139 / 232
第二部 第一七章 弾劾裁判
4
しおりを挟む
アルガドの一つ目の悪事が衆目に晒されたところで、アルガドの父親であるデルガドは歯ぎしりをしてこちらを見ていた。
逆にサイアス宰相の方は余裕そうな顔を浮かべ、息子の不始末をデルガドの失脚に最大限利用してようとしているように見えている。
「サイアス宰相閣下、アルガド殿の行った悪事はまだありますので、引き続き罪状の報告をさせてもらってよろしいか?」
「ああ、すまなかった。話の腰を折ってしまったようだ。続けてくれたまえ。グレイズ君」
「では、続けさせてもらいます。二つ、アルガド・クレストンは冒険者ギルドのギルドマスターという地位を利用し、冒険者ギルドの売り上げを改ざんし、本来なら国庫へ納めるべき税額を過少に申告し、得た利益を自らの口座に納めさせ私腹を肥やしてしていた。これは、国法に定めるところの徴税法に反する行為であり、すでに改ざんして得た資金は口座に1億ガルドを越えており、金額からかなり悪質な税金逃れと見て取れます。税逃れは本来徴税額+追徴課税でおおよそ脱税額の三~四倍の相当の課税がされ、主犯格は数年の労役が課せられるとされております」
俺は二つ目のアルガドの行った悪事を暴く。
ギルドの不正会計で国に納めるための税額を誤魔化した罪を暴露した。
詰めかけた住民や冒険者からはアルガドに向けて、罵声が飛び始めている。
一部の冒険者の中では、アルマの政策を堅持してアルガドは生活を安定させたギルドマスターと見られていたため、その裏で不正蓄財をしてことを知り、怒りを感じている者が多数にのぼっていた。
もちろん、俺とともに深層階から帰還していた冒険者たちは、アルガドの不正を知っており、ざまぁみろと言いたげな顔をしていた。
俺としてはアルマが関わっている事件であるため、厳しい追及はしたくないのだが、彼女自身が罪を認め、キチンと罪を償いたいと申し出ていたので、ウヤムヤにすることなく証人として呼び出すことにした。
「証人を前へ」
さきほどと同じように指を鳴らすと、ヴィケットとは違い、縄で縛られていないアルマが前に出てきた。
「ブラックミルズ冒険者ギルド職員、アルマと申します。グレイズさんが申し上げられた通り、私は上司であるアルガド・クレストン様よりギルドの売り上げを改ざんするように指示され、拒否することをせずに言われるがまま、改ざんした帳簿を冒険者ギルド本部に送る報告書とともに作成しました。そして、こちらの帳簿が実際の売り上げを示した帳簿となっております。これを見れば、アルガド様の指定した口座の資金と一致するようになっており、改ざんして浮かせたお金の流れが分かるようになっております。こたびは私もこの犯罪に加担しており、自らの罪を認め、刑に服することは覚悟しております」
裏帳簿の存在を探していたサイアスの目がギラリとアルマに注がれた。
クレストン家の嫡男アルガドを葬り去るため、ダメ押しとなる証拠としてマリアンに命じて探していた物である。
「グレイズとやら、その証人が持つ、帳簿を見せて欲しいのだがよろしいか?」
「我が家の領地から上がった利益であれば、クレストン家の収入としてキチンと国に税を納めておるはずだっ! それを脱税と称して我が家の息子をつるし上げるつもりか。認めぬぞ。このような茶番など認めぬぞっ!」
デルガドは息子の悪事が暴かれ、サイアスに対して劣勢に陥ったと感じているのか、強硬な姿勢を見せていた。
だが、その姿は周囲の者たちに対して悪感情しか抱かせなかった。
「デルガド殿、ご忠告させてもらうなら冒険者ギルドの売り上げはたとえオーナー管理下にあっても、ギルドごとに課税されるはずですが。よもや、お忘れではありませんな?」
サイアスは長年に渡って権勢の座を争ってきたデルガドの失脚を狙う突破口ができたとほくそ笑んでいるようだ。
「ぐぬぬっ! おのれ、サイアス! 成り上がり貴族の癖にいい気になりおって!」
「これは、大貴族たるクレストン公爵家の当主の言葉とは思えぬ暴言」
いがみ合う二人に対して、裏帳簿に書かれていた売り上げの写しを書いた物と冒険者ギルド本部に正規の売り上げ報告として提出された報告書の写しを手渡す。
「お静かに。こちらが書類の写しとなっております。ご検分のほどを」
写しをもらった二人は食い入るように紙を眺め始めた。
「これは、数字が一致しておりますなぁ。困ったことになりますぞ。デルガド殿」
「ぐぬぬっ!!」
デルガドが息子であるアルガドに向け、怒りの表情を見せて睨みつけていた。
父親から睨みつけられたアルガドは何か抗弁したそうであったが、猿轡によって言葉を発することができずにただ喚いているだけだった。
アルガドはよほど父親が怖いのか、顔を始め全身から脂汗を滝のように流して、衣服が濡れている。
「以上、二件ともアルガド・クレストンが『ギルドマスター』としての地位を利用して犯した罪です。では、ここからは本人の意見陳述を」
そう俺が言うと、メリーがアルガドの猿轡を外した。
口が自由になったアルガドは、すぐに今までの罪状を否認する言葉を発する。
「わたしは無実だっ! これは、グレイズが仕掛けた陰謀である。貴族であるわたしを妬んで陥れるための弾劾裁判だっ! こんなのは公平な裁判とは言えないっ! 無効だ! 無効!」
アルガドは黙っていれば自らの有罪が確定すると分かっているため、自己弁護を盛大に行って保身を図っていた。
「闇市の件もフラマー商会のヴィケットが、勝手にわたしの名を出して闇市を開催していたのだ。それに衛兵隊の施設を利用させたのは、闇市に関係する者たちを一網打尽にするべく内定調査を進めていたところであったのだぞっ! それをこのグレイズが台無しにしたのだ! 闇市開催の犯罪者として裁かれるのはヴィケットのみだぞ!」
「アルガド様っ!! 私を見捨てるのですかっ! 貴方の指示で私は犯罪に加担させられたんですぞっ! それにフラマー商会からも多数の報酬をアルガド様の口座に振り込んでいるじゃないですかっ! この場での言い逃れは見苦しいですぞ。いつも、貴方はそうやってご自分を守るために他人を切り捨てようとされる。私は長くお仕えしているので、何人もそうやって罪を着せられた者を知っておりますっ!」
ヴィケットも自分の命がかかっているため、アルガドの威圧に対して委縮することなく言い返していていた。
普段からの力関係が崩れ、部下に言い返されたアルガドが顔を赤くして怒りを露わにする。
「ヴィケットっ! 貴様っ! 裏切ったな! 誰がその地位に就けてやったと思っているっ!」
「うるさいっ! あんたの尻拭いはもうこりごりだっ!」
「二人とも罪を認めなさいっ! ここにいる私たちは全員罪を犯しているですよ。それにアクセルリオン神の前で嘘を吐けば呪われると知らないのですかっ!」
ヴィケットとアルガドはお互いに罪を擦り付け合っていると、アルマが大声で二人を制した。
神殿は聖域であるため、アクセルリオン神に見守れていると思われており、この場所での偽証行為は呪いを受けると信じられている場所でもあった。
「ぐぬぅうう! アルマ、お前も散々目をかけてやったのに、わたしの恩を仇で返すのかっ! ギルドの裏帳簿も、お前の政策を維持するための資金集めためだったんだぞ! それを」
「いいえ、貴方は私腹を肥やすためにギルドを利用しました。私がギルドマスター代理時代に採用した冒険者への依頼報酬上乗せ案を領主に無許可で行ったため、それを黙っておくための取引として裏帳簿作成を頼まれました。私も自らの職と生活を守ろうとアルガドの誘いにのってしまったことを悔いております」
アルマは自らの罪を自覚しているため、アルガドとは対照的に冷静な態度を見せていた。
「いい子ぶるなっ! アルマ、お前は自分の身がかわいいんだろうがっ!」
自らの罪を認めようとしないアルガドに対して、詰めかけていた住民や冒険者たちからは罵声が浴びせかけられていく。
アルガドが自己弁護に終始したため、会場にはアルガドが主導して二つの犯罪が行われたと認知が広がり始めていた。
逆にサイアス宰相の方は余裕そうな顔を浮かべ、息子の不始末をデルガドの失脚に最大限利用してようとしているように見えている。
「サイアス宰相閣下、アルガド殿の行った悪事はまだありますので、引き続き罪状の報告をさせてもらってよろしいか?」
「ああ、すまなかった。話の腰を折ってしまったようだ。続けてくれたまえ。グレイズ君」
「では、続けさせてもらいます。二つ、アルガド・クレストンは冒険者ギルドのギルドマスターという地位を利用し、冒険者ギルドの売り上げを改ざんし、本来なら国庫へ納めるべき税額を過少に申告し、得た利益を自らの口座に納めさせ私腹を肥やしてしていた。これは、国法に定めるところの徴税法に反する行為であり、すでに改ざんして得た資金は口座に1億ガルドを越えており、金額からかなり悪質な税金逃れと見て取れます。税逃れは本来徴税額+追徴課税でおおよそ脱税額の三~四倍の相当の課税がされ、主犯格は数年の労役が課せられるとされております」
俺は二つ目のアルガドの行った悪事を暴く。
ギルドの不正会計で国に納めるための税額を誤魔化した罪を暴露した。
詰めかけた住民や冒険者からはアルガドに向けて、罵声が飛び始めている。
一部の冒険者の中では、アルマの政策を堅持してアルガドは生活を安定させたギルドマスターと見られていたため、その裏で不正蓄財をしてことを知り、怒りを感じている者が多数にのぼっていた。
もちろん、俺とともに深層階から帰還していた冒険者たちは、アルガドの不正を知っており、ざまぁみろと言いたげな顔をしていた。
俺としてはアルマが関わっている事件であるため、厳しい追及はしたくないのだが、彼女自身が罪を認め、キチンと罪を償いたいと申し出ていたので、ウヤムヤにすることなく証人として呼び出すことにした。
「証人を前へ」
さきほどと同じように指を鳴らすと、ヴィケットとは違い、縄で縛られていないアルマが前に出てきた。
「ブラックミルズ冒険者ギルド職員、アルマと申します。グレイズさんが申し上げられた通り、私は上司であるアルガド・クレストン様よりギルドの売り上げを改ざんするように指示され、拒否することをせずに言われるがまま、改ざんした帳簿を冒険者ギルド本部に送る報告書とともに作成しました。そして、こちらの帳簿が実際の売り上げを示した帳簿となっております。これを見れば、アルガド様の指定した口座の資金と一致するようになっており、改ざんして浮かせたお金の流れが分かるようになっております。こたびは私もこの犯罪に加担しており、自らの罪を認め、刑に服することは覚悟しております」
裏帳簿の存在を探していたサイアスの目がギラリとアルマに注がれた。
クレストン家の嫡男アルガドを葬り去るため、ダメ押しとなる証拠としてマリアンに命じて探していた物である。
「グレイズとやら、その証人が持つ、帳簿を見せて欲しいのだがよろしいか?」
「我が家の領地から上がった利益であれば、クレストン家の収入としてキチンと国に税を納めておるはずだっ! それを脱税と称して我が家の息子をつるし上げるつもりか。認めぬぞ。このような茶番など認めぬぞっ!」
デルガドは息子の悪事が暴かれ、サイアスに対して劣勢に陥ったと感じているのか、強硬な姿勢を見せていた。
だが、その姿は周囲の者たちに対して悪感情しか抱かせなかった。
「デルガド殿、ご忠告させてもらうなら冒険者ギルドの売り上げはたとえオーナー管理下にあっても、ギルドごとに課税されるはずですが。よもや、お忘れではありませんな?」
サイアスは長年に渡って権勢の座を争ってきたデルガドの失脚を狙う突破口ができたとほくそ笑んでいるようだ。
「ぐぬぬっ! おのれ、サイアス! 成り上がり貴族の癖にいい気になりおって!」
「これは、大貴族たるクレストン公爵家の当主の言葉とは思えぬ暴言」
いがみ合う二人に対して、裏帳簿に書かれていた売り上げの写しを書いた物と冒険者ギルド本部に正規の売り上げ報告として提出された報告書の写しを手渡す。
「お静かに。こちらが書類の写しとなっております。ご検分のほどを」
写しをもらった二人は食い入るように紙を眺め始めた。
「これは、数字が一致しておりますなぁ。困ったことになりますぞ。デルガド殿」
「ぐぬぬっ!!」
デルガドが息子であるアルガドに向け、怒りの表情を見せて睨みつけていた。
父親から睨みつけられたアルガドは何か抗弁したそうであったが、猿轡によって言葉を発することができずにただ喚いているだけだった。
アルガドはよほど父親が怖いのか、顔を始め全身から脂汗を滝のように流して、衣服が濡れている。
「以上、二件ともアルガド・クレストンが『ギルドマスター』としての地位を利用して犯した罪です。では、ここからは本人の意見陳述を」
そう俺が言うと、メリーがアルガドの猿轡を外した。
口が自由になったアルガドは、すぐに今までの罪状を否認する言葉を発する。
「わたしは無実だっ! これは、グレイズが仕掛けた陰謀である。貴族であるわたしを妬んで陥れるための弾劾裁判だっ! こんなのは公平な裁判とは言えないっ! 無効だ! 無効!」
アルガドは黙っていれば自らの有罪が確定すると分かっているため、自己弁護を盛大に行って保身を図っていた。
「闇市の件もフラマー商会のヴィケットが、勝手にわたしの名を出して闇市を開催していたのだ。それに衛兵隊の施設を利用させたのは、闇市に関係する者たちを一網打尽にするべく内定調査を進めていたところであったのだぞっ! それをこのグレイズが台無しにしたのだ! 闇市開催の犯罪者として裁かれるのはヴィケットのみだぞ!」
「アルガド様っ!! 私を見捨てるのですかっ! 貴方の指示で私は犯罪に加担させられたんですぞっ! それにフラマー商会からも多数の報酬をアルガド様の口座に振り込んでいるじゃないですかっ! この場での言い逃れは見苦しいですぞ。いつも、貴方はそうやってご自分を守るために他人を切り捨てようとされる。私は長くお仕えしているので、何人もそうやって罪を着せられた者を知っておりますっ!」
ヴィケットも自分の命がかかっているため、アルガドの威圧に対して委縮することなく言い返していていた。
普段からの力関係が崩れ、部下に言い返されたアルガドが顔を赤くして怒りを露わにする。
「ヴィケットっ! 貴様っ! 裏切ったな! 誰がその地位に就けてやったと思っているっ!」
「うるさいっ! あんたの尻拭いはもうこりごりだっ!」
「二人とも罪を認めなさいっ! ここにいる私たちは全員罪を犯しているですよ。それにアクセルリオン神の前で嘘を吐けば呪われると知らないのですかっ!」
ヴィケットとアルガドはお互いに罪を擦り付け合っていると、アルマが大声で二人を制した。
神殿は聖域であるため、アクセルリオン神に見守れていると思われており、この場所での偽証行為は呪いを受けると信じられている場所でもあった。
「ぐぬぅうう! アルマ、お前も散々目をかけてやったのに、わたしの恩を仇で返すのかっ! ギルドの裏帳簿も、お前の政策を維持するための資金集めためだったんだぞ! それを」
「いいえ、貴方は私腹を肥やすためにギルドを利用しました。私がギルドマスター代理時代に採用した冒険者への依頼報酬上乗せ案を領主に無許可で行ったため、それを黙っておくための取引として裏帳簿作成を頼まれました。私も自らの職と生活を守ろうとアルガドの誘いにのってしまったことを悔いております」
アルマは自らの罪を自覚しているため、アルガドとは対照的に冷静な態度を見せていた。
「いい子ぶるなっ! アルマ、お前は自分の身がかわいいんだろうがっ!」
自らの罪を認めようとしないアルガドに対して、詰めかけていた住民や冒険者たちからは罵声が浴びせかけられていく。
アルガドが自己弁護に終始したため、会場にはアルガドが主導して二つの犯罪が行われたと認知が広がり始めていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。