【完結】愛されることを諦めた私に愛を教えてくれたのは、愛を知らない冷酷公爵様でした

「出来損ないのあの子をあなたの代わりとして嫁がせましょ。あんなところに嫁いだら何をされるか分からないもの」

 小国アーレンス王国は突如隣国シュナイダー帝国の侵略を受け、城を呆気なく制圧された。
 アーレンス城を制圧したのは冷酷無慈悲な帝国の魔道将軍オスカー・シュナイダー公爵。
 アーレンス王国は無条件降伏を受け入れ、帝国の支配下へと下る。
 皇帝が戦利品として要求してきたのは、アーレンス王国第一王女エリーゼの身柄。皇帝の甥っ子であるオスカーのもとへ嫁がせるためであった。

 だが、可愛い我が子をそんな非情な男のもとへなど嫁がせたくない第一王妃アーレンスは、第二王妃の子であるフローラをエリーゼの身代わりとして帝国に差し出すのであった。

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 毎日虐められているにも関わらず、心優しく育ったフローラには、不思議な力があった。だがそれは誰にも気付かれることなく、彼女自身も無自覚であった。
 そんなフローラがオスカーのもとへ嫁いだことで、アーレンス城には悲劇が起こることとなる。
 一方で拷問覚悟で嫁いだフローラに待っていたのは……?

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