兄妹○○は死罪です・・・妹と一緒にサンドワームに喰われました

切粉立方体

文字の大きさ
55 / 73
Ⅴ 中央大陸

9 兄妹一線を越える

しおりを挟む
マリアが唇を離すと、髪の毛が逆立ち、”ブワッ”と音がしそうな勢いでマリアと入れ替わった。
なんか無茶苦茶怒って俺を睨んでいる、睨まれても俺は寧ろ被害者の立場だと思うのだが、今のマリアには通じそうもない。
殴られるかと思ったのだが、マリアは俺の腕にしがみ付いたまま、物凄い勢いで大神官さんの方へ振り向いた。

「神官さん、最後の一節もう一度お願いします」
「ええ、良いですよ何度でも」
「じゃっ、お願いします」

大神官さんが姿勢を正す。

「花嫁、汝、命の炎が尽きるまでこの者の伴侶として愛を惜しまぬと誓うか」
「はい、勿論です。一生離しません絶対に」
「花嫁、少々落ち着いて。こほん、花婿、汝も命の炎が尽きるまでこの者の伴侶として愛を惜しまぬと誓うか」
「・・・・、えー、はい」

衆人環視の中、引っ込みが着かなくなってしまった。

「それでは、誓いの・・。花嫁、落ち着きなさい、誓いの接吻を」

マリアはしがみ付いて来て、唇を重ねたまま、強く長く俺を離さなかった。

”プファッ”

「花嫁、満足されましたか」
「はい」
「それでは、お二人の婚姻が女神様に認められました。お二人の愛に祝福を」

神官達と参列者達が立ち上がり、一斉に踊り始める、愛の女神は踊りを司る神でもあるのだそうだ。
マリアが迷子にならない様に脇に抱える、踊りに合せて動かないと周りの人ぶつかってしまうので、一緒に踊っている様な恰好で礼拝堂から抜け出そうとする。
でも花嫁衣装はレース状の襞が着いた白いドレスに、大きな花模様が刺繍されている目立つ衣装なので、なかなか外に出して貰えない。
礼拝堂を抜け出し、神殿前の広場を抜け出せたのは、夜になってからだった。

「あのー、部屋は」
「大丈夫ですよ、念のために空けておきましたから」
「ありがとうございます」

着替えて、夕飯を食わせて貰ってから寝る準備をする。
風呂に浸かっていたら、マリアも入って来た、マリアも疲れて眠いのだろう。
身体と頭を洗ってやって、身体を拭いてやる。
そして、どうせ俺達が寝た後はマリアとジョージがエッチを始めるので、何時もどおり裸でベットに潜り込んだ。
何時もはそのまま眠ってしまうのだが、今日はマリアがしがみ付いて来た。

「ねえ、兄ちゃん。私達ちゃんと結婚したんだからしようよ」
「いいのか」
「うん、優しくしてね」

どこか遠くで、理性の留め金外れる音が聞こえた。

ーーーーー
マリア

マリアちゃんは満たされてぐっすり眠っていますが、まだ私の身体にはお兄ちゃんの余韻が残っています。
マリアちゃんが羨ましいです、兄さんと違って、少し乱暴で激しくて、それでいて包み込む様な優しさがあって深く沈み込む様な安心感に浸れるようなエッチ。
記憶を共有しているのは時として残酷です、同じ身体の筈なのに明らかに雄としての力強さが違うのです、全てを委ねたマリアちゃんの幸福感がまだ心に染み込んだままです。
これは全面的に兄さんを信用しきれていない私自身の問題でもあるのかも知れません、幼い頃の、まだ兄さんをお兄ちゃんと呼んでいた私ならマリアちゃんと同じくらい兄さんを頼り切っていたのかも知れません。

兄さんの私を頼ろうとする心が見える度にチクリと痛んでいた心が、マリアちゃんを護ろうとするお兄ちゃんの心に嫉妬しているのが判ります。

兄さんは起きて来ません、たぶん今日は大勢の人の前に立って心が疲れたのかもしれません。
ちょうど良かったです、私も今日はお兄ちゃんの余韻を感じながらお兄ちゃんに抱き付いて、身体の温もりを楽しんでいたい気分です。

ーーーーー
うーん、今朝は二人分寝た様な気分で、やけに心身共にすっきりしている。

でも昨夜は少々興奮し過ぎた、俺もマリアも何度も昇って、気が付いたら窓の外が白くなっていた。
この記憶をこのまま持ち帰って、俺はきちんと我慢できるのだろうか。
まあ、先?いや逆に、ずっと前か、の事は今心配しても仕方がない、なので脇に寝ているマリアを引き寄せて一発することのした。

「兄ちゃん、朝から三回は多過ぎだよ。昨夜だって十回以上やったんだし」
「すまん、ついムラムラと」

遅い朝食を摂って、俺達は魔法国の王都に向けて出発した。
国境の町に少々長居したので、甲羅の舟に乗って急いでいる。
マリアとジョージの希望は叶えた、あとは俺達の望みを叶える為にマリアとジョージに少々付き合って貰うだけだ。
都合の悪い記憶を消す方法は何か無いのだろうか、王都で少し調べてみよう。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ

さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。 絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。 荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。 優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。 華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。

処理中です...