光と影はいつも側に

mahiro

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ナマン君とフランソワ君共に体調が良くなった。
そのことにほっとしつつも、二人の視線がジルに向いていることに気付いた。


「その人………がそうなの?」


ナマン君はじっとジルを見つめ、眉を潜めていた。
うん、分かるよ。
人間にしか見えないもんね。


「うん。そうみたい」


「へぇ、制御装置がなきゃ人間にしか見えないな」


フランソワ君もじろじろとジルを物珍しそうに眺め、俺の隣に来た。
その間、ジルは嫌そうな顔はしつつも怒り出したりしなかった。
制御装置のおかげで、力の暴走も今のところなさそうだね。
自我消失もなさそうだし。


「あれ、でも何で歩けてるんだよ?確か顔以外氷で覆われてたんだよな?」


「うん。それなんだけど、制御装置を変えたら溶けちゃって」


「何じゃそりゃ」


「俺だって何でって思ったよ。あ、それでね。今後のことを二人にも話しておかないとなんだけど良いかな」
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