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憧れるものと嫉妬するもの2
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「この度は、我が王室主催のパーティーにお集まりいただき誠に感謝する!。このパーティーを通して、王族と貴族の関係を強め、ラオデキヤ王国をもっと繁栄させるためのきっかけになればそれに勝る喜びはない。さあ、思う存分楽しんでくれ」
「すごい……ベルン国王陛下が直接司会を務められるなんて……」
「どうりで今回は王族が多いはずだ」
「今回こそ王族の方を捕まえて玉の輿に……うへへへ」
奢侈品、贅沢品が溢れかえる王宮のパーティー会場。
ちなみにあの壇上で司会を務めている人はベルン王。礼儀正しい言葉遣いで、権威的ではないところから多くの貴族から支持されているとのことだ。外見は40代の男性だが、威厳があって力強い。
だが、あの王も、話している途中、こちらをチラチラ見たり、他の貴族や王族も俺たちの存在を結構気にしているようだった。
俺という存在が彼らに認識されていく。冒険者として上級モンスターを狩ったり、タコ焼きを売ったりしていたが、
彼ら彼女らの脳に俺という人間の情報が刷り込まれていく。
そんなことを思いつつアリスの顔を見てみる。
アリスは
得意げな顔で俺をずっと見つめていた。周りの有象無象など気にも留めずに、俺の瞳に向ける真っ直ぐな視線。
その美しさについ見惚れてしまっていると、聴き心地良いクラシック音楽が流れる。
アリスは突然俺の手を握った。
「ジェントルマン、一曲踊ってくださいませんこと?」
「俺、あまりうまくないんだ」
「ふふっ、知ってる」
「……」
踊り方はアニエスさんが部屋で直接教えてくれている。なのである程度、身についてはいるが、周りからしてみれば素人のように映るのだろう。
ダンスタイムが始まった。
予想通り、俺の踊り方はぎこちない。だけど、アリスが俺に合わせてくれている。おかげで目立つ失敗はないが、ちょっと申し訳ない。
「ハルト」
「?」
「力抜いて」
「あ、ああ」
「ハルトは私の恋人だから、もっと堂々と振る舞いなさい」
「それ、余計プレッシャーになるんだが」
「そうね、リンスター公爵の爵位を継ぐ私と踊っているものね」
「……」
「でも、ハルトには権利があるの」
「権利か……」
「ええ。ハルトだけが持っている権利。それほどハルトという男は強くて優しいの。だから絶対逃がさないわ」
「……俺もアリスを絶対守る」
「っ!」
アリスが突然ステップを踏み外して躓く。俺は条件反射的にアリスを抱きかかえた。そしてアリスも咄嗟に俺を腰に腕を回して、色っぽい息を吐く。アリスの極上のマシュマロの感触を余すことなく感じていると、周りが騒然とした。
「きゃ!格好いい!」
「私もあんなふうに守られたいわ!」
「クッソ!羨ましい!」
「アリスお嬢様の体に触れるなんて……くう!」
相変わらず女性陣は羨望の眼差しを、男性陣は恨みの視線を送ってくる。
「怪我はないか?」
「ええ、大丈夫よ」
「よかった」
「……今まで一度も失敗したことなかったのに、ちょっと悔しいね」
そうアリスは頬を膨らませて俺を睨んでいる。
それと同時に音楽は聞こえなくなった。
それと同時に俺がずっと気にしている金髪の男が急に近づいてきた。
殺意を帯びた視線を俺に向けてから、彼はアリスに声をかける。
「アリスお嬢様、お体は大丈夫ですか?あの男のぎこちないリードでその大事なお体に傷がついたら、このアラン、とても悲しいです」
追記
ラスボス登場!
「この度は、我が王室主催のパーティーにお集まりいただき誠に感謝する!。このパーティーを通して、王族と貴族の関係を強め、ラオデキヤ王国をもっと繁栄させるためのきっかけになればそれに勝る喜びはない。さあ、思う存分楽しんでくれ」
「すごい……ベルン国王陛下が直接司会を務められるなんて……」
「どうりで今回は王族が多いはずだ」
「今回こそ王族の方を捕まえて玉の輿に……うへへへ」
奢侈品、贅沢品が溢れかえる王宮のパーティー会場。
ちなみにあの壇上で司会を務めている人はベルン王。礼儀正しい言葉遣いで、権威的ではないところから多くの貴族から支持されているとのことだ。外見は40代の男性だが、威厳があって力強い。
だが、あの王も、話している途中、こちらをチラチラ見たり、他の貴族や王族も俺たちの存在を結構気にしているようだった。
俺という存在が彼らに認識されていく。冒険者として上級モンスターを狩ったり、タコ焼きを売ったりしていたが、
彼ら彼女らの脳に俺という人間の情報が刷り込まれていく。
そんなことを思いつつアリスの顔を見てみる。
アリスは
得意げな顔で俺をずっと見つめていた。周りの有象無象など気にも留めずに、俺の瞳に向ける真っ直ぐな視線。
その美しさについ見惚れてしまっていると、聴き心地良いクラシック音楽が流れる。
アリスは突然俺の手を握った。
「ジェントルマン、一曲踊ってくださいませんこと?」
「俺、あまりうまくないんだ」
「ふふっ、知ってる」
「……」
踊り方はアニエスさんが部屋で直接教えてくれている。なのである程度、身についてはいるが、周りからしてみれば素人のように映るのだろう。
ダンスタイムが始まった。
予想通り、俺の踊り方はぎこちない。だけど、アリスが俺に合わせてくれている。おかげで目立つ失敗はないが、ちょっと申し訳ない。
「ハルト」
「?」
「力抜いて」
「あ、ああ」
「ハルトは私の恋人だから、もっと堂々と振る舞いなさい」
「それ、余計プレッシャーになるんだが」
「そうね、リンスター公爵の爵位を継ぐ私と踊っているものね」
「……」
「でも、ハルトには権利があるの」
「権利か……」
「ええ。ハルトだけが持っている権利。それほどハルトという男は強くて優しいの。だから絶対逃がさないわ」
「……俺もアリスを絶対守る」
「っ!」
アリスが突然ステップを踏み外して躓く。俺は条件反射的にアリスを抱きかかえた。そしてアリスも咄嗟に俺を腰に腕を回して、色っぽい息を吐く。アリスの極上のマシュマロの感触を余すことなく感じていると、周りが騒然とした。
「きゃ!格好いい!」
「私もあんなふうに守られたいわ!」
「クッソ!羨ましい!」
「アリスお嬢様の体に触れるなんて……くう!」
相変わらず女性陣は羨望の眼差しを、男性陣は恨みの視線を送ってくる。
「怪我はないか?」
「ええ、大丈夫よ」
「よかった」
「……今まで一度も失敗したことなかったのに、ちょっと悔しいね」
そうアリスは頬を膨らませて俺を睨んでいる。
それと同時に音楽は聞こえなくなった。
それと同時に俺がずっと気にしている金髪の男が急に近づいてきた。
殺意を帯びた視線を俺に向けてから、彼はアリスに声をかける。
「アリスお嬢様、お体は大丈夫ですか?あの男のぎこちないリードでその大事なお体に傷がついたら、このアラン、とても悲しいです」
追記
ラスボス登場!
感想 7
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14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。