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幕間 俺には似合わない依頼
第38話 ありがたくないお誘い
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「ここであと1月後、12月1日から1週間の間ある祭が開催される。それはアシュノール君、知っているよね」
嫌な予感、ますます。
「魔法武闘会ですか。スティヴァレ最強の座を決める」
「ああ」
陛下は頷く。
「国内外の自称最強と何回か戦えばアシュノール君も自信がつくだろう」
おい待て陛下、冗談はやめてくれ。
「俺は戦闘苦手ですよ」
「その魔法があれば負ける事は無いだろう」
確かにそうかもしれない。しかしだ。
「それはそれでかなり卑怯な気がしますけれどね。相手は俺にダメージを与えられない。俺は一方的にダメージを与えられるって」
「でもそう簡単じゃない。相手だって避けるし逃げる。しかもこっちは視力が使えない。魔法で感じる感覚だけで戦わなきゃならない訳だからさ」
そりゃそうだけれど。
なおこの辺の理屈、つまり
〇 敵から俺は見える
〇 俺から敵は見えない
〇 俺から敵には攻撃は全て可能
〇 敵から俺への攻撃は全て不可能
となる理由の説明は結構面倒くさい。
イメージとしては流れの速い川の左右に俺と敵がいる感じだ。俺の方が上流にいて、敵が下流にいる。
俺の場所からモーター付きの船の模型を走らせたとする。模型が向かいの岸に着いた時には流された分だけ下流に行くわけだ。その場所に敵がいると思ってくれ。
つまり俺から模型を流すと敵の場所へ到着する。敵から模型を流しても流されるので俺の場所には到着しない。
この例えで言うと、
〇 俺と敵を隔てる空間が川の流れ
〇 俺の姿の像や俺の魔法、俺の物理攻撃が船の模型
になる訳だ。
実際はもっとややこしいけれど。
だから俺から敵の姿は見えない。あくまで魔法で感じるだけ。その状態で戦う練習を、こともあろうに腕自慢が集まる魔法武闘会でやれと陛下は言っている訳だ。
練習即実戦で、相手はスティヴァレ最強候補たち。マジ勘弁してほしい。
「そんな訳でアシュノール君には大変申し訳ないが魔法武闘会に出場して貰おうと思う。ついでに言うと優勝してくれ。優勝して誰も勝てない位に強いという事を証明してみせてくれ」
だから勘弁してほしいって。
「でも俺が元々は強くない事を結構知っている人は多いと思いますよ。一応下っ端子爵家の5男とは言え貴族でしたから。
それが簡単に強くなったら絶対背後に何かあると思われます」
陛下は悪そうな笑顔を浮かべる。
「それくらいは考慮済みさ。そんな訳でこれだ」
陛下は俺に小さなカードを渡す。
「偽名の身分証明書さ。偽名というかもう一つの本名扱いだな。何せ国王陛下自らが正規の役所に発行させた本物だ」
カードを確認する。
『チャールズ・フォート・ジョウント(25歳) 男 出身地:ゼノア 職業:魔法術士、特例C級冒険者 称号:単独龍狩士、空間操者』
おいおい。
「何ですかこの嘘くさい冒険者証は」
「B級以上だと名前が知られていないのはおかしいからさ、あえてC級にしておいた。そこに載っていない設定は自分で考えてくれ。一応冒険者ギルドには今年5月に単独で赤龍を討伐して特例でC級に昇格したと記録されている」
なんだかなあ。
「冒険者なんて商売、今時成り立っているんですか」
「立派に存在する職業だよ。まだまだ北部山脈地帯や南部では魔獣も出るからさ。必要ないのは北部や中部の都市部くらいのものさ。他にも最近は船で南洋へ冒険航海に出たりする連中もいる。未知の国や世界を調べるなんて、まさに冒険者の仕事だろ」
さいですか。とりあえず陛下がこの悪だくみをかなり計画的にやっている事は理解できた。ならば一応聞いておこう。
「それにしても何の為に俺にこんな事をさせるんですか」
「妹がまたそっちに危険なレポート頼んだだろう」
ご存じだったようだ。
「今回は民主主義についてのテキストですけれど」
「そういう事さ」
陛下は肩をすくめてみせる。
「どれくらい後になるかはわからない。でもいずれ妹はそれらの知識をこの国に適用させようとするだろう。この国をより良くするために。その方針には僕も賛成だ」
そこで一度間をおいて、そして陛下は再び続ける。
「世界は変わり始めている。遥か遠くアルビアの国では新しい方法による魔法が広がりつつある。スティヴァレと北西側で隣接するフランでは民衆と国王が対立して一触即発という状況だ。おそらくあと数年で民衆が王権を打倒して新しい政治体制を築くだろう。
でもここスティヴァレはこのままでは何も変わらない。なまじ天候や自然環境に恵まれているが故に変化する必要もないのだろう。だがこのままではそうだな、僕の次の次位の世代でスティヴァレは変化の波に飲み込まれてしまう。スティヴァレという国は無くなるだろう。少なくとも独立国としては」
陛下が危機感を持っているのはわかる。しかし俺は疑問を感じた。だから率直に聴いてみる。
「それは世界各国から国王として集めた情報ですか?」
「既にアシュノール君には僕と同じものを視る事が出来る筈だ」
テンソル変換で未来を視てみろという訳か。実際に魔法を起動し、そして俺は理解する。
未来は予知が出来るように定まっている訳ではない。幾つもある可能性が分布しているだけだ。しかし可能性の高い部分はある程度視える。
大陸西方の島国アルビアが強力な魔装兵器と魔法船で南や西の大陸に次々拠点を築いていく可能性。
スティヴァレと北西で接するフラン国に国民政府が成立し、国民皆兵制度で王朝時代とは比べ物にならない兵力を整え多方へ侵略戦争を仕掛ける可能性。
更にスティヴァレ南方で内海の向こう側の国ザレムにサルダンと呼ばれる英雄が現れ、付近一帯を統一した後、内海北方を狙う可能性。
いずれも現在から選択肢の先に繋がっている可能性のある未来だ。
俺はそう言った俺の能力で感じる事が出来る可能性を視て、そして陛下が何を考えているのかをある程度理解した。
「でもそれなら陛下が独裁を続けた方が効果的じゃないんですか」
「思わぬ時に身内に裏切られるか、部下に裏切られる羽目になりそうでね。それでも国が一歩進歩すればいいけれど、可能性的には旧体制に戻ってしまう方が高い。だから独裁で進歩への道が開けた後はさっさと体制を変えてしまうつもりだ。僕の独裁よりは効率は悪いけれど、王家や貴族の足の引っ張り合いよりはよっぽどましな体制にね。その方が独裁を続けるより僕も精神的に楽だしさ」
その辺は理解した。それでも元々の疑問はまだ残っている。
「それで何故に俺が魔法武闘会で優勝しなければならないんですか」
「この国を変える選択肢はいくつかある。僕だけじゃない、妹も独自に企んでいたりする訳だ。そして僕と妹は目指す国の姿はほぼ同じだけれど目的と優先順位が少し違う。
選択肢によっては妹が危険になり、かつ僕が妹を守れない状況が出てくる可能性が出る。そうなった際にアシュノール君は申し訳ないがロッサーナを守ってやって欲しい。たとえ僕と袂を分かっても。
つまりは僕の兄としての我儘さ。アシュノール君には大変に申し訳ないけれど」
どういう可能性だろう。
俺は先ほどよりは手前、この数年先に相当する可能性を探ってみる。しかし先ほどより手前の時代なのに俺にはそういった選択肢も可能性も見えない。間違えて同じフィルムに幾つもの映像を映したように解析不能だ。
俺と陛下の魔法の能力はほぼ同じかやや俺が上。しかし今話している件に関しては知識の点で俺より陛下の方が上だ。だから俺には見えない未来の選択肢が陛下には見えているのだろう。
「アシュノール君には苦労をかけるかもしれない。でも出来るだけ危険な事があったり意に反する立場に立たせたりはしないつもりだ。だから頼む。力を貸してくれ」
それでも何か微妙に腑に落ちないというか、論理的に納得いかない気がする。まだ何か他に魔法武闘会に参戦させる理由を隠しているような気もする。
しかし国王陛下にそう言われてしまったら仕方ない。言っている範囲では嘘を言っていないとも感じるし。それに望んではいなかったにせよ面白い魔法も手に入れられた。
仕方ない、思惑にのってやるとしよう。
「わかりました。予定を空けて参加します」
「ありがとう」
陛下はそう言って頭を下げる。
「予定については僕からも手を回しておこう。具体的には12月1日からの1週間、アシュノール君をゼノアの国王庁に招致する。招致理由はオーキッド伯爵領内新規開拓地における灌漑用水汲み上げ方法についての説明会。こんなものでどうだい。
その期間アシュノール君は今の家からゼノアの国王庁へ毎朝通って夜帰るという形になる。実際は国王庁の一室から闘技場へ魔法移動して大会に参加してもらうのだけれどさ。
あと必要なら武器や変装用具も用意しよう。顔が見えない鎧とかさ」
色々把握済みで計画的で準備済みという訳か。
「わかりました」
「それじゃ頼んだよ。招待状は近いうちに届くようにするから」
陛下は消えた。
さて帰ろうか。俺は移動魔法を起動する。あっという間に見慣れた寝室。机の上には作成した魔法陣と魔法の教科書が置いたままだ。
それにしても俺が魔法武闘会出場とは思ってもみなかった。俺の人生、本当に何処へ向かっているのだろう。
俺は大きくため息をひとつついた。
嫌な予感、ますます。
「魔法武闘会ですか。スティヴァレ最強の座を決める」
「ああ」
陛下は頷く。
「国内外の自称最強と何回か戦えばアシュノール君も自信がつくだろう」
おい待て陛下、冗談はやめてくれ。
「俺は戦闘苦手ですよ」
「その魔法があれば負ける事は無いだろう」
確かにそうかもしれない。しかしだ。
「それはそれでかなり卑怯な気がしますけれどね。相手は俺にダメージを与えられない。俺は一方的にダメージを与えられるって」
「でもそう簡単じゃない。相手だって避けるし逃げる。しかもこっちは視力が使えない。魔法で感じる感覚だけで戦わなきゃならない訳だからさ」
そりゃそうだけれど。
なおこの辺の理屈、つまり
〇 敵から俺は見える
〇 俺から敵は見えない
〇 俺から敵には攻撃は全て可能
〇 敵から俺への攻撃は全て不可能
となる理由の説明は結構面倒くさい。
イメージとしては流れの速い川の左右に俺と敵がいる感じだ。俺の方が上流にいて、敵が下流にいる。
俺の場所からモーター付きの船の模型を走らせたとする。模型が向かいの岸に着いた時には流された分だけ下流に行くわけだ。その場所に敵がいると思ってくれ。
つまり俺から模型を流すと敵の場所へ到着する。敵から模型を流しても流されるので俺の場所には到着しない。
この例えで言うと、
〇 俺と敵を隔てる空間が川の流れ
〇 俺の姿の像や俺の魔法、俺の物理攻撃が船の模型
になる訳だ。
実際はもっとややこしいけれど。
だから俺から敵の姿は見えない。あくまで魔法で感じるだけ。その状態で戦う練習を、こともあろうに腕自慢が集まる魔法武闘会でやれと陛下は言っている訳だ。
練習即実戦で、相手はスティヴァレ最強候補たち。マジ勘弁してほしい。
「そんな訳でアシュノール君には大変申し訳ないが魔法武闘会に出場して貰おうと思う。ついでに言うと優勝してくれ。優勝して誰も勝てない位に強いという事を証明してみせてくれ」
だから勘弁してほしいって。
「でも俺が元々は強くない事を結構知っている人は多いと思いますよ。一応下っ端子爵家の5男とは言え貴族でしたから。
それが簡単に強くなったら絶対背後に何かあると思われます」
陛下は悪そうな笑顔を浮かべる。
「それくらいは考慮済みさ。そんな訳でこれだ」
陛下は俺に小さなカードを渡す。
「偽名の身分証明書さ。偽名というかもう一つの本名扱いだな。何せ国王陛下自らが正規の役所に発行させた本物だ」
カードを確認する。
『チャールズ・フォート・ジョウント(25歳) 男 出身地:ゼノア 職業:魔法術士、特例C級冒険者 称号:単独龍狩士、空間操者』
おいおい。
「何ですかこの嘘くさい冒険者証は」
「B級以上だと名前が知られていないのはおかしいからさ、あえてC級にしておいた。そこに載っていない設定は自分で考えてくれ。一応冒険者ギルドには今年5月に単独で赤龍を討伐して特例でC級に昇格したと記録されている」
なんだかなあ。
「冒険者なんて商売、今時成り立っているんですか」
「立派に存在する職業だよ。まだまだ北部山脈地帯や南部では魔獣も出るからさ。必要ないのは北部や中部の都市部くらいのものさ。他にも最近は船で南洋へ冒険航海に出たりする連中もいる。未知の国や世界を調べるなんて、まさに冒険者の仕事だろ」
さいですか。とりあえず陛下がこの悪だくみをかなり計画的にやっている事は理解できた。ならば一応聞いておこう。
「それにしても何の為に俺にこんな事をさせるんですか」
「妹がまたそっちに危険なレポート頼んだだろう」
ご存じだったようだ。
「今回は民主主義についてのテキストですけれど」
「そういう事さ」
陛下は肩をすくめてみせる。
「どれくらい後になるかはわからない。でもいずれ妹はそれらの知識をこの国に適用させようとするだろう。この国をより良くするために。その方針には僕も賛成だ」
そこで一度間をおいて、そして陛下は再び続ける。
「世界は変わり始めている。遥か遠くアルビアの国では新しい方法による魔法が広がりつつある。スティヴァレと北西側で隣接するフランでは民衆と国王が対立して一触即発という状況だ。おそらくあと数年で民衆が王権を打倒して新しい政治体制を築くだろう。
でもここスティヴァレはこのままでは何も変わらない。なまじ天候や自然環境に恵まれているが故に変化する必要もないのだろう。だがこのままではそうだな、僕の次の次位の世代でスティヴァレは変化の波に飲み込まれてしまう。スティヴァレという国は無くなるだろう。少なくとも独立国としては」
陛下が危機感を持っているのはわかる。しかし俺は疑問を感じた。だから率直に聴いてみる。
「それは世界各国から国王として集めた情報ですか?」
「既にアシュノール君には僕と同じものを視る事が出来る筈だ」
テンソル変換で未来を視てみろという訳か。実際に魔法を起動し、そして俺は理解する。
未来は予知が出来るように定まっている訳ではない。幾つもある可能性が分布しているだけだ。しかし可能性の高い部分はある程度視える。
大陸西方の島国アルビアが強力な魔装兵器と魔法船で南や西の大陸に次々拠点を築いていく可能性。
スティヴァレと北西で接するフラン国に国民政府が成立し、国民皆兵制度で王朝時代とは比べ物にならない兵力を整え多方へ侵略戦争を仕掛ける可能性。
更にスティヴァレ南方で内海の向こう側の国ザレムにサルダンと呼ばれる英雄が現れ、付近一帯を統一した後、内海北方を狙う可能性。
いずれも現在から選択肢の先に繋がっている可能性のある未来だ。
俺はそう言った俺の能力で感じる事が出来る可能性を視て、そして陛下が何を考えているのかをある程度理解した。
「でもそれなら陛下が独裁を続けた方が効果的じゃないんですか」
「思わぬ時に身内に裏切られるか、部下に裏切られる羽目になりそうでね。それでも国が一歩進歩すればいいけれど、可能性的には旧体制に戻ってしまう方が高い。だから独裁で進歩への道が開けた後はさっさと体制を変えてしまうつもりだ。僕の独裁よりは効率は悪いけれど、王家や貴族の足の引っ張り合いよりはよっぽどましな体制にね。その方が独裁を続けるより僕も精神的に楽だしさ」
その辺は理解した。それでも元々の疑問はまだ残っている。
「それで何故に俺が魔法武闘会で優勝しなければならないんですか」
「この国を変える選択肢はいくつかある。僕だけじゃない、妹も独自に企んでいたりする訳だ。そして僕と妹は目指す国の姿はほぼ同じだけれど目的と優先順位が少し違う。
選択肢によっては妹が危険になり、かつ僕が妹を守れない状況が出てくる可能性が出る。そうなった際にアシュノール君は申し訳ないがロッサーナを守ってやって欲しい。たとえ僕と袂を分かっても。
つまりは僕の兄としての我儘さ。アシュノール君には大変に申し訳ないけれど」
どういう可能性だろう。
俺は先ほどよりは手前、この数年先に相当する可能性を探ってみる。しかし先ほどより手前の時代なのに俺にはそういった選択肢も可能性も見えない。間違えて同じフィルムに幾つもの映像を映したように解析不能だ。
俺と陛下の魔法の能力はほぼ同じかやや俺が上。しかし今話している件に関しては知識の点で俺より陛下の方が上だ。だから俺には見えない未来の選択肢が陛下には見えているのだろう。
「アシュノール君には苦労をかけるかもしれない。でも出来るだけ危険な事があったり意に反する立場に立たせたりはしないつもりだ。だから頼む。力を貸してくれ」
それでも何か微妙に腑に落ちないというか、論理的に納得いかない気がする。まだ何か他に魔法武闘会に参戦させる理由を隠しているような気もする。
しかし国王陛下にそう言われてしまったら仕方ない。言っている範囲では嘘を言っていないとも感じるし。それに望んではいなかったにせよ面白い魔法も手に入れられた。
仕方ない、思惑にのってやるとしよう。
「わかりました。予定を空けて参加します」
「ありがとう」
陛下はそう言って頭を下げる。
「予定については僕からも手を回しておこう。具体的には12月1日からの1週間、アシュノール君をゼノアの国王庁に招致する。招致理由はオーキッド伯爵領内新規開拓地における灌漑用水汲み上げ方法についての説明会。こんなものでどうだい。
その期間アシュノール君は今の家からゼノアの国王庁へ毎朝通って夜帰るという形になる。実際は国王庁の一室から闘技場へ魔法移動して大会に参加してもらうのだけれどさ。
あと必要なら武器や変装用具も用意しよう。顔が見えない鎧とかさ」
色々把握済みで計画的で準備済みという訳か。
「わかりました」
「それじゃ頼んだよ。招待状は近いうちに届くようにするから」
陛下は消えた。
さて帰ろうか。俺は移動魔法を起動する。あっという間に見慣れた寝室。机の上には作成した魔法陣と魔法の教科書が置いたままだ。
それにしても俺が魔法武闘会出場とは思ってもみなかった。俺の人生、本当に何処へ向かっているのだろう。
俺は大きくため息をひとつついた。
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