氷の公爵令嬢と炎の皇子

 幼馴染から婚約破棄され半年後。
 公爵令嬢であるソフィは複雑な毎日を送っていた。

 ある日、帝国の皇子・クイルの優しさを知り、気にするようになっていた。何度か手紙を送るも返事はなかった。けれどその日、差出人不明の手紙を発見する。中身は一言書かれただけのもの。読み上げた瞬間には意識を失っていた――。

 ふと目を覚ますとソフィは知らない場所にいた。そこは全く見覚えのない花の庭園。最低限の生活が保証されている空間があった。
 助けを待ち、生活を送っていると男が現れた。
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