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アルガド視点
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※アルガド視点
「ふむ、良い利益が出ておるようだな」
わたしはブラックミルズの冒険者ギルドに赴任を終え、前任者であるアルマを執務室に呼び出し、引継ぎ作業に入っていた。
「はい。私の前任のジェイミーさんの時より、納品依頼料を割り増しにしたり、ランク審査のみならず探索能力査定を厳しめに設定させてもらったことで、納品依頼受注率が、前年の最大受注数のこの二ヶ月で五割増しとなっています。おかげでギルドの方の利益も三割増を達成しております」
緊張した顔で、わたしを見ているギルドマスター代理を務めた女性職員の名は、たしかアルマと言ったはず。
少々、田舎臭いが見目は良く、わたし好み顔立ちと身体付きをしており、気の弱そうな性格と平民ということを勘案すれば、かなりの好みだと言える女性職員だった。
そのアルマが運営した二ヶ月間の冒険者ギルドの売り上げは、それ以前に比べると雲泥の差であった。
ジェイミーとか言う冒険者上がりのギルドマスターが運営していた時の怠業が酷かったのか、それとも後任者として抜擢されたこのアルマが優秀だったのかは判別しかねるが、結果としては良いものが出ている。
だが、所詮この利益がわたしの懐に入るわけでもないのだ。
なので、赴任前にマリアンとともに考えたことを実行することにした。
「確かにいい利益が出ているようだ。が、しかし、納品依頼料の増額はオーナーである領主が認めておらぬこと……これが、領主に知られてしまえば……。アルマ! お前の責任になるのかも知れぬのだぞ!」
それまでの声の大きさから一転させ、大声をあげるとドンっと強く机を叩く。
大声と大きな音によってアルマはビクリと肩を竦ませて、オロオロと萎縮し始めていた。
気の弱い女は大きな声と大きな音によって威圧して、従わせるのに限るのだ。
気配りのできるマリアンとは、毛色が違うが、仕事ができるアルマはブラックミルズでの赴任期間中に私設秘書として採用してみてもよかろう。
「ひぅ! で、ですが。納品依頼の受注件数の伸び、利益も相当出ています。これを中止すると冒険者たちからも反発があると思われ――」
アルマが再び、納品依頼料の増額を言い募ってきていた。
冒険者など、いくらでも補充が利く存在である。そんなやつらに払う金を増やしたところでムダ金になるだけだ。わたしが有効利用してこそ、金も生きるというものなのだ。
アルマが納品依頼増額の続行を言い募るのは、マリアンとの話し合いの中でも想定していた話である。
なので、事前にマリアンが考えてくれた方策をアルマに向けて打診することにした。
「そんなことは分かっておる。だが、領主はルールにうるさいのだ。そこでだ。冒険者に支払う納品依頼料は今まで通り増額した分で構わん。その代わり、帳簿上は従来の額で支払ったことにして、受注量も前年度を踏襲した数字に改竄しておいて欲しいのだ。利益も前年分を超えたものに関しては、わたしが用意する別口座に付け替えて欲しい。そうすれば、わたしの方から時期を見て領主に対して、依頼料増額の話を持ち出して認可を受けるつもりだ。そうなれば、万事丸く収まる。なにせ、わたしの父が領主だからな。そこらへんは任せておきたまえ」
「え!? 帳簿の付け替えですか……。ですが、それは、二重帳簿となって不味いのではありませんか……」
アルマはわたしが濁した部分をすぐに感じ取ったようで、二重帳簿作成に対しての協力に否定的な態度をとる。
だが、これもマリアンは想定してくれていた。協力を嫌がったら、ルールを破ったことを通報すると脅せばいいと言われている。
アルマも一冒険者ギルドの職員に過ぎないので、オーナーである領主に逆らうことは無理である。
それに、この二ヶ月間のアルマが作成した冒険者ギルドの利益報告書は、わたしのところで止めてあり、オーナーである父上にはヴィケットに命じて作らせた前年度を踏襲した報告書が渡されているのだ。
これで二重帳簿をアルマに作らせれば、最悪、父上の査察が入ったとしてもアルマの責任にできるし、別口座にプールした冒険者ギルドの余剰利益は、わたしが自由にできる金となる。
「アルマ、お前は冒険者ギルドのルールを許可なく改変したとして、吊るし首にされたいのかっ!」
二重帳簿作成への協力者にするため、アルマに対して強い口調と机を叩く大きな音で威圧し、死の恐怖をチラつかせていく。
「ひぅ! そ、そんなぁ」
わたしの威圧的な言動と大きな音によって怯えたアルマの顔を見ると、好みでもあるため、色々とそそられるものがあった。
どうせ帳簿作成の実務はアルマに任せる予定なので、早々に従属させて色々と楽しませてもらうのも、いい暇つぶしになるであろう。
「ですが、もし二重帳簿が領主様に発覚したら……」
「わたしは領主の嫡男だぞ。万が一、発覚したとしてもわたしがお前のことは庇ってやる。ただし、二重帳簿作成に協力すればの話だ。現状では守ってやることはできんぞ。このままだとわたしは新任のギルドマスターとして前任者の不正を報告せねばならなくなるのだ。できれば、そんな無体なことはしたくないのだよ」
少し声音を優しいものに変え、囁くようにアルマへ協力を要請する。
二重帳簿の件は実務を担当し、冒険者ギルドの数字を把握しているアルマの協力なしでは実行できないため、是が非でも落とす必要があった。
アルマの瞳が逡巡を繰り返しているようにキョロキョロと左右に揺れている。
二重帳簿に協力しなければ、領主に納品依頼料増額を咎めたてられ罪に問われる可能性と、わたしに加担して犯罪に手を染めることへの躊躇がせめぎ合っているようだ。
そこで、アルマに対してあと一押しを行うことにした。
「なに、数ヵ月後には父上からの認可がもらるはずだ。そうなれば、帳簿は破棄してしまい、アルマの罪も消える。少し辛抱すればいいだけさ。それにわたしが退任後のギルドマスターは、アルマだと思っている。今度は代理ではなく、正式なギルドマスターだ。どうだ、悪い話ではないだろう?」
わたしの言葉を聞くアルマの身体が小刻みに震えている。
死の恐怖と冒険者ギルドでの栄達を秤に掛けて、心が大きく揺らいでいるようにも見て取れた。
その様子を見て、最後の押しどころだと判断し、再び威圧的な声音と音を出す。
「どっちなんだ! さっさと返答をしたまえ!! 作るのか! 作らないのか!!」
追い詰められたアルマはポロポロと涙を零し始め、怯えた様子で返答をしてきた。
「つ、作ります。作りますからぁ、領主様への通報だけはお許しください。お願いします」
返答を口にしたアルマがその場に崩れ落ち、嗚咽を上げて泣き始めていた。
そんな、アルマに対してそっと耳元で囁く。
「よく決断したな。これで、お前は次期ギルドマスター候補だ。余剰利益を振り込む口座は追って知らせる帳簿の方は頼んだぞ。それと、この件が他人に流出したら即領主に通報が行くと思え。賢いアルマのことだから心配はしていないがな」
トントンとアルマの肩を軽く叩くと、泣きじゃくるアルマを執務室に残し、わたしは階下に集まっているギルド職員たちに新任の挨拶をするため、階段を降りていた。
「ふむ、良い利益が出ておるようだな」
わたしはブラックミルズの冒険者ギルドに赴任を終え、前任者であるアルマを執務室に呼び出し、引継ぎ作業に入っていた。
「はい。私の前任のジェイミーさんの時より、納品依頼料を割り増しにしたり、ランク審査のみならず探索能力査定を厳しめに設定させてもらったことで、納品依頼受注率が、前年の最大受注数のこの二ヶ月で五割増しとなっています。おかげでギルドの方の利益も三割増を達成しております」
緊張した顔で、わたしを見ているギルドマスター代理を務めた女性職員の名は、たしかアルマと言ったはず。
少々、田舎臭いが見目は良く、わたし好み顔立ちと身体付きをしており、気の弱そうな性格と平民ということを勘案すれば、かなりの好みだと言える女性職員だった。
そのアルマが運営した二ヶ月間の冒険者ギルドの売り上げは、それ以前に比べると雲泥の差であった。
ジェイミーとか言う冒険者上がりのギルドマスターが運営していた時の怠業が酷かったのか、それとも後任者として抜擢されたこのアルマが優秀だったのかは判別しかねるが、結果としては良いものが出ている。
だが、所詮この利益がわたしの懐に入るわけでもないのだ。
なので、赴任前にマリアンとともに考えたことを実行することにした。
「確かにいい利益が出ているようだ。が、しかし、納品依頼料の増額はオーナーである領主が認めておらぬこと……これが、領主に知られてしまえば……。アルマ! お前の責任になるのかも知れぬのだぞ!」
それまでの声の大きさから一転させ、大声をあげるとドンっと強く机を叩く。
大声と大きな音によってアルマはビクリと肩を竦ませて、オロオロと萎縮し始めていた。
気の弱い女は大きな声と大きな音によって威圧して、従わせるのに限るのだ。
気配りのできるマリアンとは、毛色が違うが、仕事ができるアルマはブラックミルズでの赴任期間中に私設秘書として採用してみてもよかろう。
「ひぅ! で、ですが。納品依頼の受注件数の伸び、利益も相当出ています。これを中止すると冒険者たちからも反発があると思われ――」
アルマが再び、納品依頼料の増額を言い募ってきていた。
冒険者など、いくらでも補充が利く存在である。そんなやつらに払う金を増やしたところでムダ金になるだけだ。わたしが有効利用してこそ、金も生きるというものなのだ。
アルマが納品依頼増額の続行を言い募るのは、マリアンとの話し合いの中でも想定していた話である。
なので、事前にマリアンが考えてくれた方策をアルマに向けて打診することにした。
「そんなことは分かっておる。だが、領主はルールにうるさいのだ。そこでだ。冒険者に支払う納品依頼料は今まで通り増額した分で構わん。その代わり、帳簿上は従来の額で支払ったことにして、受注量も前年度を踏襲した数字に改竄しておいて欲しいのだ。利益も前年分を超えたものに関しては、わたしが用意する別口座に付け替えて欲しい。そうすれば、わたしの方から時期を見て領主に対して、依頼料増額の話を持ち出して認可を受けるつもりだ。そうなれば、万事丸く収まる。なにせ、わたしの父が領主だからな。そこらへんは任せておきたまえ」
「え!? 帳簿の付け替えですか……。ですが、それは、二重帳簿となって不味いのではありませんか……」
アルマはわたしが濁した部分をすぐに感じ取ったようで、二重帳簿作成に対しての協力に否定的な態度をとる。
だが、これもマリアンは想定してくれていた。協力を嫌がったら、ルールを破ったことを通報すると脅せばいいと言われている。
アルマも一冒険者ギルドの職員に過ぎないので、オーナーである領主に逆らうことは無理である。
それに、この二ヶ月間のアルマが作成した冒険者ギルドの利益報告書は、わたしのところで止めてあり、オーナーである父上にはヴィケットに命じて作らせた前年度を踏襲した報告書が渡されているのだ。
これで二重帳簿をアルマに作らせれば、最悪、父上の査察が入ったとしてもアルマの責任にできるし、別口座にプールした冒険者ギルドの余剰利益は、わたしが自由にできる金となる。
「アルマ、お前は冒険者ギルドのルールを許可なく改変したとして、吊るし首にされたいのかっ!」
二重帳簿作成への協力者にするため、アルマに対して強い口調と机を叩く大きな音で威圧し、死の恐怖をチラつかせていく。
「ひぅ! そ、そんなぁ」
わたしの威圧的な言動と大きな音によって怯えたアルマの顔を見ると、好みでもあるため、色々とそそられるものがあった。
どうせ帳簿作成の実務はアルマに任せる予定なので、早々に従属させて色々と楽しませてもらうのも、いい暇つぶしになるであろう。
「ですが、もし二重帳簿が領主様に発覚したら……」
「わたしは領主の嫡男だぞ。万が一、発覚したとしてもわたしがお前のことは庇ってやる。ただし、二重帳簿作成に協力すればの話だ。現状では守ってやることはできんぞ。このままだとわたしは新任のギルドマスターとして前任者の不正を報告せねばならなくなるのだ。できれば、そんな無体なことはしたくないのだよ」
少し声音を優しいものに変え、囁くようにアルマへ協力を要請する。
二重帳簿の件は実務を担当し、冒険者ギルドの数字を把握しているアルマの協力なしでは実行できないため、是が非でも落とす必要があった。
アルマの瞳が逡巡を繰り返しているようにキョロキョロと左右に揺れている。
二重帳簿に協力しなければ、領主に納品依頼料増額を咎めたてられ罪に問われる可能性と、わたしに加担して犯罪に手を染めることへの躊躇がせめぎ合っているようだ。
そこで、アルマに対してあと一押しを行うことにした。
「なに、数ヵ月後には父上からの認可がもらるはずだ。そうなれば、帳簿は破棄してしまい、アルマの罪も消える。少し辛抱すればいいだけさ。それにわたしが退任後のギルドマスターは、アルマだと思っている。今度は代理ではなく、正式なギルドマスターだ。どうだ、悪い話ではないだろう?」
わたしの言葉を聞くアルマの身体が小刻みに震えている。
死の恐怖と冒険者ギルドでの栄達を秤に掛けて、心が大きく揺らいでいるようにも見て取れた。
その様子を見て、最後の押しどころだと判断し、再び威圧的な声音と音を出す。
「どっちなんだ! さっさと返答をしたまえ!! 作るのか! 作らないのか!!」
追い詰められたアルマはポロポロと涙を零し始め、怯えた様子で返答をしてきた。
「つ、作ります。作りますからぁ、領主様への通報だけはお許しください。お願いします」
返答を口にしたアルマがその場に崩れ落ち、嗚咽を上げて泣き始めていた。
そんな、アルマに対してそっと耳元で囁く。
「よく決断したな。これで、お前は次期ギルドマスター候補だ。余剰利益を振り込む口座は追って知らせる帳簿の方は頼んだぞ。それと、この件が他人に流出したら即領主に通報が行くと思え。賢いアルマのことだから心配はしていないがな」
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