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由奈の部屋、身も心もとけあって(1)※
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二人が見つめ合ってから数秒。呼吸と微かな衣擦れだけが聞こえる部屋に、紘人さんの喉がごくりと鳴る音が響いた。ごつごつした喉仏に意識を取られた隙に、どさりとベッドに押し倒された。
「由奈、愛してる」
蕩けてしまいそうなほど甘い声で呟かれ、ぽわっと頬が熱くなる。ぎゅうっと抱きしめてくれる腕が心地よく、おずおずと彼を抱きしめ返す。紘人さんは私の首元に鼻を埋めると一度「すん」と鼻を鳴らし、「由奈を抱っこしてると落ち着くね」と大きく息を吐いた。
「私も、落ち着きます。ちゃんとお話しするようになってまだ数週間なのに、ずっと前から一緒にいたみたいだし、これからもずっと一緒にいるような気がするんです」
「……うん、俺も。でも、だいぶ浮かれちゃって、年甲斐もなく盛って申し訳ないというか」
「私だって同じです……付き合い始めたばかりだし、今くらい浮かれていっぱいいちゃいちゃしていたって、いいじゃないですか……さっきもキスされて、今も、抱きしめられて……紘人さんがもっともっとほしいの、って言ったら、紘人さんは私のこといやらしいって思うんですか……?」
思わない。そう呟きながら紘人さんは腕の力を強めて応えてくれた。
彼の真一文字に結ばれた唇に触れるだけのキスをした。くすぐったい感覚に、彼は舌なめずりをして、私を見下ろしながら自身の服を脱ぎ捨てた。
「由奈も、脱がせちゃうよ」
私の下着を外しながら、紘人さんはもう片方の手で私の頭や肩、腕を撫でてくれている。ずっと私の瞳を見つめる視線に、私が心から愛されているのだと思い知らされてしまう。お互いに生まれたままの姿になって、身体をくっつけ合う。体温は熱く、心臓がどきどきしているのがばれてしまいそう。
とうとう、彼の手が私の胸を覆った。下着越しに触られるのとは全く違う、直接的な刺激に身体が小さく跳ねる。彼の大きな手にすっぽりと包まれて優しく揉まれる。胸に沈み込む硬い指に肌がちりちりと敏感に反応し、手のひらに擦れる先端が熱を帯び始めた。身を固くして堪えていると、力を抜いてと言わんばかりに優しい口づけをされる。深いものではない、啄むようなキスに、ちゅ、ちゅ、と可愛らしい音が鳴る。
「んっ、ぁ、」
「全部、全部、可愛いよ」
声も、反応も、顔も、身体も、全部好き。困ったように眉を下げるのに、指は先端ばかりを指の腹で擦ったり、きゅっと摘まんだり、爪で掻いたり。私を困らせてくることを繰り返してくる。言葉と顔と行動が一致しない、そんなちぐはぐな状態が、きっと今の紘人さんの素なのだと思う。
「ひぁっ、あ、ぅ、」
彼の両肩に手を置いて、首を横に振る。彼に触れられると、どうしてこんなに気持ちよくなってしまうのだろう。自分で触れたってなんともない頂を中心に、じんじんと体の奥が熱くなる。彼に触れられた部分からじわじわと身体中が熱く溶けていくようだった。
「ぁんっ、ぁ、んぅっ」
紘人さんが頂に噛みついてきた。熱く濡れた感触に背筋が粟立って、数時間ぶりに秘部にじんわりと何かが滲みだす。彼の整った顔が私の胸に埋まって、夢中になって頂を舐めているという倒錯的な光景に、理性が蕩けだしていく。
前歯で軽く甘噛みされ、より一層尖ったところに舌を巻きつかせて強く吸い上げられる。緩急のある刺激に声を我慢することが難しくなり、くぐもった嬌声を上げた。
「っきゃぁ、ふぁ、」
「……会社では浮いた話も聞かない藤井さんがさ、俺の下でこんなに可愛い顔して……もっともっとって欲しそうな顔して……いじめられるのも嫌いじゃないなんて……何度考えても頭おかしくなりそうなくらい可愛い……今も、困った顔しているのに声も身体も悦んでいて、もう、俺のことどうしたいの……?」
胸を弄っていた手が、脇腹やくびれを辿って下腹部にさしかかる。ソコに触れられそうで触れられない時間は、じれったく永遠にも感じるが、心の準備をする余裕はなく一瞬にも思えた。
秘裂に彼の指がくちゅりと沈み込んで、私から溢れた滑りを纏っていく。すぐにぷくりと膨らみつつある肉芽を指先が掠め、びりびりと痺れるような快感に背中がくねる。自然と及び腰になる私を追い詰めるように、紘人さんが繰り返しそこをつつき、撫でた。
背筋を駆け抜ける快感に、あっという間に快感の波が襲ってくる。彼の肩にぎゅっと強くしがみつきながら、ただただあられもない声を上げた。小さなしこりはほんの些細な刺激にも敏感に反応し、彼の指をしとどに濡らしていく。
「由奈、愛してる」
蕩けてしまいそうなほど甘い声で呟かれ、ぽわっと頬が熱くなる。ぎゅうっと抱きしめてくれる腕が心地よく、おずおずと彼を抱きしめ返す。紘人さんは私の首元に鼻を埋めると一度「すん」と鼻を鳴らし、「由奈を抱っこしてると落ち着くね」と大きく息を吐いた。
「私も、落ち着きます。ちゃんとお話しするようになってまだ数週間なのに、ずっと前から一緒にいたみたいだし、これからもずっと一緒にいるような気がするんです」
「……うん、俺も。でも、だいぶ浮かれちゃって、年甲斐もなく盛って申し訳ないというか」
「私だって同じです……付き合い始めたばかりだし、今くらい浮かれていっぱいいちゃいちゃしていたって、いいじゃないですか……さっきもキスされて、今も、抱きしめられて……紘人さんがもっともっとほしいの、って言ったら、紘人さんは私のこといやらしいって思うんですか……?」
思わない。そう呟きながら紘人さんは腕の力を強めて応えてくれた。
彼の真一文字に結ばれた唇に触れるだけのキスをした。くすぐったい感覚に、彼は舌なめずりをして、私を見下ろしながら自身の服を脱ぎ捨てた。
「由奈も、脱がせちゃうよ」
私の下着を外しながら、紘人さんはもう片方の手で私の頭や肩、腕を撫でてくれている。ずっと私の瞳を見つめる視線に、私が心から愛されているのだと思い知らされてしまう。お互いに生まれたままの姿になって、身体をくっつけ合う。体温は熱く、心臓がどきどきしているのがばれてしまいそう。
とうとう、彼の手が私の胸を覆った。下着越しに触られるのとは全く違う、直接的な刺激に身体が小さく跳ねる。彼の大きな手にすっぽりと包まれて優しく揉まれる。胸に沈み込む硬い指に肌がちりちりと敏感に反応し、手のひらに擦れる先端が熱を帯び始めた。身を固くして堪えていると、力を抜いてと言わんばかりに優しい口づけをされる。深いものではない、啄むようなキスに、ちゅ、ちゅ、と可愛らしい音が鳴る。
「んっ、ぁ、」
「全部、全部、可愛いよ」
声も、反応も、顔も、身体も、全部好き。困ったように眉を下げるのに、指は先端ばかりを指の腹で擦ったり、きゅっと摘まんだり、爪で掻いたり。私を困らせてくることを繰り返してくる。言葉と顔と行動が一致しない、そんなちぐはぐな状態が、きっと今の紘人さんの素なのだと思う。
「ひぁっ、あ、ぅ、」
彼の両肩に手を置いて、首を横に振る。彼に触れられると、どうしてこんなに気持ちよくなってしまうのだろう。自分で触れたってなんともない頂を中心に、じんじんと体の奥が熱くなる。彼に触れられた部分からじわじわと身体中が熱く溶けていくようだった。
「ぁんっ、ぁ、んぅっ」
紘人さんが頂に噛みついてきた。熱く濡れた感触に背筋が粟立って、数時間ぶりに秘部にじんわりと何かが滲みだす。彼の整った顔が私の胸に埋まって、夢中になって頂を舐めているという倒錯的な光景に、理性が蕩けだしていく。
前歯で軽く甘噛みされ、より一層尖ったところに舌を巻きつかせて強く吸い上げられる。緩急のある刺激に声を我慢することが難しくなり、くぐもった嬌声を上げた。
「っきゃぁ、ふぁ、」
「……会社では浮いた話も聞かない藤井さんがさ、俺の下でこんなに可愛い顔して……もっともっとって欲しそうな顔して……いじめられるのも嫌いじゃないなんて……何度考えても頭おかしくなりそうなくらい可愛い……今も、困った顔しているのに声も身体も悦んでいて、もう、俺のことどうしたいの……?」
胸を弄っていた手が、脇腹やくびれを辿って下腹部にさしかかる。ソコに触れられそうで触れられない時間は、じれったく永遠にも感じるが、心の準備をする余裕はなく一瞬にも思えた。
秘裂に彼の指がくちゅりと沈み込んで、私から溢れた滑りを纏っていく。すぐにぷくりと膨らみつつある肉芽を指先が掠め、びりびりと痺れるような快感に背中がくねる。自然と及び腰になる私を追い詰めるように、紘人さんが繰り返しそこをつつき、撫でた。
背筋を駆け抜ける快感に、あっという間に快感の波が襲ってくる。彼の肩にぎゅっと強くしがみつきながら、ただただあられもない声を上げた。小さなしこりはほんの些細な刺激にも敏感に反応し、彼の指をしとどに濡らしていく。
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