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第3章 入団までの1年間(2)、帝国の陰謀とグラナダ迷宮
55:鍛錬3日目・アッシドにある冒険者ギルド
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神殿受付にいた女性に聞くと、どうやら冒険者ギルドもグラナダ迷宮もここからそう遠く離れていないらしい。
・・・というか目と鼻の先にあった。
南の領地内、最大都市<サリム>の冒険者ギルドは、城より劣るが、一般家屋より豪奢な建物だった。
それに対し、この国境沿いの街<アッシド>は冒険者ギルドは、なんというか・・・堅い建物だった。いや、真面目という意味の堅い・・・・じゃなく、文字通り素材が堅そうなのだ。
扉からして、「鉄」って感じだ。
その見るからに重い扉を開ける。
レイ皇国の冒険者の割合は8割以上男性。
扉を開けた瞬間、<アッシド>で感じたような「もわっ」とした男くささを感じるのだろうな・・・と思っていたら、予想と反して清潔なにおいが漂っていた。
室内を見渡して、納得した。さすがに半々とまではいかないが、女性の割合が多いのだ。なぜ女性比率が高いのか分からないが、むさい男よりこの世界の美人を見る方が私は楽しい。
なんだか得した気分で室内を見回す。
ギルドは前世の学校体育館くらいの広さがあり、5つの区画に分かれているようだった。
受付エリア、魔獣や魔石などの素材買取エリア、掲示板エリア、酒場兼カフェエリア、そして資料閲覧エリアである。
それなりに賑わっている掲示板前を通り過ぎ、まずは資料エリアを見に行く。
(どんな依頼がいくらくらいの値段で出ているのかも気になるけど、私には、この世界の「迷宮」に関する知識が圧倒的に足りていないからなぁ)
そう思い、無意識に肩をすくめる。迷宮の知識は貴族令嬢レティシアが知るはずもないし、付け焼刃の公爵子息教育でも詳しく習うことはなかったのだ。
資料をパラパラ読むと、この世界の迷宮は、前世の私からすると、よくあるファンタジー世界の迷宮と同じようだ。
・迷宮の成り立ちは不明。だが、大きな魔素(魔法の元素となるもの)がたまった結果、世界が魔法を行使。その結果、出来たのではないか、出来るのではないか、と言われている。
・階層ごとに分かれていて、通常浅い階層には罠もそこまで多くなく、弱い魔獣しかいない。グラナダ迷宮は通常時は、25階層。
・階層によっては、階層奥の部屋にいる強い魔獣を倒さないと、次の階層へ行けないところがある。
・ボスも含め、魔獣は倒されても、一定時間で出現する。魔道具等、お金になるような品々も出現する。
・強い魔獣を倒すと、次の階層への転移陣と迷宮入り口への転移陣が現れる。迷宮入り口への転移陣を選べば、そこから地上へ帰ることが出来る。
・階層によって、景色は違う岩だらけのような場所もあれば、森のような場所もある。
・まれに迷宮内の魔素が高まると、通常時の階層にプラスして、その奥に5階層増える<迷宮活性化>が起こる。
・1週間後には増えた5階層は消える運命だが、その1週間の間に最奥にいる<大ボス>を倒す必要がある。
・倒せないと、<迷宮活性化>終了後にも、増えた5階層分の魔獣は迷宮に残り続けるため、魔獣が迷宮からあふれだしてしまう(スタンピードが起こる)。
(なるほどね・・・)
納得していると、可愛らしい女性の大声が響いた。
「え・・・・?ええ?本当ですか!?本当ですかぁああああ???」
思わず、声の方を振り返ると、片目を眼帯で覆った背の低い可愛らしい女性が、キレイな紫色の髪を揺らしながら嬉しそうに・・・・・・190cmは超えているであろう大男の肩を勢いよく揺さぶっていた。
---------------------------
作品内補足:
高位神官のいる神殿が迷宮近くにあるのは、迷宮で重傷を負った人をすぐ助けられるようにするためだったりします。
同じように迷宮の異常にすぐ対応できるように、冒険者ギルドも近くに。
・・・というか目と鼻の先にあった。
南の領地内、最大都市<サリム>の冒険者ギルドは、城より劣るが、一般家屋より豪奢な建物だった。
それに対し、この国境沿いの街<アッシド>は冒険者ギルドは、なんというか・・・堅い建物だった。いや、真面目という意味の堅い・・・・じゃなく、文字通り素材が堅そうなのだ。
扉からして、「鉄」って感じだ。
その見るからに重い扉を開ける。
レイ皇国の冒険者の割合は8割以上男性。
扉を開けた瞬間、<アッシド>で感じたような「もわっ」とした男くささを感じるのだろうな・・・と思っていたら、予想と反して清潔なにおいが漂っていた。
室内を見渡して、納得した。さすがに半々とまではいかないが、女性の割合が多いのだ。なぜ女性比率が高いのか分からないが、むさい男よりこの世界の美人を見る方が私は楽しい。
なんだか得した気分で室内を見回す。
ギルドは前世の学校体育館くらいの広さがあり、5つの区画に分かれているようだった。
受付エリア、魔獣や魔石などの素材買取エリア、掲示板エリア、酒場兼カフェエリア、そして資料閲覧エリアである。
それなりに賑わっている掲示板前を通り過ぎ、まずは資料エリアを見に行く。
(どんな依頼がいくらくらいの値段で出ているのかも気になるけど、私には、この世界の「迷宮」に関する知識が圧倒的に足りていないからなぁ)
そう思い、無意識に肩をすくめる。迷宮の知識は貴族令嬢レティシアが知るはずもないし、付け焼刃の公爵子息教育でも詳しく習うことはなかったのだ。
資料をパラパラ読むと、この世界の迷宮は、前世の私からすると、よくあるファンタジー世界の迷宮と同じようだ。
・迷宮の成り立ちは不明。だが、大きな魔素(魔法の元素となるもの)がたまった結果、世界が魔法を行使。その結果、出来たのではないか、出来るのではないか、と言われている。
・階層ごとに分かれていて、通常浅い階層には罠もそこまで多くなく、弱い魔獣しかいない。グラナダ迷宮は通常時は、25階層。
・階層によっては、階層奥の部屋にいる強い魔獣を倒さないと、次の階層へ行けないところがある。
・ボスも含め、魔獣は倒されても、一定時間で出現する。魔道具等、お金になるような品々も出現する。
・強い魔獣を倒すと、次の階層への転移陣と迷宮入り口への転移陣が現れる。迷宮入り口への転移陣を選べば、そこから地上へ帰ることが出来る。
・階層によって、景色は違う岩だらけのような場所もあれば、森のような場所もある。
・まれに迷宮内の魔素が高まると、通常時の階層にプラスして、その奥に5階層増える<迷宮活性化>が起こる。
・1週間後には増えた5階層は消える運命だが、その1週間の間に最奥にいる<大ボス>を倒す必要がある。
・倒せないと、<迷宮活性化>終了後にも、増えた5階層分の魔獣は迷宮に残り続けるため、魔獣が迷宮からあふれだしてしまう(スタンピードが起こる)。
(なるほどね・・・)
納得していると、可愛らしい女性の大声が響いた。
「え・・・・?ええ?本当ですか!?本当ですかぁああああ???」
思わず、声の方を振り返ると、片目を眼帯で覆った背の低い可愛らしい女性が、キレイな紫色の髪を揺らしながら嬉しそうに・・・・・・190cmは超えているであろう大男の肩を勢いよく揺さぶっていた。
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作品内補足:
高位神官のいる神殿が迷宮近くにあるのは、迷宮で重傷を負った人をすぐ助けられるようにするためだったりします。
同じように迷宮の異常にすぐ対応できるように、冒険者ギルドも近くに。
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