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終章 人生の酸いも苦いも
変化を受け入れて 2
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夜の20時半を回ったころ、私とナツさんは閉店作業を始める。
お客さんがいる時は20時45分にラストオーダーを取るけれど、冬の間は20時を過ぎたら客足はなくなった。
駅から離れた立地だから、コーヒーショップとはいえ冬の夜に弱いらしい。その分というわけではないけれど、昼間は常に満席になる。
「どうします? ブレンドの試作、やって行きますか?」
「そうですね、折角なので第一号を作ってみます」
私は早速頭の中で思い描いたブレンドコーヒーを、計量して焙煎機にかけた。今日のところは、すべての豆を同じ中浅煎りでやるつもりだ。
ナツさんは閉店作業をしているので、私の配合は見ていない。
焙煎して豆を挽いたら、家に持って帰って食後に飲めばいい。
お父さんは家で夕食を作っている。
「そういえば、この間僕が前の会社メンバーとやっていた仕事なんですけど」
「ああ、自治体のムービーを作るっていうやつですか?」
「獲ったらしいです、僕の案で」
「さすが」
ナツさんは相変わらずクリエイティブディレクターの仕事も頼られていて、最初は嫌そうだったけれど私は是非やるべきだと背中を押した。
みんなに求められている仕事ができるナツさんでいて欲しいし、何よりも私がナツさんの仕事を見たかっただけなんだけど。
あと3ヶ月で、『The Coffee Stand Natsu』はオープンして1年になる。
定食まなべは「仕出し弁当まなべ」に業態を変更して私はコーヒーショップの店員になった。
お父さんは、お弁当の注文が入った時だけ忙しそうに働いている。
「やっぱり寒い。春が待ち遠しいですね」
私は顔を刺すような鋭い空気を感じながら外に出た。試作したブレンドコーヒー200g分がほんのり暖かい。それを大切に抱えて、私はナツさんが戸締りをするのを見守っている。
ナツさんが鍵を閉めながら「春の前は本当に冷えますから、余計にそう思いますね」と白い息を吐きながら言った。
私たちはすぐ隣にある元定食屋の建物に入り、そのまま2階に上がっていく。
お父さんが揚げ物をしている音がして、私は心配しながら家のキッチンを覗いた。
「今日は、フライ?」
お父さんは一度倒れたきり失神することもなかったけれど、いつまた倒れるか分からない身体であることに間違いはない。揚げ物をしていると、どうしても心配になってしまう。
「うん、今日はお祝いだからアジフライだ」
私が何のことか分からず首を傾げると、「ありがとうございます!」とナツさんが嬉しそうにしている。どういうことかと尋ねたら、今日はナツさんの誕生日だったらしい。
「どうしてお父さんでも知ってるナツさんの誕生日を、私が知らなかったんですか!」
テーブルの席に着いてショックを受けていると、ナツさんは「言ってなかったから別に気にしないでください」と笑っている。
そういう問題じゃない。今日一日ずっとナツさんと店頭に立っていて、何もしなかった自分が許せない。
というか、ずっと一緒に生活してきて誕生日くらい自然に聞ける機会なんていくらでもあったのに、私はこれまで一体何をやってきたのだろう。
「利津さん、僕はもう、誕生日を祝うような歳じゃないので気にしないで下さい」
「でも……」
私が何もしていないのとは対照的に、お父さんはナツさんが大好きなアジフライと小さなホールのバースデーケーキまで用意していた。
白いショートケーキに苺が乗っていて、プレートに「お誕生日おめでとう、ナツさん」と書いてある。
お父さん、準備万端過ぎなんですけど……。しかもナツさんて。いつも裕さんって呼んでるくせに。
ナツさんは美味しそうにアジフライを平らげて、「今までの人生で一番美味しいアジフライでした」と満面の笑みを浮かべた。
食後にケーキを食べるのであれば、コーヒーがあるといい。私はさっき作ったブレンドコーヒーを思い出す。
「あの、ナツさん……。今日は何も用意できなかったんですけど、私がコーヒーを淹れるので飲んでいただけますか?」
ナツさんを前にコーヒーをドリップするのも、自分の作ったブレンドコーヒーを披露するのも初めてだ。
ナツさんは笑顔で「お願いします」とひとことだけ言って、テーブル席に着いたままこちらを見て微笑んだ。
家にはコーヒーを淹れられるように道具が一式揃っている。
いつもはナツさんが朝食後にコーヒーを淹れてくれて、お父さんと私はお客さんのようにそれを飲んでいた。
今日は、私がそれを担当する。
うまくできなくても、やるしかない。
やかんに水を入れて火にかける。ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、お湯が沸くのを待った。
沸騰してからフィルターをお湯で濡らしてカップや器具を温めると、フィルターにさっき作ったブレンドコーヒーを入れる。
煎りたてで挽きたてのコーヒーの、香ばしい香りが目の前に広がった。
私は豆を蒸らすことに意識をしてコーヒーを淹れ始める。
お湯が入った豆が泡を立てるように膨らんで、その度にコーヒーの香りが立つ。なんて心地の良い時間だろう。
コーヒーって、淹れている時にこんな幸せな気分になるんだ……。
私がコーヒーを淹れ終えると、既にお父さんがケーキを切り分けていた。
コーヒーは3人分。カップに入れてそれぞれの席に配る。
「……どうぞ」
緊張しながら、ナツさんにコーヒーを勧めた。
ナツさんは最初にコーヒーの香りを確認し、そしてカップに口を付ける。
こくん、と小さく飲んで味を確認した後、もう一度ごくん、と多めに飲んだ。
「どうでしょうか……?」
私はまだ、味見をしていない。
最初にナツさんの意見が欲しくて、自分で飲むよりも先にナツさんに飲んで欲しかった。
「美味しい。というかこれ、思いっきり僕好みじゃないですか」
ナツさんはそう言って、ちょっと困ったような顔をした。
その顔を見て、本当は美味しくないのか不安になる。
「利津さん、なんで自分好みじゃなく、僕好みにしたんですか?」
「ナツさんの好きなブレンドコーヒーを作ってみたかったんです」
ハッキリと言い切ると、お父さんはケーキを早速食べ始めてコーヒーを飲む。
「ふうん、こういう酸味があるコーヒーが裕さんの好みですか」
「ええ、実は……。飲みにくいですよね?」
「いいえ? とても美味しいですよ」
お父さんはどんどんケーキを平らげると、コーヒーを一気に飲んで席を立つ。
なんとなく、私とナツさんだけで話をしろという行動だ。
私はなんだかいたたまれなくなって、ケーキをひと口食べた後でコーヒーを飲んだ。
思った通りの味で、やっぱり複雑な香りと果実のような酸味が美味しい。
「うん、思い通りの味になってます」
「……やっぱり敵わないな、利津さんには」
ナツさんはそう言って苦笑いを浮かべた。
私が一回で思い通りの味を作ったことを言っているんだろう。
「師匠が優秀なお陰ですよ」
私はナツさん好みのコーヒーを飲みながら、1年前には酸味のあるコーヒーを自分から飲もうとしなかったのだと思い出す。
「いいえ、僕は優秀な師匠なんかじゃないです。ただ、人生に失敗してここに流れ着いただけなので」
ナツさんはケーキにフォークを入れて、ぼそりと言った。
「利津さんを追い詰めた会社の人たちと、同類なんです」
ナツさんは未だに過去から立ち直っていない。
コーヒーショップに立っている時は見せないけれど、ナツさんはずっと罪の意識を背負ったまま生きている。
だけど、私が社会人になって出会った悪意ある人たちとナツさんは根本的に違う。
仕事に熱心で天才肌で、追い詰められると集中してしまうだけだ。
それを止める人間が周りにいなかったから悲劇は起きてしまったけど、本来ナツさんには攻撃性なんかない。
私はそれを散々言って来たけれど、ナツさんは自分を許せていなかった。
夜の20時半を回ったころ、私とナツさんは閉店作業を始める。
お客さんがいる時は20時45分にラストオーダーを取るけれど、冬の間は20時を過ぎたら客足はなくなった。
駅から離れた立地だから、コーヒーショップとはいえ冬の夜に弱いらしい。その分というわけではないけれど、昼間は常に満席になる。
「どうします? ブレンドの試作、やって行きますか?」
「そうですね、折角なので第一号を作ってみます」
私は早速頭の中で思い描いたブレンドコーヒーを、計量して焙煎機にかけた。今日のところは、すべての豆を同じ中浅煎りでやるつもりだ。
ナツさんは閉店作業をしているので、私の配合は見ていない。
焙煎して豆を挽いたら、家に持って帰って食後に飲めばいい。
お父さんは家で夕食を作っている。
「そういえば、この間僕が前の会社メンバーとやっていた仕事なんですけど」
「ああ、自治体のムービーを作るっていうやつですか?」
「獲ったらしいです、僕の案で」
「さすが」
ナツさんは相変わらずクリエイティブディレクターの仕事も頼られていて、最初は嫌そうだったけれど私は是非やるべきだと背中を押した。
みんなに求められている仕事ができるナツさんでいて欲しいし、何よりも私がナツさんの仕事を見たかっただけなんだけど。
あと3ヶ月で、『The Coffee Stand Natsu』はオープンして1年になる。
定食まなべは「仕出し弁当まなべ」に業態を変更して私はコーヒーショップの店員になった。
お父さんは、お弁当の注文が入った時だけ忙しそうに働いている。
「やっぱり寒い。春が待ち遠しいですね」
私は顔を刺すような鋭い空気を感じながら外に出た。試作したブレンドコーヒー200g分がほんのり暖かい。それを大切に抱えて、私はナツさんが戸締りをするのを見守っている。
ナツさんが鍵を閉めながら「春の前は本当に冷えますから、余計にそう思いますね」と白い息を吐きながら言った。
私たちはすぐ隣にある元定食屋の建物に入り、そのまま2階に上がっていく。
お父さんが揚げ物をしている音がして、私は心配しながら家のキッチンを覗いた。
「今日は、フライ?」
お父さんは一度倒れたきり失神することもなかったけれど、いつまた倒れるか分からない身体であることに間違いはない。揚げ物をしていると、どうしても心配になってしまう。
「うん、今日はお祝いだからアジフライだ」
私が何のことか分からず首を傾げると、「ありがとうございます!」とナツさんが嬉しそうにしている。どういうことかと尋ねたら、今日はナツさんの誕生日だったらしい。
「どうしてお父さんでも知ってるナツさんの誕生日を、私が知らなかったんですか!」
テーブルの席に着いてショックを受けていると、ナツさんは「言ってなかったから別に気にしないでください」と笑っている。
そういう問題じゃない。今日一日ずっとナツさんと店頭に立っていて、何もしなかった自分が許せない。
というか、ずっと一緒に生活してきて誕生日くらい自然に聞ける機会なんていくらでもあったのに、私はこれまで一体何をやってきたのだろう。
「利津さん、僕はもう、誕生日を祝うような歳じゃないので気にしないで下さい」
「でも……」
私が何もしていないのとは対照的に、お父さんはナツさんが大好きなアジフライと小さなホールのバースデーケーキまで用意していた。
白いショートケーキに苺が乗っていて、プレートに「お誕生日おめでとう、ナツさん」と書いてある。
お父さん、準備万端過ぎなんですけど……。しかもナツさんて。いつも裕さんって呼んでるくせに。
ナツさんは美味しそうにアジフライを平らげて、「今までの人生で一番美味しいアジフライでした」と満面の笑みを浮かべた。
食後にケーキを食べるのであれば、コーヒーがあるといい。私はさっき作ったブレンドコーヒーを思い出す。
「あの、ナツさん……。今日は何も用意できなかったんですけど、私がコーヒーを淹れるので飲んでいただけますか?」
ナツさんを前にコーヒーをドリップするのも、自分の作ったブレンドコーヒーを披露するのも初めてだ。
ナツさんは笑顔で「お願いします」とひとことだけ言って、テーブル席に着いたままこちらを見て微笑んだ。
家にはコーヒーを淹れられるように道具が一式揃っている。
いつもはナツさんが朝食後にコーヒーを淹れてくれて、お父さんと私はお客さんのようにそれを飲んでいた。
今日は、私がそれを担当する。
うまくできなくても、やるしかない。
やかんに水を入れて火にかける。ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、お湯が沸くのを待った。
沸騰してからフィルターをお湯で濡らしてカップや器具を温めると、フィルターにさっき作ったブレンドコーヒーを入れる。
煎りたてで挽きたてのコーヒーの、香ばしい香りが目の前に広がった。
私は豆を蒸らすことに意識をしてコーヒーを淹れ始める。
お湯が入った豆が泡を立てるように膨らんで、その度にコーヒーの香りが立つ。なんて心地の良い時間だろう。
コーヒーって、淹れている時にこんな幸せな気分になるんだ……。
私がコーヒーを淹れ終えると、既にお父さんがケーキを切り分けていた。
コーヒーは3人分。カップに入れてそれぞれの席に配る。
「……どうぞ」
緊張しながら、ナツさんにコーヒーを勧めた。
ナツさんは最初にコーヒーの香りを確認し、そしてカップに口を付ける。
こくん、と小さく飲んで味を確認した後、もう一度ごくん、と多めに飲んだ。
「どうでしょうか……?」
私はまだ、味見をしていない。
最初にナツさんの意見が欲しくて、自分で飲むよりも先にナツさんに飲んで欲しかった。
「美味しい。というかこれ、思いっきり僕好みじゃないですか」
ナツさんはそう言って、ちょっと困ったような顔をした。
その顔を見て、本当は美味しくないのか不安になる。
「利津さん、なんで自分好みじゃなく、僕好みにしたんですか?」
「ナツさんの好きなブレンドコーヒーを作ってみたかったんです」
ハッキリと言い切ると、お父さんはケーキを早速食べ始めてコーヒーを飲む。
「ふうん、こういう酸味があるコーヒーが裕さんの好みですか」
「ええ、実は……。飲みにくいですよね?」
「いいえ? とても美味しいですよ」
お父さんはどんどんケーキを平らげると、コーヒーを一気に飲んで席を立つ。
なんとなく、私とナツさんだけで話をしろという行動だ。
私はなんだかいたたまれなくなって、ケーキをひと口食べた後でコーヒーを飲んだ。
思った通りの味で、やっぱり複雑な香りと果実のような酸味が美味しい。
「うん、思い通りの味になってます」
「……やっぱり敵わないな、利津さんには」
ナツさんはそう言って苦笑いを浮かべた。
私が一回で思い通りの味を作ったことを言っているんだろう。
「師匠が優秀なお陰ですよ」
私はナツさん好みのコーヒーを飲みながら、1年前には酸味のあるコーヒーを自分から飲もうとしなかったのだと思い出す。
「いいえ、僕は優秀な師匠なんかじゃないです。ただ、人生に失敗してここに流れ着いただけなので」
ナツさんはケーキにフォークを入れて、ぼそりと言った。
「利津さんを追い詰めた会社の人たちと、同類なんです」
ナツさんは未だに過去から立ち直っていない。
コーヒーショップに立っている時は見せないけれど、ナツさんはずっと罪の意識を背負ったまま生きている。
だけど、私が社会人になって出会った悪意ある人たちとナツさんは根本的に違う。
仕事に熱心で天才肌で、追い詰められると集中してしまうだけだ。
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