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しおりを挟む待ち合わせた公園から近い、ショッピングモール内に入っているイタリアンレストランに、章は志乃を案内した。
「食前酒とか、飲んでみる?」
「あ、ごめん。僕まだ20歳前だから、飲めないや」
「そうだったね……」
(サイトのプロフィールに年齢は19歳、ってしっかり書いてあったのに!)
章は自分で自分を罵倒したが、やはり志乃は笑顔を絶やさない。
「あ、ほら。来たよ、美味しそうなお料理!」
「う、うん」
出会ってからこっち、何だか失態だらけの自分を責めている章だったが、志乃は志乃で、心の中で彼を値踏みしていた。
美味しそう、と言いながらも、メニューカードをチェックして、忙しく頭を働かせていた。
スープ・伊産ポルチー二茸のクリームスープ
前菜・自家製スモークサーモンとオレンジのサラダ
パスタ・鶏肉のラグーのクリームスパゲッティ
メイン・真鯛の香草パン粉焼きにトマトとバジリコのソース
ドルチェ・自家製ドルチェ2種盛り合せ
以上が、章の御馳走してくれるランチのコースだった。
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