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第一章 定食屋で育って
夏祭り 1
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夏祭りの日。
私は店の前に屋台用の炭焼き台を設置して、缶ビールを冷やすためのクーラーを置く。
ナツさんの店はもともとテイクアウト用に外に面したカウンターがあるから、そこで対応するようだ。
私が外でセッティングをしていると、ナツさんのお店の扉が開いた。
入口のベルが鳴って、ナツさんが出てくるだろうとそちらを凝視してしまう。
すると、そこから現れたのは明るい色のカールヘアをすっきりとまとめた美女で、デニムエプロンをしてA型のスタンド看板を外に立てていた。
『コーヒーフロート販売中』と書かれた看板は、黒板に綺麗なチョークアートでイラストも美味しそうに描かれていた。ナツさんの絵なのかもしれない。
「あ、おはようございますー」
目が合ったので挨拶をされてしまった。よく見ると、以前ナツさんを訪ねてお店に来ていた綺麗な女の人と同一人物だ。
「お、おはようございます。今日はよろしくお願いします」
格好からしてナツさんの店を手伝うことは間違いなさそうだし、お隣同士なのだからちゃんとしよう、と頭を下げる。改めてその人を見ると、地味な格好をしていても美人が隠せていない。
「お隣さんは、お魚を焼くらしいですね」
その美人さんは、控え目な唇に笑みを携えて、長い睫毛を揺らしながら私に向かって微笑んでいる。
ああ、こういうのが、本物の美人なんだ。
男の人の心を掴む人って、この人みたいな人のことを言うんだろう。
「ええ、鮭とばとエンガワの炙りです。酒のみ向けのメニューばっかりでお恥ずかしいのですが」
「うわー美味しそう。そういうの大好きです」
「じゃあ、是非。ビールも売ってますし」
「あはは、飲んだら仕事にならなくなっちゃうなあ」
美人さん。前に一度見た時は、ナツさんが怒っていたのもあって性格が悪い人なのかと思っていたけど……。なんかすごく良い人みたい。
ナツさんの、彼女さんなのだろうか。
もう……お店の調査はこの女の人と一緒に行っているのかもしれない。
「今日、そちらではコーヒーフロートを出すって聞いたんですけど」
「そうなの。だからヘルプ呼ばれちゃった。人使いの荒い店長に」
「後で、買いに行きたいです」
「来て来て!」
その後、何やら店内から声が掛かったらしく、その女性は「あ」と言って私に笑顔を見せてくれた後で「また」と店内に消えて行った。
人懐こい笑顔って美人にも浮かぶんだなあと、的外れな感想でその人の後ろ姿を見送る。
多分20代後半くらいの女の人で、私が彼女に勝てるところがあるとしたら「若さ」しかないだろう。
この世が公平だなんて思ったことはないけれど、こんな不公平感を抱えたまま夏祭りの店頭に立つことになるなんて。
隣のお店は、全てがお洒落で売り子さんも美人で。
魚の煙と炭火にまみれてビールを売る私は、あの人の様な上品な化粧すら足りていない。
私だって年頃の女なのだから、お洒落感とかキラキラした感じとか、もっとあっても良いのに。
圧倒的な美人は、老若男女みんなを幸せにするらしい。
突然下町に現れたその女性の噂が、小さな商店街に一気に広まった。
祥太なんかはわざわざ私のところで「マジで綺麗だなあ。ナツさん位の人になると、連れてる女性も半端ないよなあ」と私に同意を求めて来た。「そうだね」としか返せない私は、鮭とばを炙る音で会話もところどころ聞こえづらい。
その女性ーー日葵(ひまり)さんはナツさんの前職の同僚だと聞いた。
カウンターでコーヒーフロートを売る日葵さんは、分からない事があると「ナツー」と店内に声をかけては「店長って呼んで」と怒られている。
その、気の置けなさが2人の親密さを表しているようで。
見てはいけないものを見ている気分だ。
私の売る鮭とばもエンガワも、それなりに売れている。
商店街の人たちはナツさんの連れて来た美人さんに釘付けで、ずっと日葵さんを観察するためだけに私の店先に居座った。
「やっぱり、あの女の人ってナツさんのアレなのかな」
「仲良さそうでしたよ」
「やっぱりアレだよなあ」
そんな会話をひたすら聞かされる私の身にもなって欲しい。
ここの人たちは、噂話が大好きだ。ナツさんのような新しくこの町に来たような人は格好のネタで、そのナツさんが連れて来た美女ともなれば今年一番のトピックにすらなり得る。
忙しそうなのに笑顔を絶やさずに接客している日葵さんは、接客業にも向いていそうだった。
以前見た時に施されていたネイルはシンプルに整えられている。
大人の女の人は、TPOをわきまえるのだろう。
午後の2時を過ぎた頃、私の店は客足が止まった。
隣を見てもお客さんが並んでいる様子はない。日葵さんがカウンターに立っているのを見た私は、店のお金を鞄に入れて持ち、そのカウンターに向かう。
「すいません、コーヒーフロートをひとつ」
「あ、お隣さん」
日葵さんはキラキラした笑顔で私を見て、「トッピングはチョコレートソースかベリーソースかキャラメルソースが選べます」とイメージ写真のメニュー表を見せてくれた。
「じゃあ、ベリーソースで」
一番、味の想像がつかないものをお願いした。日葵さんは「はい」と返事をして透明のカップに氷を入れ、真っ黒なアイスコーヒーを注ぐ。その上にソフトクリームを載せ、赤紫のソースを上から掛けて丸い蓋をして、スプーン型のストローをさして私の前に置いた。
「ありがとうございます。500円です」
「はい」
お祭り価格なのだろうか。普段のコーヒーが500円のお店にしては安い気がする。
私はお金を払ってコーヒーフロートを受け取る。店の奥にいるらしいナツさんの姿は見えなかった。
自分の屋台前に到着して、パイプ椅子に座った。ストローで下の方のアイスコーヒーだけ吸い込んでみる。
苦味が強いコーヒーは、まだ氷と混じっている最中なのかほんのりぬるかった。
ストローを引っ張り、ソフトクリームをコーヒーに混ぜるように動かす。赤紫のベリーソースも、黒い液体の中に溶けて行った。
ソフトクリームの純白に黒っぽく見えたコーヒーが混ざるマーブルの模様は、明るい茶色になっている。その液体にストローをさして吸い込むと、苦いコーヒーに甘みと酸味が加わっていた。
コーヒーは、コーヒーチェリーという果実の種なんだそうだ。
苦味メインのアイスコーヒーに、別の果実の酸味を加えたのか。なるほどね、と、その酸味が今の私には強く感じてしまう。
酸っぱいなあ……。
そう思ったら、ちょっぴり泣けて来た。
私は店の前に屋台用の炭焼き台を設置して、缶ビールを冷やすためのクーラーを置く。
ナツさんの店はもともとテイクアウト用に外に面したカウンターがあるから、そこで対応するようだ。
私が外でセッティングをしていると、ナツさんのお店の扉が開いた。
入口のベルが鳴って、ナツさんが出てくるだろうとそちらを凝視してしまう。
すると、そこから現れたのは明るい色のカールヘアをすっきりとまとめた美女で、デニムエプロンをしてA型のスタンド看板を外に立てていた。
『コーヒーフロート販売中』と書かれた看板は、黒板に綺麗なチョークアートでイラストも美味しそうに描かれていた。ナツさんの絵なのかもしれない。
「あ、おはようございますー」
目が合ったので挨拶をされてしまった。よく見ると、以前ナツさんを訪ねてお店に来ていた綺麗な女の人と同一人物だ。
「お、おはようございます。今日はよろしくお願いします」
格好からしてナツさんの店を手伝うことは間違いなさそうだし、お隣同士なのだからちゃんとしよう、と頭を下げる。改めてその人を見ると、地味な格好をしていても美人が隠せていない。
「お隣さんは、お魚を焼くらしいですね」
その美人さんは、控え目な唇に笑みを携えて、長い睫毛を揺らしながら私に向かって微笑んでいる。
ああ、こういうのが、本物の美人なんだ。
男の人の心を掴む人って、この人みたいな人のことを言うんだろう。
「ええ、鮭とばとエンガワの炙りです。酒のみ向けのメニューばっかりでお恥ずかしいのですが」
「うわー美味しそう。そういうの大好きです」
「じゃあ、是非。ビールも売ってますし」
「あはは、飲んだら仕事にならなくなっちゃうなあ」
美人さん。前に一度見た時は、ナツさんが怒っていたのもあって性格が悪い人なのかと思っていたけど……。なんかすごく良い人みたい。
ナツさんの、彼女さんなのだろうか。
もう……お店の調査はこの女の人と一緒に行っているのかもしれない。
「今日、そちらではコーヒーフロートを出すって聞いたんですけど」
「そうなの。だからヘルプ呼ばれちゃった。人使いの荒い店長に」
「後で、買いに行きたいです」
「来て来て!」
その後、何やら店内から声が掛かったらしく、その女性は「あ」と言って私に笑顔を見せてくれた後で「また」と店内に消えて行った。
人懐こい笑顔って美人にも浮かぶんだなあと、的外れな感想でその人の後ろ姿を見送る。
多分20代後半くらいの女の人で、私が彼女に勝てるところがあるとしたら「若さ」しかないだろう。
この世が公平だなんて思ったことはないけれど、こんな不公平感を抱えたまま夏祭りの店頭に立つことになるなんて。
隣のお店は、全てがお洒落で売り子さんも美人で。
魚の煙と炭火にまみれてビールを売る私は、あの人の様な上品な化粧すら足りていない。
私だって年頃の女なのだから、お洒落感とかキラキラした感じとか、もっとあっても良いのに。
圧倒的な美人は、老若男女みんなを幸せにするらしい。
突然下町に現れたその女性の噂が、小さな商店街に一気に広まった。
祥太なんかはわざわざ私のところで「マジで綺麗だなあ。ナツさん位の人になると、連れてる女性も半端ないよなあ」と私に同意を求めて来た。「そうだね」としか返せない私は、鮭とばを炙る音で会話もところどころ聞こえづらい。
その女性ーー日葵(ひまり)さんはナツさんの前職の同僚だと聞いた。
カウンターでコーヒーフロートを売る日葵さんは、分からない事があると「ナツー」と店内に声をかけては「店長って呼んで」と怒られている。
その、気の置けなさが2人の親密さを表しているようで。
見てはいけないものを見ている気分だ。
私の売る鮭とばもエンガワも、それなりに売れている。
商店街の人たちはナツさんの連れて来た美人さんに釘付けで、ずっと日葵さんを観察するためだけに私の店先に居座った。
「やっぱり、あの女の人ってナツさんのアレなのかな」
「仲良さそうでしたよ」
「やっぱりアレだよなあ」
そんな会話をひたすら聞かされる私の身にもなって欲しい。
ここの人たちは、噂話が大好きだ。ナツさんのような新しくこの町に来たような人は格好のネタで、そのナツさんが連れて来た美女ともなれば今年一番のトピックにすらなり得る。
忙しそうなのに笑顔を絶やさずに接客している日葵さんは、接客業にも向いていそうだった。
以前見た時に施されていたネイルはシンプルに整えられている。
大人の女の人は、TPOをわきまえるのだろう。
午後の2時を過ぎた頃、私の店は客足が止まった。
隣を見てもお客さんが並んでいる様子はない。日葵さんがカウンターに立っているのを見た私は、店のお金を鞄に入れて持ち、そのカウンターに向かう。
「すいません、コーヒーフロートをひとつ」
「あ、お隣さん」
日葵さんはキラキラした笑顔で私を見て、「トッピングはチョコレートソースかベリーソースかキャラメルソースが選べます」とイメージ写真のメニュー表を見せてくれた。
「じゃあ、ベリーソースで」
一番、味の想像がつかないものをお願いした。日葵さんは「はい」と返事をして透明のカップに氷を入れ、真っ黒なアイスコーヒーを注ぐ。その上にソフトクリームを載せ、赤紫のソースを上から掛けて丸い蓋をして、スプーン型のストローをさして私の前に置いた。
「ありがとうございます。500円です」
「はい」
お祭り価格なのだろうか。普段のコーヒーが500円のお店にしては安い気がする。
私はお金を払ってコーヒーフロートを受け取る。店の奥にいるらしいナツさんの姿は見えなかった。
自分の屋台前に到着して、パイプ椅子に座った。ストローで下の方のアイスコーヒーだけ吸い込んでみる。
苦味が強いコーヒーは、まだ氷と混じっている最中なのかほんのりぬるかった。
ストローを引っ張り、ソフトクリームをコーヒーに混ぜるように動かす。赤紫のベリーソースも、黒い液体の中に溶けて行った。
ソフトクリームの純白に黒っぽく見えたコーヒーが混ざるマーブルの模様は、明るい茶色になっている。その液体にストローをさして吸い込むと、苦いコーヒーに甘みと酸味が加わっていた。
コーヒーは、コーヒーチェリーという果実の種なんだそうだ。
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そう思ったら、ちょっぴり泣けて来た。
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