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UCLAキャンパスライフ
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「……オーケー、じゃあこの実験は終わりにして……、では風船を液体窒素(リクィッド・ナイトロジェン)で冷やしたら、さてどうなるか?」
バーンズ教授は、横にあるアイスクリームがまだ固く凍ったままなのをちらりと目の端でとらえた。
たった今クラス全員が見守る前で、液体窒素スプレーを砂糖入りの生クリームに吹きつけて、かき混ぜながら作った物だ。超低温液体窒素の力は強く、直接吹きつけられた部分は瞬時に凍りつく。ボウルの中身を万遍なく冷凍させるために、スプレーノズルの向きを絶えず動かしながら、泡立て器でクリームをかきまぜるという作業を繰り返した。が、均一には固まらない。当然だ。これは液体窒素の威力を生徒に見せるための、化学の実験なのだ。効率的にアイスクリームを作る調理法ではない。
「ふむ、少し凍らせすぎたようだな……」
実験とはいえ、せっかく高価なリクィッド・ナイトロジェンのスプレーを使っているのだから、彼はこのアイスクリームを、後でクラス全員に分けるつもりだった。そのためには、あまりにも固く凍っている外側部分にスプーンが通せるくらい柔らかくなるまで待っていなくてはならない。
だからその間に、もう一つ次の実験を手早く見せてしまおうと思い、ふくらませた風船を数個取り出す。
「えー、空気は通常、冷却すると体積が……、果たして、減るか、増えるか?」
ガタン
教室前列の席に座っていた、ハニーブロンドの生徒が立ち上がった。彼女は筆記用具とバックパックを持つと、三列ほど後ろの空いていた席に移動した。クラスのあちこちから、クスクスと笑い声が上がる。
「……ぁん?」
「あ、どうぞ私のことは気にせず、続けてください」
どうやら風船の化学反応の結果を予想して、避難したらしい。答える時に、少し頬が緊張していた。真面目な優等生のシャーリーンの思いがけない表情に、教授自身もこみあげてくる笑いを噛み殺しながら授業を続ける。
「フッフッフッフッ、フッフッフッフッ……」
だがついにこらえきれなくなったバーンズ教授が、口をさらに左右に引き伸ばしながら笑いだした。
(君はもしかしたら、液化窒素に浸した途端に風船が……。いや、いいだろう、その予想が果たして当たっているかどうか見てみようじゃないか)
「どしたん? いつも授業は、前のほうに座って、ノートとってるるじゃん」
隣の席の男の子がシャーリーンに聞く。彼女はそれに、軽い咳払いで答えた。
バーンズ教授は、テーブルの上に化学実験用バットを取り出した。分厚いステンレス製の長方形のバットだ。トレイより深めの容器にしたのには、理由があった。教授はこれからこの中に、液体窒素を注ぎ込むのだ。分厚い手袋をはめているのに、器用に液体窒素の容器の蓋を緩めていく。
「……いいかな? ではこの容器にリクィッド・ナイトロジェンを入れよう。すると……」
教授は、サーモスタンクで厳重に守られた液体窒素を、バットにゆっくりと注いでいった。
白い煙とともに、ピキパキと薄氷の割れるような音を立て、その冷たい窒素の液体はバットの底を波打った。表面を泡と気体で揺らした。そこから空中に舞い上った空気は、生命力を得たかのごとく実験机の上を這いまわっている。
やがて冷気が教室を包み始めた。ゴボッという怪奇音は、その物体が目に見えないだけに、よけいに不気味だった。
シャーリーンがサラを目で捜すと、彼女は遠くの席ですました顔で静かに笑っていた。
(サラってば、あなたそういうキャラだっけ?)
シャーリーンは前に向き直った。
ここで教授は風船を次々と取り出す。なんと合計七個も。もともと小さめの風船なのに、はちきれそうに空気が満たされている。これでは実験どころか、手でちょっと押しただけで割れそうだ。
教授はそのうちのひとつ、黄色い風船を取り上げ、泡立つ液体に入れた。手袋で液体窒素に浸すように押し込んでいく。
マイナス一九六度の冷気は音もなく忍び寄り、大気は逃げまどうこともかなわず凍りつく。風船はといえば……、まさに割れんばかりに不快な摩擦音を立てて軋んだ!
――と思いきや、教授の手を逃れ液上を滑る。一度は逃亡に成功したかに見えたが、しかし哀れにも無理矢理つかまれ、再び冷気の液に押し込まれた……!
(わ……割れない)
彼女がそれに気づいた時、風船はパリパリと音を立てて凍っていった。ゴムだけでなく、その中の空気ごと驚く速度で氷結し縮みだす。教授は次々に容器に他の風船を突っ込んでいった。
いったん凍り始めると、すべてはあっという間だった。
あんなに容積のあった風船がいびつに変形し、その表面に皺を寄せている。空気が抜けてゴムが緩んだところまでいくと、それら七つ全部は、今度はいきなり机の上に取り出されたのだった。
すると、どうだろう……。収縮した物体がみるみるうちに息を吹き返し、失った体積を、そして温度を取り戻して生き返った。一度は命をなくしたはずの物質が、生命を得てぴくりぴくりと動き出し蘇る。不気味に形を変えながら……。
Pop!!!
よじれた皺を伸ばしきれず、それでも膨らみ続けるのをやめなかった一つが、ついに破れて弾け飛んだ。気がつくと残りの六つは元どおりの大きさの風船に戻っていた。
「……というわけで、空気は冷やすと容積が縮む。ところで、さっきのアイスクリームが食べ頃になったようだな。じゃ実験はこれぐらいにして……」
教授はたくさん持ってきた小さな紙製のカップにアイスクリームを分配し、スプーンを添えてクラス全員に行き渡らせた。
「なんか嬉しそうね、サラ」
「ん」
スマホの画面を見つめながら、アイスクリームを食べていたサラに、シャーリーンが話しかけた。
「うん、お昼ご飯、ダニエルたちと一緒に食べない?」
「え、うん」
授業はあと一、二分で終了する。教授は前のほうの席の生徒とアイスクリームを食べながら話し込んでいるし、きっと時間が来ればこのまま終わるだろう。食べ終わった一人の男子生徒が席を立ったので、それをきっかけにバーンズ教授はクラス全員に声をかけた。
「それでは、今日の授業はおしまい。次回は、スター・ウォーズのライト・セイバーを作る」
「わぁお!」
クラス中に歓声が上がった。
二人は急いでアイスクリームを食べ終え、シャーリーンが二人分の容器を教室の前のリサイクル用の袋に捨てに行った。
「ファット・サルズでいい?」
「……え? ええ」
答えが一瞬とまどったのは、サラとダニエルが思ったより親しくなっていたことに対する驚きの表れだった。
(そういえば私、彼とはあまり会えないなぁ……)
キャメロンは最近、昼休みも短めにして、アンドレイニ先生にトランペットの練習を見てもらっていた。一生に何度もチャンスがあるわけではないコンクールだ。今は大事な時期だし、まさかそれを邪魔してまで会ってもらおうとはシャーリーンも考えていない。
めずらしいシャーリーンのため息を耳にして、サラは顔を上げた。だがすぐに事情を理解してさりげなく促す。
「行こっか?」
確かにシャーリーンも、慰めの言葉をかけられるより、こうやって「わかってる」のサインを示されるだけのほうが、ずっと嬉しかった。
「うん、行こ」
それに……サラとダニエルのおかげで、久しぶりにキャメロンに会える!
バーンズ教授は、横にあるアイスクリームがまだ固く凍ったままなのをちらりと目の端でとらえた。
たった今クラス全員が見守る前で、液体窒素スプレーを砂糖入りの生クリームに吹きつけて、かき混ぜながら作った物だ。超低温液体窒素の力は強く、直接吹きつけられた部分は瞬時に凍りつく。ボウルの中身を万遍なく冷凍させるために、スプレーノズルの向きを絶えず動かしながら、泡立て器でクリームをかきまぜるという作業を繰り返した。が、均一には固まらない。当然だ。これは液体窒素の威力を生徒に見せるための、化学の実験なのだ。効率的にアイスクリームを作る調理法ではない。
「ふむ、少し凍らせすぎたようだな……」
実験とはいえ、せっかく高価なリクィッド・ナイトロジェンのスプレーを使っているのだから、彼はこのアイスクリームを、後でクラス全員に分けるつもりだった。そのためには、あまりにも固く凍っている外側部分にスプーンが通せるくらい柔らかくなるまで待っていなくてはならない。
だからその間に、もう一つ次の実験を手早く見せてしまおうと思い、ふくらませた風船を数個取り出す。
「えー、空気は通常、冷却すると体積が……、果たして、減るか、増えるか?」
ガタン
教室前列の席に座っていた、ハニーブロンドの生徒が立ち上がった。彼女は筆記用具とバックパックを持つと、三列ほど後ろの空いていた席に移動した。クラスのあちこちから、クスクスと笑い声が上がる。
「……ぁん?」
「あ、どうぞ私のことは気にせず、続けてください」
どうやら風船の化学反応の結果を予想して、避難したらしい。答える時に、少し頬が緊張していた。真面目な優等生のシャーリーンの思いがけない表情に、教授自身もこみあげてくる笑いを噛み殺しながら授業を続ける。
「フッフッフッフッ、フッフッフッフッ……」
だがついにこらえきれなくなったバーンズ教授が、口をさらに左右に引き伸ばしながら笑いだした。
(君はもしかしたら、液化窒素に浸した途端に風船が……。いや、いいだろう、その予想が果たして当たっているかどうか見てみようじゃないか)
「どしたん? いつも授業は、前のほうに座って、ノートとってるるじゃん」
隣の席の男の子がシャーリーンに聞く。彼女はそれに、軽い咳払いで答えた。
バーンズ教授は、テーブルの上に化学実験用バットを取り出した。分厚いステンレス製の長方形のバットだ。トレイより深めの容器にしたのには、理由があった。教授はこれからこの中に、液体窒素を注ぎ込むのだ。分厚い手袋をはめているのに、器用に液体窒素の容器の蓋を緩めていく。
「……いいかな? ではこの容器にリクィッド・ナイトロジェンを入れよう。すると……」
教授は、サーモスタンクで厳重に守られた液体窒素を、バットにゆっくりと注いでいった。
白い煙とともに、ピキパキと薄氷の割れるような音を立て、その冷たい窒素の液体はバットの底を波打った。表面を泡と気体で揺らした。そこから空中に舞い上った空気は、生命力を得たかのごとく実験机の上を這いまわっている。
やがて冷気が教室を包み始めた。ゴボッという怪奇音は、その物体が目に見えないだけに、よけいに不気味だった。
シャーリーンがサラを目で捜すと、彼女は遠くの席ですました顔で静かに笑っていた。
(サラってば、あなたそういうキャラだっけ?)
シャーリーンは前に向き直った。
ここで教授は風船を次々と取り出す。なんと合計七個も。もともと小さめの風船なのに、はちきれそうに空気が満たされている。これでは実験どころか、手でちょっと押しただけで割れそうだ。
教授はそのうちのひとつ、黄色い風船を取り上げ、泡立つ液体に入れた。手袋で液体窒素に浸すように押し込んでいく。
マイナス一九六度の冷気は音もなく忍び寄り、大気は逃げまどうこともかなわず凍りつく。風船はといえば……、まさに割れんばかりに不快な摩擦音を立てて軋んだ!
――と思いきや、教授の手を逃れ液上を滑る。一度は逃亡に成功したかに見えたが、しかし哀れにも無理矢理つかまれ、再び冷気の液に押し込まれた……!
(わ……割れない)
彼女がそれに気づいた時、風船はパリパリと音を立てて凍っていった。ゴムだけでなく、その中の空気ごと驚く速度で氷結し縮みだす。教授は次々に容器に他の風船を突っ込んでいった。
いったん凍り始めると、すべてはあっという間だった。
あんなに容積のあった風船がいびつに変形し、その表面に皺を寄せている。空気が抜けてゴムが緩んだところまでいくと、それら七つ全部は、今度はいきなり机の上に取り出されたのだった。
すると、どうだろう……。収縮した物体がみるみるうちに息を吹き返し、失った体積を、そして温度を取り戻して生き返った。一度は命をなくしたはずの物質が、生命を得てぴくりぴくりと動き出し蘇る。不気味に形を変えながら……。
Pop!!!
よじれた皺を伸ばしきれず、それでも膨らみ続けるのをやめなかった一つが、ついに破れて弾け飛んだ。気がつくと残りの六つは元どおりの大きさの風船に戻っていた。
「……というわけで、空気は冷やすと容積が縮む。ところで、さっきのアイスクリームが食べ頃になったようだな。じゃ実験はこれぐらいにして……」
教授はたくさん持ってきた小さな紙製のカップにアイスクリームを分配し、スプーンを添えてクラス全員に行き渡らせた。
「なんか嬉しそうね、サラ」
「ん」
スマホの画面を見つめながら、アイスクリームを食べていたサラに、シャーリーンが話しかけた。
「うん、お昼ご飯、ダニエルたちと一緒に食べない?」
「え、うん」
授業はあと一、二分で終了する。教授は前のほうの席の生徒とアイスクリームを食べながら話し込んでいるし、きっと時間が来ればこのまま終わるだろう。食べ終わった一人の男子生徒が席を立ったので、それをきっかけにバーンズ教授はクラス全員に声をかけた。
「それでは、今日の授業はおしまい。次回は、スター・ウォーズのライト・セイバーを作る」
「わぁお!」
クラス中に歓声が上がった。
二人は急いでアイスクリームを食べ終え、シャーリーンが二人分の容器を教室の前のリサイクル用の袋に捨てに行った。
「ファット・サルズでいい?」
「……え? ええ」
答えが一瞬とまどったのは、サラとダニエルが思ったより親しくなっていたことに対する驚きの表れだった。
(そういえば私、彼とはあまり会えないなぁ……)
キャメロンは最近、昼休みも短めにして、アンドレイニ先生にトランペットの練習を見てもらっていた。一生に何度もチャンスがあるわけではないコンクールだ。今は大事な時期だし、まさかそれを邪魔してまで会ってもらおうとはシャーリーンも考えていない。
めずらしいシャーリーンのため息を耳にして、サラは顔を上げた。だがすぐに事情を理解してさりげなく促す。
「行こっか?」
確かにシャーリーンも、慰めの言葉をかけられるより、こうやって「わかってる」のサインを示されるだけのほうが、ずっと嬉しかった。
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