乙女ゲームの悪役ボスに生まれ変わったけど、ヒロイン可愛すぎてつらい。

ファネシス

文字の大きさ
4 / 60
第1章

2

しおりを挟む
あれから数日、私たち3人はフィオナの魔法強化のために実習場を借りて魔法を練習していた。
ちなみに、引きこもり先輩、ルヴィナスはこの練習には参加していない。

「ファイヤー」

ぼうっー

「お!フィオナ。すごいじゃない。ちゃんと炎が出てるよ!」

「や、やったー!やったよ。シェリア!」

喜び私に抱きついてくるフィオナ。ふおっ、なんで役得。女友達の特権だね!
…フィオナは結構お胸が立派である。

「おい!馬鹿。よそ見をするな!」

スウォンが私たちに向かって叫ぶ。
はっ!しまった。フィオナの巨乳に気を取られていた。

フィオナが集中を切らしたためか、炎の塊がこっちに向かってきていた。

「ウォーター」

バシャン

慌てて私は水魔法で彼女の炎魔法を打ち消す。だが炎の距離が近くて水が跳ね返り、2人ともびしゃびしゃになってしまった。

「ご、ごめんなさい。シェリア。私が浮かれたばっかりに!」

「大丈夫よ。私も嬉しくて油断しちゃってたんだから。」

「大丈夫か?2人とも。」

スウォンが心配して声をかけながら様子を見に来た。

「…!」

と思ったらふいっと顔を背けてしまった。

…ああ。なるほど。

「フィオナ。これを羽織って。」

私はベンチにかけておいた、自分の魔法ローブをフィオナに羽織らせた。

「え?」

そう、フィオナは巨乳+白いカッターシャツでとんでもない凶器とかしていたのである。
…主にスウォン会長にとって。

スウォンは実はウブな面があり、女性のそう言ったシーンが苦手なのである。特に好きな女性に対しては。
前世、彼のそのギャップに萌えたものである。
このイベントが出てくるという事は、やはりフィオナはスウォンルートへ行っているのだろうか。

「でも、これはシェリアのローブよ。あなたも濡れちゃったんだからシェリアが着るべき…」

そう言いながら、慌ててローブを返そうとする彼女の肩に両手を置き私は言った。

「いい?今のあなたは全身凶器、リーサルウェポンなのよ。その格好で出歩いてみなさい。会長もそうだけど、他の男子生徒は卒倒ものだわ!」

「り、りーさる?」

早口で言いきった私の言葉にますますキョトンとするフィオナ。

「…ともかく、私は着替えを持ってくるから、フィオナはここで待っていて。」

「わ、わかった。」

「では、会長。私は少し席を外しますのでフィオナの事、宜しくお願いしますね。」

「あ、ああ。わかった。」

私はそう言って着替えを取りに寮へと戻った。

「うーん、流石にこんなにビタビタだと寮の部屋を濡らしちゃうな…。」

私は寮へと向かう道すがら、服をどうしようかと考えた。

結構盛大にずぶ濡れで、服の端から水滴がピタピタと垂れている。

「ちょっと、絞ったらマシになるか。」

私は周りに人がいないことを確認すると、茂みに入り上のシャツを脱いで雑巾のように絞った。シワにならないといいけど。

ジョボボ…

結構盛大に水が出た。
ちっとはましになっただろうか。

パンパンっとシャツのシワを伸ばしているとガサガサと茂みを掻き分ける音がした。

「…あ。」

「え?」

茂みの奥から、人が現れた!
その時、私が思いついた行動は

たたかう  
にげる  
まほう

いや、なんで思いついた選択肢がRPG風なんだろうか。
…私は可愛らしくヒロインみたいにきゃああとも言えず、気まずい雰囲気を打開できる気の利いた言葉もいうことができなかった。
人とは存外アクシデントに即座に対応できないものである。前世、日本で生きていた時もそういった事柄に縁がなかったらしい。おそらく私の顔は朱に染まっているだろう。

「…えーと、ごめんね。水の跡があったから、どっからか水棲モンスターが紛れ込んだのかと思って…。…決して覗くつもりではなかったんだよ。」

現れた人、キリト=ルッサーレは珍しく慌てながら私にそう言った。
あわわわわわ。よりによって何故こいつなのかしら。

「い、いえ…。こちらも悪かったので…。」

「ああ、うん。じゃ、じゃあ俺はこれで…」

「なんて…」

「え?」

「いうと思ったか!?この変態教師ーーー!!ウィンド・ブラストーーーーっ!!」

どがあああああああん

やってしまった。恥ずかしさをごまかすために、風の攻撃呪文をぶち込んでしまった。

ウィンド・ブラストとは風を一方向に収束させて爆発させる技である。
流石に加減はしたから死ぬようなことはないと思うが遠くに吹っ飛ばされはしただろう。
…向こうも謝ってたのに少し申し訳ないことをした気がせんでもない…。
で、でも乙女の柔肌を見られたんだよよよ!?!?
ちょっとくらい許される!!

…たぶん。

私はこの出来事にかなり動揺してしまった。きっと、前世の記憶が戻るまでの私なら、淡々と何も感じず冷静に行動してただろう。
ましてや、教師に攻撃呪文なんて打ち込むなんて真似しない。

私は赤く火照る顔をブンブンと横に振り、シャツを羽織ったら、ダッシュでその場を離れた。

「どうしたの?シェリア。」

私はあれから部屋から着替えを取りに行ってフィオナの元へ戻ると、フィオナに抱きついてその胸に顔を埋めていた。
フィオナの戸惑っている様子が触れる体から伝わってくる。

「お前がそんなになるなんて珍しいな。」

スウォン会長も興味深そうにこちらを伺っている。

「み、みら……」

「ミラー?鏡のこと?」

「見られたーーー!うわーーーん」

「???」

フィオナはますます訝しげに顔をかしげるだけだ。そりゃそうだろう。
だが、見られたショックは大きく、今の私は平静じゃない。というか、そういうイベントはフィオナの出番だろう。なんで悪役の私なんだ!?

「ふう。こいつがそんな状態じゃ、訓練どころじゃないな。フィオナ。今日は終わりだ。お前も、濡れて体が冷えただろう。風邪引かないうちに帰れ。」

「は、はい。ありがとうございました。スウォン先輩。」

そうして今日の魔法実地訓練は終わりを告げた。私はフィオナに付き添われながら寮に戻ることになった。
うう、我ながら情けなや。

「シェリア、今日は早めにお風呂に入ってゆっくり休もうね。」 

「…ごめんね。訓練邪魔しちゃったね。」

「そんなことないよ。火の魔法も発現できたし、シェリアのアドバイスのおかげだから。ありがとう。」

彼女はそういって可愛らしく天使のように微笑んだ。
彼女は本当に優しく、美しく、まるで女神みたいだ。乙女ゲームでも中々好きになれない所謂、地雷とか言われるキャラもなれない中にはいた。
だが、彼女はそんなことはなく私の好みどストライクな女の子だ。もちろん、血の繋がった唯一の血縁ということもあるだろう。彼女は私のことなんて覚えていないだろうが。

「それに、ちょっと得しちゃった。」

「何かいいことあったの?」

「シェリアのあんな可愛らしいところが見つかったもの。少し嬉しかったんだ。」

「え?」

「うふふ。」

…確かに今日の行動は『シェリア』らしくなかったかもしれない。
本来の私はクールで物事に関してもどこか冷めている。きっと、前世の記憶がなかったらこんな態度は取らなかったと思う。きっといつも通りクールに理論的に最善の行動を起こしていただろう。

「今回の事でまた少しシェリアと仲良くなれな気がするよ!これからも宜しくね。」

フィオナはそういって手を差し出した。

「なんだか気恥ずかしいけど…。こちらこそ宜しくね。」

私もフィオナの手を握り返した。

「そ、そういえば。フィオナは会長のこと好きなの?」

私は恥ずかしさを誤魔化すために彼女へと話題をふった。
キリトに邪魔されて、イマイチ彼女は差が誰のルートに進んでいるのかわからない。
こうなったら直球でフィオナに聞いた方が良さそうだと判断した。

すると、彼女は

「ええ!?」

と顔を真っ赤にして驚いた。
…これは。ほぼ確実だろうか。

「ち、ちがうよ。そんな恐れ多いこと思ってないよ!」

慌ててブンブンと手を横に振りながら否定する。

「えー?本当に~?」

私は更にかまをかけるように肘で彼女の体を小突く。

「ほ、ほんとだってば!…それに、次元が違いすぎるよ。スウォン先輩は成績優秀で魔法も力量も格が上。家柄もいいしね。取り巻きの女子達が言うように、世界が違うんだよ…。」

「…」

「それに私は初級魔法もロクに使えない劣等生だからね。」

フィオナの光属性の魔法は回復・補助に特化する属性だ。
他の魔導師の力を増幅したり、防御をしたり、はたまた怪我の治療を行ったり。
なので、自分で魔法を発生・維持・攻撃といったものはとても難しいのだ。
まして、彼女の秘められた魔力量は絶大。力に飲み込まれないよう維持するのも困難だ。

「…フィオナ。あなたは頑張ってるわ!大丈夫。今に魔法をバンバン使えるようになって、あっという間にスウォン先輩なんか抜かしちゃうよ!」

「ふふっ。ありがとう。シェリア。元気が出たよ!誰かを守れる魔導師になるんだもん。くじけちゃダメだね!」

「そうそう、その意気よ!」

まあ、実際に彼女は力を発現させ急成長を遂げるのだが。

こうして、彼女とはより友情をより深めることになった。
…姉としては少し寂しい気もするが。



ーーーー

翌日。

「みんな、学校には慣れたかな?最近、水棲モンスターが学校の敷地内にも現れてるから授業が終わったらなるべく複数人で速やかに帰ってね。」

今は朝のHRだ。教室でみんな席について先生の連絡事項を聞いている。

担任のキリト先生は顔に大きな湿布を貼っていた。
…昨日の魔法でどこかで怪我をしたのかもしれない。うっ、なんだか罪悪感。
周りの生徒もヒソヒソとどうしたんだろうねと声を掛け合っている。

「せんせーぇ!」

「ん?何かな?ルーサス。」

1人のモブ男子生徒が手を挙げておどけた口調で問う。

「その顔の傷はどうしたんですかー?まさか、女性関連ですか~?」

や、やめろ。その傷に触れるな!
モブ生徒の馬鹿ー!

私は心の中で男子生徒を呪う。


ええっ、キリト先生が~
私、先生のこと狙ってたのに~
いやでも、傷があるから別れたんじゃ?


ざわざわざわっ…
彼に気がある女生徒は一気にざわめき始める。攻略対象なだけあって結構女生徒に人気なのである。

「…ふふふ。どうだろうね。」

彼はじとーっと睨むように私を一瞬見るがすぐにそらし、さらっとそんな事を言って受け流した。


えー、やっぱり女性関連~!
やだー、先生取られちゃう!


だらだらだらだら…

こっちは冷や汗ものである。
やはり、私の魔法で怪我をしたようだ。

「あ、そうそう。今日は午後から全学年の交流イベントがあるから、みんな昼休みが終わったら校庭に集まるんだよ。」

おおっ…これは!
待ちに待った、交流イベント!

この交流会は全学年で行う、いわゆる新入生歓迎会だ。
このイベントでフィオナは攻略対象との友好をまた深めるのだ。

「じゃ、ホームルームは終わりだよ。今日も元気に過ごして下さい。」

キリトがそう言うと委員長が号令をかけホームルームは終了した。

先生が去りクラスが散会すると、フィオナがこちらに来て話しかけてきた。

「交流会って何するんだろう?わくわくするね!」

ゲームではこのイベントが節目で個別ルートへと進む。おそらく現時点でフィオナは会長との友好度が一番高い。
フィオナと会長のイベントが進むだろう。
死亡フラグがまた一歩進む…。

「そうだね。とっても楽しみ。」

口ではそう言いながらも私は内心不安だった。
入学式でフィオナを見かけ、ここは乙女ゲームの世界だと気付いたが。16年ここで生きてきたシェリアという私はここが現実。
正直、シェリアとしての私はフィオナに私のことを思い出して欲しいと思ってる。また、仲良く暮らしたい。
でも、前世の私の感情がそれを邪魔をする。死にたくないと。生きていたいと。
フィオナが私を思い出すことは、シェリアが死ぬ確定フラグのようなものらしい。

…何故だろうか?
思い出すくらいで死ぬものなのだろうか?

そういえば、私は幼い頃、私たちが生き別れる事件の頃から記憶がところどころ欠落している。かろうじて、フィオナだけは強く覚えている。
私の子供の頃の記憶に何か関係があるのだろうか?
前世の記憶が戻ったからといって謎はまだまだありそうだ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。

星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。 引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。 見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。 つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。 ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。 しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。 その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…? 果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!? ※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます

ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。 そして前世の私は… ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。 とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。 お嬢様の悩みは…。。。 さぁ、お嬢様。 私のゴッドハンドで世界を変えますよ? ********************** 転生侍女シリーズ第三弾。 『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 の続編です。 続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。 前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした

果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。 そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、 あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。 じゃあ、気楽にいきますか。 *『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

処理中です...