【R18】適当に呪文を唱えたらオッサン悪魔が来てしまった

チーズたると

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 その光景を自分でも確認した彩香は、羞恥心に眩暈がしそうになった。揺れる胸は、本当に自分の肢体なのかと疑いたくなるほどに、卑猥に見えた。

「へんなとこ、見ないでくださ……っ」
「目の前でおっぱい揺れてたら、見ちゃうでしょ」

 笑いながら返答するローランドの凌辱の眼差しは、乳房から離れない。

 それが恥ずかしくて、彩香は腕で胸を隠そうとしたけれども、それは彼に両腕を引っぱられることで呆気なく阻まれた。

「こーら、隠すんじゃないの」

 彩香の両腕を引っぱりながら、ローランドはいっそう激しく腰を打ちつける。

「あァあああアッ!」

 まるで、熱した杭に頭まで貫かれたかのようだった。意識は焼け、呼吸は滞り、視界は涙に滲んで散る。

 抵抗することなど、とても出来ない。今の彩香に出来ることといえば、ただ悶え狂いながら愉悦の波が去るのを待つくらいだった。

 呼吸さえままならない彩香に反して、ローランドの態度にはまだまだ余裕がある。それが、空恐ろしかった。

「奥突いたら、彩香ちゃんの中きゅうきゅう締まるね。ここが好きなの?」

 言いながら腰を動かして、彼は深奥をえぐる。
 鋭敏な粘膜を熱の塊で乱されて、彩香は仰け反り、腰を震わせながら啼いた。

「アッ、あああっ! やめてっ、そこやだぁッ!」
「やだってことは、気持ちいいってことかな?」

 男の動きは、いっこうにゆるまる気配がない。

 律動に合わせて、ベッドがぎしぎしと軋んだ。どうしてか、それが無性に恥ずかしかった。

「やぅうっ! 激し……ッ、もっとゆっくりぃ……!」
「ごめんね。彩香ちゃんが可愛くて、おじさん我慢できない」

 過敏な深いところを執拗に突かれて、彩香は泣きながら髪を振り乱す。

 深奥を刺激されるたびに全身に電気が走り、同時にどうしようもなく切なくなって、やめてほしいような――それでいてもっとしてほしいような、複雑な気持ちになった。

「可愛いねぇ、彩香ちゃん。おじさんが人間だったら、プロポーズしてるところだよ」
「なに言って――ァッ、あああっ! もうだめ……ッ」

 絶頂の大きな波が目前に迫っているのを、彩香は感じる。

 その波が、怖かった。自分がどうにかなってしまいそうで、たまらなく不安になった。

 なのに、彩香の肉体は間違いなく、その絶頂を待ちわびている。果てることを望んで、彼の熱の塊に絡みつき、それを締めつけ、淫猥にしゃぶっていた。

 快感に翻弄される自分と、淫らに昂りを悦ぶ自分。どちらが本当の自分なのか、もう彩香にはわからない。

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