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第三章 足りない僕とコーヒーと
友人の変化
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午後3時頃になると、一旦客足が落ち着く。
この辺の客はサラリーマンと学生さんがメインだ。
一般的なカフェが混むような時間帯になると、すっかり店内ががらんとして静かになる。
「こんにちはー」
そんな時、よく知った金髪の長身男性が店に入って来た。
会っている頻度は割と高めだけれど、彼がこの店に来るのは珍しい。
「ああ、祥太くん! いらっしゃい」
嬉しくなってその客を見ていると、すぐ後ろに女の人がいた。
肩上くらいの明るい赤系の茶髪。美容師の祥太くんが連れているらしい、髪が綺麗で目を引く子だ。背は決して高くないけど、頭が小さくてモデルさんのようなスタイルをしている。
「こんにちは……」
祥太くんの陰に隠れるようにしながら店に入って来ると、きょろきょろと店内を見回していた。華やかな雰囲気なのにどこかあどけなさを感じる。
もしかすると、かなり若いのかもしれない。
祥太くんは優しいしかっこいいし、誰にでも自信を持って勧められる。
だから、こういう子の存在が居てもおかしくない。
でも、いつの間に彼女が出来ていたのか。僕は知らされていなかった。
定期的に話をしているし、祥太くんと僕は仲がいいつもりだった。
こういうことは教えてもらえるものだと思っていたのに。
祥太くんは、その連れの女性と一緒にテーブル席に着いた。
2人でメニューを見ながら何やら楽しそうに話していて、恋人同士が放つ独特の雰囲気がする。
恋愛は暫くいいやみたいな話をしてたの、つい最近だったのに……。
祥太くん、舌の根も乾かないうちに……。
「ナツさーん、俺、ブレンドで。彼女にはガトーショコラとカフェラテで」
「かしこまりましたー」
お客さんがあと1人しかいないので、離れた席からオーダーをされても何の問題もない。
いや、だけど僕は祥太くんに聞きたい。いつの間に彼女ができたんだ。幼馴染の利津さんは知っているのか。
ブレンドコーヒーを淹れながら、ずっと僕はモヤモヤしている。
祥太くんと女の人は「ガトーショコラとか久しぶりに食べる。多かったら祥太さん食べてよね」「分かってるよ、そのつもりでブレンドだけにしたし」とやり取りしている。付き合いたての初々しさすらない。
カフェラテを淹れている間は、機械の音で会話が聞こえない。2人は仲睦まじく話をしながら笑っていて、祥太くんは明らかに浮かれている。
祥太くんが幸せなのは僕だって嬉しいんだよ。
でも、何も知らされていないから素直に喜べないじゃないか。
ガトーショコラを皿に盛りつけて、ブレンドコーヒーとカフェラテと共に運ぶ。
「お待たせしました」
並べながら、「取り皿とフォークは要りますか?」と確認した。
女性が「残したのを祥太さんに渡せばいいよね?」と祥太くんに聞いていて、「そうだね」ということになる。フォークは要らないらしい。
どんなに仲が良くても、同じフォークを2人で使おうとかしないよね……。
もしかして祥太くん、この女性の存在をずっと僕に隠していたのか。
複雑な気分で2人の席を離れてシンクの掃除をする。祥太くんの席の前で、女の子は「甘すぎなくて食べやすいよ」とガトーショコラをフォークですくって祥太くんに向けていた。祥太くんは自然にそれを口に入れる。
僕は、「祥太くん?!」と口に出しそうだ。
店内にいたもう1人のお客さんが帰り、お客さんは祥太くんと連れの女の人だけになる。
聞きたい……。いつから付き合っているんだろう……。
そう思って念じていたら、女の人が化粧室に向かった。これはチャンスだ。
「祥太くん?」
「……はい」
「一体これは、どういうことですか?」
「あー……いや、彼女は、彼女じゃないっていうか……」
「はははは、見苦しい嘘をつきますね」
そんなことを言われても信じられない。
友達同士の距離がそれなら、祥太くんは多くの女性を惑わせまくっていることになる。僕はそれを年上として説教しなければならないところだ。
「つい最近会った子なんですよ」
「その割に、昔からの知り合いのような距離じゃないですか」
「いや、まあ、その……」
歯切れが悪すぎる。これはもう、祥太くんに詳細を聞かずにいられない。
「利津さんも知ってるんですか?」
「いや、実は今日、夕食に利津のところ連れて行く約束してて……」
「えっ。利津さんとお父さんに衝撃を与えすぎてしまうんじゃ……」
僕が言うことではないけれど、利津さんのお父さんは祥太くんを気に入っている。利津さんの相手に祥太くんを望んでいる雰囲気すらあって、そんな祥太くんが女の子を連れていたらショックを受けるに違いない。
「おじさんは分からないですけど、利津は大丈夫だと思います」
「そうかなあ……」
祥太くんって、実は結構鈍いんだろうか。自分の行動で周りがどれだけ動揺するか分かっていない。僕ですらここまでショックを受けているのに。
化粧室から出て来た祥太くんの連れは、席で祥太くんと話をしていた僕を見て驚いた顔をしていた。
「クリエイターのナツさんですか?」
「?」
「あの、祥太さんから聞きました。私もナツさんの作ったミュージックビデオ、すごく好きです」
なるほど、僕の話を事前にしていたわけか。ミュージックビデオの仕事はいくつかしているけど、この子の言う僕の作ったMVとはどれだろうか。
「ありがとうございます。祥太くん、もしかして僕をダシにして彼女を誘ったんですか?」
「いや、そんなんじゃないですよ」
「祥太さんの美容室がある商店街に、幼馴染がいる定食屋と伝説のクリエイターがやっているコーヒーショップがあるって聞いて」
伝説……。なんかもう既に死んでそうな感じがするな。
ふーん、祥太くんってこういう女の人が好みなんだなあ。
目や口のパーツが丸くて、ほんのりきつく見える猫目。確かに、男性ウケが良さそうだ。
「僕が映像を作ってたのは過去のことですが、今はコーヒーショップの店長なんです。よろしくお願いします」
「真樹ちゃん、ガトーショコラもナツさんの手作りらしいよ」
「へえーすごい! これ、作ったんですか」
うん、お店で出してますよー。
すごいって言われちゃったけど、これでお金取ったらダメって意味なのかなー?
まきちゃん、ね。祥太くん、ほんと色々聞かせてもらわないと僕の気が収まらなくなって来たぞ……。
祥太くんはしっかりと夕食の時間まで店内に居座り、まきちゃんという女性と仲良く話していた。
祥太くんがまきちゃんを好きなのは間違いないし、まきちゃんはどう見ても祥太くんに惹かれている。
でも、付き合ってはいないらしい。
僕はもう、若者の恋愛のことがよく分からなくなった。
店内が落ち着いていたので、接客中に届いたメッセージを確認するために携帯電話を覗く。1件、相手は日葵だ。
『この間のコンペ、勝ったよ。やっぱりナツの言う通りだった』
そうか。採れたんだな、あの案件。
『おめでとう。脱ナツ第一歩だね』とだけ返信する。
僕の古巣は、以前看板社員だった僕を切り離してからもちゃんと回っていた。
それが面白くないという気持ち半分、これでもうあの場所からは離れられるという気持ち半分、僕の往生際の悪さは昔から変わっていない。
こんな風にこっぴどく振られた元カノからメッセージをもらい、なんの躊躇もなく連絡が出来てしまう程度にプライドは持たなくなった。
日葵は、僕が会社を離れた後でライバル社の有名クリエイターと付き合った。
そのスピード感はあまりにも早く、僕と付き合っていた頃から親交があったのは明らかだった。
それが分かってもショックを受けなかった程度に、その頃は心が死んでいたけれど。
僕は、男女の色恋に疎いのかもしれない。
そう思うと、クリエイティブディレクターを辞めたのは正解だった気がする。
ラブストーリーみたいな映像を何本も作ってきたけど、本当は向いていなかったのかな。
「じゃあ、ナツさん。ご馳走様でした」
「ガトーショコラ美味しかったです」
「はい、ありがとうございました」
祥太くんとまきちゃんが揃って店を出て行った。
これから一緒に利津さんちの定食屋に行くらしい。明日あたり利津さんはうちの店に来るだろうし、2人のことを噂するかもしれない。
僕は、祥太くんがいいなら別に口出しをする気はないけれど、どうみても彼氏彼女みたいな関係で付き合えないって、なにか事情があるのだろうかと勘繰ってしまう。
なんというか、祥太くんは軽んじられる関係を簡単に受け入れてしまいそうな気がしていて、もしもそんな状況だとしたら友人としては黙っていられない。
携帯電話がメッセージを受信した。
『ナツって日曜休みだよね?』
通知で表示された文面だけで、それが日葵からだと分かる。
僕はそれを一旦見なかったことにして、祥太くんたちのいた席に向かった。
この辺の客はサラリーマンと学生さんがメインだ。
一般的なカフェが混むような時間帯になると、すっかり店内ががらんとして静かになる。
「こんにちはー」
そんな時、よく知った金髪の長身男性が店に入って来た。
会っている頻度は割と高めだけれど、彼がこの店に来るのは珍しい。
「ああ、祥太くん! いらっしゃい」
嬉しくなってその客を見ていると、すぐ後ろに女の人がいた。
肩上くらいの明るい赤系の茶髪。美容師の祥太くんが連れているらしい、髪が綺麗で目を引く子だ。背は決して高くないけど、頭が小さくてモデルさんのようなスタイルをしている。
「こんにちは……」
祥太くんの陰に隠れるようにしながら店に入って来ると、きょろきょろと店内を見回していた。華やかな雰囲気なのにどこかあどけなさを感じる。
もしかすると、かなり若いのかもしれない。
祥太くんは優しいしかっこいいし、誰にでも自信を持って勧められる。
だから、こういう子の存在が居てもおかしくない。
でも、いつの間に彼女が出来ていたのか。僕は知らされていなかった。
定期的に話をしているし、祥太くんと僕は仲がいいつもりだった。
こういうことは教えてもらえるものだと思っていたのに。
祥太くんは、その連れの女性と一緒にテーブル席に着いた。
2人でメニューを見ながら何やら楽しそうに話していて、恋人同士が放つ独特の雰囲気がする。
恋愛は暫くいいやみたいな話をしてたの、つい最近だったのに……。
祥太くん、舌の根も乾かないうちに……。
「ナツさーん、俺、ブレンドで。彼女にはガトーショコラとカフェラテで」
「かしこまりましたー」
お客さんがあと1人しかいないので、離れた席からオーダーをされても何の問題もない。
いや、だけど僕は祥太くんに聞きたい。いつの間に彼女ができたんだ。幼馴染の利津さんは知っているのか。
ブレンドコーヒーを淹れながら、ずっと僕はモヤモヤしている。
祥太くんと女の人は「ガトーショコラとか久しぶりに食べる。多かったら祥太さん食べてよね」「分かってるよ、そのつもりでブレンドだけにしたし」とやり取りしている。付き合いたての初々しさすらない。
カフェラテを淹れている間は、機械の音で会話が聞こえない。2人は仲睦まじく話をしながら笑っていて、祥太くんは明らかに浮かれている。
祥太くんが幸せなのは僕だって嬉しいんだよ。
でも、何も知らされていないから素直に喜べないじゃないか。
ガトーショコラを皿に盛りつけて、ブレンドコーヒーとカフェラテと共に運ぶ。
「お待たせしました」
並べながら、「取り皿とフォークは要りますか?」と確認した。
女性が「残したのを祥太さんに渡せばいいよね?」と祥太くんに聞いていて、「そうだね」ということになる。フォークは要らないらしい。
どんなに仲が良くても、同じフォークを2人で使おうとかしないよね……。
もしかして祥太くん、この女性の存在をずっと僕に隠していたのか。
複雑な気分で2人の席を離れてシンクの掃除をする。祥太くんの席の前で、女の子は「甘すぎなくて食べやすいよ」とガトーショコラをフォークですくって祥太くんに向けていた。祥太くんは自然にそれを口に入れる。
僕は、「祥太くん?!」と口に出しそうだ。
店内にいたもう1人のお客さんが帰り、お客さんは祥太くんと連れの女の人だけになる。
聞きたい……。いつから付き合っているんだろう……。
そう思って念じていたら、女の人が化粧室に向かった。これはチャンスだ。
「祥太くん?」
「……はい」
「一体これは、どういうことですか?」
「あー……いや、彼女は、彼女じゃないっていうか……」
「はははは、見苦しい嘘をつきますね」
そんなことを言われても信じられない。
友達同士の距離がそれなら、祥太くんは多くの女性を惑わせまくっていることになる。僕はそれを年上として説教しなければならないところだ。
「つい最近会った子なんですよ」
「その割に、昔からの知り合いのような距離じゃないですか」
「いや、まあ、その……」
歯切れが悪すぎる。これはもう、祥太くんに詳細を聞かずにいられない。
「利津さんも知ってるんですか?」
「いや、実は今日、夕食に利津のところ連れて行く約束してて……」
「えっ。利津さんとお父さんに衝撃を与えすぎてしまうんじゃ……」
僕が言うことではないけれど、利津さんのお父さんは祥太くんを気に入っている。利津さんの相手に祥太くんを望んでいる雰囲気すらあって、そんな祥太くんが女の子を連れていたらショックを受けるに違いない。
「おじさんは分からないですけど、利津は大丈夫だと思います」
「そうかなあ……」
祥太くんって、実は結構鈍いんだろうか。自分の行動で周りがどれだけ動揺するか分かっていない。僕ですらここまでショックを受けているのに。
化粧室から出て来た祥太くんの連れは、席で祥太くんと話をしていた僕を見て驚いた顔をしていた。
「クリエイターのナツさんですか?」
「?」
「あの、祥太さんから聞きました。私もナツさんの作ったミュージックビデオ、すごく好きです」
なるほど、僕の話を事前にしていたわけか。ミュージックビデオの仕事はいくつかしているけど、この子の言う僕の作ったMVとはどれだろうか。
「ありがとうございます。祥太くん、もしかして僕をダシにして彼女を誘ったんですか?」
「いや、そんなんじゃないですよ」
「祥太さんの美容室がある商店街に、幼馴染がいる定食屋と伝説のクリエイターがやっているコーヒーショップがあるって聞いて」
伝説……。なんかもう既に死んでそうな感じがするな。
ふーん、祥太くんってこういう女の人が好みなんだなあ。
目や口のパーツが丸くて、ほんのりきつく見える猫目。確かに、男性ウケが良さそうだ。
「僕が映像を作ってたのは過去のことですが、今はコーヒーショップの店長なんです。よろしくお願いします」
「真樹ちゃん、ガトーショコラもナツさんの手作りらしいよ」
「へえーすごい! これ、作ったんですか」
うん、お店で出してますよー。
すごいって言われちゃったけど、これでお金取ったらダメって意味なのかなー?
まきちゃん、ね。祥太くん、ほんと色々聞かせてもらわないと僕の気が収まらなくなって来たぞ……。
祥太くんはしっかりと夕食の時間まで店内に居座り、まきちゃんという女性と仲良く話していた。
祥太くんがまきちゃんを好きなのは間違いないし、まきちゃんはどう見ても祥太くんに惹かれている。
でも、付き合ってはいないらしい。
僕はもう、若者の恋愛のことがよく分からなくなった。
店内が落ち着いていたので、接客中に届いたメッセージを確認するために携帯電話を覗く。1件、相手は日葵だ。
『この間のコンペ、勝ったよ。やっぱりナツの言う通りだった』
そうか。採れたんだな、あの案件。
『おめでとう。脱ナツ第一歩だね』とだけ返信する。
僕の古巣は、以前看板社員だった僕を切り離してからもちゃんと回っていた。
それが面白くないという気持ち半分、これでもうあの場所からは離れられるという気持ち半分、僕の往生際の悪さは昔から変わっていない。
こんな風にこっぴどく振られた元カノからメッセージをもらい、なんの躊躇もなく連絡が出来てしまう程度にプライドは持たなくなった。
日葵は、僕が会社を離れた後でライバル社の有名クリエイターと付き合った。
そのスピード感はあまりにも早く、僕と付き合っていた頃から親交があったのは明らかだった。
それが分かってもショックを受けなかった程度に、その頃は心が死んでいたけれど。
僕は、男女の色恋に疎いのかもしれない。
そう思うと、クリエイティブディレクターを辞めたのは正解だった気がする。
ラブストーリーみたいな映像を何本も作ってきたけど、本当は向いていなかったのかな。
「じゃあ、ナツさん。ご馳走様でした」
「ガトーショコラ美味しかったです」
「はい、ありがとうございました」
祥太くんとまきちゃんが揃って店を出て行った。
これから一緒に利津さんちの定食屋に行くらしい。明日あたり利津さんはうちの店に来るだろうし、2人のことを噂するかもしれない。
僕は、祥太くんがいいなら別に口出しをする気はないけれど、どうみても彼氏彼女みたいな関係で付き合えないって、なにか事情があるのだろうかと勘繰ってしまう。
なんというか、祥太くんは軽んじられる関係を簡単に受け入れてしまいそうな気がしていて、もしもそんな状況だとしたら友人としては黙っていられない。
携帯電話がメッセージを受信した。
『ナツって日曜休みだよね?』
通知で表示された文面だけで、それが日葵からだと分かる。
僕はそれを一旦見なかったことにして、祥太くんたちのいた席に向かった。
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