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本編
第二十三話 旗の覚悟
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「さて・・・・・」
いつものように野馬追部第一厩舎二階。
「栞奈ちゃんの一家って、これまでずっと会津だったんだよね・・・・・」
「そうですね。こっちに親戚はいるんですけど、長年疎遠でしたし・・・・」
栞奈ちゃんが考えながら言った。
「栞奈ちゃんの家って、武士?」
「いえ、そういうのではないですし、旗指物のデザインとかもありませんね」
そういいながら、栞奈ちゃんはさらさらとスケッチブックに図案を描いていく。
「とりあえず、旗指物台帳置いとくね」
わたしが差し出したのは、「旗印台帳」と呼ばれる書類。野馬追に参加するすべての家の旗指物のデザインが集められているものだ。
「ありがとうございます!」
栞奈ちゃんはスケッチブックから顔を上げず言うと、さらさらと図案を描き上げていく。
「ほう。栞奈ちゃんは雷光ベースですか・・・・・・」
一階から上がってきた結那が、スケッチブックを覗き込んで言った。
「はい!会津にあった前の家、一度雷が落ちたことあるんだそうです。ちょうどそのころ、母がわたしを授かったみたいで・・・・・」
「なるほど、雷は栞奈ちゃんのシンボル的なものってことね」
「そうです!」
栞奈ちゃんはそう言いながら、描き上げた図案を見てうなずく。
「これでどうでしょうか!」
「いいんじゃない?闇夜に雷光」
「なんか強そうだね~!」
わたしと結那が言うと、栞奈ちゃんは嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます!」
それから一週間後・・・・・・
ヒュン!ヒュン!
家の庭で木刀を振っていると、母屋から冴子お姉ちゃんが顔を出した。
「あさひちゃん!」
「はい、どうしましたか?」
わたしが答えると、冴子お姉ちゃんはニッコリ笑って言う。
「あさひちゃんの装備って、今どのあたりまでそろってたっけ?」
「ほぼそろってるんじゃないですか?鎧も大鎧がありますし、太刀も作ってもらいましたから」
答えると、冴子お姉ちゃんは少し笑った。
「まだ何かありましたっけ?」
「あさひちゃん、旗指物忘れてない?」
あ・・・・・・
「そういえば、そうでしたね」
「でしょ~?」
冴子お姉ちゃんはわたしの手を握り、車の方に引っ張っていく。
「あの~、冴子お姉ちゃん、一体わたしをどこに連れて行くおつもりで?」
「染物屋さん」
「だと思ってました~」
そうして、わたしは木刀を持ったまま車に乗せられ、染物屋さんに連れていかれたのだった。
キキッ!
冴子お姉ちゃんがブレーキを踏み、一軒のお店の前に車が止まった。
「わたしはエンジン切ってから行くから、あさひちゃんは先にお店に行ってて!」
「え?ちょっ⁉」
わたしは木刀を手に持ったまま車外に出ると、染物屋さんの暖簾をくぐる。
「すみません!」
お店の奥に向かって声をかけると、中から一人の男の人が出てきた。そして、開口一番・・・・・
「うちは道場じゃないよ」
「はい?」
「いや、道場破りならあっち・・・・・・」
男の人の視線が右手の木刀に向けられているのを見たわたしは、サッと木刀を背中に隠す。
「すいません。道場破りではなくて、旗指物の注文に・・・・・・」
そこまで言ったところで、後ろから気の抜けた声が聞こえた。
「あさひちゃ~ん、遅くなってごめんね~」
冴子お姉ちゃんが、いつもの腑抜けた笑みで走ってくる。
「なんだ、春峰んとこか・・・・・・」
「そうですよ~」
男の人が気の抜けたような顔をし、冴子お姉ちゃんがへらへらと笑った。
「と、言うことは、この子はもしや・・・・・」
「そう。わたしの姪にして自慢の弟子だよ~」
冴子お姉ちゃんは、わたしの肩に両手を置き、うなずく。
「そうか。あのガキもこんなにでっかくなったか・・・・・」
感慨深げに無精ひげの生えた顎を撫でる男の人を見ながら、わたしは冴子お姉ちゃんに言った。
「この方、どなたですか?」
「あ、言い忘れてたね~。この方は、代々うちの旗指物を染めて下さってる、西野染物店の旦那、智樹さん」
冴子お姉ちゃんの紹介に、智樹さんが会釈をする。
「初めまして・・・・ではなさそうですね。わたしは春峰あさひ。今年から野馬追に参加することになりました」
わたしも会釈を返し、自己紹介する。
「で、智樹さん!」
冴子お姉ちゃんが智樹さんの目を見て言った。
「わたしの可愛い可愛い姪っ子の旗指物はどうなってるかな?」
「まったく、お前の叔母バカは変わらずだな」
智樹さんが後頭部を掻きながら言う。「叔母」というワードを聞いた冴子お姉ちゃんがすさまじい殺気を放つけど、そんなのお構いなしだ。
「昨日染まったとこだ。これから糊を落とす」
智樹さんはそう言うと、お店の奥に消えていく。
「よしよし、これだな・・・・・・」
手にたたまれた旗指物を持って出てきた。
「さて、行くか・・・」
「どこへですか?」
わたしが訊くと、智樹さんはニヤッと笑って答える。
「川だ」
バサッ
川の水面に大きな影が映る。
ビチャッ
その影はそのまま川に落ちると、その姿を現した。
「こうして、川の水で糊を落とす」
智樹さんがそう言いながら川の中に浸けた旗指物の隅を石で抑える。
ゴシゴシ・・・・
布をこすり合わせ、丁寧に糊を落としていった。
「・・・・綺麗ですね」
わたしが言うと、冴子お姉ちゃんが首を縦に振る。
「この時期は、野馬追の旗指物で川が埋め尽くされるんだ」
周りを見ると、川のそこかしこで旗指物が水中にたなびいていた。
「この旗指物全部、野馬追で武者が背負うんですよね・・・・・」
「そうだよ。その家にしか許されていない、家の象徴」
そういう冴子お姉ちゃんの方に、わたしは向き直った。
「冴子お姉ちゃん」
「どうしたの?」
わたしは冴子お姉ちゃんの目をまっすぐ見つめ、口を開く。
「わたし、この旗に恥じないように、春峰家の名を汚さないよう、精一杯頑張ります」
「ふふっ」
冴子お姉ちゃんは少し笑うと、わたしの肩に手を置いた。
「大丈夫。あさひちゃんなら行けるって、わたし信じてるから」
いつものように野馬追部第一厩舎二階。
「栞奈ちゃんの一家って、これまでずっと会津だったんだよね・・・・・」
「そうですね。こっちに親戚はいるんですけど、長年疎遠でしたし・・・・」
栞奈ちゃんが考えながら言った。
「栞奈ちゃんの家って、武士?」
「いえ、そういうのではないですし、旗指物のデザインとかもありませんね」
そういいながら、栞奈ちゃんはさらさらとスケッチブックに図案を描いていく。
「とりあえず、旗指物台帳置いとくね」
わたしが差し出したのは、「旗印台帳」と呼ばれる書類。野馬追に参加するすべての家の旗指物のデザインが集められているものだ。
「ありがとうございます!」
栞奈ちゃんはスケッチブックから顔を上げず言うと、さらさらと図案を描き上げていく。
「ほう。栞奈ちゃんは雷光ベースですか・・・・・・」
一階から上がってきた結那が、スケッチブックを覗き込んで言った。
「はい!会津にあった前の家、一度雷が落ちたことあるんだそうです。ちょうどそのころ、母がわたしを授かったみたいで・・・・・」
「なるほど、雷は栞奈ちゃんのシンボル的なものってことね」
「そうです!」
栞奈ちゃんはそう言いながら、描き上げた図案を見てうなずく。
「これでどうでしょうか!」
「いいんじゃない?闇夜に雷光」
「なんか強そうだね~!」
わたしと結那が言うと、栞奈ちゃんは嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます!」
それから一週間後・・・・・・
ヒュン!ヒュン!
家の庭で木刀を振っていると、母屋から冴子お姉ちゃんが顔を出した。
「あさひちゃん!」
「はい、どうしましたか?」
わたしが答えると、冴子お姉ちゃんはニッコリ笑って言う。
「あさひちゃんの装備って、今どのあたりまでそろってたっけ?」
「ほぼそろってるんじゃないですか?鎧も大鎧がありますし、太刀も作ってもらいましたから」
答えると、冴子お姉ちゃんは少し笑った。
「まだ何かありましたっけ?」
「あさひちゃん、旗指物忘れてない?」
あ・・・・・・
「そういえば、そうでしたね」
「でしょ~?」
冴子お姉ちゃんはわたしの手を握り、車の方に引っ張っていく。
「あの~、冴子お姉ちゃん、一体わたしをどこに連れて行くおつもりで?」
「染物屋さん」
「だと思ってました~」
そうして、わたしは木刀を持ったまま車に乗せられ、染物屋さんに連れていかれたのだった。
キキッ!
冴子お姉ちゃんがブレーキを踏み、一軒のお店の前に車が止まった。
「わたしはエンジン切ってから行くから、あさひちゃんは先にお店に行ってて!」
「え?ちょっ⁉」
わたしは木刀を手に持ったまま車外に出ると、染物屋さんの暖簾をくぐる。
「すみません!」
お店の奥に向かって声をかけると、中から一人の男の人が出てきた。そして、開口一番・・・・・
「うちは道場じゃないよ」
「はい?」
「いや、道場破りならあっち・・・・・・」
男の人の視線が右手の木刀に向けられているのを見たわたしは、サッと木刀を背中に隠す。
「すいません。道場破りではなくて、旗指物の注文に・・・・・・」
そこまで言ったところで、後ろから気の抜けた声が聞こえた。
「あさひちゃ~ん、遅くなってごめんね~」
冴子お姉ちゃんが、いつもの腑抜けた笑みで走ってくる。
「なんだ、春峰んとこか・・・・・・」
「そうですよ~」
男の人が気の抜けたような顔をし、冴子お姉ちゃんがへらへらと笑った。
「と、言うことは、この子はもしや・・・・・」
「そう。わたしの姪にして自慢の弟子だよ~」
冴子お姉ちゃんは、わたしの肩に両手を置き、うなずく。
「そうか。あのガキもこんなにでっかくなったか・・・・・」
感慨深げに無精ひげの生えた顎を撫でる男の人を見ながら、わたしは冴子お姉ちゃんに言った。
「この方、どなたですか?」
「あ、言い忘れてたね~。この方は、代々うちの旗指物を染めて下さってる、西野染物店の旦那、智樹さん」
冴子お姉ちゃんの紹介に、智樹さんが会釈をする。
「初めまして・・・・ではなさそうですね。わたしは春峰あさひ。今年から野馬追に参加することになりました」
わたしも会釈を返し、自己紹介する。
「で、智樹さん!」
冴子お姉ちゃんが智樹さんの目を見て言った。
「わたしの可愛い可愛い姪っ子の旗指物はどうなってるかな?」
「まったく、お前の叔母バカは変わらずだな」
智樹さんが後頭部を掻きながら言う。「叔母」というワードを聞いた冴子お姉ちゃんがすさまじい殺気を放つけど、そんなのお構いなしだ。
「昨日染まったとこだ。これから糊を落とす」
智樹さんはそう言うと、お店の奥に消えていく。
「よしよし、これだな・・・・・・」
手にたたまれた旗指物を持って出てきた。
「さて、行くか・・・」
「どこへですか?」
わたしが訊くと、智樹さんはニヤッと笑って答える。
「川だ」
バサッ
川の水面に大きな影が映る。
ビチャッ
その影はそのまま川に落ちると、その姿を現した。
「こうして、川の水で糊を落とす」
智樹さんがそう言いながら川の中に浸けた旗指物の隅を石で抑える。
ゴシゴシ・・・・
布をこすり合わせ、丁寧に糊を落としていった。
「・・・・綺麗ですね」
わたしが言うと、冴子お姉ちゃんが首を縦に振る。
「この時期は、野馬追の旗指物で川が埋め尽くされるんだ」
周りを見ると、川のそこかしこで旗指物が水中にたなびいていた。
「この旗指物全部、野馬追で武者が背負うんですよね・・・・・」
「そうだよ。その家にしか許されていない、家の象徴」
そういう冴子お姉ちゃんの方に、わたしは向き直った。
「冴子お姉ちゃん」
「どうしたの?」
わたしは冴子お姉ちゃんの目をまっすぐ見つめ、口を開く。
「わたし、この旗に恥じないように、春峰家の名を汚さないよう、精一杯頑張ります」
「ふふっ」
冴子お姉ちゃんは少し笑うと、わたしの肩に手を置いた。
「大丈夫。あさひちゃんなら行けるって、わたし信じてるから」
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