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四章
もう二度と 2
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ミハルドはどこか釈然としない気持ちのまま、ライアンの待つ部屋に向けて脚を進めていた。
(ウェルスタ……いや、まさかな)
それは父の、ひいては自分とレオンハルトの生家の名だ。
父がどんな仕事をしていたのかあまり記憶にないが、時々慌ただしくどこかへ向かっていたのはぼんやりと覚えている。
その時、母が言い聞かせるように『お父様はお仕事へ向かったの』と教えてくれた。
何をしているのかまでは聞いては駄目な気がして聞けなかったが、きっと事業が忙しいのだろうと思っていた。
しかしそれほど頻繁にではないが、レオンハルトが産まれると同時に父は家を空ける事が増えた。
屋敷の主がいない家は物悲しく、けれど父がいないと母の平穏が守られると思ったものだ。
幼いレオンハルトを信頼のおける侍女に任せ、母と出掛けるのは楽しかったし、成長したレオンハルトと共にこの先も母と過ごせるものだと、あの頃は本気で思っていた。
けれど現実はそう甘くなく、結果的にレオンハルトはほとんど母の温もりを知らぬまま成長してしまったのだが。
(もしもあの人が生きてるのなら、俺は……どうしたらいいんだ)
記憶にある父は常に渋面を作っているか怒っている顔ばかりで、笑った顔などほとんど見た事がなかった。
とうに成人を迎えて大人になっているといっても、今の父に会いたいかどうかと言えば否だ。
むしろ会いたいのは母の方で、反対に父とは死ぬまで会いたくなかった。
(あの人は父親じゃない。母様を蔑ろにしたから)
今もふとした時に思い出すのは、忘れたくても忘れられない記憶だ。
脳裏には父の怒号がこびりつき、涙に濡れた母の顔を思い出す。
もう少し成長していれば違ったのかもしれないが、幼い頃に見聞きした嫌な記憶は、簡単に忘れられるほど甘くないのだろう。
現にこうして母を思い出す事が増え、同時に父の名前や家名が出る度に背筋に冷たい汗が伝う。
「……忘れないと、なのにな」
ぽつりと放った言葉はすぐに空気に紛れていき、それと同じくして目的の扉の前に立った。
そこはライアンの寝室で、隣りは己が寝起きする部屋だ。
今すぐにでもベッドに横になってしまいたいが、パーティーの時に話があると言われた手前、何か重要な事柄かもしれない。
場合によっては徹夜になる可能性もあり、そうなって欲しいようでほしくない不思議な感情が頭をもたげた。
(起きてると思い出すからだろう)
つくづく自身の性格には呆れてしまうが、いい意味でも悪い意味でも両親は様々な感情をくれた。
未だに自分達兄弟と母を顧みなかった父だけは許せないが、あまり私怨を燻らせてもいい事はないか
ミハルドは一度深く息を吐き、気持ちを切り替える。
控えめに扉を叩くと、煌びやかな宝石が埋め込まれた扉に向けて言った。
「ミハルドです。遅くなり申し訳ございません」
しんと静まり返った廊下に、己の低い声が響く。
窓の外はしんしんと雪が降り、その静けさも相俟って待っている時間がいやに長く感じた。
「……陛下?」
一分近く待っても返答が聞こえず、ミハルドは首を傾げる
(もしや眠っているのか?)
パーティーの準備の最終確認を終えた時も返答がなく、ライアンはうたた寝をしていたのを思い出す。
同時にその後口付けてしまったことも脳裏に浮かび、ミハルドはぶんぶんと首を振って考えを打ち消した。
「し、失礼します」
わずかに声が裏返りつつも、ミハルドは小さく断ると扉を開けた。
果たして鍵は掛かっておらず、部屋の中を見回してもライアンはいない。
寝室は国王という身分に似合わず殺風景で、大きなベッドの側に小さなテーブルと椅子が一脚あるだけだ。
元より質素なためか、ライアンは必要以上の衣服を持っていない。
行事や公務がある時はもちろんだが、来賓を招いて行うパーティーではさすがにきっちりとした正装を纏う。
それ以外は実に簡素で、ここ最近は動きやすいようにゆったりとした衣服を好んでいた。
いつでもすぐ走れるように、と冗談混じりに笑っていたライアンの表情を思い出す。
表情一つ取っても感情豊かで、出会った時からからほとんど変わらない、はつらつとした性格は時々羨ましく思う。
(今日は無理をされたから、既に眠っていると思ったんだが……どこに行ったんだ)
思っていたよりも顔を出すのが遅くなってしまったからか、部屋の時計を見ると日付けが変わっていた。
本来この時間であればライアンは既に就寝しているが、なによりもライアンその人から『部屋に来い』と言われたのだ。
てっきりベッドの上で本を読みながら、ミハルドが来るのを今か今かと待っていると思った。
もしくは入れ違いになってしまい、手と頭を動かそうと執務室へ向かった可能性もある。
そう広くはない寝室を探してもライアンの姿は見えず、部屋を出てライアンの居そうな所を探そうとした時だ。
「ん……?」
ゴン、と足下に何かが当たった感覚を覚え、ミハルドはそちらに視線を向ける。
「ら、ライアン様……!?」
「う……ん」
扉の前には、今までいなかったライアンがうつ伏せで倒れていた。
ライアンは小さく呻くと、ごろりと寝返りを打つ。
白い肌はランプの灯りでも分かるほど赤く、きつく閉じられた瞼が開く気配はない。
眉間には皺が寄せられ、形のいい唇は固く引き結ばれている。
ただ、なによりもミハルドを驚愕させたのはライアンが上裸ということだ。
かろうじてシャツは纏っているものの、年齢に比べてしっかりと鍛え上げられた腹筋が視界に入り、知らず頬が熱くなる。
(な、何を考えてるんだ……! 女性ならまだしも、男同士だろう!)
よもやライアンの裸体をこんな時に見るとは思わず、けれどこのままでは風邪を引いてしまう。
ミハルドは極力ライアンの顔に注視しながら、慎重に抱き起こした。
間近で見ると同性にしては睫毛が長く、五十を超えているというのに皺らしい皺もない。
年齢を重ねていても尚美しく、こんな男が好いてしまって申し訳なくなった。
(どうしてこんなになるまで飲まれたんだ)
多少酒を飲み過ぎたといっても、元よりライアンは酒豪だ。
周囲が健康に気を遣えと言っているだけで、当の本人はまるで湯水のように飲む。
そのため酔っているところはあまり見たことはないが、今日のようなパーティーでは自重するのが常だった。
アイリスと居る所に話し掛けてきた時は普段とそう変わらなかったが、どこかに酒を隠し持っていてパーティーが終わってから飲んだのだろうか。
(いや、エルヴィズ様じゃないんだから。……親子だしあり得るかもだが)
時々エルは度数の強い酒が欲しいと言い、使用人を困らせるのだ。
そのほとんどがアルトに関係する事で、単に飲みたいという時もあるらしいが、大部分はアルト関連だと踏んでいる。
もっとも、生まれた時からエルのことを見ているため、ある程度何を考えているのか分かるからかもしれない。
「……陛下。ライアン様。起きてください」
どこか名残惜しい気持ちもありながら、ミハルドはそっとライアンの耳元へ顔を寄せた。
「そのままでは風邪を引いてしまいます。せめてベッドへ──」
「ぅ、ん……」
尚も言葉を重ねようとすると瞼がかすかに震え、ゆっくりと青い瞳が姿を現す。
ぼんやりとした瞳が己を捉えたかと思えば。ふっと柔らかく細められた。
「っ」
至近距離でライアンの笑顔を見るなど、実に久しぶりだ。
まだ寝ぼけているのか、ミハルドの頬にそっと手の甲が寄せられる。
その仕草が小動物を撫でるようで、だというのにじわじわと羞恥にも似た感情が湧き上がっていく。
「お、おはようございます」
既に夜だが、今ここで何か言わねばこの空気に到底耐えられず、唇が勝手に言葉を紡ぐ。
ライアンはしばらくの間ミハルドを見つめると、やがて緩やかに唇を開いた。
「──お前は本当に、可愛いな」
「え……?」
何を言われたのかすぐには脳が理解できず、ごくわずかに瞳を開く。
柔らかく細められた瞳も、寝ぼけているのか普段より幾分か掠れた低音も、本当に己の知るライアンなのか疑わしかった。
「……ミィ」
ミハルドが二の句を継げないでいる間にライアンが何かを囁くと、目の前に影が差した。
(あ、っ……)
端正な顔が近付き、深く青い色彩が眼前に迫ったかと思えば、唇に柔らかく温かなものが触れる。
その温もりの正体に、ミハルドは大きく目を見開いた。
互いの唇を重ね合わせただけのそれは、やがて角度を変えて何度も口付けられる。
唐突な出来事に床に膝を突いていた力が抜け、ミハルドはそのまま尻餅をついた。
いち早くライアンに抱き締められたため、幸いにも背後に倒れ込む事はなかったが、どこにそんな力があるのか少し息苦しいほどだ。
けれどそこでミハルドは正気に戻り、反射的にライアンを引き離そうとした。
「ライ、っ……ぁ」
するとわずかに開いた唇の隙を突いて、深く口付けられる。
歯列を割ってぬるりと入り込んだ舌先は火傷しそうなほど熱く、かすかな酒の味がした。
唐突なことに怯える舌を探し当てると、ライアンはあやすように甘く吸い上げてくる。
互いの呼吸が混じり合い、いやでも唇からわずかな甘さや酒の匂いを感じてしまって生々しい。
(ウェルスタ……いや、まさかな)
それは父の、ひいては自分とレオンハルトの生家の名だ。
父がどんな仕事をしていたのかあまり記憶にないが、時々慌ただしくどこかへ向かっていたのはぼんやりと覚えている。
その時、母が言い聞かせるように『お父様はお仕事へ向かったの』と教えてくれた。
何をしているのかまでは聞いては駄目な気がして聞けなかったが、きっと事業が忙しいのだろうと思っていた。
しかしそれほど頻繁にではないが、レオンハルトが産まれると同時に父は家を空ける事が増えた。
屋敷の主がいない家は物悲しく、けれど父がいないと母の平穏が守られると思ったものだ。
幼いレオンハルトを信頼のおける侍女に任せ、母と出掛けるのは楽しかったし、成長したレオンハルトと共にこの先も母と過ごせるものだと、あの頃は本気で思っていた。
けれど現実はそう甘くなく、結果的にレオンハルトはほとんど母の温もりを知らぬまま成長してしまったのだが。
(もしもあの人が生きてるのなら、俺は……どうしたらいいんだ)
記憶にある父は常に渋面を作っているか怒っている顔ばかりで、笑った顔などほとんど見た事がなかった。
とうに成人を迎えて大人になっているといっても、今の父に会いたいかどうかと言えば否だ。
むしろ会いたいのは母の方で、反対に父とは死ぬまで会いたくなかった。
(あの人は父親じゃない。母様を蔑ろにしたから)
今もふとした時に思い出すのは、忘れたくても忘れられない記憶だ。
脳裏には父の怒号がこびりつき、涙に濡れた母の顔を思い出す。
もう少し成長していれば違ったのかもしれないが、幼い頃に見聞きした嫌な記憶は、簡単に忘れられるほど甘くないのだろう。
現にこうして母を思い出す事が増え、同時に父の名前や家名が出る度に背筋に冷たい汗が伝う。
「……忘れないと、なのにな」
ぽつりと放った言葉はすぐに空気に紛れていき、それと同じくして目的の扉の前に立った。
そこはライアンの寝室で、隣りは己が寝起きする部屋だ。
今すぐにでもベッドに横になってしまいたいが、パーティーの時に話があると言われた手前、何か重要な事柄かもしれない。
場合によっては徹夜になる可能性もあり、そうなって欲しいようでほしくない不思議な感情が頭をもたげた。
(起きてると思い出すからだろう)
つくづく自身の性格には呆れてしまうが、いい意味でも悪い意味でも両親は様々な感情をくれた。
未だに自分達兄弟と母を顧みなかった父だけは許せないが、あまり私怨を燻らせてもいい事はないか
ミハルドは一度深く息を吐き、気持ちを切り替える。
控えめに扉を叩くと、煌びやかな宝石が埋め込まれた扉に向けて言った。
「ミハルドです。遅くなり申し訳ございません」
しんと静まり返った廊下に、己の低い声が響く。
窓の外はしんしんと雪が降り、その静けさも相俟って待っている時間がいやに長く感じた。
「……陛下?」
一分近く待っても返答が聞こえず、ミハルドは首を傾げる
(もしや眠っているのか?)
パーティーの準備の最終確認を終えた時も返答がなく、ライアンはうたた寝をしていたのを思い出す。
同時にその後口付けてしまったことも脳裏に浮かび、ミハルドはぶんぶんと首を振って考えを打ち消した。
「し、失礼します」
わずかに声が裏返りつつも、ミハルドは小さく断ると扉を開けた。
果たして鍵は掛かっておらず、部屋の中を見回してもライアンはいない。
寝室は国王という身分に似合わず殺風景で、大きなベッドの側に小さなテーブルと椅子が一脚あるだけだ。
元より質素なためか、ライアンは必要以上の衣服を持っていない。
行事や公務がある時はもちろんだが、来賓を招いて行うパーティーではさすがにきっちりとした正装を纏う。
それ以外は実に簡素で、ここ最近は動きやすいようにゆったりとした衣服を好んでいた。
いつでもすぐ走れるように、と冗談混じりに笑っていたライアンの表情を思い出す。
表情一つ取っても感情豊かで、出会った時からからほとんど変わらない、はつらつとした性格は時々羨ましく思う。
(今日は無理をされたから、既に眠っていると思ったんだが……どこに行ったんだ)
思っていたよりも顔を出すのが遅くなってしまったからか、部屋の時計を見ると日付けが変わっていた。
本来この時間であればライアンは既に就寝しているが、なによりもライアンその人から『部屋に来い』と言われたのだ。
てっきりベッドの上で本を読みながら、ミハルドが来るのを今か今かと待っていると思った。
もしくは入れ違いになってしまい、手と頭を動かそうと執務室へ向かった可能性もある。
そう広くはない寝室を探してもライアンの姿は見えず、部屋を出てライアンの居そうな所を探そうとした時だ。
「ん……?」
ゴン、と足下に何かが当たった感覚を覚え、ミハルドはそちらに視線を向ける。
「ら、ライアン様……!?」
「う……ん」
扉の前には、今までいなかったライアンがうつ伏せで倒れていた。
ライアンは小さく呻くと、ごろりと寝返りを打つ。
白い肌はランプの灯りでも分かるほど赤く、きつく閉じられた瞼が開く気配はない。
眉間には皺が寄せられ、形のいい唇は固く引き結ばれている。
ただ、なによりもミハルドを驚愕させたのはライアンが上裸ということだ。
かろうじてシャツは纏っているものの、年齢に比べてしっかりと鍛え上げられた腹筋が視界に入り、知らず頬が熱くなる。
(な、何を考えてるんだ……! 女性ならまだしも、男同士だろう!)
よもやライアンの裸体をこんな時に見るとは思わず、けれどこのままでは風邪を引いてしまう。
ミハルドは極力ライアンの顔に注視しながら、慎重に抱き起こした。
間近で見ると同性にしては睫毛が長く、五十を超えているというのに皺らしい皺もない。
年齢を重ねていても尚美しく、こんな男が好いてしまって申し訳なくなった。
(どうしてこんなになるまで飲まれたんだ)
多少酒を飲み過ぎたといっても、元よりライアンは酒豪だ。
周囲が健康に気を遣えと言っているだけで、当の本人はまるで湯水のように飲む。
そのため酔っているところはあまり見たことはないが、今日のようなパーティーでは自重するのが常だった。
アイリスと居る所に話し掛けてきた時は普段とそう変わらなかったが、どこかに酒を隠し持っていてパーティーが終わってから飲んだのだろうか。
(いや、エルヴィズ様じゃないんだから。……親子だしあり得るかもだが)
時々エルは度数の強い酒が欲しいと言い、使用人を困らせるのだ。
そのほとんどがアルトに関係する事で、単に飲みたいという時もあるらしいが、大部分はアルト関連だと踏んでいる。
もっとも、生まれた時からエルのことを見ているため、ある程度何を考えているのか分かるからかもしれない。
「……陛下。ライアン様。起きてください」
どこか名残惜しい気持ちもありながら、ミハルドはそっとライアンの耳元へ顔を寄せた。
「そのままでは風邪を引いてしまいます。せめてベッドへ──」
「ぅ、ん……」
尚も言葉を重ねようとすると瞼がかすかに震え、ゆっくりと青い瞳が姿を現す。
ぼんやりとした瞳が己を捉えたかと思えば。ふっと柔らかく細められた。
「っ」
至近距離でライアンの笑顔を見るなど、実に久しぶりだ。
まだ寝ぼけているのか、ミハルドの頬にそっと手の甲が寄せられる。
その仕草が小動物を撫でるようで、だというのにじわじわと羞恥にも似た感情が湧き上がっていく。
「お、おはようございます」
既に夜だが、今ここで何か言わねばこの空気に到底耐えられず、唇が勝手に言葉を紡ぐ。
ライアンはしばらくの間ミハルドを見つめると、やがて緩やかに唇を開いた。
「──お前は本当に、可愛いな」
「え……?」
何を言われたのかすぐには脳が理解できず、ごくわずかに瞳を開く。
柔らかく細められた瞳も、寝ぼけているのか普段より幾分か掠れた低音も、本当に己の知るライアンなのか疑わしかった。
「……ミィ」
ミハルドが二の句を継げないでいる間にライアンが何かを囁くと、目の前に影が差した。
(あ、っ……)
端正な顔が近付き、深く青い色彩が眼前に迫ったかと思えば、唇に柔らかく温かなものが触れる。
その温もりの正体に、ミハルドは大きく目を見開いた。
互いの唇を重ね合わせただけのそれは、やがて角度を変えて何度も口付けられる。
唐突な出来事に床に膝を突いていた力が抜け、ミハルドはそのまま尻餅をついた。
いち早くライアンに抱き締められたため、幸いにも背後に倒れ込む事はなかったが、どこにそんな力があるのか少し息苦しいほどだ。
けれどそこでミハルドは正気に戻り、反射的にライアンを引き離そうとした。
「ライ、っ……ぁ」
するとわずかに開いた唇の隙を突いて、深く口付けられる。
歯列を割ってぬるりと入り込んだ舌先は火傷しそうなほど熱く、かすかな酒の味がした。
唐突なことに怯える舌を探し当てると、ライアンはあやすように甘く吸い上げてくる。
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