水曜日に待っている 【彼女もいるノンケの僕が、妖しい准教授に絡め捕られていく……】

 望月 透(もちづき とおる)は、真面目で落ち着きのある性格の、大学二年生だ。
 彼は、一学年下の、林 美咲(はやし みさき)と、最近付き合い始めていた。
 明るく可愛い、学科のアイドルのような彼女とは、まだキスまでの関係だ。
 ある日の夕方、透は美咲を学生ラウンジで待っていた。
 そこへやってきたのは、基礎無機化学の准教授・佐々木 司(ささき つかさ)だった。
 彼は学生に人気の、クールなインテリ系イケメンだ。
 そして透も、たまに見せる司の優しさや笑顔が魅力的だ、と感じていた。
 そんな司だが、透に美咲とのキスの瞬間を写した画像を見せてきた。
 動揺する透に、彼は言う。
「せっかくだから、取引しよう。今から、この場で私の言う通りにしなさい。そうしたら、削除してやる」
 美咲のために、司の取引に応じることにした透だったが……。

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