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ヤキトリを食べるぞ!
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肉がとてもジューシーだ。
そして間に挟まったいる長ネギも食欲をそそる。
「よし!できたぞ!お腹すいたよな?どうぞ!」
と、涎を垂らすぷるんくんに焼きあがったヤキトリ50本を差し出す。
けれど、
「んんんん……んんんんんん……」
とても食べたそうにしているけど、なぜか遠慮がちな視線を僕に向けて食そうとしないのだ。
「ぷるんくん?」
「んんん!!んんん!!」
ぷるんくんは僕の目を真っ直ぐ見つめている。
何かを必死に伝えているようだ。
もしかして……
「僕が先に食べろって?」
「ぷるるるるん!!!」
おお……
ぷるんくん……
心遣いのできる優しいスライムだ。
「わかった。お言葉に甘えて、一つ食べるぞ」
と、僕は手に持っている多くのヤキトリのうち、小さなものを一口食む。
肉と長ネギを同時に食べた僕は、
「っ!!!!!!」
目を大きく開けて咀嚼を続ける。
噛めば噛むほど肉汁がジュワッと口中に広がり、一度も味わったことのないタレ独特の風味が肉の味をより上品なものに仕上げる。
すごい。
このタレ一つで肉の味がこんなに変わるなんて……
長ネギも言わずもがな。
焼けた長ネギは、一度噛めば、その独特の旨味と甘味を帯びた汁が飛び出て、ヤキトリ全体の味のバランスを整えてくれる。
カラアゲの時もそうだが、このヤキトリも味に一切の無駄がない。
この味に到達するために、ニホネシアの方々はどれほどの試行錯誤を繰り返してきたんだろう。
「美味しい……これは美味しい……美味しい以外の言葉が思い浮かばない……」
残りの肉と長ネギを食べながら僕が法悦に浸ったように感動していると、ぷるんくんは大量の涎を流していた。
「ぷりゅううう……」
「あっ!ごめんよぷるんくん!あまりにも美味しかったから……んじゃ、ぷるんくん!いっぱい食べて!」
僕は49本のヤキトリをぷるんくんに差し出した。
そしたら
「ぷりゅん!!」
ぷるんくんは迷いなくジャンプして、
凄まじいスピードでヤキトリを食べてゆく。
体内に肉と長ネギを吸収したぷるんくんは
「んんんんん!!!!!んんんんんんん!!!!!!」
大いに喜びながら体を激しく震えさせている。
「気に入ってくれてよかった!」
「ぷるるるるるるるるん!!!!!」
ぷるんくんは炭火の周りを高速回転しながら僕の左胸に引っ付く。
ぷるんくんは僕を見上げてとても明るい表情を向けてきた。
それと同時に
グウウウウウウウ!!!
ぷるんくんのお腹が鳴る。
「……ぷるんくん、これだけじゃ物足りないよな?」
「ぷるん!!」
ぷるんくんはドヤ顔で頷く。
なので、僕もドヤ顔で返した。
「宴は始まったばかりだぞ」
そして間に挟まったいる長ネギも食欲をそそる。
「よし!できたぞ!お腹すいたよな?どうぞ!」
と、涎を垂らすぷるんくんに焼きあがったヤキトリ50本を差し出す。
けれど、
「んんんん……んんんんんん……」
とても食べたそうにしているけど、なぜか遠慮がちな視線を僕に向けて食そうとしないのだ。
「ぷるんくん?」
「んんん!!んんん!!」
ぷるんくんは僕の目を真っ直ぐ見つめている。
何かを必死に伝えているようだ。
もしかして……
「僕が先に食べろって?」
「ぷるるるるん!!!」
おお……
ぷるんくん……
心遣いのできる優しいスライムだ。
「わかった。お言葉に甘えて、一つ食べるぞ」
と、僕は手に持っている多くのヤキトリのうち、小さなものを一口食む。
肉と長ネギを同時に食べた僕は、
「っ!!!!!!」
目を大きく開けて咀嚼を続ける。
噛めば噛むほど肉汁がジュワッと口中に広がり、一度も味わったことのないタレ独特の風味が肉の味をより上品なものに仕上げる。
すごい。
このタレ一つで肉の味がこんなに変わるなんて……
長ネギも言わずもがな。
焼けた長ネギは、一度噛めば、その独特の旨味と甘味を帯びた汁が飛び出て、ヤキトリ全体の味のバランスを整えてくれる。
カラアゲの時もそうだが、このヤキトリも味に一切の無駄がない。
この味に到達するために、ニホネシアの方々はどれほどの試行錯誤を繰り返してきたんだろう。
「美味しい……これは美味しい……美味しい以外の言葉が思い浮かばない……」
残りの肉と長ネギを食べながら僕が法悦に浸ったように感動していると、ぷるんくんは大量の涎を流していた。
「ぷりゅううう……」
「あっ!ごめんよぷるんくん!あまりにも美味しかったから……んじゃ、ぷるんくん!いっぱい食べて!」
僕は49本のヤキトリをぷるんくんに差し出した。
そしたら
「ぷりゅん!!」
ぷるんくんは迷いなくジャンプして、
凄まじいスピードでヤキトリを食べてゆく。
体内に肉と長ネギを吸収したぷるんくんは
「んんんんん!!!!!んんんんんんん!!!!!!」
大いに喜びながら体を激しく震えさせている。
「気に入ってくれてよかった!」
「ぷるるるるるるるるん!!!!!」
ぷるんくんは炭火の周りを高速回転しながら僕の左胸に引っ付く。
ぷるんくんは僕を見上げてとても明るい表情を向けてきた。
それと同時に
グウウウウウウウ!!!
ぷるんくんのお腹が鳴る。
「……ぷるんくん、これだけじゃ物足りないよな?」
「ぷるん!!」
ぷるんくんはドヤ顔で頷く。
なので、僕もドヤ顔で返した。
「宴は始まったばかりだぞ」
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