私にワルイコトを教えたのは政略結婚の旦那様でした

「本当に俺でいいのか」

お見合いして結婚に異存はない。
それでも――一度は悪いことがしてみたかった。
そんな私を見合い当日、連れだしてくれたの見ず知らずの男の人でした。

彼は私の願いを叶えてくれ、素敵な恋もさせてくれた。
満足して私は、親が勧めるがままに見合いをしたのだけれど……。

まさか、相手が彼だと誰が思う?


城坂凛音(24)

石油企業『アッシュ』のご令嬢
大学図書館司書

ダークブラウンの髪を緩めのお団子。
小柄で、細身。
少し垂れた大きな目がチャーミング。

おっとりしているようでしっかり者。
さらっと辛辣なことを吐く。

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灰谷炯(30)

三ツ星造船 御曹司
自身はグループの海運業会社の社長

背が高く、長めのスポーツ刈り。
丈夫の太いメタルハーフリム眼鏡が威圧的に見せている。
大学時代はラグビーをしてたので、がたいがいい。

俺様で押しが強いようで、繊細な心遣いができる。
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