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第1章
サブストーリー ~眼鏡の憂鬱~
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僕はルヴィナス=ビビラ=ネルスアーク。
魔法学校ジエルアニアの1年生だ。
ただし、一回留年しているので、2年目の1年生だ。
留年になってしまったのは、昨年の出席日数が足りなかったから。
僕は昔から本が好きだった。
ここの図書館は膨大な本で埋め尽くされている。それを一心不乱に読んでいたら、あっという間に出席日数が足りなくなってしまった。
ここは絶版になっている本がたくさんあり、レアなものがたくさんある。夢中になって出席日数が足りなくなるのも仕方ないと思う。うん、仕方ない。
僕はこの静かな場所で一人本を読む空間を愛していた。
だが、その幸せは長く続かなかったのである。
そんなある日のことだ。
僕はいつも通り窓に面していない壁際の席に大量の本を机に置いて、読書に夢中になっていた。
すると、バランスが悪かったのだろう。
積んでいた大量の本が崩れてきた。
「うわあああ!?」
僕は本の山の下敷きになってしまった。
結構分厚い本も多くなかなかの重量がある。助けを呼ぼうにも、身動きが取れないし、第一、この図書館に人はあまり来ない。しかも壁側の薄暗い隅っこなのでいたとしても気づいてもらえない。
…このまま本に押しつぶされて死ぬのも本望かも。
僕がそう諦めかけた時だ。
「大丈夫ですか!?」
女の声がした。その方向へかろうじて動く頭を向けると、金髪の女生徒が立っていた。
「今、助けます!」
彼女は手で本をかき分け、埋まっていた僕を救出してくれた。
「すまない。助かった。お前は初めて見る顔だな?」
新入生だろうか。
「はい。春から入学した一年生です。フィオナ=ルーシェといいます。」
「そうなのか。道理で見ない顔だと思った。助けてくれてありがとう。僕はルヴィナス=ビビラ=ネルスアーク。去年から在籍しているが、学年は君と同じだ。」
彼女はえっと、と一瞬戸惑った。
僕が留年している事で対応に困ったのだろうか。
「別に気にしなくていい。僕も気に病んでいるわけではないからな。留年しているからといって他の同級生と対応を変える必要はないぞ。」
「分かりました。宜しくおねがいしますね。」
フィオナはにっこりと微笑んだ。
何とあどけない笑顔だろうか。やや童顔なのもあり幼く可愛らしい笑顔だった。
ーーーー
今度は本が倒れないように数をセーブした。また、この前と同じ席に座っていると。
「やあ!ルヴィナス。本の虫もいいけど、俺の授業をサボるのはいただけないな?」
ぐりぐりぐり…
「いたたたっ。何をする。変態暴力教師!」
僕は本に夢中になっているところを後ろから攻撃された。頭をげんこつでグリグリされているようだ。地味に痛い。
「だ、れ、が、変態暴力教師だ。まったく、君って子は…。」
こいつはキリト=ルッサーレ。僕の担任教師だ。事あるごとに僕を図書館から連れ出そうとする変態だ。
「君、今失礼なこと思わなかった?」
「な、お前は心が読めるのか!?」
「…君が分かりやすいんだよ。」
キリトはそう言ってふぅとため息をついた。
「むぅ。…とりあえず、僕は最低限単位が足りるよう授業には出席している。」
「授業はサボらずに全部出るものなんだよ?」
「…善処しよう。」
やれやれ…困った子だ。奴はそう言ってため息をついた。
「さて、でも今日は大事な用があって君を迎えに来たよ。」
一体なんだろう。
「今日は実技のチームの発表があるからね。顔合わせに絶対参加だ。」
そういえば、そんなことがあると図書館に来ていた学生が噂していた。
僕が、本以外の他人に関わる!?
それは、絶対に嫌だ。
「パス。」
僕はそう言ってこの場から逃げようと、席を立ったが…
「残念。授業にパス制度はないんだ。…ウインドロープ。」
奴はそう言って僕を風魔法で捕縛した。
「なっ!生徒を魔法で捕まえるなんて。この、変態教師!」
「似たような場面でその言葉を最近聞いたなぁ。」
奴はそう言いながら、僕をずるずると引張ていく。
こういう事をするから変態教師と言われるんだ!僕の抵抗虚しく奴に無理やり連れて行かれチームのメンバーと引き合わされた。
チームはこの前出会ったフィオナもいた。
その他に生徒会長のスウォン。フィオナの友達らしいシェリアという女がチームになった。
スウォンは去年同じクラスだったし、何とか話せるだろう。
フィオナは何だか話しやすい奴だ。問題ない。
問題はシェリアだ。見た目で判断するべきではないが、どことなくキツそうな印象だ。
だが、全く知らない奴らばかりではないし、何とかやっていけそうだろうか。
キリトが担当だという事もあり、少し不安だが頑張る事にしよう。
ーーーー
そして、またしばらく経った。
僕はあれからチームの魔法練習にも付き合わず、図書館にこもっていた。
だが、また奴が現れた。
「やあ。ルヴィナス。元気かな?」
「現れたな!変態教師め!」
そう、キリトだ。
「俺は変態ではないよ。さて、話なんだけど、明日、中間試験の発表があるから必ず授業に出る事。でないと、また無理やり引っ張っていくからね。」
奴は一言そういうとやけにあっさり出て行った。
うーん。この間みたいに引き回されるのは嫌だ。大人しく出て行く事にしよう。
僕はその日、図書館を早めに出て寮に戻った。明日に備えることにしたのだ。
僕にとって人に関わるのは体力をガツガツと削られる事なのだ。明日に備えてイメージトレーニングだ。
…こんな事しているのは僕くらいなのだろうか。
久しぶりに朝、外に出る。イメージトレーニングの成果もあるのか、今のところ大丈夫だ。
太陽の日差しはこんなに眩しい物だったのか。
空気はこんなに澄み渡っているのか。
久しぶりの外を堪能しながら学校へと登校していると、女の二人組を見かけた。
シェリアとフィオナだ。声を掛けようか迷っていると、
「…天使みたいに素敵。」
シェリアがフィオナの髪をすくいながら、どこか熱い視線でフィオナを見つめていた。
な、な、な!?
僕が知らない間に学校はこんな事が往来で許されるようになったのか!?
そもそも彼女たちは女同士ではないのか?
あわわわ!?
僕の知らない間に世界は大きく変わっていたようだ。現実とは本の中とは違うようだ!
気づいたときには思わず声をあげていた。
「お、お前たち何をしているんだ!?」
シェリアに思い切り睨まれてしまった。
やはり、この女は変だ。怖い。
…その後、色々あって魔法練習にも付き合う事になり、僕の災難は幕を開けたのである。
ーーーー
ふにっ
僕は地面に打ち付けられる痛みを想定していたが、口に予想外な感触があり目を見開いた。
スウォンの奴に被験体になれといわれ、スリーピングにかかり僕は眠っていた。
眠っていた僕の髪の毛に口付けていたシェリアの行動に驚き問いただそうと肩を揺さぶったらバランスを崩して倒れこんだのだ。
シェリアを支えようとしたが、普段引きこもりの僕には筋力が足りなかったらしい。
シェリアにのしかかるようにベンチから落っこちてしまった。
「うわあああああ!」
僕は声をあげて彼女から退いた。
お、女の子の唇を奪ってしまった。
「わざとじゃないんだ!僕はお前を支えようとして!」
誤解のないように説明をするが、何だか優柔不断の男みたいだ。
これでは僕は最低ではないか。僕は男なのだから責任はとらないといけないのでは!
ハッと気づき、先程から黙っている彼女の顔を盗み見る。
「!」
彼女、シェリアは意外にも顔を真っ赤にして腕で顔を隠すように固まっていた。
こんな顔を見るのは初めてだ。
いつも一人涼しそうな顔をしている彼女。こんな可愛らしい一面を見たの初めてで僕は少し見とれてしまった。
トクンッ
何だか胸がズキズキする。
「お前ら騒がしいぞ。」
スウォンが何事かというようにこちらの様子を見に来た。
僕は慌てて何でもないと言いながら、シェリアの腕を掴んでその場を後にした。
彼女のこんな顔を他の奴に見られるのが何となく嫌だったからだ。
スウォンとフィオナは訝しげな顔をしていた。
…その後、責任を取る取らないでもめたが、結局取らない方向だ話は終わった。
少しだけ残念と思った気持ちは誰にも内緒だ。
魔法学校ジエルアニアの1年生だ。
ただし、一回留年しているので、2年目の1年生だ。
留年になってしまったのは、昨年の出席日数が足りなかったから。
僕は昔から本が好きだった。
ここの図書館は膨大な本で埋め尽くされている。それを一心不乱に読んでいたら、あっという間に出席日数が足りなくなってしまった。
ここは絶版になっている本がたくさんあり、レアなものがたくさんある。夢中になって出席日数が足りなくなるのも仕方ないと思う。うん、仕方ない。
僕はこの静かな場所で一人本を読む空間を愛していた。
だが、その幸せは長く続かなかったのである。
そんなある日のことだ。
僕はいつも通り窓に面していない壁際の席に大量の本を机に置いて、読書に夢中になっていた。
すると、バランスが悪かったのだろう。
積んでいた大量の本が崩れてきた。
「うわあああ!?」
僕は本の山の下敷きになってしまった。
結構分厚い本も多くなかなかの重量がある。助けを呼ぼうにも、身動きが取れないし、第一、この図書館に人はあまり来ない。しかも壁側の薄暗い隅っこなのでいたとしても気づいてもらえない。
…このまま本に押しつぶされて死ぬのも本望かも。
僕がそう諦めかけた時だ。
「大丈夫ですか!?」
女の声がした。その方向へかろうじて動く頭を向けると、金髪の女生徒が立っていた。
「今、助けます!」
彼女は手で本をかき分け、埋まっていた僕を救出してくれた。
「すまない。助かった。お前は初めて見る顔だな?」
新入生だろうか。
「はい。春から入学した一年生です。フィオナ=ルーシェといいます。」
「そうなのか。道理で見ない顔だと思った。助けてくれてありがとう。僕はルヴィナス=ビビラ=ネルスアーク。去年から在籍しているが、学年は君と同じだ。」
彼女はえっと、と一瞬戸惑った。
僕が留年している事で対応に困ったのだろうか。
「別に気にしなくていい。僕も気に病んでいるわけではないからな。留年しているからといって他の同級生と対応を変える必要はないぞ。」
「分かりました。宜しくおねがいしますね。」
フィオナはにっこりと微笑んだ。
何とあどけない笑顔だろうか。やや童顔なのもあり幼く可愛らしい笑顔だった。
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今度は本が倒れないように数をセーブした。また、この前と同じ席に座っていると。
「やあ!ルヴィナス。本の虫もいいけど、俺の授業をサボるのはいただけないな?」
ぐりぐりぐり…
「いたたたっ。何をする。変態暴力教師!」
僕は本に夢中になっているところを後ろから攻撃された。頭をげんこつでグリグリされているようだ。地味に痛い。
「だ、れ、が、変態暴力教師だ。まったく、君って子は…。」
こいつはキリト=ルッサーレ。僕の担任教師だ。事あるごとに僕を図書館から連れ出そうとする変態だ。
「君、今失礼なこと思わなかった?」
「な、お前は心が読めるのか!?」
「…君が分かりやすいんだよ。」
キリトはそう言ってふぅとため息をついた。
「むぅ。…とりあえず、僕は最低限単位が足りるよう授業には出席している。」
「授業はサボらずに全部出るものなんだよ?」
「…善処しよう。」
やれやれ…困った子だ。奴はそう言ってため息をついた。
「さて、でも今日は大事な用があって君を迎えに来たよ。」
一体なんだろう。
「今日は実技のチームの発表があるからね。顔合わせに絶対参加だ。」
そういえば、そんなことがあると図書館に来ていた学生が噂していた。
僕が、本以外の他人に関わる!?
それは、絶対に嫌だ。
「パス。」
僕はそう言ってこの場から逃げようと、席を立ったが…
「残念。授業にパス制度はないんだ。…ウインドロープ。」
奴はそう言って僕を風魔法で捕縛した。
「なっ!生徒を魔法で捕まえるなんて。この、変態教師!」
「似たような場面でその言葉を最近聞いたなぁ。」
奴はそう言いながら、僕をずるずると引張ていく。
こういう事をするから変態教師と言われるんだ!僕の抵抗虚しく奴に無理やり連れて行かれチームのメンバーと引き合わされた。
チームはこの前出会ったフィオナもいた。
その他に生徒会長のスウォン。フィオナの友達らしいシェリアという女がチームになった。
スウォンは去年同じクラスだったし、何とか話せるだろう。
フィオナは何だか話しやすい奴だ。問題ない。
問題はシェリアだ。見た目で判断するべきではないが、どことなくキツそうな印象だ。
だが、全く知らない奴らばかりではないし、何とかやっていけそうだろうか。
キリトが担当だという事もあり、少し不安だが頑張る事にしよう。
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そして、またしばらく経った。
僕はあれからチームの魔法練習にも付き合わず、図書館にこもっていた。
だが、また奴が現れた。
「やあ。ルヴィナス。元気かな?」
「現れたな!変態教師め!」
そう、キリトだ。
「俺は変態ではないよ。さて、話なんだけど、明日、中間試験の発表があるから必ず授業に出る事。でないと、また無理やり引っ張っていくからね。」
奴は一言そういうとやけにあっさり出て行った。
うーん。この間みたいに引き回されるのは嫌だ。大人しく出て行く事にしよう。
僕はその日、図書館を早めに出て寮に戻った。明日に備えることにしたのだ。
僕にとって人に関わるのは体力をガツガツと削られる事なのだ。明日に備えてイメージトレーニングだ。
…こんな事しているのは僕くらいなのだろうか。
久しぶりに朝、外に出る。イメージトレーニングの成果もあるのか、今のところ大丈夫だ。
太陽の日差しはこんなに眩しい物だったのか。
空気はこんなに澄み渡っているのか。
久しぶりの外を堪能しながら学校へと登校していると、女の二人組を見かけた。
シェリアとフィオナだ。声を掛けようか迷っていると、
「…天使みたいに素敵。」
シェリアがフィオナの髪をすくいながら、どこか熱い視線でフィオナを見つめていた。
な、な、な!?
僕が知らない間に学校はこんな事が往来で許されるようになったのか!?
そもそも彼女たちは女同士ではないのか?
あわわわ!?
僕の知らない間に世界は大きく変わっていたようだ。現実とは本の中とは違うようだ!
気づいたときには思わず声をあげていた。
「お、お前たち何をしているんだ!?」
シェリアに思い切り睨まれてしまった。
やはり、この女は変だ。怖い。
…その後、色々あって魔法練習にも付き合う事になり、僕の災難は幕を開けたのである。
ーーーー
ふにっ
僕は地面に打ち付けられる痛みを想定していたが、口に予想外な感触があり目を見開いた。
スウォンの奴に被験体になれといわれ、スリーピングにかかり僕は眠っていた。
眠っていた僕の髪の毛に口付けていたシェリアの行動に驚き問いただそうと肩を揺さぶったらバランスを崩して倒れこんだのだ。
シェリアを支えようとしたが、普段引きこもりの僕には筋力が足りなかったらしい。
シェリアにのしかかるようにベンチから落っこちてしまった。
「うわあああああ!」
僕は声をあげて彼女から退いた。
お、女の子の唇を奪ってしまった。
「わざとじゃないんだ!僕はお前を支えようとして!」
誤解のないように説明をするが、何だか優柔不断の男みたいだ。
これでは僕は最低ではないか。僕は男なのだから責任はとらないといけないのでは!
ハッと気づき、先程から黙っている彼女の顔を盗み見る。
「!」
彼女、シェリアは意外にも顔を真っ赤にして腕で顔を隠すように固まっていた。
こんな顔を見るのは初めてだ。
いつも一人涼しそうな顔をしている彼女。こんな可愛らしい一面を見たの初めてで僕は少し見とれてしまった。
トクンッ
何だか胸がズキズキする。
「お前ら騒がしいぞ。」
スウォンが何事かというようにこちらの様子を見に来た。
僕は慌てて何でもないと言いながら、シェリアの腕を掴んでその場を後にした。
彼女のこんな顔を他の奴に見られるのが何となく嫌だったからだ。
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