【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~

川原源明

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VSヴォーネス共和国(クラリス教団)

第107話 新たなる仲間たち

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 襲って来たため殺したり倒木により亡くなった、動物や魔物の死体回収をしながら、一部を蘇生し記憶をいじり、忠実な味方を作った。

 グレーダーボア、ブラックベア、グレーウルフ、トライベッカファルコンをそれぞれ40体程仲間にし、キラービーは適当に見つけた死体の数だけ蘇生し仲間にした。

『魔物や動物そんなに蘇生してなにするの?』
『いや第6騎士団って人が少ないからさ、彼等にも手伝ってもらおうかと』
『なるほどね~なら少し彼らの特徴を教えてあげよう~』

 死体を蘇生させただけだったから、特徴を教えてくれるならありがたかった。

 その後、ヒスイがそれぞれの特徴を教えてくれた。

グレーダーボア
 ブラン村に居た時にも現れた、大きなイノシシ、昆虫や草木の実に蛇等を食べる雑食性、大きな体から繰り出される突進攻撃が武器。

ブラックベア
 見た目黒いヒグマ、体長は大きい個体で6m位まで成長する。木の実や昆虫、草木や、海の魚食べる雑食性、鋭い牙と爪と巨体から繰り出す突進が武器

グレーウルフ
 灰色の毛並みがカッコいいウルフ、体長は大きい個体で2m、群れを成す魔物、グレーダーボアや、ブラックベア、人を群れで襲い捕食する肉食、素早い動きからの爪によるひっかき攻撃と鋭い牙に注意、時々狂犬病持ちがいる。

トライベッカファルコン
 見た目、真っ白なワシ、翼幅が5m超える個体もちらほら居る。海にいる魚や海洋魔物の肉を食べる肉食系、鋭い爪と牙が武器。

キラービー
 見た目ミツバチ、体長1~2㎝ほどの小さな蜂、花の蜜を主食とし、蜂蜜を生産する能力を有する。鋭い顎と、お尻の毒針が武器、数が多いと対処しきれない。



『彼らの食事はどうするの?』

 考えてなかった。
 グレーダーボアとブラックベアは雑食なので、近くの森で何とかなりそうだが、グレーウルフは肉食で課題になりそうだ、キラービーとトライベッカファルコンは空飛べるんだから基本自分たちで何とかしてほしいと思った。

『グレーウルフはこっちで何とかしないと駄目だよね?』
『ベアとボアとは、本来争う仲だからね~、グレーウルフは何とかしないとだね』

 グレーウルフ達が課題か、 スタンピードで回収した死体を与えるか、森も一部を残しているから、そこで狩してもらえばいい気もした。食料が足りなくなってきたら回収した死体を分けよう。

 仲間になった魔物達を見ていると意思疎通をどうしようと思った。
 チェルシーかオスカーが以前、言語理解で動物は分かるが、魔物は分からないと言っていたのを思い出した。

『ねぇ、ヒスイ』
『ん』
『言語理解ってさ、魔物には使えないって言ってたじゃん』
『ん?山小屋でシルバーウルフとやり取りしてなかった?』

 あの時は直接触れて問いかけたからやり取りではないと思った。

『あの時は触れていたから記憶に問いかけた感じだったと思うけど』
『あぁそっか、一応双方がコミュニケーションとりたいって思ったら魔物相手でも出来るはずだよ』

 そう言う原理なの?

『そうなんだ』
『君が蘇生した子達に話しかけてみなよ、多分返事が返ってくるよ』

 そうなのかやってみよう

「全員集合!」

 すると、魔物達が自分の周りに集まってきた。所々から「なんだ、ごはんか?」「主何か用か?」「なんだ?どうした?」等様々な声が聞こえた。

 あぁ、魔物達の声が聞こえる辺り問題なさそうだった。

「今日から君たちを束ねるナットだ、皆よろしく頼む!」
「お~あんちゃん、こちらこそ頼むわぁ」

 ブラックベアが応えた。周囲の魔物達も頷いたり、自分の元に寄ってきて身体をくっつけてきた。

『あ~彼等にも戦神の加護が着いた。もしかしたら彼らが君の部下って認識を持ったからかも、セリエの時も君をリーダーと認識したからかもね』

 なるほど、自分の部下になったという認識が戦神の加護を得る条件なのか。

「各種リーダーを決めてもらってもいいかな?」
『このままじゃ彼等弱いよね?』
『そりゃ、ただの魔物だからね、スキルを与えたらいいんじゃないかな?』
『スキル?』

 確かミアンに適正を全部つけることはやったけど、スキルを与えるのも出来るのかということは、もしかして自分につけることも出来るのかな?

『もしかしてだけど、自分にもスキルつける事出来るの?』
『出来るよ~欲しいスキルを持っている人1度は触れる必要があるけどね~』
『与えるのは自分が持っているのだけ?』
『ん~君が持っている物もだけど、今まで接触した人が持っていたものならかな?』
『これって神の手の力だよね?』
『もちろん!』

 そういえば、この世界に来るとき、スキルを変えてもらっても良いか聞いたとき、ネア様が“いいですよ、変更ができるのは今だけですからね、まぁでも君の場合はそんなことないか”と気になる言い方をしていたがそういう事か……、今まで触れた事のある人か、オスカーを思い浮かべ右腕を自分の胸に当てた。

 オスカーが持っているであろう鑑定を自分につけるイメージをした。

『鑑定が身に着いたよ』

 やっぱりか、今度は鑑定を外すイメージをした。

『あら?鑑定消えちゃったよ』

 オンオフ出来ることが証明された。
 スキル集めと極めるのも面白いかもと思った。
 とりあえず彼等には絶対健康、アイテムボックスと行動速度上昇、縮地を与えよう、レベルも調整できるのかな?

『与えたスキルレベルも調整できるの?』
『それは自分自身のスキルレベルまでだね』
『なるほど』

 その後すべての魔物達にレベル上限の行動速度上昇、縮地、そしてアイテムボックス、絶対健康を与えた。

『この子達何と戦うのかな?普通の人じゃ太刀打ちできないよね?明らかに1匹1匹が天災級なんだけど、一瞬で焼け野原にするような力はないけど、不死身で体力無限の魔物とか人からすれば恐怖でしかないよね……』
『ただ手伝ってもらうだけだって』
『やりすぎじゃないかなぁ、多分ブラックベア1匹で街1つおとせるよ……』

 ただこれからの戦を手伝ってもらうだけ、そんなことを思い辺りを見渡すと少し明るくなり、夜明けが近くなっていた。
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