんて! 後で先生方直々に指導《レイプ》してやるからな覚悟しろよぷんぷん!

 と怒っていると、隣のルナが続ける。

「ノエルさんがわたしたちの身代わりになって……!」

「えっ……?」

「フローラが暴走して化け物に!」

 アリアも必死に訴えてくる。でもそんな断片的な説明ではいまいち状況が理解できない。

「ちょっと待って、順序よく話してくれる?」

「と、とにかく来てください先生! このままだとノエルが食われてしまいます!」

「うぅ……そういえばフローラさん、今朝は何だか様子がおかしかったんです……」

「急ぎましょう先生!」

 アリアとアンリエット、そしてステファニーの三人に引っ張られるようにして私は教室の前までやってきた。でもなぁ、フローラ絡みの問題なら恐らく……というかほぼ100%私のせいなので、気まずいと言いますか……私が教室に入ったら真っ先にフローラに襲われそうで怖い。何度も言うけど私はバリタ(ry

「先生!」

 渋る私は、ステファニーママに叱責されて、恐る恐る扉に近づき、手始めに扉に耳を当てて中の音を聞いてみた。


『……んやぁぁぁぁぁっ……らめぇぇぇぇっ……あぁぁっ……そんなところに……ふぁぁぁぁぁっ』

 中から聞こえてきたのは快感に悶えるノエルちゃんの喘ぎ声……。

「――楽しくヤッてるみたいよ?」

「「先生っ!」」

 私が今すぐ乱入したいのをぐっと堪えながら親指で扉を示してニコッと笑うと、目の前の生徒四人に揃ってジト目で私を睨みつけながら怒られた。まあそうだよね。中でエッチなことしてるなら鑑賞しない手はないでしょう。私は扉を開けてゆっくりと教室に入る。後ろから恐る恐る生徒たちがついてくるのがわかった。

 まず目に入ったのは、床に突っ伏した状態で下半身から胸にかけて赤黒い触手でぐるぐる巻きにされ、アヘ顔を晒しているノエルちゃん。おぉぉっ! やっぱり期待を裏切らない! アーメン!

 しかし、ノエルちゃんを犯しているのは、ドレスの裾から何本もの触手を生やして怪しい笑みを浮かべているフローラちゃんだった。

「……なにしてるのあなたたち……」

「せんせ……んっ……たすけて……あうんっ!?」

 私が声をかけると、ノエルちゃんは気持ちよさそうに腰を振りながら手を振って挨拶してくる。いや、全然助けてほしそうじゃないんだけど!

 こちらに気づいたフローラは私を真っ直ぐ見つめてきた。そこには昨日の弱りきった泣き顔でも、いつもの高飛車なお嬢様でもなく、ただのサイコなドSの表情が……!

「あらぁ、のこのことやってきたのね? せーんせい?」

「フローラちゃん、キャラ変わってませんか!?」

「なんか今朝からあんな感じで!」

 私が傍らのルナに声をかけると、ルナは間髪入れずそう答えた。

「フローラちゃん、その触手はどうしたの?」

「あぁ、これ? まだアタシの体内に残ってたみたいで、なんか自由自在に操れるようになったの」

 なんと、ついにフローラちゃんは人外への道を……! でもあれはあれで特殊なプレイができそうだし、アリっちゃアリね。

「フローラさん! ノエルさんを放してあげてください!」

 アンリエットの訴えにフローラは首を横に振る。


「嫌よ。アタシ、ノエルにコケにされたの忘れたわけじゃないから! 男爵家の分際で公爵令嬢のこのアタシの顔に泥を塗って……! 仕返ししてやるのよ! ルナ! アリア! あんた達も許さないから!」

「「ひぃっ!?」」

 名指しされたルナとアリアは、悲鳴を上げながら私の後ろに隠れた。

「んぁぁっ……私は……大丈夫だから……はやくにげて……ひゃぁぁぁうんっ!?」

 ノエルちゃんは本当に大丈夫だと思うし、このまま触手プレイを鑑賞するのもアリだけど、このままじゃ授業どころじゃないし……どうしよっか。

「フローラちゃん、いったんプレイを中断して授業後にしてくれる? 授業終わったらノエルちゃんを好きにしていいから」

「先生、アタシの処女を奪ったあんたが一番許せないのよ! だから一番最後にめっためたにしてやる!」

 ダメだ。聞いてない。何度も言うけど私はバリタチだからフローラちゃんとはいえ攻められたくない。二日連続の触手はさすがにハードだ。ましてや私は朝にステファニーちゃんと一戦交えてきているので体力が……。


「ねぇ、あれを何とかできる子いない?」

「いたら先生に助けを求めませんよ……」

「それもそうね……うーん……」

 私はアリアと顔を見合せながら考え込む。その間じゅうずっとお尻に触手を突っ込まれたノエルちゃんが「あぁぁぁぁっ……私の……私のなかに……ふぐっ……んぁぁっ……かきまわさないでぇぇっ! ぐちゃぐちゃにぃ……あぁぁぁぁっ!」などと愛液を垂らしながら喘いでいたので全然集中できませんでした!

「ほら、あんた達も餌食になりなさいよ!」

 業を煮やしたフローラは、ノエルのお尻に突き刺さっている触手以外の、身体に巻きついている触手を離して、こちらに伸ばしてきた。あ、危ないっ!

「あぶないっ!」

 私が触手に見とれていたせいで、真っ先に動いたのは私ではなく、私の隣にいたルナだった。ルナちゃんは私と、最愛のアリアを押しのけて自ら触手に晒される。

「ルナぁぁぁぁっ!」

「きゃぁぁぁぁぁっ!?」

 アリアの叫びも虚しく、ルナの両足には触手が巻きついて、そのままフローラの元へと引きずられていった。まずい! 犠牲者が一人増えた(歓喜)!

「ひゃぁぁっ!? そんなっ……だめぇぇんんぅぅぅぅ!?」

 女の子が特に弱い秘部と、ルナが個人的に弱いお尻、あとお口にも触手を突っ込まれ、三方向から攻められたルナちゃんは早速泣きそうになっている。可哀想だけどあれもあれで……ふへへへっ。

「ルナが……ルナが……!」

「あー、どうしようかしら困ったわねー(棒読み)」

 よしよし、隙を見てアリアやステファニーも触手プレイの餌食にしてやろっと……と考えていると、当のステファニーちゃんが私たちの前に進み出た。――まさか、自ら生贄になってくれるなんて!

「私が雷魔法でイチかバチか、やってみます。ただ、下手するとルナちゃんやノエルちゃんも大変なことに……」

「あー、大丈夫よ。二人とも自分から触手に飛び込んでいくドMだから」

「ちょっと!?」

 私の発言に露骨に慌てるアリア。しかし、対照的にステファニーちゃんの表情はいつになく落ち着いていて、自信に満ち溢れていた。あの、自分に自信が持てなかったステファニーちゃんがである。これは圧倒的に私の授業の賜物ね!


「ほら、来なさいフローラ」

「ふーん、ステファニーにはあまり恨みはないけれど、そこまでやりたいなら触手の餌食にしてあげるわ!」

 両腕を広げて仁王立ちをする金髪美少女のステファニーちゃんに、容赦なく触手の群れが襲いかかった。

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