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本編
第二十二話 来たれ!新星
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馬の世界では桜花賞が終わり、次の優駿牝馬に向けた調整がフルピッチで行われてるであろう四月中旬。
「こんにちは~。今日も来ちゃいました」
野馬追部厩舎には、今日も元気な声が響く。
「あ、栞奈ちゃんだ~!」
結那がその声の主―野馬追部への仮入部を目論む木地小屋栞奈ちゃんに言った。
「すいません!陸上部です!栞奈さん、お話だけでも!」
「バスケ部どうですか?」
栞奈ちゃんの後ろから、運動部たちの勧誘がぞろぞろとついてくる。
「すいません、今回はお断りさせていただきまs・・・」
「お話だけでも!」
「せめて仮入部してから決めよう!」
栞奈ちゃんが断ろうとするも、食い下がる勧誘者たち。
「もう・・・・・」
わたしの隣の馬房を掃除していた友里恵が、フォークを置く。
「いいの?先輩も混じってるかもだよ?」
「大丈夫。あいつら、全員わたしのクラスメイトだから」
わたしが言うと、友里恵は勧誘の人だかりを一瞥して、馬房から出て行った。
「ちょっとアンタたち!厩舎の前で長居しないでくれる?」
厩舎の入り口の方で、友里恵が勧誘者の人垣の真ん中に割り込む。
「ここ、馬が通るし、厩舎には出産を控えた馬もいるの。あんまり騒ぎ立てないでもらえる?ほら散った散った!」
勧誘を追い散らし、栞奈ちゃんの手を掴んでやってくる友里恵。
「ありがとうございます。最近、勧誘が激しくて・・・・・」
栞奈ちゃんが頭を下げる。
「中学時代は陸上部のエースだったなんてね・・・・・」
わたしが栞奈ちゃんと共通の友達に聞いたところ、猪苗代時代の栞奈ちゃんは陸上部のエースで、全国大会レベルの選手だったらしい。
「そんなことないですよ。上には上がいますし、わたしは、ただただ走るのが好きなだけですし・・・・・」
謙遜する栞奈ちゃん。
「そんなことないよ~」
友里恵が栞奈ちゃんの肩を叩く。
「じゃあわたし、着替えてきますね!」
「OK!終わったらコクオーのお世話お願いね!」
わたしは栞奈ちゃんに返すと、ユメノハテマデたちがいる第二厩舎に向かった。
ドシッ、ドシッ
重々しい足音。
「ハイ!そう。いい感じだよ!」
軽快な栞奈ちゃんの掛け声。
シャン、シャン・・・・・・
コクオーの馬具につけられた鎖が鈴みたいな音を奏でた。
「精が出ますな~」
わたしは天照を洗い場に引きながら、栞奈ちゃんに言う。
「初めての担当馬ですから!」
栞奈ちゃんはコクオーに鞍ではなく、馬車や馬橇に使う引き具を装着し、その上から鞍も鐙もなしにまたがっていた。
「鞍なしで大丈夫?」
「コクオーは背中が広いので大丈夫です!」
栞奈ちゃんと話しながら、わたしは二階に行くと、いつもと違うサドルロッカーを開ける。
「これね・・・・・」
わたしが取り出したのは、競走馬用の調教鞍。普段から天照が使っている軍用鞍と違い、全体的に薄くて軽そうな作りになっていた。
「よいしょっ・・・・うわっ!軽っ!」
普段使いの鞍よりも数倍は軽いそれを手に取り、天照の待つ馬房に向かう。
「お疲れさん」
洗い場では、光太が天照の鼻をなでて待っていた。
「お疲れ。はいこれ、今回の馬具ね」
光太に馬具を持たせ、体重計に乗せる。
「はい、斤量は五十五キロ。クリア」
騎手、馬具、衣服含めて既定の重量になっているのを確認。
「光太、右側を頼むね」
「オーライ!」
天照の背に、競走馬の調教に使う軽めのゼッケンを敷いて、上から調教鞍を置く。
「腹帯お願い」
「はいよ!」
いつもの軍用鞍と違い、着物の帯のように、全部の上から腹帯を巻き、ギュッと締めた。
カチッ
すでに馬房内で無口からハミと頭絡に付け替えてたから、そのまま引手をつけて歩き出す。
「よし、行きますか・・・・・・」
天照を厩舎から外に引き出し、厩舎入り口前で停止する。
「じゃあ・・・・・」
わたしはヘルメットとゴーグルを装着し、手に鞭を持つ光太を見た。
「今日は坂路を襲歩で五本。二本ごとにキャンターでクールダウンとウォーミングアップを前後にすること。思いっ切り追ってもいいけど・・・・・」
光太に向かって手をのばすと、その手から鞭を奪い取る。
「鞭は使用禁止。天照は鞭が大嫌いだから」
「わかった。鞭はあさひに預ける」
光太はそう言って、天照の鬐甲と鞍の後部に手をかけた。
「えいっ!」
足で地面を蹴り、腕力で体を馬上に引き上げる。
スチャ・・・
両足を短い鐙に入れ、手綱を握る。それを確認し、わたしは天照の引手に手をかけた。
「それじゃあ・・・・・」
天照の顔を馬道に向け、引手を外す。
「行ってらっしゃい!」
「フゥッ・・・・・」
僕―源光太は、友人の愛馬、天照の鞍上で大きく息を吸って吐き出す。
「さて、行きますか・・・・・」
手綱を握ると、天照の腹を軽く蹴った。
ザッ、ザッ・・・・
天照が並足で歩き出す。
「まずはキャンターでウォーミングアップ・・・・」
さらに天照の腹を蹴り、駈歩にスピードを上げる。
ドッ、ドッ・・・・・
駈歩で厩舎の周りを二周し、坂路のあるコースに頭を向けた。
「よし、天照・・・・・・」
彼女の腹を押しながら、手綱を引き絞る。車で言えばアクセルとブレーキを同時に踏むような感じ。
「行くぞ!」
手綱を解放すると、天照は一気に襲歩で駆けだした。
ドドドドドドドドド・・・・・・・!
鞍から腰を浮かせ、前傾姿勢でモンキー乗りの姿勢をとる。
「いいぞ天照!どこまでも突っ走れ!」
耳元でヒョウヒョウと風が唸り、景色が前から後ろへ素晴らしい速さで流れていく。
「ブルルッ!」
天照が大きく鼻を鳴らし、坂路に入った。
ドカッ、ドカッ・・・・・・
襲歩で一気に坂を上っていく。
「ん・・・・・?」
坂路の途中、あさひが柵の外から見ているような気がした。
ドドッ、ドドッ・・・・・
坂路が終わりを迎え、駐車場への右カーブが見える。
「ホーホー」
僕は上体を起こすと、鞍の上に尻を突く。
グイッ
天照の手綱を引き、ゆるゆると速度を駈歩まで落とした。
ドコッ、ドコッ・・・・・・
駈歩のままカーブを曲がり、駐車場を横切る。
「この先は襲歩で下り坂・・・・・・」
キャンターでカーブを曲がったところで、再び腰を浮かせてモンキー乗りになって天照に合図を送った。
ドドッ、ドドッ・・・・・!
天照が再び襲歩で駆けだす。
「よしっ!」
僕は手綱を握りしめ、耳元の風を感じた。
「ふぅん・・・・・」
わたし―春峰あさひは、襲歩で坂路を駆け上がる天照と光太を見送りながらつぶやく。
「随分と騎乗が上手くなってるじゃん・・・・・」
光太の騎乗は、わたしが入部した去年の夏頃から、格段に上達していた。
(きっと、この腕だったら、競馬学校の騎乗試験も百パー合格だろう)
でも・・・・・
(競馬学校に行ったら、離れ離れ・・・・・)
競馬学校は厳しいところだと聞く。自由時間も少ないし、全寮制で南相馬からも離れることになる。
(って、何考えてるんだわたしは⁉)
光太のことを頭の中から振り払い、他の担当馬のお世話のためにパドックエリアに向かう。と・・・
「春峰先輩!」
後ろから声が聞こえた。
「正彦、どうしたの?」
声をかけてきたのは、今年度入学してきた土狩正彦。青鹿毛のような色をした髪をきれいに整え、失明している左目には眼帯を身に着けていた。
「今、馬道って使用中ですか?」
「いや、普通に誰でも使ってOKだから、光太が爆走しているのだけ注意してもらえば大丈夫」
「ありがとうございます!」
わたしが言うと、正彦は一礼して厩舎に向かっていった。
カポッ、カポッ・・・・
蹄の音とともに、一頭の青毛馬が正彦に引かれて出てくる。
「その子が正彦の馬だったよね。クバンコサック・・・・だっけ?」
「はい!八歳の牡馬です!」
わたしが言うと、正彦がうなずき、クバンもうなずくように首を振る。その顔には紫色のメンコをつけ、右目の部分はカップ状の眼帯で覆われていた。
「その子も片目が見えないんだっけ?」
「そうですね・・・・競走馬時代に、調教中の事故で・・・・・」
そう言ってクバンの頬をなでる正彦。
「グフフ、グフフ・・・・」
クバンが正彦に甘えてもたれかかる。
「随分なついてるね」
「右の視力をなくしたころから、よく人に甘えるようになったそうで・・・・」
わたしが言うと正彦は困惑気味に笑った。
「んじゃ、光太が走ってるのと、鬼鹿毛に目をつけられないよう気を付けてね」
「はい!行ってきます!」
正彦はひらりとクバンにまたがると、馬道の方に歩いて行った。
「こんにちは~。今日も来ちゃいました」
野馬追部厩舎には、今日も元気な声が響く。
「あ、栞奈ちゃんだ~!」
結那がその声の主―野馬追部への仮入部を目論む木地小屋栞奈ちゃんに言った。
「すいません!陸上部です!栞奈さん、お話だけでも!」
「バスケ部どうですか?」
栞奈ちゃんの後ろから、運動部たちの勧誘がぞろぞろとついてくる。
「すいません、今回はお断りさせていただきまs・・・」
「お話だけでも!」
「せめて仮入部してから決めよう!」
栞奈ちゃんが断ろうとするも、食い下がる勧誘者たち。
「もう・・・・・」
わたしの隣の馬房を掃除していた友里恵が、フォークを置く。
「いいの?先輩も混じってるかもだよ?」
「大丈夫。あいつら、全員わたしのクラスメイトだから」
わたしが言うと、友里恵は勧誘の人だかりを一瞥して、馬房から出て行った。
「ちょっとアンタたち!厩舎の前で長居しないでくれる?」
厩舎の入り口の方で、友里恵が勧誘者の人垣の真ん中に割り込む。
「ここ、馬が通るし、厩舎には出産を控えた馬もいるの。あんまり騒ぎ立てないでもらえる?ほら散った散った!」
勧誘を追い散らし、栞奈ちゃんの手を掴んでやってくる友里恵。
「ありがとうございます。最近、勧誘が激しくて・・・・・」
栞奈ちゃんが頭を下げる。
「中学時代は陸上部のエースだったなんてね・・・・・」
わたしが栞奈ちゃんと共通の友達に聞いたところ、猪苗代時代の栞奈ちゃんは陸上部のエースで、全国大会レベルの選手だったらしい。
「そんなことないですよ。上には上がいますし、わたしは、ただただ走るのが好きなだけですし・・・・・」
謙遜する栞奈ちゃん。
「そんなことないよ~」
友里恵が栞奈ちゃんの肩を叩く。
「じゃあわたし、着替えてきますね!」
「OK!終わったらコクオーのお世話お願いね!」
わたしは栞奈ちゃんに返すと、ユメノハテマデたちがいる第二厩舎に向かった。
ドシッ、ドシッ
重々しい足音。
「ハイ!そう。いい感じだよ!」
軽快な栞奈ちゃんの掛け声。
シャン、シャン・・・・・・
コクオーの馬具につけられた鎖が鈴みたいな音を奏でた。
「精が出ますな~」
わたしは天照を洗い場に引きながら、栞奈ちゃんに言う。
「初めての担当馬ですから!」
栞奈ちゃんはコクオーに鞍ではなく、馬車や馬橇に使う引き具を装着し、その上から鞍も鐙もなしにまたがっていた。
「鞍なしで大丈夫?」
「コクオーは背中が広いので大丈夫です!」
栞奈ちゃんと話しながら、わたしは二階に行くと、いつもと違うサドルロッカーを開ける。
「これね・・・・・」
わたしが取り出したのは、競走馬用の調教鞍。普段から天照が使っている軍用鞍と違い、全体的に薄くて軽そうな作りになっていた。
「よいしょっ・・・・うわっ!軽っ!」
普段使いの鞍よりも数倍は軽いそれを手に取り、天照の待つ馬房に向かう。
「お疲れさん」
洗い場では、光太が天照の鼻をなでて待っていた。
「お疲れ。はいこれ、今回の馬具ね」
光太に馬具を持たせ、体重計に乗せる。
「はい、斤量は五十五キロ。クリア」
騎手、馬具、衣服含めて既定の重量になっているのを確認。
「光太、右側を頼むね」
「オーライ!」
天照の背に、競走馬の調教に使う軽めのゼッケンを敷いて、上から調教鞍を置く。
「腹帯お願い」
「はいよ!」
いつもの軍用鞍と違い、着物の帯のように、全部の上から腹帯を巻き、ギュッと締めた。
カチッ
すでに馬房内で無口からハミと頭絡に付け替えてたから、そのまま引手をつけて歩き出す。
「よし、行きますか・・・・・・」
天照を厩舎から外に引き出し、厩舎入り口前で停止する。
「じゃあ・・・・・」
わたしはヘルメットとゴーグルを装着し、手に鞭を持つ光太を見た。
「今日は坂路を襲歩で五本。二本ごとにキャンターでクールダウンとウォーミングアップを前後にすること。思いっ切り追ってもいいけど・・・・・」
光太に向かって手をのばすと、その手から鞭を奪い取る。
「鞭は使用禁止。天照は鞭が大嫌いだから」
「わかった。鞭はあさひに預ける」
光太はそう言って、天照の鬐甲と鞍の後部に手をかけた。
「えいっ!」
足で地面を蹴り、腕力で体を馬上に引き上げる。
スチャ・・・
両足を短い鐙に入れ、手綱を握る。それを確認し、わたしは天照の引手に手をかけた。
「それじゃあ・・・・・」
天照の顔を馬道に向け、引手を外す。
「行ってらっしゃい!」
「フゥッ・・・・・」
僕―源光太は、友人の愛馬、天照の鞍上で大きく息を吸って吐き出す。
「さて、行きますか・・・・・」
手綱を握ると、天照の腹を軽く蹴った。
ザッ、ザッ・・・・
天照が並足で歩き出す。
「まずはキャンターでウォーミングアップ・・・・」
さらに天照の腹を蹴り、駈歩にスピードを上げる。
ドッ、ドッ・・・・・
駈歩で厩舎の周りを二周し、坂路のあるコースに頭を向けた。
「よし、天照・・・・・・」
彼女の腹を押しながら、手綱を引き絞る。車で言えばアクセルとブレーキを同時に踏むような感じ。
「行くぞ!」
手綱を解放すると、天照は一気に襲歩で駆けだした。
ドドドドドドドドド・・・・・・・!
鞍から腰を浮かせ、前傾姿勢でモンキー乗りの姿勢をとる。
「いいぞ天照!どこまでも突っ走れ!」
耳元でヒョウヒョウと風が唸り、景色が前から後ろへ素晴らしい速さで流れていく。
「ブルルッ!」
天照が大きく鼻を鳴らし、坂路に入った。
ドカッ、ドカッ・・・・・・
襲歩で一気に坂を上っていく。
「ん・・・・・?」
坂路の途中、あさひが柵の外から見ているような気がした。
ドドッ、ドドッ・・・・・
坂路が終わりを迎え、駐車場への右カーブが見える。
「ホーホー」
僕は上体を起こすと、鞍の上に尻を突く。
グイッ
天照の手綱を引き、ゆるゆると速度を駈歩まで落とした。
ドコッ、ドコッ・・・・・・
駈歩のままカーブを曲がり、駐車場を横切る。
「この先は襲歩で下り坂・・・・・・」
キャンターでカーブを曲がったところで、再び腰を浮かせてモンキー乗りになって天照に合図を送った。
ドドッ、ドドッ・・・・・!
天照が再び襲歩で駆けだす。
「よしっ!」
僕は手綱を握りしめ、耳元の風を感じた。
「ふぅん・・・・・」
わたし―春峰あさひは、襲歩で坂路を駆け上がる天照と光太を見送りながらつぶやく。
「随分と騎乗が上手くなってるじゃん・・・・・」
光太の騎乗は、わたしが入部した去年の夏頃から、格段に上達していた。
(きっと、この腕だったら、競馬学校の騎乗試験も百パー合格だろう)
でも・・・・・
(競馬学校に行ったら、離れ離れ・・・・・)
競馬学校は厳しいところだと聞く。自由時間も少ないし、全寮制で南相馬からも離れることになる。
(って、何考えてるんだわたしは⁉)
光太のことを頭の中から振り払い、他の担当馬のお世話のためにパドックエリアに向かう。と・・・
「春峰先輩!」
後ろから声が聞こえた。
「正彦、どうしたの?」
声をかけてきたのは、今年度入学してきた土狩正彦。青鹿毛のような色をした髪をきれいに整え、失明している左目には眼帯を身に着けていた。
「今、馬道って使用中ですか?」
「いや、普通に誰でも使ってOKだから、光太が爆走しているのだけ注意してもらえば大丈夫」
「ありがとうございます!」
わたしが言うと、正彦は一礼して厩舎に向かっていった。
カポッ、カポッ・・・・
蹄の音とともに、一頭の青毛馬が正彦に引かれて出てくる。
「その子が正彦の馬だったよね。クバンコサック・・・・だっけ?」
「はい!八歳の牡馬です!」
わたしが言うと、正彦がうなずき、クバンもうなずくように首を振る。その顔には紫色のメンコをつけ、右目の部分はカップ状の眼帯で覆われていた。
「その子も片目が見えないんだっけ?」
「そうですね・・・・競走馬時代に、調教中の事故で・・・・・」
そう言ってクバンの頬をなでる正彦。
「グフフ、グフフ・・・・」
クバンが正彦に甘えてもたれかかる。
「随分なついてるね」
「右の視力をなくしたころから、よく人に甘えるようになったそうで・・・・」
わたしが言うと正彦は困惑気味に笑った。
「んじゃ、光太が走ってるのと、鬼鹿毛に目をつけられないよう気を付けてね」
「はい!行ってきます!」
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