俺のせいでえっちな呪いにかけられた同僚騎士に責任を取りに行ったら、与えられたは夜通しの⋯説教！？泣いた

増殖は禁断のお味

15.同時を楽しむ余裕はない

「や、あぁんっ、ひゃぁあ⋯！」

嬌声を溢れさせる俺を、楽しそうにキャロンが眺め、もう１人のキャロンも愉しそうに見る。

「「ずっと啼かせたいな」」

“そんなことでハモるなよ⋯！”

内心ツッコむが当然言葉になんてならない。


ぐちゅぐちゅと指が次第に奥へと深く挿入され、乳首は捻るように強く摘ままれる。
１人が首筋に舌を這わせると、もう１人は俺の耳穴に舌を入れてきて⋯

呪いやら魔法やらがかかっていたとはいえ、１人でも訳がわからなくなるほど気持ちよくされたのだ。
そんなキャロンが二人に増え、俺に抵抗らしい抵抗なんて出来るはずもなくいとも簡単に何度も絶頂させられる。


「なぁ、今何本の指が挿入ってるかわかるか？」
「ん⋯、ぇ⋯？」

イきすぎてぼんやりする頭で必死に考えようとするが、

「早く答えないとこっちもするぞ」
「ひゃ⋯っ、も、してる⋯っ！」

カリカリと亀頭を擽られ、我慢汁なのかそれとも出しすぎて薄くなってしまった精液なのかわからないものがじゅわりと零れた。


「今３本だぞ、でも俺達のを同時に挿入れるならも⋯う少しほぐした方がいいな」
「⋯ぁ、へ⋯？ど、ど⋯じ？」

言われた言葉の意味を理解するのにワンテンポ遅れたのは、イかされすぎて頭がばかになっていたからではなく、言われた内容が俺の理解を越えていたからで。

“い、今同時に⋯って言った⋯？”


同時。
同時に挿入⋯？

ドコに⋯！！？


「ま、待っ――んんっ」

答えを閉じ込めるように再び口を塞がれ、確認すらさせて貰えない。
混乱する頭でなんとか理解しようとするが激しい口付けで酸素が足りず、頭の奥が痺れたように快感を掬うと無意識に体に力が入ってしまって。


「指が締め付けられてる。エイベルも待ちきれないのか？」
「お前も、お前の体も本当に素直だよな、昔から⋯」

“昔から⋯？”

ふとキャロンの呟きに小さな引っ掛かりを覚えるが、それを確かめるよりも早く――


「ー⋯ん、ぁあ⋯っ！？」

指と一緒に、ぬるりとした熱い舌が挿入されてビクンと腰を跳ねさせた。


「ずっとビクビク感じてくれてそこも可愛いが、あまりイきすぎるとしんどいだろう。俺が押さえてやる」
「おさ⋯ひっ、んあぁ⋯っ！」

押さえると言ったキャロンは俺の上半身を起こしベッドと俺の間に体を滑り込ませ、後ろから強く抱き締める。

そのまま耳を食まれ、直接耳に響く水音が俺の耳で楽しんでいるキャロンのものなのか、散々キャロンに弄られた俺の下半身から響いているものなのかがもうわからない。
微睡んだような感覚と、痺れるような感覚を何度も繰り返していた時唐突にちゅぽんと全て抜かれて。


「挿れるぞ」

そう俺に告げたキャロンは、さっきは同時だなんて言っていたが１人だけが挿入する。

ぬぷ、とゆっくり挿入し始めたキャロンが、そのまま奥まで一気に貫く。

「ひゃ⋯ぁ、ぁあぁ⋯っ！」
「いきなりはキツイだろうからな」
「抜け駆けだぞ！くそ、出したら交代だからな」

ズン、と奥を突かれそのまま腰を揺すられる。
すると文句の言っていた方のキャロンが体勢を変え、徐に俺の前に反り返った自身のモノをさしだしてきて。

“あ、キャロンの⋯”

俺ばかりが何度も達し、キャロン達はまだ一度も出していないことをその張り詰めたそれを見て実感する。
キャロンから何か言われる前に、俺は自然とキャロンの下半身に手を伸ばしていて。

「ん、んん⋯っ、きゃろ、こっち⋯」
「あぁ⋯」

力が入らないようにそっと握り、焦点の合わない目でなんとかキャロンを捉えた俺は自身の口元へ促した。

「んん⋯っ」

ちゅ、ちゅと伸ばした舌で竿を舐め、先端にキスをする。
少ししょっぱいその味が美味しく感じ、ちゅうちゅうと吸うと目を細めたキャロンが俺の頭に手を添え内頬を抉るように腰を付き出した。

「エイベルの口の中、すごく熱いぞ」
「エイベルのナカもうねって絡みつく、どっちのでそんなに感じてるんだ？」
「まぁ、どっちも俺だがな」

ぱちゅぱちゅと奥を何度も突かれ、その度にビクンと反応する。
その勢いで噛んでしまわないよう精一杯気を付けながら必死にキャロンのを舐めると、ふるりとキャロンが腰を震わせて、


「「このまま出すぞ⋯！」」

口内とナカが同時に震え、ドピュドピュとキャロンが射精した。


ナカに挿れていたキャロンがずるりと抜くと、コポリと俺のナカから白濁した精液が溢れるのを感じる。

「わ、悪いエイベル、吐き出していいから⋯！」

俺の口の中に射精したキャロンもすぐにずるりと引き抜き、少し焦った様子で俺の顔を覗き込んでいて。

“どっちもキャロンなのに、表情が全然違うんだな⋯”

だがどちらも間違いなく『キャロンらしい』表情をしていて、この不可思議な状況がなんだか少し可笑しく感じた。


「⋯ん、へ⋯き」

少し苦いその粘液を、一思いにごくりと飲み込む。
喉に少し絡みむせそうになりながら、なんとか全て飲み込んだ俺は舌をベッと出してキャロンに見せて。

「⋯ほら、全部飲めたよ⋯？」

にこりとそう伝えると、二人のキャロンが唾を呑んだ。

「キャロン⋯？」


褒めて欲しくて飲んだ訳ではなかったが、２人ともが固まってしまい俺も少し焦る。

“あれ、飲んじゃダメだったかな⋯？”

俺のもキャロンは何度も飲んでいたし、そういうものなのだと思っていた俺が二人のその様子に戸惑っていると。


「⋯今のはエイベルが悪いな」
「何度も煽るなと教えてきたはずなのに」

はぁ、と深いため息を吐かれて一瞬不安になった俺の目に飛び込んできたのは、ギラリと劣情を隠す気すらない二人のキャロンのその視線。


「⋯あ⋯、え、だってさっき⋯」

そして出したばかりだというのに、もうお臍につきそうなほど反り勃った熱棒が2本⋯


「お前さっき挿入したろ」
「２本同時に挿入れるなら俺のが必要だろう」
「ずるくないか？」
「エイベルに飲んで貰っただろ」

仲が良いのか悪いのか、俺を膝の上で座らせるような形で軽い言い合いをするキャロンの先端がくぷ、と俺の穴にあてがわれ。

そして後ろから俺の腰をしっかり掴んだキャロンも、その先端をくぷ、と俺の穴にあてがった。


「待⋯っ、本当に同時に挿入れるの⋯！？」
「あぁ、挿入れる」
「２人がかりでシてやれる機会なんてないからな」
「だ、ダメだよ壊れちゃ⋯っ！」
「「すまん待てない」」
「ひゃ⋯ぁあ⋯！！」


さっきナカで出されたキャロンの精液が潤滑剤がわりにもなったのか、ぐぷりと簡単に咥え込んでしまって。

「ひ⋯っ、ぁあ⋯！」
「違うところに当たるな」
「そこもエイベルのいいとこだと記憶しておこう」

ゴリゴリとナカを抉るように抽挿され、比べ物にならない刺激が俺の体をゾクゾクと走る。

「ひ、ぁ、ぁん⋯っ、あっ、あっ」
「ふ、可愛い」
「もっと聞かせてくれ」

二人のキャロンに挟まれ、下から何度も突き上げられた俺はすぐにドピュッと達するが、止まるどころか抽挿の速度を更に上げて。


「ん、いい、ナカが凄く熱いな」
「そんなに締め付けるとまた俺もイきそうだ」
「や、ぁ、あんっ」
「だがもう少し、堪能したくもあるな⋯！」
「そうだな、まだ楽しみたい⋯！」
「あ、だめっ、も、あぁんっ」


ぐぽぐぽと何度もナカを擦られた俺は、イってもイってもイくのを止められそうにもなくて。


「エイベルずっとイってるな」
「俺のでこうなってんの堪らないな」
「俺のでだけどな」
「「⋯⋯⋯」」

“⋯あ、なんか嫌な予感⋯”

痺れた頭の奥で警鐘が鳴る。
この流れは絶対良くない。

そしてその直感はもちろん当たって。


「や、も、出ない、出な⋯っ、からぁ⋯っ！」
「俺のでイけ」
「違う、俺のだ」
「わかんな、⋯ぁあんっ」


後ろから肩口に噛みつかれ、前からは首筋を強く吸われる。
深く突き刺された２本が、突然思い思いに動きだして。

「どっちもキャロンだろぉ⋯っ！」

俺の叫びだけが部屋に響いた。


その日もう数えきれないほどイった俺のはもう透明な液しか出ない。
そしてそんな俺のナカで、そのまま２本のキャロンが同時に震えて。


「「エイベル、出すぞ⋯！」」
「も、はやく、おわ⋯ってぇ⋯！」


俺のナカがビュクビュクと熱いもので満たされ、溢れた分がパタパタとシーツに落ちる。

染み込む様子を横目に、俺の意識が遠退いて⋯


“⋯キャロンを戻す方法⋯考えないと、体⋯もたない⋯”


霞む意識の遠くで、俺はそんな事を考えながら目を閉じたのだった。