3 / 24
メリー・クリスマスを君に 2
しおりを挟む
だ、誰だ、こいつ!?
てっきりオレたちだけかと思い込んでたから、他に誰かいたのに仰天させられた。
い、一体誰だよこの男は? え? いやいや、も……もしかしたらだけど、父親? って可能性もなきにしもあらずなんだ。
でも、ちょっと若過ぎるだろ。それになんていうかさ、トラウザースのポケットに手を入れて、壁にもたれる仕草がずいぶん気取ってやがるんだ。普通さ、父親が娘の前でこんな風にかっこつける必要があるんだろうか? だってうちの親父なんか、家の中じゃいつもこれ以上ないくらいリラックスしきってるからね。そりゃ、オレは娘じゃなくて息子だけど。あ、いちおう家にはそれほど不細工でもない姉ちゃんもいるんだが。
その男はポケットから左手を出し、クッキーをひとかけかじると、満足げににっこりして彼女に手を軽く上げた。あれは、おそらくこの子が今焼いたばかりのクッキーに違いない。そいつはこっちを見て、クリスマス・ツリーを離れたところからチェックなんかしてるけど、オレのことは無視っていうか、まるで目に入ってない感じ。
しかも、しかもだ。運の悪いことに、この時のオレはあたふたしてたせいで、足が何かに躓いてしまった。うげっ。
小さなドライバーが一本、転がっていった。オレはあわてて拾い上げる。床に傷はつけてない。
やっちゃった感で、その場の空気がもうパリッパリッに凍りついた。
悲惨だ。なんでかわかんないけど、みじめ。
気まずい雰囲気がますます深まりかけたところで、ふいに外の夕闇が夜に変わった。
窓から見えるホテル・アーガイルにライトが灯されたんだ。緑がかったグレイのタワービルの明かりは、宝石をちりばめたようにきらめいていた。
それからコーヒーを飲み終えた悪魔、じゃなくてその男は、女の子の肩に……、
肩に手を置いて……、ぇええ!! ……彼女の髪をひと筋すくった。
う……あ……ぁああ!
だってそりゃあ小学生の女の子かなんかになら、自然な行為だよ。でもさ、この子はさぁ、どうみたって十七、八だろう? ありえねえよ、たとえ父親でもそんなこと! ……も、もしかしたら偶然に指がからまったのかもしれない、ってこともあるけど。いや、今のはわざとだ。ぜぇったいわざとだろ。
うわあぁぁぁあ!!
ああもう何ていうか……、オレの頭ん中で警鐘がガンガン鳴り響く。
そりゃあわかんなくもないよ、少しウェーブのかかったなめらかな金髪に触ってみたいってのは。痛いほどわかる。けどさ、どう見たって、オレを意識して故意にやってるじゃん! 絶対意図的だ。ああもう、母親はどこなんだよぉ、母親は!?
「じゃ」
男はコートとアタッシュケースを手に取り、オレが工具やなんかを片付け始めるところまで見届けて、玄関へ降りていった。
そうだよ、オレも帰るよ! もう終わったからな。帰るしかねぇだろ!
それにしてもこの人、こんな夕方から――仕事?――だよね? に出かけるなんて、「じゃ」って、一体こいつは何者なんだ!? オデットを白鳥に変えて捕らえてるロットバルト? それともまさか、この家をこの子に与えて、本宅は別にあるとか……? なにぃ、そんなの許されると思ってんのか、てめえぇ!?
いや……っていうか、彼女の立場から見たらそんなこと余計なお世話だろうけど。部外者はもちろんオレのほうだし。そーだよ、オレには関係ないことなんだ……。だって他人だから。
女の子は男を見送ると、またリビングへの階段を上がってきた。
「あ、これで終わりかな。土が乾いてないかどうか毎日チェックしてやって」
その刹那だよ、オレの腹の虫が、すさまじい音を立てて鳴りやがったのは。
ぎゅるるるぅぅうっ……て。
なんでだよぉ!? き、聞こえなかったよね、この子に? 神さまお願い、聞こえなかったことにして!
オレは、急いでツールボックスをひっつかむ。
「じゃあね。また来年もミスター・ジングルズをよろしくお願いします」
階段をいっきに駆け降りる。一方の彼女はというと……、一瞬キッチンへ消えた、と思ったら、なぜか慌てて玄関までオレを追いかけてきた。
「あ、あのね、クッキー好き?」
オレの目の前に差し出されたレース模様入りの白い紙袋はまだあたたかくて、それは中身が焼きたてだからってだけじゃなく、彼女の温かい心でもある――とオレには感じられた。
「え、ほんとに……いいの?」
恐る恐る手を伸ばす。
「うん、よかったら」
「あ、ありがとう」
とても……とても嬉しい。
ドアを閉じる前に彼女は大きな瞳をキラキラさせて、微笑みながら手を振ってくれた。幸せそうな、でも決して押しつけがましくない笑顔で。
ああ……!
感動で、オレ言葉が出ない。
包みを宝物のように抱えて、エレベーターホールに向かった。
十枚くらい? も入ってる。こんなにたくさん。ああ、素直に喜べたらいいのに……。あんな素敵な女の子に手作りクッキーもらって、嬉しくないわけがない。でも、でもさ……ああもう、あの男さえ見なかったら、この上なく幸せな、天にも昇る気分だったんだよ! すべてが最高だったのに!
ちょっぴり複雑な気持ちを、オレは認めないわけにはいかなかった。
道に止めたピックアップ・トラックを発進させる頃には、さっきの男は姿を消してて、もう会うことはなかった。父親じゃなかったら犯罪者だよね……マジで。
オレはクッキーを一枚そうっと取り出し、端っこのほうをひとかけだけ口にする。その瞬間、口の中に喜びが広がっていった。それはもう、嫌なことをすべて忘れてしまうくらいの。
シナモンがアクセント程度に少しだけ入っていて、アーモンドやレーズンの香りとバターの芳醇な味わいが、じわあっとしみてきた。砕いたバタースカッチ・キャンディーもはいってるかな。ナッツいっぱいの、ほんとクリスマスにふさわしいゴージャスなクッキーだ。これって普通のオートミール・クッキーとは違う。なんかすっごい特別なレシピだよね。
「高校生かな?」
蜂蜜色のブロンドヘアが印象的だった。幼い顔立ちの割には、着ているセーターから見える首すじがとても大人っぽいんだけど……。もうさ、学校中で最も魅力的な少女だとは思う。いや、どこの学校行ってるのか知らないけどさ。
「あ、これってつまり……そゆこと?」
誰かを一目で気に入っちゃうて、こういうこと……なんだよね?
ピックアップ・トラックをサンセット・ブルバードに左折させながら、自分しかいないのに、オレは思わず声に出していた。
「おい待て、落ち着けキャメロン。彼女のこと、まだよく知らないんだぜ」
だって名前も連絡先も教えてもらってないのに、どうやってコンタクトをとりゃあいいんだよ。つか、家だけは知ってるけど。だけどあの子ん家(ち)の近所をうろつくなんてことしたら……、そんなことしたらストーカーじゃねえかよ、オレ。そんなに心が病んでないし、暇じゃねーし。授業もサボったことない真面目な学生なんだからね、これでも。
サンセット通りは賑わっていた。
平日なのに、あいかわらずめかし込んだ人たちでいっぱいのサンセット・ストリップに、寮のルームメイトが貸してくれたシボレーのピックアップ・トラックは全然お似合いじゃない。そういうのはひしひしと身にしみてくる、誰かに言われるまでもなく。
なんてったらいいか、ここウエスト・ハリウッドあたりの最も華やかなサンセット・ブルバードが、不思議に物悲しく見えるんだ。ウイスキー・ア・ゴー・ゴーも、シャトー・マーモント・ホテルも、ザ・ラフ・ファクトリーなんかのコメディクラブも……。有名な建物が虚ろに流れていくのが、クッキーの暖かさと対照的で……。ランボルギーニやフェラーリとかの超高級スポーツカーが、やたらとエンジンをふかしながら通りを走り抜けていく週末の夜じゃなくてまだよかったと思う。別に渋滞もしてなくて、寮まで十五分ぐらいで着けるからよかったってわけじゃないよ。なんかそういう派手な車がおしゃれな街並みを走ってるのを今見たら、よけい寂しくなっちゃうだろ。
ああもう、素直にクッキーもらったの喜べ、オレ!
男らしくねーぞ、キャメロン!
おっとっと、寮に帰る前に、ガソリンスタンドに寄らなきゃ。
ルームメイトにトラックを借りたお礼は、いつもガソリンをフルタンクにして返すってことに決めてあるんだ。危うく忘れるとこだったぜ……って、あ、見つけた。
オレは右折するために、ウィンカーを点滅させた。
てっきりオレたちだけかと思い込んでたから、他に誰かいたのに仰天させられた。
い、一体誰だよこの男は? え? いやいや、も……もしかしたらだけど、父親? って可能性もなきにしもあらずなんだ。
でも、ちょっと若過ぎるだろ。それになんていうかさ、トラウザースのポケットに手を入れて、壁にもたれる仕草がずいぶん気取ってやがるんだ。普通さ、父親が娘の前でこんな風にかっこつける必要があるんだろうか? だってうちの親父なんか、家の中じゃいつもこれ以上ないくらいリラックスしきってるからね。そりゃ、オレは娘じゃなくて息子だけど。あ、いちおう家にはそれほど不細工でもない姉ちゃんもいるんだが。
その男はポケットから左手を出し、クッキーをひとかけかじると、満足げににっこりして彼女に手を軽く上げた。あれは、おそらくこの子が今焼いたばかりのクッキーに違いない。そいつはこっちを見て、クリスマス・ツリーを離れたところからチェックなんかしてるけど、オレのことは無視っていうか、まるで目に入ってない感じ。
しかも、しかもだ。運の悪いことに、この時のオレはあたふたしてたせいで、足が何かに躓いてしまった。うげっ。
小さなドライバーが一本、転がっていった。オレはあわてて拾い上げる。床に傷はつけてない。
やっちゃった感で、その場の空気がもうパリッパリッに凍りついた。
悲惨だ。なんでかわかんないけど、みじめ。
気まずい雰囲気がますます深まりかけたところで、ふいに外の夕闇が夜に変わった。
窓から見えるホテル・アーガイルにライトが灯されたんだ。緑がかったグレイのタワービルの明かりは、宝石をちりばめたようにきらめいていた。
それからコーヒーを飲み終えた悪魔、じゃなくてその男は、女の子の肩に……、
肩に手を置いて……、ぇええ!! ……彼女の髪をひと筋すくった。
う……あ……ぁああ!
だってそりゃあ小学生の女の子かなんかになら、自然な行為だよ。でもさ、この子はさぁ、どうみたって十七、八だろう? ありえねえよ、たとえ父親でもそんなこと! ……も、もしかしたら偶然に指がからまったのかもしれない、ってこともあるけど。いや、今のはわざとだ。ぜぇったいわざとだろ。
うわあぁぁぁあ!!
ああもう何ていうか……、オレの頭ん中で警鐘がガンガン鳴り響く。
そりゃあわかんなくもないよ、少しウェーブのかかったなめらかな金髪に触ってみたいってのは。痛いほどわかる。けどさ、どう見たって、オレを意識して故意にやってるじゃん! 絶対意図的だ。ああもう、母親はどこなんだよぉ、母親は!?
「じゃ」
男はコートとアタッシュケースを手に取り、オレが工具やなんかを片付け始めるところまで見届けて、玄関へ降りていった。
そうだよ、オレも帰るよ! もう終わったからな。帰るしかねぇだろ!
それにしてもこの人、こんな夕方から――仕事?――だよね? に出かけるなんて、「じゃ」って、一体こいつは何者なんだ!? オデットを白鳥に変えて捕らえてるロットバルト? それともまさか、この家をこの子に与えて、本宅は別にあるとか……? なにぃ、そんなの許されると思ってんのか、てめえぇ!?
いや……っていうか、彼女の立場から見たらそんなこと余計なお世話だろうけど。部外者はもちろんオレのほうだし。そーだよ、オレには関係ないことなんだ……。だって他人だから。
女の子は男を見送ると、またリビングへの階段を上がってきた。
「あ、これで終わりかな。土が乾いてないかどうか毎日チェックしてやって」
その刹那だよ、オレの腹の虫が、すさまじい音を立てて鳴りやがったのは。
ぎゅるるるぅぅうっ……て。
なんでだよぉ!? き、聞こえなかったよね、この子に? 神さまお願い、聞こえなかったことにして!
オレは、急いでツールボックスをひっつかむ。
「じゃあね。また来年もミスター・ジングルズをよろしくお願いします」
階段をいっきに駆け降りる。一方の彼女はというと……、一瞬キッチンへ消えた、と思ったら、なぜか慌てて玄関までオレを追いかけてきた。
「あ、あのね、クッキー好き?」
オレの目の前に差し出されたレース模様入りの白い紙袋はまだあたたかくて、それは中身が焼きたてだからってだけじゃなく、彼女の温かい心でもある――とオレには感じられた。
「え、ほんとに……いいの?」
恐る恐る手を伸ばす。
「うん、よかったら」
「あ、ありがとう」
とても……とても嬉しい。
ドアを閉じる前に彼女は大きな瞳をキラキラさせて、微笑みながら手を振ってくれた。幸せそうな、でも決して押しつけがましくない笑顔で。
ああ……!
感動で、オレ言葉が出ない。
包みを宝物のように抱えて、エレベーターホールに向かった。
十枚くらい? も入ってる。こんなにたくさん。ああ、素直に喜べたらいいのに……。あんな素敵な女の子に手作りクッキーもらって、嬉しくないわけがない。でも、でもさ……ああもう、あの男さえ見なかったら、この上なく幸せな、天にも昇る気分だったんだよ! すべてが最高だったのに!
ちょっぴり複雑な気持ちを、オレは認めないわけにはいかなかった。
道に止めたピックアップ・トラックを発進させる頃には、さっきの男は姿を消してて、もう会うことはなかった。父親じゃなかったら犯罪者だよね……マジで。
オレはクッキーを一枚そうっと取り出し、端っこのほうをひとかけだけ口にする。その瞬間、口の中に喜びが広がっていった。それはもう、嫌なことをすべて忘れてしまうくらいの。
シナモンがアクセント程度に少しだけ入っていて、アーモンドやレーズンの香りとバターの芳醇な味わいが、じわあっとしみてきた。砕いたバタースカッチ・キャンディーもはいってるかな。ナッツいっぱいの、ほんとクリスマスにふさわしいゴージャスなクッキーだ。これって普通のオートミール・クッキーとは違う。なんかすっごい特別なレシピだよね。
「高校生かな?」
蜂蜜色のブロンドヘアが印象的だった。幼い顔立ちの割には、着ているセーターから見える首すじがとても大人っぽいんだけど……。もうさ、学校中で最も魅力的な少女だとは思う。いや、どこの学校行ってるのか知らないけどさ。
「あ、これってつまり……そゆこと?」
誰かを一目で気に入っちゃうて、こういうこと……なんだよね?
ピックアップ・トラックをサンセット・ブルバードに左折させながら、自分しかいないのに、オレは思わず声に出していた。
「おい待て、落ち着けキャメロン。彼女のこと、まだよく知らないんだぜ」
だって名前も連絡先も教えてもらってないのに、どうやってコンタクトをとりゃあいいんだよ。つか、家だけは知ってるけど。だけどあの子ん家(ち)の近所をうろつくなんてことしたら……、そんなことしたらストーカーじゃねえかよ、オレ。そんなに心が病んでないし、暇じゃねーし。授業もサボったことない真面目な学生なんだからね、これでも。
サンセット通りは賑わっていた。
平日なのに、あいかわらずめかし込んだ人たちでいっぱいのサンセット・ストリップに、寮のルームメイトが貸してくれたシボレーのピックアップ・トラックは全然お似合いじゃない。そういうのはひしひしと身にしみてくる、誰かに言われるまでもなく。
なんてったらいいか、ここウエスト・ハリウッドあたりの最も華やかなサンセット・ブルバードが、不思議に物悲しく見えるんだ。ウイスキー・ア・ゴー・ゴーも、シャトー・マーモント・ホテルも、ザ・ラフ・ファクトリーなんかのコメディクラブも……。有名な建物が虚ろに流れていくのが、クッキーの暖かさと対照的で……。ランボルギーニやフェラーリとかの超高級スポーツカーが、やたらとエンジンをふかしながら通りを走り抜けていく週末の夜じゃなくてまだよかったと思う。別に渋滞もしてなくて、寮まで十五分ぐらいで着けるからよかったってわけじゃないよ。なんかそういう派手な車がおしゃれな街並みを走ってるのを今見たら、よけい寂しくなっちゃうだろ。
ああもう、素直にクッキーもらったの喜べ、オレ!
男らしくねーぞ、キャメロン!
おっとっと、寮に帰る前に、ガソリンスタンドに寄らなきゃ。
ルームメイトにトラックを借りたお礼は、いつもガソリンをフルタンクにして返すってことに決めてあるんだ。危うく忘れるとこだったぜ……って、あ、見つけた。
オレは右折するために、ウィンカーを点滅させた。
1
あなたにおすすめの小説
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
【完結】身代わり皇妃は処刑を逃れたい
マロン株式
恋愛
「おまえは前提条件が悪すぎる。皇妃になる前に、離縁してくれ。」
新婚初夜に皇太子に告げられた言葉。
1度目の人生で聖女を害した罪により皇妃となった妹が処刑された。
2度目の人生は妹の代わりに私が皇妃候補として王宮へ行く事になった。
そんな中での離縁の申し出に喜ぶテリアだったがー…
別サイトにて、コミックアラカルト漫画原作大賞最終候補28作品ノミネート
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
「やはり鍛えることは、大切だな」
イチイ アキラ
恋愛
「こんなブスと結婚なんていやだ!」
その日、一つのお見合いがあった。
ヤロール伯爵家の三男、ライアンと。
クラレンス辺境伯家の跡取り娘、リューゼットの。
そして互いに挨拶を交わすその場にて。
ライアンが開幕早々、ぶちかましたのであった。
けれども……――。
「そうか。私も貴様のような生っ白くてか弱そうな、女みたいな顔の屑はごめんだ。気が合うな」
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる